2011年02月27日

ニュームーン/トワイライト・サーガ

トワイライトサーガ.jpg

原題: The Twilight Saga: New Moon
2009年 アメリカ
監督: クリス・ワイツ
出演: クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/ダコタ・ファニング/マイケル・シーン

<STORY>********************************************************************************************************
転校生のベラは、妖しいほどに美しいクラスメイト・エドワードと恋に落ちる。
だが彼は、100年以上も生き続けてきたヴァンパイアだったのだ…。
彼の正体を知っても、恋心を止められないベラは、エドワードのそばにいるために自分もヴァンパイアになりたいと思い始める。
だが自分と同じ苦しみをベラに味あわせたくないエドワードは、彼女の前から姿を消してしまう。
最愛の人を突然失い、ふさぎこむベラ。
そんな彼女の心を癒したのは、幼なじみのジェイコブだった…。
********************************************************************************************************

「トワイライト〜初恋〜」の続編。
人間と吸血鬼のラブロマンスというちょっと変わった設定であるが、主演のクリステン・スチュワートのびっくりするくらいの美形見たさに再び観てしまった。

前作の「トワイライト〜初恋〜」は言わばシリーズの入門編。
人間の血を吸わない「ベジタリアン」なヴァンパイアであるエドワードにすっかり夢中のベラ。
誕生日だというのに浮かない表情。
それは自分の恋の行く末を思い煩ってのもの。
何せヴァンパイアは歳を取らない。
姿形の変わらないエドワードと、歳を取って自分の祖母と瓜二つとなった自分の姿を夢で見て一層落ち込む。

同じ事を考えてか、エドワードたちは一族でベラの下を去っていく。
気落ちするベラの慰めとなったのは、幼馴染のジェイコブ。
ジェイコブと過ごす一時に多少は元気を取り戻すベラ。
しかし、ジェイコブにもまた隠された秘密がある・・・

人間とヴァンパイアのロマンス。
障害が大きいほどその恋は燃え上がるもの。
エドワードとベラが通う高校の授業で、さり気なく「ロミオとジュリエット」を採り上げているシーンがある。
まさに歳を取らないヴァンパイアと年老いてゆく人間との恋愛には大きな試練が伴う。

もともとは女の子向けのベストセラーラブロマンスだけあって、なるほど愛し合いながらも障害に苦しむ二人というシチュエーションが続く。
結婚して現実の恋愛の末路を知る立場からすると、いたたまれない気分になる。
ましてや同じヴァンパイアになりたいと望むベラに対しては、エドワード同様、「やめた方がいい」とアドヴァイスしたくなる。
ジェイコブに乗り換えればいいではないかと・・・

しかしそのジェイコブの正体が狼男となると、もうどうにもならない。
やっぱりそんな物騒な場所からは離れた方が良いとしか言いようがない。
それでもそんな現実的・大人的な展開では映画にならない。
ヴァンパイアになる事を願うベラと、彼女を間においてのエドワードとジェイコブの宿命の対立。
なぞの女も見え隠れして、ストーリーは次回作へと持ち越しになる・・・

ふと気がつくと、ダコタ・ファニングが出演している。
可愛い子役だと思っていたら、もうすっかり大人の女性。
それなりに美しくはなっているものの、この先はどうなのであろうと思わざるをえない出演だった。
次回作もまた観るとしよう・・・


評価:★★☆☆☆

    
  
posted by HH at 10:53 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛

2011年02月26日

新しい人生のはじめかた

新しい人生のはじめかた.jpg

原題: Last Chance Harvey
2008年 アメリカ
監督: ジョエル・ホプキンス
出演: ダスティン・ホフマン/エマ・トンプソン/アイリーン・アトキンズ/ジェームズ・ブローリン/キャシー・ベイカー

<STORY>********************************************************************************************************
NY在住のCM作曲家ハーヴェイは、一人娘スーザンの結婚式に出席するためロンドンへ向かう。
離婚以来久々に家族が揃うのを期待していたが、花嫁の父の役割はすでに元妻の再婚相手に委ねられていた。
追い討ちをかけるようにNYの上司からはクビを宣告する電話が。
所在なく落ち込むハーヴェイは、空港のバーで白ワイン片手にひっそりと読書をするケイトと知りあう。
孤独を抱えた2人はいつしか会話を弾ませるのだった。
********************************************************************************************************

ダスティン・ホフマンと言えば、「卒業」以来注目している俳優さんだ。
「真夜中のカーボーイ」「パピヨン」「大統領の陰謀」「クレイマー、クレイマー」「トッツィー」「レインマン」・・・と名作を数え上げたらきりがない。

しかしながら最近は脇役が目についていた。
「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」
「主人公は僕だった」
「パフューム〜ある人殺しの物語〜」
バイプレーヤーもいいのであるが、本作では久々に主役復帰。
それがちょっと嬉しい感じである。

ダスティン・ホフマンも実年齢では70歳を越えている。
しかしながらこの映画ではもうちょっと若い役柄。
NY在住のCM作曲家ハーヴェイ。
一人娘スーザンの結婚式のためロンドンに向かう。
離婚した妻は新しいパートナーと人生をスタートさせており、ロンドンに到着早々ハーヴェイは疎外感を味わう。
さらに悪いタイミングで職も失う。

一方、空港で働くケイトは一人暮らしの母を案じながらも、自分も孤独を味わっている。
友人が男性を紹介してくれるも、うまくいかなくなって別れる事を恐れ、積極的にはなれない。
そんな二人がヒースロー空港で偶然出会う。

ハーヴェイの疎外感は相当なものだ。
てっきりみんな集まっていると思ったホテルに到着すると、ホテルに泊まるのは自分だけ。
式前夜の食事会では元妻の夫ブライアンが乾杯の音頭を取り、家族旅行の思い出を語りすっかり花嫁の父に収まっている。
とどめを刺すのは一人娘スーザンからバージンロードはブライアンと歩くという宣告。

まあたぶん家庭を顧みずに離婚の原因を作ったのはハーヴェイなのだと思うのだが、その結末は寂しいものがある。
それでもけなげに花嫁の父をアピールするところがいじらしい。
もういい年になった男と女の物語と片付けてしまうのはちょっと惜しい気がする。
随所に味わい深さが隠されている。
若い頃には何が幸せなのか、それに囲まれていてもわからないのかもしれない。
年を取るにしたがって見えてくるものもあるのだろう。

邦題は「新しい人生のはじめかた」とあって、確かにそのタイトルはストーリーにマッチしている。
ただ、原題の「Last Chance Harvey」の方がより相応しい気がする。
冒頭でプロデューサーからハーヴェイは“You have no more chavce,Harvey”と言われる。
その直後にタイトルが映し出される。
なかなかの演出だと思う。
まさにこれがハーヴェイにとってもケイトにとってもラストチャンスなのかもしれない。

ダスティン・ホフマン主演作に相応しい映画である・・・


評価:★★☆☆☆
 
  

   
posted by HH at 10:35 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2011年02月24日

ヒアアフター

ヒアアフター.jpg

原題: Hereafter
2010年 アメリカ
監督: クリント・イーストウッド
出演: マット・デイモン/セシル・ド・フランス/フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン/ジェイ・モーア

<STORY>********************************************************************************************************
パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人と一緒に休暇で訪れていた東南アジアで、津波に遭遇。
波に飲まれて生死の境を彷徨ったものの、何とか一命を取り留める。
だが、帰国した後も、呼吸が停止した時に見た不思議なビジョンを忘れることができず、仕事が手につかなくなってしまう。
しばらく休暇を取ることになったマリーは、自分が見たビジョンが何だったのかを突き止めようと、調査を開始する……。********************************************************************************************************

タイトルにある“Hereafter”とは、「あの世」の意味らしい。
この映画ではそのタイトル通り、あの世の住人と語る男が主人公のドラマである。
その主人公を演じるのがマット・デイモン。
そして監督がクリント・イーストウッドとくれば、これは昨年公開された「インビクタス/負けざる者たち」のコンビ再来となる。
さらに制作総指揮がスティーヴン・スピルバーグとなれば、もう見逃す手はない。
映画はそんな期待に応えてくれた・・・

主な登場人物は3人。
パリのジャーナリスト、マリー。
恋人とのバカンス中に津波に飲み込まれ、臨死体験をする。
そしてそれ以来、その時に見た映像の事が忘れられなくなる。

サンフランシスコに住むジョージ。
霊能力者で、相手の手に触れる事で、その人に関わる死者と交信できる能力を持つ。
しかし、その能力を「呪われたモノ」として、封印しようと苦悩する。
そしてロンドンに住むマーカス。
仲の良かった双子の兄ジェイソンが、事故で突然死んでしまう。
ショックから立ち直れず、死者と話せるという霊能力者を訪ねて回る。

3人の登場人物が、それぞれ並行して描かれていく。
冒頭、バカンス中のマリー。
フランス人だからフランス語を話すのは当然なのだが、「何でも誰でも英語を喋るハリウッド映画」では違和感がある。
そういえば、クリント・イーストウッドは「硫黄島からの手紙」でも、全編日本語で撮影した実績がある。
ひょっとしたら、“現地の言葉”に対するこだわりがあるのかもしれない。

それにしても死者と話ができるという能力は、本当にあるならどうなるのだろう。
ジョージはその能力ゆえに苦悩する。
仲良くなりかけた女性にも去られ、自らその能力を封印しようとする。
しかし、欲を言えば、もう少し苦悩するに至るエピソードがあった方が良かった。
最愛の者を失って悲しむ者に、ジョージの存在は救いとなりそうに思えるからだ。
なのになぜ、その能力を封印しようとするのであろうか・・・

それにしてもマット・デイモンは、アクションからシリアスなストーリーまで多才に演じ分けるなと思わせられる。
しかしながら、共通しているのは「物静かな男」という部分だ。
「インビクタス/負けざる者たち」のキャプテン、ピナールもジェイソン・ボーンも物静かな男だし、「グッド・シェパード」「バガー・ヴァンスの伝説」もみなそうだ。
だが、それがまた彼の魅力でもあると思う。

あの世の話とはいっても、あの名作「シックス・センス」のような展開とはまったく異なるものになっていた。
死者との対話の部分よりも、3人の登場人物たちの人間像、人間ドラマにスポットライトが当てられているのである。
味わい深いラストが良かった・・・


評価:★★★☆☆


   
ネタばれ覚悟で続きを読む
posted by HH at 23:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | ドラマ

2011年02月15日

バガー・ヴァンスの伝説

バガーヴァンスの伝説.jpg

原題: The Legend of Bagger Vance
2000年 アメリカ
監督: ロバート・レッドフォード
出演: ウィル・スミス/マット・デイモン/シャーリーズ・セロン/ジャック・レモン/ジェイ・マイケル・モンクリーフ

<STORY>********************************************************************************************************
'28年ジョージア州サヴァンナ。
伝説のゴルファーであるジュナ(M・デイモン)は戦場で心傷つき、隠遁生活を送っていた。
一方、自殺した父に代わりゴルフ場を切り盛りするジュナの元恋人アデール(S・セロン)は大不況にあえぐゴルフ場を救うため、エキジビジョン・マッチを企画、ジュナを出場させようとする・・・
********************************************************************************************************

監督ロバート・レッドフォード、主演ウィル・スミス、そしてマット・デイモンとシャーリーズ・セロンが共演となるとこれは垂涎モノの映画である。
今まで見逃していたのが悔やまれる。
そして映画は見事期待通りの作品となっている。

ジョージア州サバンナで名声をほしいままにしたゴルファー・ジュナ。
勇んで志願した第1次大戦で心に傷を負い、今はクラブを置いて怠惰な生活を送っている。
かつての恋人アデールは、大恐慌の影響で自殺した父親の負債を返すべく、残されたゴルフ場で再起のイベントを計画する。
2人のトップ・ゴルファーを招聘し、エキジビジョン・マッチで対決させようというものだ。
そして地元代表として、ジュナにも出場を要請する。

埃を被っていたクラブを取りだし、練習を始めるジュナ。
しかし、ブランクの影響は大きい。
そこに現れたのは不思議な男バガー・ヴァンス。
彼はたった5ドルでジュナのキャディーを申し出る。

第1次世界大戦に大恐慌という歴史の荒波の中で、試練にさらされる人々。
一方でゴルフという貴族的なスポーツの対比。
膨大な負債を負い、借金返済のためにゴルフ場を売るように迫られたアデールが思いつきで口走ったイベントが、地元の人々に活気を与え街を上げてのイベントになっていく。
そうした背景が、映画に彩りを与えている。

主役はウィル・スミスなのであるが、映画が始って30分、忘れた頃にようやく画面に登場する。
映画は一人の少年の目を通して語られるのであるが、もう一人の主役はマット・デイモン演じるジュナ。
第1次大戦で傷つき、恋人もゴルフも捨てるが、街の人々の声援に心を動かされ、2人のトッププロとの対戦に向かう。
その心境の動きも映画の見所。

不思議な男バガー・ヴァンスの素性は謎のまま。
その正体は観る者の判断に委ねられる。
映画を観終わって思いだしたのは、「フィールド・オブ・ドリームス」である。
あの映画で主人公レイを導いた“声”とバガー・ヴァンスとが重なってイメージされた。
観る者によっては、あるいはそれが事実なのかもしれない・・・
そんな思いにさせられる映画である。

これは観ないと人生の損失だ・・・


評価:★★★★☆

    
posted by HH at 23:06 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2011年02月13日

GI・ジョー

GIジョー.jpg

原題: G.I. Joe:The Rise of Cobra
2008年 アメリカ
監督: スティーヴン・ソマーズ
出演: チャニング・テイタム/レイチェル・ニコルズ/サイード・タグマウイ/マーロン・ウェイアンズ/レイ・パーク

<STORY>********************************************************************************************************
世界征服をたくらむ悪の組織“コブラ”が各地で活動を活発化させていた。
そして、最強のウィルス兵器“ナノマイト”を使い、パリのエッフェル塔を破壊してしまう。
元々はNATOによりガン細胞破壊のため作られたが、実際はあらゆるものを破壊する威力を持っていたため、悪の武器商人デストロの手により脅威の兵器としてコブラの手に渡ってしまったのだ。
コブラの脅威が各地を襲う中、アメリカ政府が送り込んだ最後の切り札。
それは世界中から集められた史上最強の国際機密部隊G.I.ジョー。
強靭な肉体、勇気と行動力を持ったエキスパート集団。
加速装置付きの特殊スーツを身につけ、数々のガジェットを駆使する極秘のチーム、G.I.ジョー。
エジプト、パリ、東京と世界を舞台に、陸・海・空と壮絶なバトルが始まる!
********************************************************************************************************

GIジョーと言えば米国製のフィギュアが頭に浮かぶ。
どうやらそれを元にしてストーリーが発展したらしい。
出来上がったストーリーは善と悪の闘い。
いかにもアメリカらしい白黒はっきりしたストーリーである。

GIジョーとは世界各国から選りすぐられた兵士による特別部隊。
近未来の設定らしく、出てくる兵器は近未来のもの。
人間の能力を加速させる特殊スーツやマッハ6ですっ飛ぶ戦闘機。
海底を縦横無尽に動き回る潜水艇。

NATOから依頼を受けた兵器産業のMARS社。
全世界の兵器の7割を製造している。
主人公デュークは、MARS社の開発した兵器ナノマイトを輸送中に謎のグループから襲撃を受ける。
敵のグループを率いていたのはかつての婚約者アナ。
危ういところをこれもまた謎のグループによって救助される。

救助したのは国際組織GIジョー。
ストーリーの流れからデュークはGIジョーに参加して、自らを襲撃してきた組織と相対する事になる。
このGIジョーには選りすぐりの兵士が集められているが、指揮官ホーク、剣の達人スネークアイズ、高IQの美女スカーレット、そして元からの相棒リップコードも共に加わる。

敵の組織も17世紀から続く武器商人。
サブタイトルはこの武器組織「コブラ」の誕生経緯を意味している。
敵が強大であればストーリーも盛り上がる。
この組織もエピソード満載で強力に拡大していく。

見所は近未来兵器によるバトルシーン。
パリの街中でのカーチェイスもCGを利用しているのだろうが、加速装置付スーツを着込んでの破天荒なチェイスは見モノである。

かと思えばスネークアイズは昔ながらの剣の達人。
コブラのストームシャドウとの闘いは、近未来にはアンマッチの剣劇なのだがこれがまた味わいがある。
ちなみにストームシャドウ演じるのはイ・ビョンホン。
オリエンタルな雰囲気も一隅を照らしている。

目まぐるしいバトルが展開され、一件落着風のエンディングではあるものの、To be continuedのおまけがたくさんついている。
間違いなく続編へと続くのであろう。
何も考えずに楽しめる裏表のないアメリカらしい映画。
続編も大いに期待したいところである。


評価:★★★☆☆
 
    
posted by HH at 11:32 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション