
原題: The Butcher's Wife
1991年 アメリカ
監督: テリー・ヒューズ
出演:
デミ・ムーア:マリーナ
ジョージ・ズンザ:リオ
ジェフ・ダニエルズ:アレックス
メアリー・スティーンバージェン:ステラ
フランシス・マクドーマンド:グレース
<映画.com>
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透視能力を持つ女性が、真実の恋を見つけるまでを描くファンタスティック・コメディ。脚本はエズラ・リトワックとマージョリー・シュルツが共同で執筆。製作はウォーリス・ニシタ、ローレン・ロイド、監督はテリー・ヒューズ、撮影はフランク・ティディー、編集はドン・キャムバーン、美術はチャールズ・ローゼンが担当。出演はデミ・ムーア、ジョージ・ズンザ、ジェフ・ダニエルズ、メアリー・スティーンバージェン、フランセス・マクドーマンドなど。
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“デミ・ムーア主演”というだけで、その映画を観てみたいと思ってしまう。
最近、ちょっと新作にお目にかかれていないが、そんな欲求不満から過去に観た映画をもう一度観てみたくなった。
主人公のマリーナは予知能力を持っている。
そして運命の男性と信じたリオと出会うとすぐに結婚。
そしてブルックリンにあるリオの経営する肉屋で新婚生活を始める。
原題の“The Butcher's Wife”は、いかにもそのままで味気ない。
マリーナの予知能力と言っても、それは世界の危機を予知するといった類のものではない。
仕入れのトラックが故障するとか、次に来るお客さんの注文だとかのささやかなもの。
その他、ブティックで出会った女性ステラに、買いにきた地味な服ではなく、派手なドレスを勧めたりといったところでも能力を発揮する。
それによってマリーナは、次第に近所の人たちの心を掴んでいく。
その煽りを受けたのが、向かいに住む精神科医アレックス。
なにせマリーナに助けられてアレックスの患者たちがどんどん元気になっていく。
出会って2日で美人妻を迎えたリオだが、次第にマリーナから心が離れ、クラブでマリーナに勧められたドレスを着て歌っていたステラと意気投合してしまう。
リオとマリーナではあまりにも不釣り合い過ぎたのかもしれない。
一方、患者を“奪われた”精神科医アレックスだが、マリーナに反発しつつも、やがてその能力を認めざるをえなくなる・・・
主演のデミ・ムーアは、この映画では見事なブロンドで登場する。
原作の設定がそうなっているのかもしれないが、ささやかな予知能力というのも面白い。
他愛ない近所の人たちとの交流。
そして次第に本当の愛の存在に気づいていく・・・
何のことはないファンタジーであるが、“デミ・ムーア主演”というだけで、観る価値を感じてしまう。逆に言えば、デミ・ムーアが出演していなければ、観たいとは思わないだろう。
そう割り切ってしまいたい映画である・・・
評価:★★☆☆☆