
原題: The Twilight Saga: New Moon
2009年 アメリカ
監督: クリス・ワイツ
出演:
クリステン・スチュワート: ベラ・スワン
ロバート・パティンソン: エドワード・カレン
テイラー・ロートナー: ジェイコブ・ブラック
ダコタ・ファニング: ジェーン
マイケル・シーン: アロ
<STORY>********************************************************************************************************
転校生のベラは、妖しいほどに美しいクラスメイト・エドワードと恋に落ちる。だが彼は、100年以上も生き続けてきたヴァンパイアだったのだ…。彼の正体を知っても、恋心を止められないベラは、エドワードのそばにいるために自分もヴァンパイアになりたいと思い始める。だが自分と同じ苦しみをベラに味あわせたくないエドワードは、彼女の前から姿を消してしまう。最愛の人を突然失い、ふさぎこむベラ。そんな彼女の心を癒したのは、幼なじみのジェイコブだった…。
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「トワイライト〜初恋〜」の続編。
人間と吸血鬼のラブロマンスというちょっと変わった設定であるが、主演のクリステン・スチュワートのびっくりするくらいの美形見たさに続編も観ることにしてしまった映画。
前作の「トワイライト〜初恋〜」は言わばシリーズの入門編。
人間の血を吸わない「ベジタリアン」なヴァンパイアであるエドワードにすっかり夢中のベラ。誕生日だというのに浮かない表情。
それは自分の恋の行く末を思い煩ってのもの。
何せヴァンパイアは歳を取らない。
姿形の変わらないエドワードと、歳を取って自分の祖母と瓜二つとなった自分の姿を夢で見て一層落ち込むベラ。
同じ事を考えてか、エドワードたちは一族でベラの下を去っていく。
気落ちするベラの慰めとなったのは、幼馴染のジェイコブ。
ジェイコブと過ごす一時に多少は元気を取り戻すベラ。
しかし、ジェイコブにもまた隠された秘密がある・・・
人間とヴァンパイアのロマンス。
障害が大きいほどその恋は燃え上がるもの。
エドワードとベラが通う高校の授業で、さり気なく「ロミオとジュリエット」を採り上げているシーンがある。まさに歳を取らないヴァンパイアと年老いてゆく人間との恋愛には大きな試練が伴う。
もともとは女の子向けのベストセラーラブロマンスだけあって、なるほど愛し合いながらも障害に苦しむ二人というシチュエーションが続く。
結婚して現実の恋愛の末路を知る立場からすると、いたたまれない気分になる。
ましてや同じヴァンパイアになりたいと望むベラに対しては、エドワード同様、「やめた方がいい」とアドヴァイスしたくなる。ジェイコブに乗り換えればいいではないかと大人としては思う。
しかしそのジェイコブの正体が狼男となると、もうどうにもならない。
やっぱりそんな物騒な場所からは離れた方が良いとしか言いようがない。
それでもそんな現実的・大人的な展開では映画にならない。
ヴァンパイアになる事を願うベラと、彼女を間においてのエドワードとジェイコブの宿命の対立。なぞの女も見え隠れして、ストーリーは次回作へと持ち越しになる・・・
ふと気がつくと、ダコタ・ファニングが出演している。
可愛い子役だと思っていたら、もうすっかり大人の女性。
それなりに美しくはなっているものの、この先はどうなのであろうと思わざるをえない出演だった。
いろいろな意味で次回作もまた観るとしよう思う一作である・・・
評価:★★☆☆☆