
原題: 葉問2、英題:Ip Man 2
2010年 香港
監督: ウィルソン・イップ/サモ・ハン・キンポー
出演:
ドニー・イェン:Ip Man
サモ・ハン・キンポー:Master Hung Quan
ホァン・シャオミン:Jin Shan Zhao
リン・ホン:Zhang Yong Cheng
ダーレン・シャラヴィ:ツイスター
<STORY>********************************************************************************************************
1950年、詠春拳の達人イップ・マンは家族を連れて広東省から香港に移住、同郷の新聞社編集長の好意で、屋上に武館を開く。やがて血気盛んな青年ウォンがやって来て、イップに挑んだのち仲間を連れて入門する。その頃、香港には様々な門派がしのぎを削っており、それを仕切る洪拳の師範ホンは大勢の弟子を抱えていた。ある日、ホンの弟子たちに絡まれたウォンは、拉致されてしまう。ウォンを助けに来たイップの前にホンが現れ、香港で武館を開設するための掟を告げるのだった…
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ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マンを描いた映画「イップ・マン序章」の続編である。これもストーリー自体はフィクションのようである。
日本との戦争が終わり、家族とともに香港に移り住んだイップ・マン。
生活のために道場を開くが、なかなか生徒が集まらない。
ようやく生徒が集まったが、ホン師匠を中心とする地元の道場主たちから道場開設にあたって掟を守るように迫られる。
資金力のないイップ・マンにとって、守れる掟と守れない掟がある。
弟子同士が対立し、やがて道場も追い出されてしまう。
そんな中、香港を牛耳るイギリスのボクサーが中国拳法を侮辱する。
それまでの中国拳法同士の抗争から、一転して中国拳法VSボクシングの対立へと移行する。
こうした格闘技モノはどうしても対決が軸となる。
前半はホン師匠率いる洪拳との対決。
そしてクライマックスではボクシングとの対決が、物語の主軸をなす。
相変わらず鮮やかなイップ・マンの技が冴える。
前半でイップ・マンと対立する洪拳のホン師匠は、昔懐かしいサモ・ハン・キンポー。
「燃えよデブゴン」などのデブのカンフースターだが、相変わらずの巨体で登場。
主演のイップ・マンは前作そのままで、美人の奥さんのリン・ホンも変わらずの美形を披露。
イギリス人ボクサーに敗れた友人のため、リングに上がるストーリーはよくありがちなパターンだ。ラストのボクシング対詠春拳の対決は、異種格闘技戦であり、ルールが曖昧。
公平なのかどうなのか、よく考えてみるとルールの面で問題がありそうな気がする。
とはいえそこは映画。単純に楽しめば、なかなか力の入る格闘シーンだ。
前作同様、格闘シーンは見応えのある映画である・・・
評価:★★☆☆☆