
原題: A HORRIBLE WAY TO DIE
2010年 アメリカ
監督: アダム・ウィンガード
出演:
AJ・ボーウェン:ギャリック・タレル
エイミー・サイメッツ:サラ
ジョー・スワンバーグ:ゲビン
ブランドン・キャロル:サスティ
レイン・ヒューズ:リード
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2011年トロント映画祭などで話題になり、13年に全米拡大公開された「サプライズ」のアダム・ウィンガード監督が、10年に製作したサディスティックスリラー。脱獄し殺人を繰り返しながらかつての恋人のもとへ向かう殺人鬼の現在と、2人が愛し合っていた過去の姿を交錯させながら描く。恋人が殺人鬼であることを知ったサラは自ら警察に通報し、愛を終わらせたが、そのことがきっかけでアルコール依存症になってしまう。一方、サラの通報により投獄されたギャリックは、看守を殺して脱獄。猟奇的で残虐な本能を抑えることができず、殺人を繰り返しながら、かつて愛した女サラのもとへ向かう。
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殺人で刑務所に入っていたギャリックが、どういう経緯かはわからないが、看守を殺して脱獄する。そしていずこかへと向かうが、途中で次々と人を殺してゆく。冒頭では、車のトランクに閉じ込めていた若い女性を絞殺する。脳裏をフラッシュバックするのは殺した看守。どうやら車を奪っては持ち主を殺し、ホテルの部屋に泊まっていた女性を殺してはその部屋に泊まるということを繰り返しているようである。
一方、それと平行して歯科衛生士として働くサラの物語が描かれる。
アルコール依存症になり、断酒会に参加している。
そしてそこでケヴィンと知り合う。
少しずつケヴィンとの関係が進展していくとともに、過去の恋人との関係も描かれる。
その過去の恋人というのが、どうもギャリックだとわかってくる。
観終わってみれば、脱獄したギャリックがどこに向かっていたのか、そもそもなぜ刑務所に入っていたのか、などの全体像がわかるのだが、途中ではよくわからずに混乱してしまった。
ヒゲをはやしているギャリックが、ヒゲのないケヴィンとどことなく似ているような気がして、話の展開についていけなくなってしまったのである。
このあたり、もう少しすっきりしてもらいたかったと思うところである。
ラストの展開は、なかなか意外性に富んでいてよかったと思うのであるが、いかんせん、ダラダラし過ぎたところがある。ストーリーがわかりにくかったところもあり、ちょっと残念な映画というのが、正直な感想である・・・
評価:★★☆☆☆