
原題: Righteous Kill
2007年 アメリカ
監督: ジョン・アヴネット
出演:
ロバート・デ・ニーロ:トム・"ターク"・コワン
アル・パチーノ:デイヴィッド・"ルースター"・フィスク
カーティス・"50セント"・ジャクソン:スパイダー
カーラ・グギノ:カレン・コレッリ
ジョン・レグイザモ:サイモン・ペレス
<STORY>********************************************************************************************************
20年以上コンビを組み、固い絆で結ばれたニューヨーク市警のベテラン刑事、タークとルースターは、これまで多くの犯罪者を挙げてきた。あるとき、犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生する。ターゲットは法の手が届かない悪人たち。捜査を進めていくと、犯人像は自らの手で犯罪者に制裁を加える怒りに満ちた警官――状況証拠はタークの犯行を示していた。捜査にのめり込む二人の前に、衝撃の真実が突きつけられる…
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ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演というと、「ヒート」以来であろうか。
古くは「ゴッド・ファーザーPARTU」があるが、二人とも随分息の長い名優だ。
二人は長年コンビを組んできた刑事として登場する。
もう画面でも随分と年をとったと思わせられる。
そんなベテランの刑事であるが、ある時法の網をくぐり抜けて無実を勝ち取った悪党に対し、タークは証拠をでっち上げて有罪にしてしまう。
初めて法を破った出来事であった。
やがて、そんな法の網をくぐり抜ける悪党たちが、一人また一人と殺されていく。
正確な射撃と、殺された悪党たちが無防備に殺害されている状況から、犯人は警察官ではないかという疑いが出てくる。
そしてその疑いはタークへと向かう。
もう二人とも寄る年並みなのか、激しいアクションや銃撃戦は登場しない。
14人の人間を殺したとビデオに向かって語るターク。
長年の刑事生活で、どうにもならない悪に対して、とうとう怒りの鉄拳を振り下ろしたという事かと観て行く。日本では「必殺仕事人」に代表される、“天に代わって悪を打つ”お馴染のスタイルだが、ちょっと趣が異なる。そして最後の意外な真実・・・
残念ながらこの映画、最後の意外な真実だけが見所となってしまっている。
せっかくの名優二人の共演なのだが、今一つパンチ力が足りないのも事実。
「何が」というのも難しいが、「何かが」といったところだ。
次の共演があるのかどうかはわからないが、これが最後となったらちょっと寂しい気がする。
まあ共演とはいかなくても、まだまだこの二人の映画は観続けたいと思うのである・・・
評価:★★☆☆☆