2015年04月30日

【トランスフォーマー/ロストエイジ】My Cinema File 1403

トランスフォーマー/ロストエイジ.jpg

原題: Transformers: Age of Extinction
2014年 アメリカ
監督: マイケル・ベイ
出演: 
マーク・ウォールバーグ:ケイド・イェーガー
ニコラ・ペルツ:テッサ・イェーガー
ジャック・レイナー:シェーン・ダイソン
スタンリー・トゥッチ:ジョシュア・ジョイス
ケルシー・グラマー:ハロルド・アティンジャー
タイタス・ウェリヴァー:ジェームズ・サヴォイ

<映画.com>
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マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮による大ヒットSFアクション『トランスフォーマー』のシリーズ第4作。人類の存亡をかけ、メガトロンとセンチネル・プライムの野望を打ち砕いたシカゴでの戦いから4年後。オプティマス・プライムらオートボットの面々は、トランスフォーマーを厳しく取り締まろうとする政府の手から逃れていた。ひとり娘のテッサと暮らす廃品工場のオーナーで発明家のケイドはある日、古いトラックを安価で手に入れるが、そのトラックこそ、車に変形して身を隠していたオプティマス・プライムだった。その頃、人類滅亡を目論む新たなディセプティコンが地球に襲来。恐竜からトランスフォームする謎の第三勢力ダイナボットも現れ、新たな戦いが巻き起こる。ケイド役のマーク・ウォールバーグ、テッサ役の新星ニコラ・ペルツら、キャストは前3作から一新。渡辺謙がオートボットのトランスフォーマー、ドリフトの声を担当している。
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早くもシリーズ第4弾となったこの作品、過去3作とも文句なく満足しており、観る事に何のためらいも感じない。そしてシリーズ第4弾となるこの作品から、「人間」のキャストが一新されている。

今回の主人公は、男手一つで娘を育てている発明家のケイド・イェーガー。いろいろとボロ材料を仕入れてきては、修理して売っている。そしてその娘のテッサ。実はそんな仕事だからか、イェーガー家には金がなく、ローンの支払いも滞って立ち退きを迫られる有り様。高校卒業を控えたテッサも、大学の奨学金が通らず、先行きに不安を抱えている。

そんなケイドはある日、町でボロのトラックを仕入れてくる。
銃弾による穴だらけのそのトラックを倉庫に持ち込み、解体しようとすると、何とそれは正義のトランスフォーマー軍団オートボットのリーダー、オプティマス・プライムの変身した姿であった。

時に人類は『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の戦いを経て、CIAがトランスフォーマーの一掃を進めており、それはかつて人類に味方したオートボットも例外ではなかった。そんな環境下、通報を受けた対トランスフォーマー部隊“墓場の風”がケイドの倉庫に殺到する。

成り行きからオプティマス・プライムを助けようとしたケイドは、娘とそのボーイフレンドのシェーンとともに、政府から追われることになる。事件にはCIAとともにKSI社が絡んでおり、このKSI社では人工のトランスフォーマーの開発を続けている。さらにそこには、オートボットにもディセプティコンにも属さない“第3勢力”のロックダウンが絡んでいる。

それぞれの思惑が入り乱れ、ストーリーは進展していく。
前作では、主人公のシャイア・ラブーフが、事態に翻弄されながら恋人ともに動きまわっていたが、それが今度はマーク・ウォールバーグに引き継がれる。
この人もシリアスなアクションからコメディまで、守備範囲は幅広い。
あたふたしながら、しっかりアクションもこなしていくこういう映画には、ピッタリの気がする。

映像の迫力は、シリーズを通して不変。
もはや映像表現に不可能という言葉はない。
3時間近い時間もあっと言う間に過ぎるし、たっぷりと描かれるストーリーに満腹感で一杯になる。まだまだディセプティコンも死んでいないし、シリーズはさらに続いていくのかもしれない。次が出れば、「また観たい」と迷わず思えるシリーズである・・・


評価:★★★☆☆



トランスフォーマー・シリーズ
『トランスフォーマー』
『トランスフォーマー/リベンジ』
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』





posted by HH at 10:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アクション/シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月29日

【LUCY ルーシー】My Cinema File 1402

LUCY ルーシー.jpg

原題: LUCY
2014年 フランス
監督: リュック・ベッソン
出演: 
スカーレット・ヨハンソン:ルーシー
モーガン・フリーマン:ノーマン博士
チェ・ミンシク:Mr. チャン
アムール・ワケド:ピエール・デル・リオ

<映画.com>
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スカーレット・ヨハンソンとリュック・ベッソン監督が初タッグを組んだサイキックアクション。ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。
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「リュック・ベッソン監督」というのは、一つのブランドである。
アクション映画として、「観てハズレはない」という安心感がある。
そこに、『アベンジャーズ』などでアクション女優として出演しているスカーレット・ヨハンソンが加わると、それだけで「観たい感」が高まっていた映画である。

物語の舞台は台湾。
ごく普通の女性ルーシーは、ボーイフレンドからある鞄を届けるように頼まれる。
簡単な仕事なのに、人に頼む時点で既に胡散臭さ満載である。
賢明にも断るルーシー。しかし、強引なボーイフレンドは、鞄をルーシーの手に手錠ではめてしまい、断れない状況にしてしまう。やむなく鞄を届けに行くルーシー。

そして予想通り、人相の悪い男達が現れ、ボーイフレンドは射殺され、ルーシーはホテルの部屋に連れていかれる。そして何と腹の中に麻薬の袋を入れられ、運び屋にされてしまう。
その麻薬というのが、CPH4という人間の体に驚異的な影響を及ぼすシロモノ。
途中で組織の下っ端に腹を蹴られたため、麻薬の袋が破れ、ルーシーの体内にCPH4が広がっていく。

そうしたストーリーと平行して、人間の脳の研究報告をするノーマン博士の報告が描かれる。
人間の脳は10%しか使われておらず、その機能がそれ以上使われるようになると、超人的な能力が覚醒していくことになる。そんな報告がなされる一方で、ルーシーの脳の機能は、徐々に覚醒していく。

脳の機能が覚醒していく中で、ルーシーも変化していく。
あっと言う間に、囚われの身から脱出。4人の男を難なく射殺。病院に行き、体内の麻薬を麻酔なしで取り出させると、他の3人の運び屋の行方を探り、それを追っていく。

脳の覚醒ということで、超人的な力を発揮するというアイディアは面白いと思う。
そう言えば、昔読んだ松本零士の漫画『ミライザーバン』も同じように脳の“残りの機能”が発揮されていくストーリーだったと思い出す。
しかし、その脳の力がルーシーの場合、外部に作用する。
人間を持ち上げたり、電子機器を動かしたり・・・
そうした“機能”には、正直、違和感を禁じえない。

映画の細かいディテールに文句をつけるのは、いかがなものかと基本的には思う。
だが、SF映画でもある程度の「リアリティ」があった方が、圧倒的に面白い。
ルーシーもあっと言う間に言語を覚えてしまったり、長い論文を読んでしまったりするのには違和感は覚えないが、人間を空中に持ち上げるのは、脳の機能がいくら発達してもできそうな感じがしない。そんなところが、個人的にはダメだったところである。

自らの運命をある程度予測しつつ、迫りくる危機に対処していくルーシー。
違和感はあるものの、さすが、リュック・ベッソン監督、それを上回るストーリー展開で違和感を抑えていく。ラスト的にはどうなのかという気もしたが、まぁ楽しめるものになっている。そこがリュック・ベッソン監督なのだろう。

まずまずの満足感の一作である・・・


評価:★★☆☆☆







posted by HH at 10:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

【るろうに剣心/京都大火編】My Cinema File 1401

るろうに剣心/京都大火編.jpg

2014年 日本
監督: 大友啓史
出演: 
佐藤健:緋村剣心
武井咲:神谷薫
江口洋介:斉藤一
藤原竜也:志々雄真実
蒼井優:高荷恵
神木隆之介:瀬田宗次郎
伊勢谷友介:四乃森青紫
土屋太鳳:巻町操

<映画.com>
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和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化した『るろうに剣心』(2012)の続編で、原作のクライマックスにあたり、人気の高いエピソード「京都編」を描いた2部作の前編。かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう。
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前作を観て面白いとは思い、続編(それも前後編の二部作だ)の登場を待っていた作品。
お待ちかねの鑑賞である。

前作のあと、神谷薫が受け継いだ「神谷活心流道場」で暮らす“人斬り抜刀斎”緋村剣心。
そんな平和な日々は、明治政府の権力者大久保利通 からの呼び出しで一転する。
時に、かつて「影の人斬り」と呼ばれた志々雄真実が暗躍し、その勢いは警官隊を送っても壊滅される有り様だと言う。大久保は、剣心に志々雄討伐を依頼する。

「不殺の誓い」を立て、逆刃刀を持つ剣心はその依頼に迷うも、殺された警官の家族が悲しむ姿と、「紀尾井坂の変」で大久保が志々雄の部下瀬田宗次郎に暗殺されると、志々雄討伐を決意する。実在の暗殺事件を絡めて、イントロから物語の世界に引き込んでくれる。

志々雄が暗躍する京都に向かう剣心。
元幕府隠密グループがこれをサポートする。
しかしその中の一人青柴は、剣心に恨みを抱き、これを葬るべく旅を続けている。
難敵志々雄には10剣士がいて、その部下瀬田宗次郎は剣心に勝るとも劣らぬ剣豪。
最初の対決で、何と剣心の逆刃刀を叩き折ってしまう。

物語の展開は、いろいろと登場人物が多過ぎるきらいはあるものの、純粋に面白い。
そして、何と言っても最大の見所である剣心の剣劇が迫力満点。
前作はどちらかというと、人間離れし過ぎた動きに違和感を覚えてしまったが、この映画ではよりリアルに近づいていて違和感も消える。それがいいところである。

愛刀である逆刃刀を叩き折られてしまう剣心。
敵が圧倒的な強さを誇り、そして主人公がピンチに立たされる。
こういうストーリー展開は、アクション映画の王道である。
何せ剣豪が自らの分身とも言うべき剣を折られるわけで、そう言えば我が愛読書『コブラ』にも同様のストーリーがあった。

そして剣心は、逆刃刀を打った刀匠新井赤空を訪ねる。
そこで立ちふさがる刀狩りの張を倒した剣心は、赤空の息子から父親が遺した逆刃刀・真打を授かる。刀匠は護身刀を打つ際、2本打った上でよく出来た「真打」を神に捧げ、もう一本を人に譲るという解説も、剣心の反撃に期待感を抱かせる。

物語は盛り上がるうちに後編へと続く。
最後に福山雅治が意味あり気に登場。
敵なのか味方なのか、新たな大物に興味は尽きない。
見応え充分の映画であり、後編を楽しみにしたいところである・・・


評価:★★★☆☆







posted by HH at 11:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代劇/西部劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月25日

【ロボコップ】My Cinema File 1400

ロボコップ.jpg

原題: RoboCop
2014年 アメリカ
監督: ジョゼ・パジーリャ
出演: 
ジョエル・キナマン:アレクサンダー・“アレックス”・マーフィ/ロボコップ
ゲイリー・オールドマン:デネット・ノートン博士
マイケル・キートン:レイモンド・“レイ”・セラーズ
サミュエル・L・ジャクソン:パトリック・“パット”・ノヴァック
アビー・コーニッシュ:クララ・マーフィ

<映画.com>
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瀕死の重傷を負った警察官が全身を機械化したロボコップとなって活躍する姿を描いたポール・バーホーベン監督による大ヒットSFアクション「ロボコップ」(1987)を、新たに映画化。2028年、巨大企業オムニコープ社がロボット技術を一手ににぎる世界。米デトロイトで愛する家族と暮らす勤勉な警察官アレックス・マーフィーは、勤務中に重傷を負い、オムニコープ社の技術によりロボコップとして新たな命を得る。驚異的な力を身に付けたアレックスだったが、そのことから思わぬ事態に直面することとなる。監督はブラジル出身の新鋭ジョゼ・パジーリャ、アレックス役はスウェーデン出身のジョエル・キナマン。ゲイリー・オールドマン、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・キートンらが脇を固める。
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リメイク版はよく創られているが、元の映画が面白かった場合はやっぱり期待もある。
最近では『許されざる者』が期待通りであった。
この「ロボコップ」もオリジナルは傑作だと思っている。
そんな期待から観た映画。

冒頭でロボットによる治安維持がなされている世界が展開される。
されど、それは米国以外の世界。
本家本元と米国では、ロボットによる治安維持が法律によって禁止されている。
感情のないロボットには任せられないというのが、その理由。
そこで、ロボット製造会社のオムニコープ社は、人間+ロボットの開発に着手する。

そんなオムニコープ社のターゲットになったのは、警官のマーフィ。
密輸組織を追う中で、味方であるはずの汚職警官の手引きで瀕死の重傷を負う。
死ぬか手術を受けるかの選択に、妻のクララに選択肢はなく、マーフィはロボット手術を受けて一命を取り留める。オムニコープ社は、ロボット警官導入の先兵として、マーフィを利用しようとする・・・

オリジナルは、「警察が民営化される」といういかにもアメリカらしい物語にある種の衝撃を覚えたものである。そしてマーフィが、犯罪者によってリンチされ瀕死の重傷を負うという展開が、印象深かったのだが、このリメイク版にはそんな衝撃はない。
ある意味、「きれいに」出来あがっているという印象である。

犯罪組織との対決に加え、汚職警官という身内との対決、それにもともとマーフィのことよりロボット警備兵導入に血眼になるオムニコープ社の“企業の論理”の間で翻弄されるマーフィ。
そんなドラマ部分に重きが置かれたストーリーが、このリメイク版の特徴と言える。

前作では、ロボコップはあくまでもロボットだったが、“元になった”マーフィが徐々に“生前の記憶”を取り戻していった。この映画では、マーフィの人格はあるものの、遠隔操作で身体の機能はコントロールされてしまうし、薬によって感情さえ抑えられてしまう。マーフィですら、自分の体をコントロールできないという制約条件が登場し、ストーリーを盛り上げている。

勧善懲悪のストーリーは変わらず、27年の年月を加えたアレンジのリメイクはそれほど進化したという感じでもない。オリジナルがそれだけ優れていたとも言えるが、それでもやっぱり素材の面白さが生きていると思う。

オリジナル版のように、続編が創られるかどうかはわからないが、創られるのであれば、是非鑑賞したいと思う。十分、楽しめる一冊である・・・


評価:★★☆☆☆







posted by HH at 12:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アクション/シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

【47RONIN】My Cinema File 1399

47RONIN.jpg

原題: 47 Ronin
2013年 アメリカ
監督: カール・リンシュ
出演: 
キアヌ・リーブス:カイ
真田広之:大石内蔵助
柴咲コウ:ミカ
浅野忠信:吉良上野介
菊地凛子:ミヅキ
赤西仁:大石主税

<映画.com>
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日本の「忠臣蔵」をモチーフに、キアヌ・リーブス主演、新鋭カール・リンシュ監督で描く3Dファンタジーアクション。赤穂の国のサムライ・大石とその部下たちは、吉良と謎の女ミヅキの陰謀により、尊敬する主君の命とサムライとしての身分を奪われる。素性不明のはぐれ者のカイは、主君の仇打ちと吉良に狙われる姫のミカを守ろうと立ちあがった大石に力を貸し、圧倒的な吉良軍に対し、わずか47人で立ち向かう。国際的に活躍する真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、本作でハリウッドデビューとなる柴咲コウ、赤西仁が日本から参加する。
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47と“Ronin=浪人”という言葉から、「忠臣蔵」を思い起こすのは、ごく普通の反応だろう。
さらに主演がキアヌ・リーブスで真田広之 が共演とくれば、トム・クルーズと真田広之コンビの『ラストサムライ』をイメージしてしまい、勝手に期待だけが膨らんでしまった。
だが、その期待は、残念ながらはぐらかされてしまったというのが正直な感想である。

物語は一人の少年カイがいずこからか逃げてくるところから始る。
それを拾ったのが、赤穂藩の藩主浅野内匠頭。
大石内蔵助に助けさせると、そのまま保護する。
そして内匠頭の娘ミカが、手厚く看護する。
その恩義に、カイは終生の忠誠を心に誓う。

そして時は流れ、赤穂藩に徳川将軍がやってくる。
これを吉良上野介とともに迎える浅野内匠頭。
しかし、吉良のために働くミヅキは妖術によって浅野内匠頭を惑わせ、吉良上野介に対し刀を抜かせる。

これにより、浅野内匠頭は切腹。
娘のミカは、1年の喪の後に吉良上野介に嫁ぐこととされ、大石内蔵助以下の藩士はすべて藩籍を奪われ浪人となる。さらに大石内蔵助は地下牢に幽閉される。
そして1年の時が流れる・・・

期待していたような展開は、冒頭での化け物退治で違和感が生じる。
そして展開される世界は、我々がよく知っている江戸時代のそれではなく、『GOEMON』のような架空世界である。ストーリーこそ「忠臣蔵」をベースにしているが、まったくの異物である。まぁ、これはこれでいいかもしれない。

1年の時を経て、復讐に立つ赤穂浪士。
タイトルにあるように、47人の浪人が吉良の城に向かう。
巨体の甲冑武士が出てきたり、妖怪変化が随所に出てくる。
真田広之をはじめとして、日本人の大物俳優が登場するも、セリフは英語。
忠臣蔵もここまでアレンジされると、本来持っている“忠臣”テイストが薄れてしまう。
そこにあるテイストは、西部劇によくある“復讐”である。

同じ材料を使っていても、料理人によって“食感”が違ってくるのも当然だろう。
我々がよく知っている「忠臣蔵」というイメージを捨てて観れば、それなりに楽しめると思う。ただ、せっかくのキアヌ・リーブスも持ち味を発揮できぬまま終わった感があるのも確か。

単なる異世界のSF映画として観るべき映画である・・・


評価:★★☆☆☆







posted by HH at 17:06| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする