2015年06月28日

マイティ・ソー/ターク・ワールド

マイティ・ソー.jpg

原題: Thor: The Dark World
2013年 アメリカ
監督: アラン・テイラー
出演: 
クリス・ヘムズワース:ソー
ナタリー・ポートマン:ジェーン・フォスター
トム・ヒドルストン:ロキ
アンソニー・ホプキンス:オーディン
ステラン・スカルスガルド:エリック・セルヴィグ博士
イドリス・エルバ:ヘイムダル(ビフレストからすべてを監視するアスガルドの護衛者)
クリストファー・エクルストン:マレキス(スヴァルトヘイムのダークエルフの支配者)
アドウェール・アキノエ=アグバエ:アルグリム / カース
カット・デニングス:ダーシー・ルイス(フォスターの研究所手)
レイ・スティーヴンソン:ヴォルスタッグ(ソーと共に冒険を繰り広げた3人組であるウォーリアーズ・スリーの1人)
ザッカリー・リーヴァイ:ファンドラル(ウォーリアーズ・スリーの1人)
浅野忠信:ホーガン(ウォーリアーズ・スリーの1人)
ジェイミー・アレクサンダー:シフ
レネ・ルッソ:フリッガ(オーディンの妻で、アスガルドの女王、ソーの継母、ロキの養母)

<映画.com>
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マーベル・コミックの人気ヒーローを映画化した『マイティ・ソー』(2011)の続編。
マーベルヒーローが集結し世界的大ヒットを記録した『アベンジャーズ』(12)から1年後を舞台に描かれる。
英ロンドンに原因不明の重力異常が発生し、ソーの恋人で天文学者のジェーンが調査に向かうが、そこでジェーンは地球滅亡の鍵となる「ダーク・エルフ」の力を宿してしまう。
事態を打開するため、ソーはジェーンを連れてアスガルドに戻るが、そのせいで家族や故郷を危機的状況に陥れてしまう。
最後の手段としてソーは、血のつながらない弟で宿敵でもあるロキの力を借りることになるが……。
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マーベルのスーパーヒーローモノが続々と続く。
これは、『マイティ・ソー』の続編。
よその世界からやってきたという点では、『スーパーマン』に近いと言えるが、よその世界の争いを地球に持ち込んでいるという意味では、人類にとっては迷惑であるかもしれない。

前作、といってもストーリー的には、『アベンジャーズ』の続きとなる。
地球侵略を企てたロキは、アスガルドで牢獄送りとなる。
母を愛するものの、血のつながらない父王オーディンは憎しみの対象でしかない。

一方地球では、去って行ったソーを思い出しては諦めきれないジェーンがロンドンにいる。
時に原因不明の重力異常が判明。
調査していたジェーンは、体に異変を感じる。
それは闇の力ダーク・エルフのパワーであった。
アスガルドでそれを知ったソーは、ジェーンをアスガルドへと連れてくる。

ジェーンの宿したダーク・エルフの力を狙うのは、マレキス。
マレキスの侵略を受けたアスガルドは、防御機能を破壊される。
ジェーンを奪われることは阻止したものの、ソーの母フリッガは殺されてしまう。
アスガルド滅亡の危機に、ソーはロキの力を借りてジェーンを救う方法を思いつく・・・

前作『マイティ・ソー』では、アスガルドの王位を巡る争いがあった。
前提条件となる舞台設定はどうもあまりわかりやすいものではない。
そのためか『マイティ・ソー』もストーリー的にはイマイチであった。
それは本作でも同様。
まぁ、それはそれで楽しむしかない。

見どころはと言えば、二転三転する展開とナタリー・ポートマンだろうか。
設定舞台はあまり面白いとは言えないのであるが、今回はそれでも二転三転する展開は先が読めない面白さがあった。
「敵の敵は味方」という心が熱くなる部分があるかと思えば、エンディングでやっぱり「敵は敵」という流れもあって、エンド・クレジットも最後の最後まで見逃せない。
そして最後には、また次の展開の布石が打たれており、第3弾へと続くのだろう。

第3弾が、『マイティ・ソー』なのか『アベンジャーズ』なのかはわからないが、やっぱり観ようと思う。
何だかんだと言って、やっぱり惹きつけられるシリーズである・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 21:06 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション/シリーズ

2015年06月21日

インターステラー

インターステラー.jpg

原題: Interstellar
2014年 アメリカ
監督: クリストファー・ノーラン
出演: 
マシュー・マコノヒー:ジョセフ・クーパー 元空軍パイロット
アン・ハサウェイ:アメリア・ブランド(博士)
デヴィッド・ジャーシー:ニコライ・ロミリー(博士)
ジェシカ・チャステイン:マーフィー・クーパー(マーフ)
マイケル・ケイン:ジョン・ブランド教授
ケイシー・アフレック:トム・クーパー
ジョン・リスゴー:ドナルド・クーパー
マッケンジー・フォイ:マーフ(幼少期)
エレン・バースティン:マーフ(老年期)

<映画.com>
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『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品。
世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。
主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。
共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインほか。
『ダークナイト』『インセプション』同様に、ノーラン監督の実弟ジョナサン・ノーランが脚本に参加。
撮影は、これまでのノーラン作品を担当していたウォーリー・フィスターが自身の監督作「トランセンデンス」製作のため参加できず、代わりに『裏切りのサーカス』「her 世界でひとつの彼女」などを手がけて注目を集めているホイテ・バン・ホイテマが担当。
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『ダークナイト』以降、個人的に注目しているクリストファー・ノーラン監督の最新作。
舞台は近未来の世界。
人類は、詳しい説明はなされていないが、人口爆発と気候変動、そして食物の病害により存続の危機を迎えている。

主人公のジョゼフ・クーパーは元空軍パイロット。
しかし、既に軍隊は廃止され、エンジニアとしての腕を活かしながら農業で生計を立てている。
妻は病死し、息子と娘と年老いた父親との暮らし。

娘のマーフィーは学校生活に馴染めず、父親とは仲がいい。
自分の部屋で起こる“怪奇現象”を父親に訴えるが、エンジニアの父親からは、記録して分析しろとのアドバイス。
そんなある日、その怪奇現象にある座標が記されていることがわかり、クーパーとマーフィはその場所を訪ねていく。
そこはなんと、NASA の基地であった・・・

人類絶滅の危機を憂い、ひそかに惑星探査を行っていたNASA。
土星付近にワームホールが出現し、それを利用してかつてない宇宙の果てまで探査機を送っていたのである。
12機の探査機のうち、3機から人類移住に適していると判断される星のデータがもたらされていた。
クーパーは、“実戦経験のある”パイロットとして、探査チームに誘われる。

人類の危機とはいえ、宇宙に飛び出せば帰ってこられないかもしれない。
クーパーには子供がいる。
子供たちを残して、宇宙に行かれるかという問題がある。
一方で、その子供たちが生き残る可能性を探る役割を果たすという大義もある。
果して自分がクーパーの立場だったらどうするだろう。

宇宙を旅するとなると、アインシュタインの相対性理論にある通り、時間の進み方が異なるという問題がある。
クーパーが娘に、「帰ってきた時は同じ年かもしれない」ということが起こりうる。
それもドラマに面白みを加えている。

最初の惑星では、ブラックホールの重力の影響で、1時間の活動が地球の7年にあたるとなる。
トラブルがあって、数時間後に母船にクーパーたちが戻った時、既に地球では23年が経過している。
母船に残っていたロミリーは年を取り、溜まっていたビデオメッセージの中では、地球に残してきた息子が高校を卒業し、結婚して子供が生まれている。
泣きながらメッセージビデオを見るクーパーの心情・・・

ただのSF映画にとどまらず、こうした人間ドラマの部分が、物語に厚みを加える。
映像の迫力は、もはや言わずもがな。
3時間近い大作ながら、長さが感じられない。
そして迎えるエンディング。

アン・ハサウェイやジェシカ・チャスティン、マイケル・ケインといった豪華共演も見どころかもしれないが、ストーリーと映像とハンス・ジマーの音楽が圧倒的なコンビネーションで目の前で展開される。
さすがクリストファー・ノーラン監督と、感服させられる一作である・・・


評価:★★★★☆





posted by HH at 15:49 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | SF/近未来ドラマ

2015年06月20日

ノア 約束の舟

ノア/約束の舟.jpg

原題: Noah
2014年 アメリカ
監督: ダーレン・アロノフスキー
出演: 
ラッセル・クロウ:ノア
ジェニファー・コネリー:ナーマ
レイ・ウィンストン:トバル・カイン
エマ・ワトソン:イラ
ローガン・ラーマン:ハム
アンソニー・ホプキンス:メトシェラ
ダグラス・ブース:セム
レオ・マクヒュー・キャロル:ヤフェト

<映画.com>
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『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が、ラッセル・クロウを主演に「ノアの方舟伝説」を壮大なスケールで描くスペクタクル歴史ドラマ。
ある夜に見た夢で、世界が大洪水に飲まれ滅びるということを知ったノアは、強い使命感に突き動かされ、家族とともに罪のない動物たちを救うため巨大な箱舟を作り始める。
ノアの父を殺した宿敵ルバル・カインは、ノアから力づくで箱舟を奪おうとするが、争いの最中に大洪水が始まってしまう。
箱舟はノアの家族と動物たちをのせて流され、閉ざされた舟の中でノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。
「ビューティフル・マインド」でもクロウと共演したジェニファー・コネリーがノアの妻役を務め、息子役にローガン・ラーマン、養女役にエマ・ワトソンがあたる。
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小学生の頃、近所の教会で聖書を買った。
キリスト教に目覚めたわけではなかったが、読み物としての聖書に興味を持ったからだった。
特に旧約聖書には、映画化されたような物語がかなりある。
『十戒』などはその代表だろう。
そんな旧約聖書の物語の中でも、「ノアの箱舟」の物語は有名である。
映画化されたとなると、やはり観ずにはいられない。

アダムとイブはエデンの園を追われたあと、カイン、アベル、セトの3人の子をもうける。
カインとアベルは兄弟で殺人を犯す物語があり、その子孫も血にまみれる。
一方セトの子孫は、神を大事にして生きている。
そんな流れの中、ノアは子供の頃、カインの末裔であるトバルに父を殺されてしまう。

以後、隠れて生きてきたノアには、妻と3人の子供ができる。
(妻とどこで知り合ったか、妻は誰の子孫かはあえて問うまい)
隠れた生活にも限度があり、やがてカインの末裔たちに見つかりそうになる。
そうしたある日、ノアは神の啓示を得る。
すべての者が水で溺れるイメージであった。

啓示に従い、旅に出るノアは、カインの末裔たちに殺された人々の中から、少女イラを助ける。
なお追われるノアとその家族。
しかし、泥に覆われた巨人たちに助けられ、また神の恵みにより森が出現。
ノアたち家族は、そこで暮らすとともに、来るべき洪水にそなえ、巨人たちの力を借りて箱舟の建設に取り掛かる・・・

そして数年の歳月が流れ、子供たちも成人する。
助けた時は幼かった少女イラも、成長して年頃の若い娘となる。
このイラを演じるのが、エマ・ワトソン。
ハーマイオニーもすっかり大人の美しい女性になったものだと思わせられる。

主演は、いつも渋いラッセル・クロウ。
さらに儚げな美しさを宿すジェニファー・コネリーに、アンソニー・ホプキンスと実に大物が多数出演。
これだけでも見応え十分と言える。

子供の頃の大怪我で、子供を産むことができないと思われていたイラが、ノアの祖父メトシェラの祝福で懐妊する。
しかし、それに対するノアの考えがまた何とも言えない。
信仰心のなせる業であるが、それでも・・・と思わざるを得ない。

まだ神が直接人類に力を及ぼしていた時代。
ノアの絶対的な神への信仰は、非キリスト教徒の自分には理解が難しい。
いや、現代のキリスト教徒でさえ、その信仰は怪しいものがある。
果して最後に下したノアの「人間らしい決断」は、良かったのか悪かったのか。
ちょっと考えさせられた映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 11:21 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史ドラマ

2015年06月14日

ラッシュ/プライドと友情

ラッシュ.jpg

原題: Rush
2013年 アメリカ
監督: ロン・ハワード
出演: 
クリス・ヘムズワース:ジェームス・ハント
ダニエル・ブリュール:ニキ・ラウダ
オリヴィア・ワイルド:スージー・ミラー
アレクサンドラ・マリア・ララ:マルレーヌ・クナウス
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ:クレイ・レガツォーニ

<映画.com>
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「ビューティフル・マインド」『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワード監督が、1976年のF1世界選手権を舞台に、2人の天才ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと絆を描いた。
76年のF1チャンピオンシップで、フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。
奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。
チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが……。
ハント役には『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、ラウダ役には「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュールが扮する。
脚本は『フロスト×ニクソン』のピーター・モーガン。
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小学生の頃、日本にスーパーカーブームが訪れた。
その延長で、F1とニキ・ラウダの名前は今も記憶に残っている。
そしてニキ・ラウダと言えば、やはり事故で顔に火傷を負った男という記憶もしっかり残っている。
そのニキ・ラウダとライバルのジェームス・ハントを採り上げたのがこの映画。
もう40年近く前のことであり、今頃映画化されるなんて遅すぎる感がある。
ただ、そこは内容でカバーしていると言える。

ニキ・ラウダはオーストリアの資産家の息子。
父親の跡継ぎを拒否し、資金的な援助を得られぬままレースの世界へ進む。
一方のジェームス・ハントは、プレイボーイのイギリス人。
常に女性を侍らせ、仲間たちとともにF1の世界へ参入する。

ニキ・ラウダはマシンのメカニックにも口を出し、地道な努力で結果を出していくタイプに対し、ジェームス・ハントは持って生まれた天賦の才能で勝利していくタイプ。
まったく正反対の二人は、互いにいがみ合う。
やがてレースの舞台をF1に移すと、1975年にはニキ・ラウダが世界チャンピオンとなり、2連覇をかけた1976年は、ジェームス・ハントとその座を巡ってしのぎを削る・・・

途中でジェームス・ハントが最初の奥さんと知り合ったり、資金不足でF1参戦継続が困難になったりというエピソードが加わる。
ニキ・ラウダもそれなりに夫人と知り合い、“彼らしく”愛を育んでいく様子が語られる。
どこまでが実際の話なのかわからないが、車の調子を“尻で”わかるエピソードは“らしく”ていい。

ニキ・ラウダとハントの熾烈な首位争いの中、1976年のドイツGPで、有名な事故が起こる。
詳しいことは知らなかったが、悪天候でレース前に会議でニキ・ラウダは中止を訴える。
それに対し、彼に反発するハントが強行を主張する。
レーサーたちの総意でレースは決行。
そして事故が起こる。

事故の原因は今もって謎らしいが、高速で走るマシンと振動で軋む部品。
炎に包まれるマシン。
その迫力はなかなかのものである。
この映画の良さの一つとして、レースシーンの迫力が挙げられるのは間違いがない。

ジェームス・ハント役のクリス・ヘムズワースは、『マイティ・ソー』の役柄そのまま。
傍若無人的な行動と、プレイボーイ的な振舞いは、ストイックなニキ・ラウダと対象的。
そして対立しつつもお互いを認めあっていくストーリーはちょっと感動モノ。
あの頃、こんな物語があったとは知る由もなかった。

実話がベースとはいえ、フィクション的な部分も当然あるだろう。
そうしたものも含めて、映画としてはかなり満足度の高い内容である。
邦題のサブタイトル「プライドと友情」が、深い味わいの良い映画である・・・


評価:★★★☆☆





posted by HH at 13:13 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 実話ドラマ

2015年06月13日

ポンペイ

ポンペイ.jpg

原題: Pompeii
2014年 アメリカ
監督: ポール・W・S・アンダーソン
出演: 
キット・ハリントン:マロイ
エミリー・ブラウニング:カッシア
キャリー=アン・モス:アウレリア
アドウェール・アキノエ=アグバエ:アティカス
ジェシカ・ルーカス:アリアドネ
ジャレッド・ハリス:セヴェルス
キーファー・サザーランド:コルヴス

<映画.com>
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『バイオハザード』シリーズ、『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のポール・W・S・アンダーソン監督が、西暦79年のベスビオ火山の噴火によって灰となったローマ帝国の街ポンペイを舞台に描いたアクション大作。
ローマ人に一族を滅ぼされたケルト人騎馬族の生き残りで、奴隷となりグラディエーターとして成長したマイロは、ポンペイの有力者の娘カッシアと出会い、身分の差を乗り越え恋に落ちる。
しかし、カッシアは、かつてマイロの家族を殺したローマの上院議員コルヴスに婚約を迫られていた。
やがて自由の身になったマイロが街を離れようとした時、ベスビオ山が噴火。
マイロは愛するカッシアを救うため、溶岩が迫りくる街へと舞い戻る。
主演は、テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集める新進俳優キット・ハリントン。
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ポンペイと言えば、遥か昔のローマ時代に、火山の噴火で埋もれた街という知識は持っていた。
当時逃げ遅れて死んだ人が、石膏で再現されているのを見て衝撃を受けた記憶もある。
この映画はそんな史実を背景としたドラマである。
歴史上の史実を背景としたフィクションとしては、『タイタニック』などと同類と言える。

時は西暦62年のブリタニカ、つまり今のイギリス。
ローマ軍の進撃によりケルトの一族が滅ぼされる。
そして唯一生き残った子どもが奴隷として連れ去られる。
そして17年後、成長したその子マイロは、グラディエーターとして戦わされている。

マイロの戦いぶりは評価され、ローマ市民の前で戦わされるべく、ポンペイへと連行される。
その道中、偶然のトラブルから馬車に乗るカッシアと知り合う。
カッシアはポンペイの有力者の娘であり、ローマからポンペイへ帰る途中であった。

ポンペイへと連行されたマイロは、同じグラディエーターのアティカスと知り合う。
アティカスはグラディエーターのチャンピオンで、あと1勝すればローマ法によって自由の身となることができた。
一方でカッシアを追ってローマからやってきた元老院議員のコルヴスは、カッシアが興味を寄せるマイロを亡き者にしようと図る・・・

こうしてグラディエーターのマイロを中心にドラマは盛り上がる。
そして合間合間に揺れる大地が、ヴェスヴィオ火山の噴火が近いことをほのめかす。
観る者はクライマックスの火山の噴火は当然知っている。
そこに至るドラマと、噴火が映画の見所となるわけだが、現代の映像技術はその期待を裏切らない。
迫力ある噴火や津波は、当時もこんな様子だったのだろうと想像力を掻き立ててくれる。

ポンペイの悲劇とドラマの行方もマッチしていて、実によくできていると感じさせられる。
人間一人一人にみなドラマがある。
されどどんなドラマがあろうと、火砕流はそんなドラマを一瞬にして飲み込んでしまう。
諸行無常というべきか、遥か2000年前の悲劇にしばし思いを飛ばしてみる。

物語は当然ながらフィクションであるものの、実話であったとしてもおかしくはない。
そんな思いで観入ってしまった映画である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 12:30 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史アクション