
原題: BUNRAKU
2010年 アメリカ
監督: ガイ・モシェ
出演:
ジョシュ・ハートネット:The Drifter
ウディ・ハレルソン:The Bartender
Gackt:Yoshi
ケヴィン・マクキッド:Killer No. 2
ロン・パールマン:Nicola
デミ・ムーア:Alexandra
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核戦争後の荒廃した世界。ニコラという男が牛耳る街に、二人の男が姿を現す。ドリフターという男はニコラに勝負を挑むためやって来た。そしてもう一人はヨシというサムライで、曾祖父の代に奪われた家宝の竜の紋章を取り戻すためにやって来たのだ。しかし、日本料理店を営むヨシの叔父がニコラの手下に殺され、姪が拉致されてしまう。ニコラと因縁を持つバーテンダーに引き合わされた二人は、ニコラに挑むため共闘する事に…。
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BUNRAKUというタイトルは、日本語なのだろうか。
しかし、内容は「文楽」とは無関係で意味はよくわからない。
Gacktが日本人役で出演しているが、日本風のテイストを出すためだろうかと考えてもみたが、よくわからない。
物語は、核戦争後の世界。
と言っても「マッドマックス」(My Cinema File 384)のような荒廃した世界ではない。
文明社会はきちんと成立しているが、その反省から銃が廃止されたという前提。
したがって、人々が手に取る武器は刃物となる。
そしてニコラという男が牛耳る町に、二人の男がやってくる。
このあたりは、西部劇のノリだろう。
二人の男は西部のカーボーイ風のドリフターとサムライ風のヨシ。
初めは対立するも、やがて共通の目的がニコラとわかり共闘する事になる。
全編を通して劇画チックな展開は、どことなく「シンシティ」(My Cinema File 128)を彷彿とさせる。それをもっともよく表現していたのが、殺し屋2かもしれない。
ニコラをトップとして10人の凄腕の殺し屋が二人の前に立ちふさがる。
世話になった叔父が殺され、その娘がさらわれるという涙がこぼれそうになるほどありきたりなストーリー展開だが、それもまた良し。
10人の殺し屋たちを倒さなければニコラの下に辿りつけない。
このあたりはゲームのノリだ。
なぜかデミ・ムーアが大して重要でもない役で登場する。
出演は嬉しいのだが、チョイ役じゃあまり満足はできない。
最後までタイトルの意味はわからないが、たぶん「ゲイシャ」でも「フジヤマ」でも良かったのかもしれない。
あれも映画、これも映画。
いろいろあって映画は面白い。
あらゆる要素を盛り込んだおもちゃ箱のような映画だが、これはこれで楽しめる。
それで良しとしたい映画である・・・
評価:★★☆☆☆