2007年07月30日

デイジーアナザーバージョン

daisy2.jpg


タイトル通り「デイジー」という韓国映画の別バージョン。
非常にわかりやすいタイトルである。

香港映画に「インファナル・アフェア」という映画があった。
少しずつストーリーの角度を変えて同じストーリーを3部作で展開したものだ。

これもそれと似ているがちょっと違う。
基本的なストーリーは「デイジー」と同じ。
ただ、こちらはダイジェスト版のような印象を受ける。
「デイジー」に含まれていない若干のシーンが加わっているだけ。

なぜこの作品を作ったのか、意味は良くわからない。
未公開シーンを新たに追加するのであれば「完全版」という形でもいいと思うのだが・・・

「インファナル・アフェア」のように新たな内容が多くまた事件も別角度から捉えたものであれば新しい映画として見る楽しみもあるが、ダイジェスト版ではそれは期待できない。

別映画にする意味が私にはわからなかった。
映画に鋭い人にはわかるのだろうか?

本作の「デイジー」だけで十分楽しめる。
これぞ「蛇足」といえる。


評価:☆☆☆☆☆
posted by HH at 23:58 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国映画

2007年07月29日

デイジー

dasy.jpg

2005年韓国
出演: チョン・ウソン/チョン・ジヒョン/イ・ソンジェ

****************************************************************
オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵ヘヨンのもとに頻繁に届けられるデイジーの花。
それは夏に訪れた郊外での忘れ難くも美しい夏の日の記憶を甦らせるものだった。
名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として花を持って現れたジョンウに心惹かれるようになる。
そんなヘヨンの毎日を人知れず見守り続ける男パクウィ。
花を育てクラシック音楽を愛するその男は暗殺のプロだった…。
****************************************************************

恋愛映画という触れ込みで見始めたこの韓国映画。

最初は途中で眠くなりそうな感じがしていたが、途中で雲行きが変わる。
インターポールの刑事と殺し屋の男が出てきたところから、単なる恋愛映画ではなくなっていく。

単なる恋愛映画であれば飽きていたかもしれないが、刑事と殺し屋家業とくれば当然それなりの普通ではない事件起きてくるのでストーリーにインパクトが出てくる。

縦糸となる二人の男と一人の女の三角関係はそれでもしっかりと続いていく。
ついつい先の展開を急いで知りたくなってしまう・・・

ハッピーエンドが得意なハリウッド映画と比べて、そうはいかない韓国映画という特色が良く出ているように思える。
大げさに盛り上げるところも「らしい」といえば「らしい」韓国映画である。

こういう映画も時には良いかもしれない。


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 23:10 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国映画

2007年07月28日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

historyofviolence.jpg

原題:A History of Violence
2005年アメリカ
監督 : デイヴィッド・クローネンバーグ
出演 : ヴィゴ・モーテンセン /マリア・ベロ /エド・ハリス

****************************************************************
アメリカ・インディアナ州の田舎町。
小さなダイナーを経営するトム・ストールは、妻のエディや2人の子どもとともに、愛に満ちた幸せな日々を過ごしていた。
そんなある夜、彼の店が2人組の強盗に襲われてしまう。
そこで隙をついて強盗の銃を奪い取り2人を撃ち倒したトムは、一躍ヒーローとして扱われることに。
しかしそのことがきっかけで、彼の過去が明らかとなっていく・・・
****************************************************************


デビッド・クローネンバーグ作品という事で期待して見た。
そして期待通りの作品である。

「過去」を持つ主人公が田舎町で平凡に暮らしている。
そこにやって来た凶悪犯二人。
突然凶悪犯二人に襲われる主人公。
見事にいわれのない暴力から身を守った主人公だが、それは新たなる暴力の始まり。
かわせばかわすほど次の力を呼び込んでしまう「暴力の連鎖」のそれは始まり。

一見悪を倒すのはカッコいいが、いつまでも勝利者でいられるとは限らない。
ましてや家族がいる場合、こちらの被害は自分自身だけとは限らない。
どこかで「暴力の連鎖」を断ち切らねばならない。
これは恐怖である。

自分の「過去」を消した主人公があくまでも暴力を回避しようとする姿は、それを良く知っているからに他ならない。
いつもいじめられていた息子が、父親の影響もあってかいじめっこをぶちのめす。
有頂天になる息子を諭す主人公。
それは「暴力の連鎖」を知っているからに他ならない。

「暴力の連鎖」を断ち切る方法として「逃げる」という方法に限界を感じ、自ら断ち切りに行く主人公。
その一連の姿を通して家族を守る男の姿を描く。

単なるアクションでもない。
クローネンバーグ作品はいつも奥が深い。

評価:★★★☆☆

posted by HH at 22:10 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(3) | バイオレンス

2007年07月27日

エミリーローズ

emilyrose.jpg

原題:The Exorcism of Emily Rose
2005年アメリカ
出演:ローラ・リニー /トム・ウィルキンソン

****************************************************************
ある日、エミリー・ローズというごく普通の女子大生が突然、激しい痙攣を起こした。
何かが取り憑いているのではないかと思った家族は、ムーア神父に悪魔祓いを頼むのだが、その甲斐なくエミリーは命を落としてしまう。
果たして彼女には悪魔が取り憑いていたのか、それとも単なる病気だったのか。
過失致死で起訴されたムーア神父の裁判が始まる。
やがて彼は、女性弁護士・エリンにエミリーの身に起こったことを語り始めた…
****************************************************************

「エクソシスト」に代表される「悪魔祓い」。
これも原題からしてその一連に類する作品。
しかし、ホラーとしては「怖くない」。

悪魔に乗り移られて異常行動を起こすパターンは同じでも「見慣れて」しまったのである。
そういう意味では「エクソシスト」は金字塔であった。
この映画の変わったところはすでに取り付かれた少女は死亡し、神父が裁判にかけられるところから始まるというもの。
「悪魔祓い」と称して正当な医学的治療をさせなかった、という理由である。
裁判を通して物語が進行する。

神と悪魔の対立において一つの疑問が生じる。
「なぜ神は悪魔に取り付かれた人間を救わないのか?」
その回答も明快に語られる。
ホラー映画といえるのかちょっと疑問に思ってしまう。

実はこの映画は実話に基づいているという。
当然ある程度の脚色は入っているであろうが、その事実自体がホラーともいえる。
ちょっと変わったホラーを楽しみたい時には良いかも知れない・・・

評価:★★☆☆☆
posted by HH at 11:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー・オカルト・悪魔

2007年07月26日

鬼軍曹ザック

steel helmet.jpg

原題:Steel Helmet
1950年 アメリカ
出演:ジーン・エヴァンス/ロバート・ハットン

****************************************************************
朝鮮戦線、ザック軍曹(ジーン・エヴァンス)は、分隊全滅で1人負傷して生き残り、朝鮮の戦災孤児ショート・ラウンドに助けられ、出会ったトムソン伍長(ジェイムズ・エドワーズ)と3人で後退していった。
途中、ドリスコル中尉(スティーヴ・ブロディ)を隊長とするブロント(ロバート・ハットン)、タナカ(リチャード・ルウ)らの斥候隊に出会い、行動をともにして古寺を占拠し、友軍砲兵隊と無電連絡して、攻撃の機会を狙った。
その古寺には、北朝鮮の将校が隠れていて、米兵の1人を射殺したので、ザックは彼を逮捕し、ショートとともに司令部へ護送しようとしたが、その直前ショートが狙撃されて戦死した・・・
****************************************************************

1950年のまだモノクロのアメリカ映画。
朝鮮戦争を舞台に一人の米陸軍軍曹の行動を追う。

一人生き残り孤児と出会い、味方に合流すべく歩く・・・
途中で出会った友軍と行動を共にする・・・

軍曹は将校ではない。
たたき上げだ。
ノルマンディー上陸作戦にも参加した古参兵でもあり、キャリアの浅い上官と衝突したりする。

原題は要はヘルメットの事。
弾が当たったが幸いにも死なずにすんだ。
穴の開いたそのヘルメツトを被る軍曹。
それがストーリーの象徴。

「この物語に終わりはない」とエンドクレジット。
確かにハッピーエンドでもなく、その後軍曹がどうなったかも描かれていない。

特に何が盛り上がるという内容ではない。
当時の世相を現しているのだろうか。
映画の歴史を見ているような映画だ。


評価:★☆☆☆☆
posted by HH at 10:05 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争/戦場ドラマ