
2006年 日本
監督: 小林義則
出演:
篠原涼子:雪平夏見
椎名桔平:後藤国明
成宮寛貴:戸田
阿部サダヲ:小久保祐二
濱田マリ:蓮見杏奈
加藤ローサ:浩子
向井地美音:美央
加藤雅也:三上薫
大杉漣:入江次長
寺島進:山崎哲夫
江口洋介:斉木陣
<シネマトゥデイ>
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バツイチ、子持ち、大酒飲みだが検挙率ナンバーワンの美人刑事の型破り捜査を描いた同名人気TVドラマの劇場版。シリーズ完結編の位置付けとなる本作では、謎の爆弾事件に巻き込まれたヒロイン・雪平と、警察庁長官を人質に取った凶悪なテロリストとの息詰まる頭脳戦が展開する。主演の篠原涼子をはじめ、江口洋介、椎名桔平、成宮寛貴、加藤ローサらがスケールアップした本作を彩る。徹底したハードボイルドな世界観は劇場版でも健在。
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テレビドラマの存在をまったく知らなかったのであるが、この映画はその映画版らしい。
篠原涼子が美貌とは裏腹にバツイチ、子持ち、大酒のみかつ荒っぽい手口の検挙率1という刑事を演じている。
確かに銃を構えた姿は様になっている。
しかしどうにもこうにも「お芝居してる」演技で役柄とフィットしていない。
篠原涼子ってたぶん運動神経悪いんだろうなと、失礼ながら感じてしまった。
こういうかっこいい役柄は、シャープな動きがないとだめなのだ。
スティーヴン・セガールが、どすんどすんと動いているのとは違った意味でアクションには不向きだ。
さらにテレビドラマの存在は初めて観る人への説明不足に繋がる。
大酒のみと言っても飲むシーンはないからセリフだけ。
相棒なのか同僚との関係もよくわからない。
常連さんで盛り上がっているお店に初めて入った客の気分にさせられる。
ストーリーも稚拙。
細かい突っ込みを入れるほど野暮ではないが、ある程度のリアリティがないとドラマに入っていけないのも事実。
「日本の警察」で、自らの利益を守るためにマフィアよろしく車を爆破して暗殺したり、狙撃したりするグループがあると言われてもしっくりとこない。
初めはもともと正義感に燃えていたが巨悪の前に挫折し、復讐の鬼と化したテロリストのリーダー後藤がやむなく犯罪に走っている姿が描かれ、犯罪者ながらも同情を誘うところがある。
しかし、最後は単なる悪人に堕してしまった。
あらゆる意味において迫力の欠如したアクション映画である・・・
評価:★☆☆☆☆
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