2007年04月30日

【レプリカント】My Cinema File 45

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原題: Replicant
2001年 アメリカ
監督: リンゴ・ラム
出演: 
ジャン=クロード・ヴァン・ダム: レプリカント/エドワード・ギャロット
マイケル・ルーカー: ジェイク・ライリー
キャサリン・デント: アンジー
イアン・ロビンソン: スタン・レイズマン
ブランドン・ジェームズ・オルソン: ダニー

<シネマトゥデイ>
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子持ちの女ばかり狙う連続殺人犯を、元刑事と犯人のレプリカント(クローン)のコンビが追いつめるSFアクション。善玉と悪玉の1人2役という難しい役どころを演じるのは『マキシマム・リスク』のジャン=クロード・ヴァン・ダム。監督はその『マキシマム・リスク』でもヴァン・ダムと組んだリンゴ・ラム。はじめは幼児の知能しか持たないレプリカントが次第に人間的に成長し、ついには犯人を兄弟のように感じ出す。そんな心理ドラマからも目が離せない!
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子供を持つ母親ばかりを狙って殺害し、現場に火を放つ連続殺人が多発。
捜査に行き詰まった担当刑事ライリー(マイケル・ルーカー)は辞職を決意するが、彼の前に政府の秘密機関NSA(国家安全保障局)が現れ、犯人追跡計画への参加を要請する。
NSA は犯人の毛髪からレプリカント(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)を再生し、オリジナルから受け継いだ記憶とテレパシー能力を使って犯人を捕らえようとしていた。
赤ん坊同様のレプリカントを連れ、ライリーは追跡を開始する。

ジャン=クロード・ヴァン・ダムといえばアクション。
冒頭から残酷な殺人鬼として登場。
今回は正義の味方ではないのか、と思わせる。
すると犯人のクローンとして登場。
一人二役。
やっぱりこの人は、正義の味方でないと…

相変わらずの肉体派アクションはそれだけでも見る価値はある。
自らの遺伝子に残る記憶と思考の一致を頼りに犯人を追跡する。
こんな事実現したらどうなってしまうのだろうかと考えると映画から外れていってしまう。
役目を終えたレプリカントはどうなってしまうのかという疑問にもちゃんと答えは用意されていた。

ヴァン・ダムアクションも見所であるが、ストーリーもまずまずな一作である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 22:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | SF/近未来ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

【悪魔の棲む家】My Cinema File 44

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原題: The Amityville Horror
2005年 アメリカ
監督: アンドリュー・ダグラス
製作: マイケル・ベイ/アンドリュー・フォーム/ブラッド・フラー
出演: 
ライアン・レイノルズ:ジョージ・ラッツ
メリッサ・ジョージ:キャシー・ラッツ
ジェシー・ジェームズ:ビリー・ラッツ
ジミー・ベネット:マイケル・ラッツ
クロエ・グレース・モレッツ:チェルシー・ラッツ
フィリップ・ベイカー・ホール:キャラウェイ神父
レイチェル・ニコルズ:リサ

<シネマトゥデイ>
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1979年に公開されヒットした『悪魔の棲む家』のリメイク。『テキサス・チェーンソー』をプロデュースしてヒットさせたマイケル・ベイと脚本家のスコット・コーサーが再び手を組み、よりリアルな恐怖を生み出した。徐々に精神的に追い詰められて行く男を演じたのは、『ブレイド3』のライアン・レイノルズ。共演は『マルホランド・ドライブ』のメリッサ・ジョージ。家の持つ邪悪な力に引き込まれる恐怖体験に身も凍る。
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1974年11月、ロングアイランドのアミティヴィル。雨の夜、とある屋敷で、一家の長男が両親と弟妹を惨殺するという事件が起こった。そして逮捕された彼は“家が命じた"という謎の言葉を残した--。
それから1年後、ジョージ・ラッツと妻キャサリーンは3人の子供のためにも広い家が必要になり、破格な安さのその屋敷を購入する決心をした。それから1カ月後、5人がその屋敷に引越して来た・・・

久々にホラーが見たくなった。
そうして見たのがこれ。
何か懐かしいようなタイトルだな、と思ったら1979年に作られたもののリメイクだった。
洒落た家が信じられないほどの破格の値段。
なんでかと思ったら殺人事件のあった家。
ここでそれを知った上で買うとは・・・

自分だったら買わないであろう。
やっぱり気味が悪い。
でも買ったからこそ映画になったとも言える。

さて、内容の方はというと、お約束のストーリー展開。
最初は徐々に、そしてやがてはっきりと恐怖の事態が起こる。
主人公は必死に逃げ惑い、最後は・・・というパターン。
それはそれでいい。
ただ、ホラーなのにちっとも怖くない。
彼女を怖がらせようとの魂胆でデートに選んだ彼氏はきっとがっかりしただろう。

今にして思うと、何とクロエ・グレース・モレッツが夫妻の幼い子として出演している。それが見所と言えば見所なのかもしれない。
そういう観点から観るべき映画である・・・


評価:☆☆☆☆☆





posted by HH at 08:23| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | ホラー・オカルト・悪魔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

【卒業】My Cinema File 43

The Graduate.jpg


原題: The Graduate
1964年 アメリカ
監督: マイク・ニコルズ
出演: 
ダスティン・ホフマン:ベンジャミン
キャサリン・ロス:エレーン
アン・バンクロフト:ミセス・ロビンソン
マーレイ・ハミルトン:ミスター・ロビンソン

<映画.com>
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チャールズ・ウェッブの原作を、カルダー・ウィリンガムとバック・ヘンリーが脚色、「バージニア・ウルフなんかこわくない」のマイク・ニコルズが監督した悲喜劇。
この作品で、マイク・ニコルズは、67年アカデミー監督賞を獲得している。撮影はロバート・サーティース、主題曲をポール・サイモン、そのほかの音楽を、デーヴ・グルーシンが、担当している。
出演は、「奇跡の人(1962)」のアン・バンクロフト、ブロードウェイ出身のダスティン・ホフマン、TV出身で「シェナンドー河」など、2、3の作品に出演しているキャサリン・ロス、他にウィリアム・ダニエルス、マーレイ・ハミルトンなど。
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大学陸上部のスターで新聞部長でもあるベンジャミンは、大学卒業を機に帰郷する。
友人親戚一同が集った卒業記念パーティー。
将来を嘱望される若者に人々は陽気に話しかける。
だがベンジャミンは素直に喜べない何かを感じる。
将来に対する不安なのか、それとも。
パーティーで再会したのは、幼なじみエレーンの母、ミセス・ロビンソン。
卒業記念のプレゼント、赤いフィアットロードスターでミセス・ロビンソンを送ったベンジャミンは、彼女から思わぬ誘惑を受ける・・・

この映画は初公開よりずっと後になって『ロッキー』と2本立てで見たのを覚えている。
目当ては『ロッキー』であり、これはついでに見た。
一緒に行った友達とは面白くなかったら途中で出ようと話し合っていたのを覚えている。
ところが面白かった。
キャサリン・ロス(今はどうしているのだろうか・・・)も初々しかった。

あまりにも有名なラストシーン。
結婚式の最中に花嫁を奪って逃げる。
飛び乗ったのが乗り合いバスで、不似合いな花嫁衣裳のキャサリン・ロス。
振り向いた老人たちの顔と、興奮から徐々に覚めゆく二人の表情が印象的だ。

バックに流れるサイモン&ガーファンクルのメロディーがまた映画によくマッチしていた・・・


評価:★★★★☆



posted by HH at 23:59| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 心に残るオススメ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

【埋もれ木】My Cinema File 42

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2005年 日本
監督: 小栗康平
出演: 
夏蓮:まち
松川リン:時絵
榎木麻衣:高子
浅野忠信:三ちゃん
岸部一徳:丸さん
坂本スミ子:とみえ婆さん

<シネマトゥデイ>
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第58回のカンヌ国際映画祭の監督週間でも上映された小栗康平監督の9年ぶりの新作。主演は全国7,000人の中からオーディションで選ばれた14歳の夏蓮。共演は浅野忠信、坂田明、岸部一徳などの多彩な面々が顔をそろえている。夢と現実とが少しずつ重なりあい、独特ファンタジーワールドが展開する。
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山に近い小さな町で暮らす高校生・まちの最近のお気に入りの遊びは、友だちとリレー形式で物語をつくること。空想に満ちた物語の世界では、らくだが町の人気者になったりする。
ボーイフレンドの知行とデートをしたり、母とレストランで食事をしたり、子どもたちを探しに夜の山に入ったり、小さな出来事を積み重ねながら、それでも夏の日々は穏やかに過ぎて行く。ところが、大雨が降った後、町のゲートボール場の崖が崩れ、地中から“埋もれ木”と呼ばれる樹木が姿を現す。

ファンタジーという触れ込みであったが、そう言われればそうかもしれないという程度か。
人によって見た映画の評価はそれぞれであろう。
この映画が良いと言う人もいるだろう。
でも眠かった・・・
ただ、淡々と物語が展開して行く。
静かに、子守唄のように・・・
ただ、淡々と・・・

静かに心穏やかになる映画をお望みの方にはお薦めでしょう。
この手のある意味「独善的」な映画に感じるのは、拒絶感。
こういう映画を創るのが「名匠」ならば、もう名匠の作品は観たくないと思わされる一作である・・・


評価:☆☆☆☆☆





posted by HH at 22:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

【スタンドアップ】My Cinema File 41

standup.jpg


原題: North Country
2005年 アメリカ
監督: ニキ・カーロ
出演: 
シャーリーズ・セロン: ジョージー・エイムズ
トーマス・カーティス: サミー・エイムズ
エル・ピーターソン: カレン・エイムズ
フランシス・マクドーマンド: グローリー
ショーン・ビーン:カイル
ウディ・ハレルソン:ビル・ホワイト
ジェレミー・レナー:ボビー・シャープ
リチャード・ジェンキンス:ハンク・エイムズ
シシー・スペイセク:アリス・エイムズ
アンバー・ハード: ジョージー・エイムズ(高校時代)

<映画.com>
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「モンスター」のオスカー女優シャーリーズ・セロン主演で、全米初のセクシャル・ハラスメント訴訟勝訴の実話を映画化。シングルマザーのジョージーは故郷に戻り炭鉱で働き始めるが、男性達の露骨な嫌がらせに直面する。監督は「クジラの島の少女」のニキ・カーロ。撮影は「マイケル・コリンズ」「プレッジ」のクリス・メンジス。脚本はリーリー・ソビエスキーとジョシュ・ハートネットの「愛ここにありて」のマイケル・サイツマン。
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子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー。鉱山の町としての伝統を育んできた町の住人たちは、10代で息子を産んでシングルマザーとなり、父親のちがう娘を連れて、戻ってきたジョージーに“身持ちの悪い女”と冷たい視線を向ける。そんな中、ジョージーは子供たちのために、自立を目指して、鉱山で働きだす。だが職場では、男性社会に進出してきた女性に対する会社ぐるみの厳しい洗礼と、屈辱的な嫌がらせが待っていた・・・

シャーリーズ・セロンといえばオスカーを取った「モンスター」が記憶に新しい。
連続女性殺人犯と本作のシングルマザー。
とても同一人物が演じているとは思えない。
「モンスター」ではウェイトアップして撮影に臨んだとか・・・

どちらも強い女ではあるが、ここでのジョージーはもともと強い女ではない。
お金のため鉱山で働かざるを得ず、様々な嫌がらせの中で働き続けるために仕方なく強くなろうとしている。
そんな心情がよく伝わってくる。

正しいとわかっていても孤立無援でどこまで戦えるのか、かなり難しい問題だ。
また自分が周りの人間だったら手を差し伸べられるか?まさにいじめ問題に対する自分のスタンスを問われる。大人社会のいじめ問題に屈せず戦った女性の実話。実話の持つ重みが伝わってくる。

原題は「North Country」。北部の州が舞台だからか。原作のタイトルは「集団訴訟」。
なんとなく映画の内容とマッチしない。
珍しく邦題のタイトルが勝っていると思う。

映画のような状況下で、果たしてあなたはStand Upできるだろうか。
鋭い問いかけをされているような映画である・・・


評価:★★★☆☆




posted by HH at 10:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 実話ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする