2011年08月28日

ハートロッカー

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原題: The Hurt Locker
2010年 アメリカ
監督: キャスリン・ビグロー
出演: ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ゲラティー/レイフ・ファインズ/ガイ・ピアース

<STORY>********************************************************************************************************
2004年、イラク・バグダッド。
駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。
トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。
彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか型破りで無謀な行動が多かった。
部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は彼に反発するが、ある事件をきっかけに打ち解けていく・・・
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元ジェームズ・キャメロン監督夫人で、第82回アカデミー賞ではそのジェームズ・キャメロン監督の「アバター」と賞レースを争った事で話題となったこの映画。
結果的に作品賞、監督賞を含む6部門を制している。
そんな背景もあり、期待して観た映画である。

タイトルはアメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味するらしい。
主役はアメリカ軍爆弾処理班のジェームズ二等軍曹、サンボーン軍曹、エルドリッジ技術兵。
危険な爆発物と背中合わせの任務。
分厚い防護服をつけての過酷な任務が「苦痛の極限地帯」「棺桶」といったイメージと重なるのだろう。

冒頭でいきなり処理シーンが登場する。
ロボットを使い爆発物を確認し、爆破処理にかかろうとする。
しかし、機材の損傷でやむなく防護服を着用し、直接準備する。
そして退避しようとしたところ、携帯電話を手にした男が現れる。
電話をやめさせようとするが、通じない。
射殺しろとの言葉が飛び交う中で、軍曹が駆け寄って電話をやめさせようとする。
しかし、次の瞬間、間に合わずに爆弾は爆発し、処理にあたっていた班長は爆死してしまう。

携帯電話の電波がいけなかったのだと思うが、それとわからずにしている行為を止めるために、一般市民を射殺できるかと言われたら難しいところがある。
マイケル・サンデル教授の「これから『正義』の話をしよう」にも取り上げられそうなシーンだ。
同時に一般市民が数多くいる中で、ゲリラを相手にしなければならないという米軍の困難も見て取れる場面である。

代わりの班長として登場するのが、ジェームズ二等軍曹。
セオリーに沿った行動を取らず、破天荒なやり方はサンボーン軍曹の反発を招く。
それでも3人一緒に任務にあたる日々が続く。
特段大きな盛り上がりもなく続く任務の日々は、なんだかドキュメンタリー映画を観ている感じがする。
死と隣り合わせの緊張感が、それゆえか伝わってくる。

そんな戦場にあっても、電話一本で平和な我が家に通じるという現実。
子供をあやしながら電話を取る妻。
一瞬で死ぬ世界と平和な日常生活とが薄い膜一枚で分けられているのがアメリカなのかもしれない。
任務を終えて帰国したジェームズ二等軍曹だが、スーパーマーケットの中で、一面に並ぶシリアルを見つめて立ちつくすシーンが印象的。
そしてまた任務に戻る。
「戦争は麻薬だ」という冒頭の言葉がずしりと響く。

特別アカデミー賞受賞したからというものは感じない。
ただ、第2次大戦、ベトナム戦争ときた戦争映画の流れは、今確実にイラク戦争に入っていると感じさせられる映画である。
過去形でない、これが現代の戦争映画なのだろう。


評価:★★★☆☆

                        

     
 
posted by HH at 22:33 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 戦争/戦場ドラマ

2011年08月27日

Drパルナサスの鏡

Drパルナサスの鏡.jpg

原題: The Imaginarium of Doctor Parnassus
2010年 アメリカ
監督: テリー・ギリアム
出演: ヒース・レジャー/クリストファー・プラマー/ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル/トム・ウェイツ

<STORY>********************************************************************************************************
現代のロンドンに奇妙な舞台と旅芸人の一座が現れる。
1000歳以上という老人のパルナサス博士、娘のヴァレンティナ、曲芸師のアントン、そして小人のパーシーが一座のメンバーだ。
ある晩、博士の前に悪魔のニックが現れる。
博士はかつて悪魔と不死と引き換えに、「娘が16歳になったら差し出す」取引をしていた。
一方、ヴァレンティナは橋で若い男トニーを助ける。
記憶喪失の彼はそのまま一座に加わるが、それは悪魔の企みだった・・・
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主演のヒース・レジャーが撮影中に亡くなり、彼の友人であったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが代役を務めた映画。
タイトルには「鏡」とあるが、原題ではImaginarium。
「幻想館」と訳されていたが、こちらの方が内容に近い。
「鏡」のような入口から「幻想館」に入ると、不思議な空間が広がっている。
ヒース・レジャーがその中に入ると、自身も変化して、その姿がジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルになるという仕掛けであり、うまく代役を配置している。

ストーリーは、かつて悪魔と取引したパルナサス博士が率いる不思議な旅芸人が、ロンドンにやってくるところから始る。
見世物小屋風の舞台に添えられた鏡のような入口。
中に入るとこの世のものとは思えない不思議な空間が広がっている。
そこはパルナサス博士が、精神力で作り出した世界。

どことなく「チャーリーとチョコレート工場」と同じような感覚の映画である。
チャーリーのチョコレート工場も、中に入るとおよそチョコレート工場とは思えない不思議な世界が広がっていた。
悪魔との取引と不思議な世界と主人公たちのドタバタ劇とも言うべき映画となっている。

悪魔との取引というのは古典的なプロット。
パルナサス博士は、それで不死を手に入れたという事になっている。
取引はたび重なり、とうとう娘を16歳の誕生日に差し出すという事までしてしまう。
そしてその取引を後悔しつつ、「その日」を迎える。
不思議な力を持つパルナサス博士だが、人間の欲望と弱さとを山のように抱えた人物である。

そしてそんな一座の前に現れるのが、トニー。
橋の下に首を吊られているところを一座に発見される。
彼にもまた隠された秘密がある。
恵まれない子供たちを助けるという慈善事業の影で、ロシアのマフィアの裏稼業に手を貸していたのである。

世話になったパルナサス博士とその娘を助けようとするトニーだが、その思いとは裏腹に自らの悪行が足かせとなって表れてくる。
そしてパルナサス博士に対しては、また悪魔が耳元で甘い囁きをもらす。
ギャンブルハマった人間が、やめようと思いつつもやめられないのと同じなのだろう、パルナサス博士は悪魔との取引を繰り返す・・・

そんな人間たちを傍目で見物する悪魔。
賑やかなストーリー展開とは別に、落ち着いた悪魔の視線が、「人間とは」と語っているように思われた・・・


評価:★★☆☆☆

         

     
posted by HH at 22:26 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2011年08月25日

さまよう刃

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2009年 日本
監督: 益子昌一
原作: 東野圭吾
出演: 寺尾聰/竹野内豊/伊東四朗/長谷川初範/木下ほうか

<STORY>********************************************************************************************************
残虐な犯罪を続ける少年犯。
彼らは“少年法”に保護されている。
最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。
ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。
「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。
そして、長峰を追う2人の刑事。
織部孝史と真野信一。
被害者の絶望は、永遠に消えない。
そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。
法律を守る。
という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。
それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。
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東野圭吾原作の映画化作品。
復讐の是非という古くて新しいテーマを扱ったもの。
現在は緩和されたとはいえ、少年法に厚く守られた少年の犯罪というテーマとも重なり、かなり重い内容の物語。

妻を亡くした長峰重樹は、中学生の一人娘と二人暮らし。
ある日、その最愛の娘が「これから帰る」との電話を最後に行方不明となる。
そしてレイプされ、変わり果てた姿の遺体となって発見される。
警察の捜査に委ねるしかなかった犯人探しだが、ある日その犯人を名指しする匿名の電話がかかってくる。

訪ねていったアパートで、長峰は娘をレイプする犯人たちの姿を写したビデオテープを発見する。
面白半分に娘を弄ぶ犯人たち。
やがて薬を打たれて事切れる娘。
言葉にならない怒りが、こみ上げてくる。
こうして犯人を追う警察と長峰。
犯人と長峰を追う警察。
逃げる犯人という図式でドラマは展開していく。

小説の映画化となると気になるのは、小説の深い世界を短い映画の中に収められるか、という点だ。
だが、この映画では自然にストーリーは展開されていて、うまく小説のダイジェスト版としてまとまっている。
ただストーリー的には、ドラマチックに仕立て上げようとして、原作とは変えて失敗している点も目についた。

原作では、長峰はもともと射撃をやっていてライフルを持っている。
ところが映画ではわざとらしい方法で入手する。
ラストでは、長峰と警察の壮絶なる追いかけっこがあるが、映画では「いかにも無理やり盛り上げようとしました」というわざとらしい演出で、質を下げていた。
素直に原作通りにした方が良かっただろうに・・・

原作ではもっと憎々しかった犯人も、映画ではそれほどでもない。
まぁ時間の制約もあっただろう。
原作が面白かっただけについつい比較をしてしまうが、それは野暮というもの。
映画を観た後に、原作を読んでいない人は是非とも読んでみるべきだと思う・・・


評価:★★☆☆☆



東野圭吾原作作品:
「幻夜」
「容疑者Xの献身」
「g@me」
「レイクサイドマーダーケース」
「変身」
「手紙」

           

      
posted by HH at 22:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス

2011年08月24日

きみがぼくを見つけた日

きみがぼくを見つけた日.jpg

原題: The Time Traveler's Wife
2009年 アメリカ
監督: ロベルト・シュヴェンケ
製作総指揮:ブラット・ピット
出演: エリック・バナ/レイチェル・マクアダムス/ロン・リヴィングストン/ブルックリン・プルー/ミシェル・ノルデン /アーリス・ハワード

<STORY>********************************************************************************************************
幼い日、愛する母が運転する車で事故に遭う寸前にヘンリーは突然時空の彼方へ姿を消す。
以来、過去と未来を瞬時に行き交うタイムトラベラーとなるが、その行き先は彼自身にもわからなかった。
誰にも信じてもらえない秘密を抱え孤独な旅を続けるヘンリーだったが、過去に降り立ったある日、6歳の少女クレアと出会う。
未来からやって来たというヘンリーの言葉を信じる彼女こそ、いつか巡りあう運命の恋人だった・・・
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原題に「The Time Traveler's Wife」とあるように、この映画はタイムトラベルものである。
どうやらベストセラーになった原作の映画化のようである。
原作の方は、タイトルにある通り、奥さんの視点から描かれているようであるが、映画ではタイムトラベラー本人が中心となっている。

このタイムトラベラー・ヘンリーは突然タイムスリップして、過去・未来へとすっ飛んでしまう。
しかも移動するのは体だけであり、到着したときは全裸という状態。
そう言えば、「ターミネーター」でもそうだったなあと思いながら観る。
しかしこれはなかなか大変だ。
その都度服を調達しなければならないし、自分ではどこに行くかわからないという事だから、「真昼間に公衆の面前に表れてしまったら・・・」とかよけいな事を考えてしまう。

主人公のヘンリーはそんな能力を隠しながら生きている。
ある日働いている図書館でクレアと名乗る女性に出会う。
初対面であるのはずなのに親し気に話しかけてくるクレアに、ヘンリーは戸惑う。
しかしクレアはヘンリーの“能力”を知っており、しかも6歳の時から会っているとも言う。
聞けば未来の自分が、しばしクレアを訪ねていたのだと言う・・・
あっという間に恋に落ち、やがて二人は結婚する。

物語はヘンリーのタイムトラベル能力を巡って進んでいく。
理屈っぽい私としては、どうしてもタイムトラベルものだと「あらさがし」をしてしまう。
どにへ行くか、いつの時間に行くかコントロールできないと言いつつも、クレアの元には6歳の頃から18歳の頃にかけてしばしば訪問している。
結婚式で“発作”が起きて飛んでしまっても、未来の自分が駆けつけてきて花婿の“代役”を務める。
映画でそういうあらさがしは邪道なのであるが・・・

面白いのは二人の間にできた子供がその能力を受け継いでいて、胎内にいる時にタイムスリップしてしまうというところだろう。
もちろん、流産という悲惨な結果になってしまうのである。
クレアにそんな負担はかけさせまいと、パイプカットをしてしまうヘンリーであるが、子供がほしいクレアは、そんな事情を知らない過去から来たヘンリーと愛し合って子供を作ってしまう。
これは浮気なのかどうなのか。
でも可能であったら羨ましい。
夫婦であれば、いつだって新婚時代の新妻と・・・なんて夢があるではないか。

タイムトラベルと愛し合う二人の生活振りを組み合わせたところが、なかなか面白いところだ。
「生活費はどうしているのだろう」、「しばしばタイムトラベルで消えてしまうと仕事などできないだろう」という疑問にも答えは用意してくれている。
そして最も気になるのは未来だ。

ストーリーはヘンリーとクレアの避けられない未来を描く。
未来がわかってしまうというのも、賛否両論かもしれない。
あらかじめ準備ができるという考えと、わからないから面白いという考えと・・・
個人的には前者だ。
あちこちに後悔ばかり残してきた身としては、あらかじめわかっていた方がありがたい。
例えそれが自分の死期だとしても。

ストーリーと平行してそんな事を考える。
映画はヘンリーが中心だが、原作通りクレアの視点から見てもおもしろいのではないかと思う。
いつかそのうち原作も読んでみようか。
そんな気にさせられた映画である。

エリック・バナ出演作品:
「ミュンヘン」
「ブーリン家の姉妹」

レイチェル・マクアダムス出演作品
「パニック・フライト」
「消されたヘッドライン」
「シャーロック・ホームズ」


評価:★★☆☆☆

                       


                            
posted by HH at 23:01 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2011年08月23日

シンドラーのリスト〜心に残る一作〜

シンドラーのリスト.jpg

原題: Schindler's List
1993年 アメリカ
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: リーアム・ニーソン/ベン・キングズレー/レイフ・ファインズ/キャロライン・グッドール/エンベス・デイヴィッツ/

<STORY>********************************************************************************************************
39年、ポーランド南部の都市クラクフにドイツ軍が侵攻した。
ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーは、一旗揚げようとこの街にやって来た。
彼は金にものを言わせて巧みに軍の幹部たちに取り入り、ユダヤ人の所有していた工場を払い下げてもらう。
ユダヤ人会計士のイツァーク・シュテルンをパートナーに選んだシンドラーは、軍用ホーロー容器の事業を始める。
41年3月、ユダヤ人たちは壁に囲まれたゲットー(居住区)に住むことを義務づけられる。
シュテルンの活躍で、ゲットーのユダヤ人たちが無償の労働力として、シンドラーの工場に続々と集められた・・・
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第2次大戦中のナチスによるホロコーストの最中、1,100人以上のユダヤ人を救ったドイツ人実業家オスカー・シンドラーの実話を映画化した作品。
それまで娯楽作品で名を馳せていたスティーブン・スピルバーグが監督という事でも話題になり、アカデミー最優秀作品賞・監督賞を受賞したこの映画を、17年ぶりに観た。

冒頭で登場するオスカー・シンドラー。
ナチスの高官たちに取り入り、人脈を築いて行く。
冒頭からの白黒の画面が嫌が応にも雰囲気を引き立てる。
巧みにナチスの高官たちと人脈を築き、シンドラーはビジネスを広げていく。

ドイツ軍のポーランド侵攻・占領によってユダヤ人たちの悪夢は始る。
突然家を追い出され、わずかばかりのトランクに持ち出せるだけの荷物を抱え、ゲットーに押し込められる。
シンドラーはそんな彼らを安い労働力として自分の工場で働かせ、金を稼いでいく。
一方で進むユダヤ人迫害・・・

やがてゲットーも追い出されるが、行く先は強制収容所。
逃げまどう人々。
隠れていた人々は次々と発見され、射殺される。
モノクロの画面に、そこだけ鮮明な赤いコートの少女が映る。
やがて赤いコートの少女は遺体となって、リアカーで運ばれていく。
それらのユダヤ人たちの姿をじっと見つめるシンドラー・・・

強制収容所の中も悪夢のよう。
ゲート所長は気まぐれに銃を撃ち、ユダヤ人たちを射殺していく。
メイドのハンナがその恐怖を語る。
「何をし、何をしなかったら殺されるという基準がない。
その場にいた、というだけで殺される・・・」

収容所の建設現場で、建物の構造について意見具申した女性。
ミラノ大学で工学を学んだという女性をゲートはあっさりと射殺する。
一瞬にして一つの命が消えていく。
大学で学んだ知識も経験も、それまでの人生も。

別のシーンでは、整列させたユダヤ人の間をドイツ人将校が歩きまわる。
そしてランダムに選んだ人間を次々に射殺していく。
ユダヤ人たちは為す術もない。
生き残るのは単なる運任せ。
そうしたシーンが淡々と続いていく。

初めて観た時はかなり衝撃を受けたのを覚えている。
その場にいたらどう振る舞えば生き残れるだろうと考えてみても、その術が浮かばない。
何せ気まぐれに任せて殺されるわけである。
防ぐ手段はない。
これはなかなかの恐怖である。

後半に入り、シンドラーはなりふり構わずユダヤ人たちを自分の工場に雇い入れる。
「雇う」という名目の保護である。
稼ぎまくった金で、片っ端から関係者を買収し、兵士をもてなし、目をつぶらせる。
兵器工場とはいうものの、サボタージュで生産性はゼロ。
一歩間違えば「反逆者」として処罰されかねない危うい行為。
黙って目をつぶっていれば、安全なわけであるが、そうしない。
果たして同じ立場に立った時、自分にできるだろうかと自問してみるが、なかなか難しい。

そして、とうとう終戦の日を迎える。
シンドラーが工場に雇い入れて救ったユダヤ人たちは、約1,100人。
ドイツ軍に提出するために作った雇用者リストが、タイトルにある「シンドラーのリスト」と呼ばれるもの。
ラストのシンドラーとユダヤ人たちのやり取りは心温まるものがある。
最後のエンディング、カラーの画面になり年老いた生存者たちが次々と登場する。
ポーランドに住むユダヤ人が4,000人で、シンドラーの救った1,100人の子孫が6,000人とのテロップが流れる・・・

見応えのある3時間の大作である・・・


評価:★★★★☆

                        
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posted by HH at 23:40 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 心に残るオススメ映画