
原題: Flightplan
2005年 アメリカ
監督: ロベルト・シュヴェンケ
出演:
ジョディ・フォスター: カイル・プラット
ピーター・サースガード: ジーン・カーソン
ショーン・ビーン: マーカス・リッチ機長
エリカ・クリステンセン: フィオナ
ケイト・ビーハン: ステファニー
<映画.com>
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夫を不慮の事故で失い、その遺体を故郷のニューヨークに還すため、自身が設計した最新鋭旅客機に搭乗した飛行機設計士のカイルだが、フライト中に居眠りをした隙にひとり娘が姿を消してしまう。乗員や乗客は誰も娘を目撃していないというが……。ジョディ・フォスター3年ぶりの主演作で、監督は本作がハリウッド・デビューとなるドイツの俊英ロベルト・シュベンケ。撮影は名手ミヒャエル・バルハウスの息子、フロリアン・バルハウス。
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夫の突然の事故死に見舞われた航空機設計士のカイルは、6歳になる娘のジュリアを連れて、ベルリンから故郷のニューヨークへ向かう飛行機に乗り込んだ。夫の棺を乗せて飛び立つハイテク重層ジャンボジェット、E−474。それは皮肉にもカイルの設計した最新鋭の航空機だった。機内に落ち着くと、カイルは睡魔に襲われ、夢の中で夫の幻影を見る。やがて目を覚ますと、隣にいたジュリアの姿がない。客席、トイレ、厨房と探し回るが、乗客も乗員も誰一人として娘の姿を見た者はいない。ジュリアはいったいどこへ消えたのか?
飛行機という限られた空間の中で突然娘がいなくなる。
探せる範囲は限られてくる。
なのに見つからない・・・
始めは協力的なスタッフもやがて疑問を持ち始める。
そして調べて見ると乗客名簿には娘の名がない。
ついには娘はとっくに死んでいると告げられる・・・
見ているほうもなにが事実なのかわからなくなる。
おかしいのは母親か、それともなにかの陰謀か?
母親は飛行機の設計士。
したがってクルーよりも飛行機の内部構造に詳しい。
普段は出入りしない貨物庫などの空間を知悉している。
やがて姿を表す事実。
孤立無援の中で娘の存在を信じて戦う母親。
ジョディ・フォスターは小柄な体で、体力的な強さはないが、意志の強さと勇気で難局に立ち向かう様は「羊たちの沈黙」の主人公を髣髴とさせる。
最後の展開は少々物足りない感じだ。
なぁんだそんなオチだったのかと少しトーンダウン。
でもまあ十分に楽しめる。
それにしても舞台となった架空の航空機。
ちょっと乗ってみたい気がする・・・
評価:★★☆☆☆