
2007年 日本
監督: 山崎貴
出演:
吉岡秀隆:茶川竜之介
堤真一:鈴木則文
小雪:石崎ヒロミ
薬師丸ひろ子:鈴木トモエ
堀北真希:星野六子
小清水一揮:鈴木一平
須賀健太:古行淳之介
三浦友和:宅間史郎先生
<シネマトゥデイ>
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日本アカデミー賞ほか数多くの映画賞を総ナメにした感動の大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編。前作終了から4か月後、昭和34年に春の夕日町三丁目に住む人々の姿を描く。パワーアップしたVFX技術により東京駅、羽田空港、日本橋、また当時開通した、こだまもリアルに再現。情緒あふれる風情で物語を引き立てる。キャストは前作に引き続き吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希ら豪華な面々が勢ぞろいする。VFX技術と俳優の熱演が融合し、あらゆる世代が共感できる感動のドラマに仕上がっている。
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昭和34年春。
東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。
事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。
しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。
一方、一度淳之介を諦めた川渕だが、再び茶川の所にやってくるようになっていた。
淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…
前作から続く昭和34年の東京。前作そのままの登場人物が嬉しい。
原作から取り寄せた珠玉のエピソードが一つ一つ登場人物に散りばめられている。
それゆえにこの映画は一人一人の登場人物みんながそれぞれ主役という感じがする。
それぞれの人にそれぞれの人生が当然のようにあるのだ。
心に残るエピソードに共通するのは「誰かのために何かをする」というもの。
茶川さんと淳之介だったり、一平と美加だったり、茶川さんを応援するご近所さんだったり・・・
それだけではない。
まだ戦争の影があちこちに残る時代。
戦争によって人生が変わってしまった人々のエピソードも味わい深い。
鈴木オートのご主人と奥さんのそれぞれだったり、タクマ先生しかり・・・
それらのエピソードは映画で語られるものばかりが心に残るわけではなく、見るものに想像させてしまう部分も大いにある。
きっとこうだったんだろうなと想像してしまうのである。
そんなうかがい知れるものも含めてのエピソードの数々は涙腺のゆるい人には要注意だ。
また昭和34年という時代の映像もまた主役と言えるだろう。
完成したばかりの東京タワー、3丁目の町並み、首都高が通る前の日本橋、新幹線ができる前の東京−神戸間を結んでいた特急こだま・・・
映像技術の進歩は本当に素晴らしいと思う。
良い映画を見たあとは人生得したなといつも思うが、これもその1本と言える映画である・・・
評価:★★★★☆
