2014年02月25日

引き出しの中のラブレター

引き出しの中のラブレター.jpg

2009年 日本
監督: 三城真一
出演: 
常盤貴子:久保田真生
林遣都:速見直樹
中島知子:松田由梨
岩尾望:稲村太郎
竹財輝之助:中倉晃平
萩原聖人:後藤大介
本上まなみ:粟島可奈子
吹越満:竹下淳
仲代達矢:速見恭三
八千草薫:松田晶子

<Yahoo!映画解説>
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絶縁状態の父と死別したラジオパーソナリティーが、番組に届いた一通の手紙をきっかけに、誰もが心の奥底に隠している思いをラジオで代わりに届けようとする感動ドラマ。
『花より男子ファイナル』などを手掛けた三城真一がメガホンを取り、大切な人に思いを伝えることの大切さを描き出す。
主人公を常盤貴子が演じるほか、林遣都、仲代達矢ら豪華キャストが集結。
手紙やラジオでメッセージを届けることの温かみを再認識させられる。
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主人公の久保田真生(まい/常盤貴子)はFMラジオJ−WAVEのパーソナリティ。
4年前に父(六平直政)と仕事のことで喧嘩になり、そのまま絶縁状態になっていた。
仲直りもしないまま、2ヶ月前に父は他界してしまう。
生前のわだかまりから、49日の法要にも仕事を理由に顔を出さないでいた。

ある日、番組宛に一通の手書きの手紙が届く。
差出人は北海道の高校生・直樹(林遣都)。
“笑わない祖父を笑わせたい“という手紙の内容に、思わず父の姿を重ね合わせる真生。
番組で“笑わない祖父を笑わせる方法”を募集する。

そんな彼女の元に、生前の父が自分に宛てた手紙が妹によって届けられる。
厳しかった外面とは裏腹に、秘めていた父の想いを知る事になる。
それをヒントに、彼女はリスナーそれぞれが心の奥底にしまいこんだ”想い”を、ラジオを通じて届けたいと番組を企画する。
タイトルは”引き出しの中のラブレター“。

大都会東京で四苦八苦しながら生きるタクシー運転手の稲村(岩尾望)。
シングルマザーを決意した妊婦の由梨(中島知子)。
そして北海道の直樹の祖父のために。
真生を軸に、様々な人たちの生活が描かれる。
みんな心に秘めた想いをもっている。

いつのまにかウルウルとしてしまう。
この頃、涙腺が緩くなった事もあるが、似たようなケースも含めていろいろと経験を積み重ねると、人間はみなそうなのかもしれないと思う。
ウルウルとさせられるものの、「感動作」かというと、どうもそうだと自信を持って言い切れない。
心を動かされるのは、ひょっとしたらストーリーだけではなく、自分の中にある共感も手伝っているかもしれない。

笑わない祖父として登場するのは、仲代達也。
貫禄ばっちりに田舎の頑固爺を演じる。
息子とのエピソードが何とも言えない。
互いに想い合っているのに、それが互いにずれてしまう。
よくある事だが、自分には深く心に突き刺さる。

映画だけあって、出来過ぎている感がしないでもないが、ちょっと心を洗われたい人にはオススメの映画である。


評価:★★★☆☆





    
posted by HH at 23:01 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2014年02月23日

スクワッド荒野に棲む悪魔

スクワッド.jpg

原題: PARAMO
2011年 コロンビア/アルゼンチン/スペイン
監督: ハイメ・オソリオ・マルケス
出演: 
フアン・パブロ・バラガン
フアン・ダビド・レストレポ
アンドレス・カスタニェーダ
アレハンドロ・アギラル
マウリシオ・ナバス

<Movie Walker 解説>
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南米コロンビアの閉ざされた基地を舞台に、極限状態に追い詰められていく9人の兵士たちの姿を描くミリタリー・ホラー。
監督はコロンビアの新鋭ハイメ・オソリオ・マルケス。
出演はファン・パブロ・バラガン、ファン・ダビド・レストレポ、アンドレ・カスタネダほか。
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1964年に内戦が勃発して以来、ゲリラVS軍兵士による緊迫状態が今も続く南米コロンビア。
ある日、山間にある基地との通信が途絶える。
軍はゲリラの襲撃を受けたものと判断、9人の部隊が調査に向かう。
彼らが基地にたどり着くとおびただしい血のりが残されただけで、兵士の姿はなかった・・・

何だか期待感一杯で始まった映画だった。
連絡の途絶えた基地。
行ってみればそこは無人。
おびただしい血のり。
“掴み”はばっちりである。

ここで注目したのは、兵士間の階級。
トップの中尉と叩き上げの軍曹とその配下の兵士。
中尉一人が将校で、将校育成学校を出て現場に配属されたパターンで、恐らく現場経験も浅い。
軍曹は階級上中尉に従うが、現場経験の浅い中尉を軽んじている。
その雰囲気は部隊に蔓延している。

大佐と連絡を取り合い、基地の手前で待機という命令を受け取る中尉。
それを忠実に守ろうとする中尉だが、一人の兵士が命令を無視し基地へ入ろうとする。
それを制止しようとした者が地雷を踏んで重傷を負う。
こうした混乱の中で、中心にいるのは軍曹で、中尉はオロオロするばかりである。
この関係が、後の悲劇の一端となる。

初めは悪魔とか霊とかが出てくるのかという雰囲気だった。
ところがふたを開けてみれば、そういったオカルト的なものは一切なく、ある環境下での心理的パニックというもの。
それはそれで面白いとは思うものの、映画の面白さとしては弱かったかもしれない。

これがヒットしたら、部隊到着前に基地が無人となった経緯とか、この物語の後日談などでシリーズが作れると思うのだが、残念ながらそこまでのインパクトには欠ける映画であった。


評価:★★☆☆☆




   
posted by HH at 21:28 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | パニック

2014年02月20日

ボーン・レガシー

ボーン・レガシー.jpg

原題: The Bourne Legacy
2012年 アメリカ
監督: トニー・ギルロイ
出演: 
ジェレミー・レナー:アーロン・クロス
レイチェル・ワイズ:マルタ・シェアリング博士
エドワード・ノートン:リック・バイヤー
ジョアン・アレン:パメラ・ランディ

<Yahoo!映画解説>
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暗殺者ジェイソン・ボーンと彼をめぐる陰謀を、壮大なスケールで描いた『ボーン』シリーズの裏で進行していたストーリーを描くアクション大作。
前3作と同じ世界と時系列を舞台に、ジェイソン・ボーンとは別の暗殺者アーロン・クロスが繰り広げる戦いを活写する。
『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが暗殺者アーロンにふんし、体を張った見せ場を次々と披露。
また、『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートン、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズなどの実力派が共演してドラマを盛り上げる・・・
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瞬く間に虜にさせられてしまった『ジェイソン・ボーン』シリーズ。
この物語は、その傍流の物語。
CIAの極秘プログラム“トレッドストーン計画”によって生み出された最強の暗殺者、ジェイソン・ボーンが、ロンドンで新聞記者に接触しようとしていた頃、ボーンと内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発によって計画が明るみに出ることを恐れたCIA本部では、国家調査研究所のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)が証拠隠滅のために全プログラムの抹消を命じる。

その頃、アラスカのCIA訓練地では、“アウトカム計画”によって生み出された暗殺者、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)が訓練を積んでいた。
薬の服用を義務づけられていた彼は、相次ぐ予定変更によって自分の身に迫る危険を察知する。
彼の体調を管理しているステリシン・モルランタ社では、突然、職員が銃を乱射。
居合わせたマルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)は九死に一生を得るが、研究所で行なっていたことに事件の原因があると知っていた彼女に、再び危機が迫る。

その窮地を救ったのはアーロン。
薬を求めてマルタのところへやってきた彼は、薬はすでに服用が中止され、プログラム従事者の体には半永久的な効果を持つ活性ウイルスが培養されていることを聞き、彼女とともにウイルスを製造しているマニラへ向かう。
急転する事態に混乱するマルタに、“自分はかつてケネス・キットソンという名前で、イラクで戦死したとされる兵士だ”と告げるアーロン。

一方、マルタ暗殺の失敗を知ったバイヤーは、彼女を病原体盗難の重要容疑者に仕立て上げ、安全保障局や国防省を巻き込んだ非常事態宣言を発令。
組織的な捜査によって2人の行方を洗い出す。
マニラに到着し、研究所に向かうマルタとアーロンだったが、追跡を察知して逃走。
バイヤーは精鋭の人間兵器“ラークス計画”の作戦員をタイのバンコクから送り込む。
路地の入り組んだマニラのスラム街で、究極の暗殺者たちによるチェイスが始まる……。

今度の主人公は、ジエレミー・レナー。
『ハート・ロッカー』ではかろうじてアクションらしきものが見られたが、「プリズナー」の気弱な犯罪者のイメージからは、とてもジェイソン・ボーン級の暗殺者を想像できない。
ただ、それもまた良いのかもしれない。

真面目に国家のために訓練を続けてきたのに、ある日突然何の予告もなくお払い箱にされ、それどころか命まで狙われる。
そんな“組織の都合”に、真っ向から立ち向かうところは、『ジェイソン・ボーン』シリーズと共通である。

小気味良い格闘アクションに、マニラ市街でのバイクチェイスは十分期待に応えてくれる。
美形のレイチェル・ワイズや、くせのあるエドワード・ノートンらの脇役もストーリーに厚みを加えてくれる。
シリーズ化されたら、観続けるだろう。
次を期待したい一作である・・・


評価:★★★☆☆



   
posted by HH at 23:07 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2014年02月19日

アニマル・キングダム

アニマル・キングダム.jpg

原題: Animal Kingdom
2010年 オーストラリア
監督: デイヴィッド・ミショッド
出演: 
ジェームズ・フレッシュヴィル:ジョシュア・“J”・コディ
ジャッキー・ウィーヴァー:ジャニー・“スマーフ”・コディ
ベン・メンデルソン:アンドリュー・“ポープ”・コディ
ジョエル・エドガートン:バリー・“バズ”・ブラウン
ガイ・ピアース:ネイサン・レッキー
ルーク・フォード:ダレン・コディ
サリヴァン・ステイプルトン:クレイグ・コディ

<Yahoo!映画解説>
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実在の犯罪一家をモデルに、母親の死により凶悪犯罪で生計を立てる親族に引き取られた少年の葛藤(かっとう)を描いた犯罪ドラマ。
『メタルヘッド』の脚本を務めたデヴィッド・ミショッドが長編初メガホンを取り、巧みに練り上げられたストーリーはサンダンス映画祭など世界各国の映画祭で絶賛された。
一家を取り仕切る祖母を演じたジャッキー・ウィーバーが第83回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたほか、ガイ・ピアース、『ノウィング』のベン・メンデルソーンらが顔をそろえる。
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17歳のジョシュア・コディは母ジュリアをヘロインの過剰摂取で亡くし、母方の祖母“スマーフ”の家に身を寄せる。
しかし、彼女と3人の息子たちは、強盗や薬物取引など、様々な犯罪に手を染めている犯罪一家だった。

ある日、コディ家と家族同然の関係にある犯罪仲間のバズが警察に射殺される事件が起きる。
警察もよほど腹に据えかねたのだろう、ほとんど不意撃ちに近い射殺であった。
長男ポープは弟たちとともに、すぐに復讐として2人の警官を殺害する。
警察はコディ家による犯行とにらみ、家にいたポープと三男ダレン、そしてジョシュアの3人を捕らえる。
ジョシュアはポープに命令されるままに盗んだ車が犯行に使われたことから、ポープらの犯行に気付いていたが、担当刑事レッキーによる尋問を何とかかわし、ポープと三男ダレンも証拠不充分で釈放される。

一方、警察に出頭することを拒んだ次男クレイグは、警察に追いつめられた末に射殺されてしまう。
ジョシュアが警察に寝返るのではと疑うポープは、ジョシュアの恋人ニコールがジョシュアから何かを聞いていると思い込み、薬物を注射した上で彼女を殺害する・・・

物語の主人公は、ジョシュアという名の高校生。
唯一の肉親である母親が薬物中毒死という悲劇に見舞われ、祖母の家に引き取られる。
ところがこの家は、犯罪一家。
タイトルは野生の王国のような一家を象徴しているのだろう。
そんな環境の中で、ジョシュアは暮らさないといけない。

一家の中心である祖母も、息子たちの犯罪行為を気にする素振りもない。
そんな中で、ジョシュアの恋人が殺される。
身内の犯行に、ジョシュアの取る手段。
最後の展開は読めてしまったが、なかなかのストーリー。
まさに「アニマル・キングダム」というタイトルにぴったりの内容。

座布団一枚!と言いたくなる一作である・・・


評価:★★☆☆☆



    
posted by HH at 22:46 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 犯罪ドラマ

2014年02月18日

THE GRAY 凍える太陽

The Grey.jpg

原題: The Grey
2012年 アメリカ
監督: ジョー・カーナハン
出演: 
リーアム・ニーソン:オットウェイ
フランク・グリロ:ディアス
ダーモット・マローニー:タルゲット
ダラス・ロバーツ:ヘンリック
ジョー・アンダーソン:フラナリー

<Yahoo!映画解説>
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『グラディエーター』のリドリー・スコットと『アンストッパブル』のトニー・スコットの兄弟が製作を務めたサバイバル・アクション。
アラスカのツンドラ地帯で起きた飛行機事故の生存者たちが、過酷な大自然の中で決死のサバイバルを繰り広げていく姿を、壮大なスケールで活写する。
『96時間』『アンノウン』で、ワイルドでタフな魅力を開花させたリーアム・ニーソンが、本作でも自然の猛威やオオカミの群れに挑む屈強な主人公を快演。
メガホンを取るのは、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』などのジョー・カーナハン。
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ならず者たちが集まる石油採掘現場。
オットウェイ(リ―アム・ニーソン)は、野獣の攻撃から作業員たちを守るために雇われた射撃の名手である。
最愛の妻との回想シーンがたびたび挿入される。
どうやら今は彼の元を去ったか死別したかしたようである。
どことなく、なげやりな人生を送るオットウェイ。

ある晩、彼は、休暇で家族の元へ帰る作業員たちと共に飛行機に乗り込むが、凄まじい嵐に遭遇し、飛行機はアラスカの山中に墜落してしまう。
放り出されたのは、激しい吹雪が荒れ狂い、全てが深い雪に覆われた想像を絶する極寒の地。
目覚めたオットウェイが見つけたのはバラバラになった機体と、ディアス(フランク・グリロ)、タルゲット(ダーモット・マローニー)、ヘンリック(ダラス・ロバーツ)、フラナリー(ジョー・アンダーソン)、バーク(ノンソー・アノジー)、ウェンデル(ジェームズ・バッジ・デール)らの生存者たちだった。

残された少ない道具で火を起こし、わずかな暖を取っていた男たちは、やがて自分たちが野生のオオカミたちの縄張り内にいる事がわかる。
死体を食うオオカミは、やがて生存者にも襲いかかってくる。
オオカミの習性をよく知るオットウェイは、望みの薄い救助を待つよりも、この場所から移動することを提案。
生存者たちは確かな方角も定まらない中、反対する一人を残し、生き残りを懸けて南を目指して歩き出す。

人の運命などというものはわからない。
突然の飛行機事故。
散乱する飛行機の残骸の中、オットウェイは墜落時に重傷を負った仲間を発見する。
医者もいない状況下で大量出血しており、助かる見込みはない。
オットウェイは、気休めを言う事もなく、心を落ち着けて受け入れろと語りかける。
このあたりは、彼の死生観が伺える。

一難去ってまた一難。
あたりには野生のオオカミが徘徊し、一人の仲間が餌食となる。
航空機事故にあった場合、移動するかその場に留まるかの判断は難しい。
極寒、食糧不足、それに加えてオオカミの襲撃という悪条件が加わる。
結果としては、留まるという選択肢の方が良かったと思うが、オットウェイとそれに従う仲間たちは移動を選択する。

映画的にはその選択肢で良かったと思う。
次々と試練が、オットウェイと仲間たちに襲いかかる。
『96時間』以来、タフなアクションもこなすリーアム・ニーソン。
奥さんは結局どうなったのかわからなかったのが、ちょっと残念であったが、悪くない主演作品だと思うのである・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 23:10 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | パニック