
原題: The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader
2010年 イギリス
監督: マイケル・アプテッド
出演:
ベン・バーンズ:Caspian
スキャンダー・ケインズ:Edmund Pevensie
ジョージー・ヘンリー:Lucy Pevensie
ウィル・ポールター:Eustace Clarence Scrubb
ゲイリー・スウィート:Drinian
リーアム・ニーソン:Aslan
<STORY>********************************************************************************************************
兄ピーターと姉スーザンが両親とアメリカに滞在している間、ペベンシー家4人兄妹のエドマンドとルーシーは、ケンブリッジに住む親戚の家に預けられる。しかし、いとこのユースチスは理屈っぽく利己的な性格で、2人に意地悪ばかり。そんなある日、壁に掛けられた帆船の絵が動き始め、たまたま絵の前にいた3人は吸い込まれてしまう…。そのままナルニアの大海原に運ばれた3人は、王となったカスピアンの帆船に助けられ、行方不明になっている7人の貴族を捜す旅に同行することになる。
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前作同様、第2次大戦下のイギリス。
長男のピーターと長女のスーザンはいつの間にかアメリカに行っている。
残されたのは次男エドマンドと妹のルーシー。
しかも二人は親戚の家に預けられ、ただでさえ居心地が悪い中、いとこのユースチスは二人に意地悪ばかりで、二人とも肩身の狭い暮らし。
今日もユースチスの意地悪を受けていると、目の前の帆船の絵が動き始め、たちまち部屋中に水が溢れる。水面に浮かんだ3人の目の前に、絵と同じだが実物の帆船が現れる。
船に乗っていたのは懐かしのカスピアン。今では王子から王となっていた。
こうして、今度はエドマンドとルーシーの二人だけが、なぜかユースチスも一緒にナルニア国に行ったのである。
カスピアンは東の海に消えた7人の貴族を探しており、最初の島に着くと、偵察に出たカスピアン、エドマンド、ルーシー、ユースチスらは奴隷商人につかまってしまう。
しかし、この程度の危機は危機のうちに入らず、難なく切り抜ける。
そこに突然現れた緑の霧と、連れ去られた人々。
カスピアンたちは、さらに旅を続ける事になる。
やがて霧の正体が悪であり、7人の貴族がそれぞれ持つ剣を揃えれば悪の魔法が消えるとわかる。旅の目的も明らかとなり、一行の冒険は続いていく。
前作まで登場した長兄ピーターと長女スーザンは登場せず、あくまでもエドマンドとルーシー(そしておまけのユースチス)の冒険に終始する本作。
お馴染みのネズミの騎士リーピチーブも登場し、3作目ともなるとすっかり勝手もわかってくる心地良いおとぎ話の世界。
原作はまだ先があるようだが、映画化はどうなのだろう。
特に絶賛とまではいかないものの、ここまで観ると続きが気になるところ。
第4章が映画化されればまた観たいと思う。
あれこれと難しい事を考えず、単純にストーリーを楽しみたい映画である。
評価:★★☆☆☆
「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」
「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」