
2010年 日本
監督: トラン・アン・ユン
原作: 村上春樹
出演: 松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子/高良健吾/霧島れいか/玉山鉄二
<STORY>********************************************************************************************************
親友・キズキを自殺で失ったワタナべは、東京で大学生活を送り始める。
ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。
しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にする。
それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。
さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。
直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑にも惹かれていく。
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村上春樹原作小説の映画化。
機会があれば一度読んでみようと思いながら、ずるずると月日を過ごし、先に映画を観る事になった。
若者のあてどなく揺れ動く心が、共感を持って伝わってくる気がする物語である。
舞台は1960年代。
高校生のワタナベは、親友キズキとその幼馴染みであり恋人でもある直子と楽しい日々を過ごしている。
ところが、キズキが突然自殺してしまう。
東京で大学生活を送り始めたワタナベ。
周囲は学園紛争で騒然としているが、ワタナベは一人読書の世界に没頭している。
そして偶然直子と再会する。
直子はキズキの自殺によって心を病んでいたが、ワタナベとの再会で少しずつ回復に向かう。
しかし20歳の誕生日、初めてワタナベと結ばれた夜、何気ないワタナベの一言で直子はワタナベの下を去ってしまう。
寮で一緒のプレイボーイの先輩とともに女の子と遊んだり、緑という女の子と知り合い親しくなっていき、心の病から療養施設に入った直子にも会いに行き、ワタナベの生活は女の子が常に入れ替わり占めていく。
ただの女好きに見えるが、ワタナベはそれぞれと真剣に生きている感じがする。
たぶん、そうなのであろう。
そんな若者の心理がよく伝わってくる。
主演は松山ケンイチ。
「カムイ外伝」のカムイの印象が残っているが、ここでは物静かな青年として登場。
役柄とイメージはよくあっている感じを受けた。
一方相手役は菊地凛子。
「バベル」で話題となった女優さんだが、この2作を観てみるとどことなく心に影を持った役柄のイメージが出来てしまいそうな気がする。
個人的にはこれがデビュー作となる水原希子に興味を引かれた。
今後は本格的にスクリーンに登場するのであろうか?
諸行無常、万物は流転する。
ワタナベを取り巻く環境も、女の子たちとの関係も、ワタナベの意思とは無関係に否応なしに変化していく。
揺れ動く若者の心。
誰もがいつか通ってくる道。
あてどない未来。
目の前の道はどこに続いていくのか。
映画の舞台となった60年代後半から、半世紀近くの月日が経過している。
その後、ワタナベはどんな人生を送ったのだろう。
ちょっと想像してみたくなった映画である・・・
評価:★★☆☆☆





