2016年02月28日

【ワイルド・スピード SKYMISSION】My Cinema File 1514

ワイルド・スピード SKYMISSION.jpg

原題: Fast & Furious 7
2015年 アメリカ
監督: ジェームズ・ワン
出演: 
ビン・ディーゼル: ドミニク・トレット
ポール・ウォーカー: ブライアン・オコナー
ジェイソン・ステイサム: デッカード・ショウ
ミシェル・ロドリゲス: レティ
ジョーダナ・ブリュースター:ミア
ドウェイン・ジョンソン: ホブス
カート・ラッセル: ミスター・ノーバディ
ナタリー・エマニュエル:ラムジー

<映画.com>
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人気カーアクション「ワイルド・スピード」シリーズの第7作。オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を倒し平穏な毎日を送っていたドミニクたちの前に、オーウェンの兄デッカード・ショウが弟の仇を討つべく現われる。元特殊部隊の暗殺者で一国の軍隊に匹敵するほどの力を誇るデッカードは、東京にいるドミニクたちの仲間を襲撃。大切な仲間を奪われたドミニクたちは、圧倒的な強さを誇るデッカードに決死の戦いを挑む。ドミニク役のビン・ディーゼルや本作の撮影期間中に急逝したポール・ウォーカーらおなじみのキャストに加え、人気アクションスターのジェイソン・ステイサムがシリーズ最強の敵デッカード・ショウ役で登場。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが監督を務め、空中からのダイブや超高級車を使用したジャンプなど、ド派手なカーアクションが連続する。
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『ワイルド・スピード』といえば、ストリートレースの世界を描いたものであったと記憶している。正直言って、興味が持てるジャンルではなかったため、『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』を観て面白くなかった(何と言っても自己評価は珍しい最低ランク☆☆☆☆☆だ)こともあり、続編は観なくなっていた。ところが、その間、随分と進化を遂げていたようである。

冒頭、何やら病院のベッドに横たわる人物を見舞う男。
これがジェーソン・ステイサム。ベッドに横たわっていたのは、どうやら前作(『ワイルド・スピードEURO MISSION』)で倒された国際犯罪組織のボス、オーウェン・ショウだったようで、見舞った男はその兄デッカード・ショウ。このあたりは観ていないので何とも言えない。そしてデッカードは復讐を誓う。

一方主人公のドミニクは、これも前作で再開したレティとの関係に苦慮。
レティに過去の記憶がなく、ストリートレースに誘うも、記憶が戻る兆しはない。
相棒のブライアンは、5歳の息子を幼稚園に慣れないファミリーカーで送迎する毎日。
妻のミアは二人目を身ごもり、それをいつブライアンに伝えるべきかと兄のドミニクに語る。

そんな中、デッカード・ショウはホブス保安官を襲い、ホブスはかろうじて難を逃れるも重傷を負う。このジェイソン・ステイサムと「ロック様」の激突は、さすがに迫力である。そして病院送りとなったホブス捜査官は、この映画の活躍の場を主人公に譲ることになる。

従来のストリートレースモノという認識は、このあたりで完全にひっくり返る。
何かにつけてカーチェイスが出てくるし、挙げ句の果てには車ごとスカイダイビングしてしまうし、意味もなく一人一台に乗っているし、いたるところで「原点」を意識しているのはわかるのだが、その内容は完全に「アクション映画」である。

だからいけないなどと言うつもりはなく、むしろそれで面白くなっていると言えるから良いのであるが、「だったら『ワイルド・スピード』じゃなくて別の映画にしても良いんじゃないの」と思わなくもない。兎にも角にも、そんな「アクション映画」として物語は進んでいく。

そして車ごとスカイダイビングをしたり、林立する高層ビル間を車でダイブしたりと「カーアクション」には拘りを見せるが、これがなかなかの見所。そして難敵ジェイソン・ステイサムとドミニクらとのクライマックスの対決へと続いていく。

すでに「(カー)アクション映画」へと脱皮を果たしていたシリーズは、これまで「食わず嫌い」であったことを反省させられる。観ていなかったシリーズ4作目『ワイルド・スピード MAX』、5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』、6作目『ワイルド・スピードEURO MISSION』を観てみようかと思うところである。

それはまたいずれかの機会として、準主役であるポール・ウォーカーが死んでしまっているにもかかわらず、続編も出るみたいであり、それはそれでどうなんだとも思いつつ、観てみようと思わされるシリーズである・・・


評価:★★★☆☆








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2016年02月21日

【ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション】My Cinema File 1513

ローグ・ネイション.jpg


原題: Mission: Impossible - Rogue Nation
2015年 アメリカ
監督: クリストファー・マッカリー
出演: 
トム・クルーズ: イーサン・ハント
ジェレミー・レナー: ウィリアム・ブラント
サイモン・ペグ: ベンジー・ダン
レベッカ・ファーガソン: イルサ・ファウスト
ヴィング・レイムス: ルーサー・スティッケル
ショーン・ハリス: ソロモン・レーン
アレック・ボールドウィン: アラン・ハンリー

<シネマトゥデイ>
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ハリウッドスターのトム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の第5弾。スパイ組織IMFに所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍スパイ組織撲滅というハイレベルのミッションに挑戦する姿を活写する。共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンら。高度1,500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ。
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「ミッション・インポッシブル」シリーズもはや第5弾。
毎回毎回、「魅せてくれる」が、今回も期待に違わない内容。
冒頭、ある軍用機が兵器を積んで離陸しようとしている。
それを阻止すべく、イーサン・ハントと仲間たちが動く。
イーサン・ハントは、離陸寸前に軍用機に飛びつき、機はそのまま離陸する・・・

事前に話題となったシーンがいきなり登場するが、これがスタントなしでこなしたというからなかなかすごい。もっとも、最近はわざわざそうアピールしないと、CG全盛期の現在ではPRにならないのも確かである。そしてミッションを成功させたイーサン・ハントは、ある場所へと向かう。

一方、その頃、アメリカではIMFの数々の作戦行動(イーサン・ハントの行動)が問題となり、ついにIMFはCIAの傘下に入り解体処分となる。前作『ゴースト・プロトコル』でもIMFは機能停止させられた。組織のバックアップなく、いかにミッションを達成するかによりストーリーも面白くなるというもの。そしてその裏で暗躍する謎の組織「シンジケート」。

イーサン・ハントは、あっさり「シンジケート」に捕まり、すでに死んだはずのヴィンターによる拷問を受ける寸前、謎の美女イルサに助けられる。両手に手錠をかけられ、イルサに鍵を渡されたハントはそれで手錠を外そうとするが、届かない。やむなく手錠のまま、鉄柱から抜け出るのであるが、その動きが何気なくすごい。本当にやっているのなら、小さな感動シーンである。

そしてわずかな仲間達の密かなサポートで、ハントは「シンジケート」を追って行く。
スパイ映画には欠かせない「小道具」の数々。
そして人間には不可能に近いと思われる芸当の数々。
スピード感が半端ではないバイクチェイス。
イルサがハントの追撃を振り切るために取ったアクション。
唸らせられること、この上ない。

前作『ゴースト・プロトコル』に引き続き登場するジェレミー・レナー。ハントの上司であるが、『ボーン・レガシー』『アベンジャーズ』のアクション俳優としての一面はここでは封印。「制服組」に徹しているが、いざとなると自ら派手なアクションをしてしまうのではないかと変な妄想をしてしまう。

スパイ映画らしく、大きな陰謀があり、ド派手なアクションがあり、美女が登場してスリリングな展開に何度もありえないピンチを切り抜け・・・とまさに「インポッシブル」の名に恥じない内容は、満足度満点。シリーズも10年を超え、心配なのはトム・クルーズの年齢による衰えだが、まぁまだまだしばらくは大丈夫だろうと、その肉体美を見ていて思う。

ジェームズ・ボンドも最近は、かつての「静かなアクション」から「汗をかくアクション」に移行しているのは、間違いなくイーサン・ハントの影響だろうと思う。静かなアクションのジェームズ・ボンドのファンとしては、「悪影響」なのであるが、それは致し方ない。今や間違いなく「スパイの第一人者」であると思うイーサン・ハント。次の作品も楽しみにしたいところである・・・


評価:★★★★☆










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2016年02月20日

【ザ・レイド GOKUDO】My Cinema File 1512

ザ・レイド GOKUDO.jpg

原題: The Raid 2: Berandal
2014年 インドネシア
監督: ギャレス・エヴァンス
出演: 
イコ・ウワイス:ラマ-前作の惨劇の生き残りである元SWAT隊員。潜入捜査官
アリフィン・プトラ:ウチョ-バンクンの息子
ティオ・パクソデウー:バングン-地元マフィアボス。後藤組とは停戦協定を結んでいる
アレックス・アッバド:ベジョ-新興ギャング団ボス。ラマの兄を殺害する
ヤヤン・ルヒアン:プラコソ-バングンに最も信頼されている古参の殺し屋
オカ・アンタラ:エカ-バンクンの右腕
セセプ・アリフ・ラーマン:キラーマスター-ベジョ配下の殺し屋。ナイフ使い
ジュリー・エステル:ハンマー・ガール(アリシア)-ベジョ配下の殺し屋。仕事では金槌を使う。聾唖者
ベリー・トリ・ユリスマン:ベースボール・バットマン-ベジョ配下の殺し屋。ハンマー・ガールの兄
ロイ・マーティン:レザ-汚職警官
遠藤憲一:ゴトウ-インドネシアに拠点を置く後藤組の組長。バングンとは停戦中
松田龍平:ケンイチ-ゴトウの息子
北村一輝:リュウイチ-ゴトウの右腕。

<シネマトゥデイ>
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インドネシアで製作され、その鮮烈なバイオレンス描写で称賛されたアクション映画の続編。前作で激闘を繰り広げた警官ラマが、マフィアに潜入した果てに日本ヤクザとの抗争や殺し屋たちとの戦いに身を投じる。『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』などのイコ・ウワイスが前作より続投し、その脇を『舟を編む』などの松田龍平、テレビドラマ「湯けむりスナイパー」などの遠藤憲一、『猫侍』などの北村一輝ら日本人キャストが固める。拳のほかにバットやハンマーも繰り出す肉弾戦に加え、男たちの思惑が激突する熱いドラマも見もの。
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珍しいインドネシア初のアクション映画として、珍しいだけでなくその内容に度肝を抜かれた映画『ザ・レイド』。その続編である。『ザ・レイド』は、30階建てのビルに突入した警官隊とビルを根城とするギャングとの大激突であったが、そこで活躍した新人警官ラマが引き続き主人公を務める。

冒頭、ある組織のボス、ベジョが一人の男を捕え殺害する。
殺された男は、主人公ラマの兄アンディ。そしてラマは、前作の続きであろう、ボロボロの体で戻るもそのまま潜入捜査官としての任務を命じられる。兄の仇打ち、そして何よりも家族への報復を防ぐため、渋々承諾するラマ。

まずは刑務所に服役し、組織のボス、バングンの息子ウチョに近づくことに。
巧みな仕掛けでウチョの信頼を得たラマ。刑務所内でもウチョを狙うグループはおり、ラマも死闘に巻き込まれる。出所すると予定通りバングンに見込まれてウチョの元で働くことになる。当初数ヶ月と言われていた期間は、すでに3年を要している。

バングンの逮捕とそれにつながる汚職警官を一掃する証拠を掴む潜入捜査であるが、その間に、父親のやり方に反発するウチョは、ベジョと組んで日本のヤクザグループと対峙する道を選ぶ。日本のヤクザグループのボス、ゴトウとバングンは停戦協定を結んでいたが、ベジョとウチョはその停戦を壊すべく、暗躍し始める。

冒頭からアクションに次ぐアクション、バトルに次ぐバトルという猛烈なバトル映画であった『ザ・レイド』から一転、背筋が寒くなる残虐性を随所に残しながら、ドラマ的要素を盛り込んで本作は進んでいく。父親のやり方に血気盛んな息子が反発するというのは、『ゴッドファーザー』でも見られたが、ギャング組織の宿命みたいなものかもしれない。誰にでも血気盛んな時期はあり、バングンもそうであったはず。しかし、歳をとると、それだけではない知恵ができてくる。そんなバングンの境地に至らぬウチョが、父親に反発するのも無理からぬことかもしれない。

ベジョの配下の殺し屋も、どう見てもまともな神経ではない。
バングン配下の殺し屋プラコソは、人間的な部分を多分に残しているが、やることはえげつない。そんな中で、ラマはクライマックスの死闘に向かっていく。度肝を抜かれた前作のアクションも、免疫ができてきたのか、それほどまでには感じない。だが、なかなか見所の多いコンバットアクションは相変わらずである。

日本人のお馴染み俳優さんも出演していて、なかなかの雰囲気を醸し出している。
日本のヤクザも、かの地では有名なのだろうかなどと思ってみたりもする。
早くも続編の予定ができているようだが、それも引き続き観てみたいと思わせられる。
格闘アクションだけでなく、カーチェイスなども含め、たっぷりと中身の濃いアクション映画である・・・


評価:★★☆☆☆









posted by HH at 19:40| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月15日

【フォーカス】My Cinema File 1511

フォーカス.jpg

原題: Focus
2015年 アメリカ
監督: グレン・フィカーラ / ジョン・レクア
出演: 
ウィル・スミス:ニッキー
マーゴット・ロビー:ジェス
ロドリゴ・サントロ:ガリーガ
ジェラルド・マクレイニー:オーウェンズ
B・D・ウォン:リ・ユァン
アドリアン・マルティネス:ファーハド
ロバート・テイラー:マキューエン

<映画.com>
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ウィル・スミスが視点(フォーカス)を操ることで相手を手玉にとる犯罪のプロに扮したクライムサスペンス。監督・脚本は、「フィリップ、きみを愛してる!」「ラブ・アゲイン」のグレン・フィカーラ&ジョン・レクア。詐欺師集団を束ねるニッキーは、未熟な女詐欺師のジェスに懇願され、彼女をチームに入れて育てることに。仕事の足かせになる恋愛はしない主義のニッキーだったが、ジェスとの関係は師弟のそれを超えたものになってしまう。ある大きなヤマに勝った後、ニッキーはジェスに大金を渡して別れを告げるが、数年後、大きな狩り場でもあるブエノスアイレスのモーターレース会場でジェスと再会。彼女は男を手玉に取る女詐欺師に成長しており、2人は世界の大富豪を巻き込み騙し合いを繰り広げる。ジェス役は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で注目を集めたマーゴット・ロビー。
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主人公のニッキーは、詐欺師。ある時、ジェスという女性に声をかけられ、いい雰囲気になる。ところがこれが美人局。しかし、ニッキーは落ち着いてこれに対処し、難なくこれをかわす。ジェスはニッキーに興味を抱き、やがて弟子入りを志願する。

ニッキーは、ただの詐欺師ではなく、何人ものスリ集団を束ね、大々的に荒稼ぎしている。仲間に加わったジェスは、そこで手口を学びつつ、フットボールイベントでは大掛かりな仕掛けで大金を手に入れる。だが、興奮もつかの間、ニッキーはジェスに報酬を手渡すと無情にも姿を消す。そして3年後、レース会場でニッキーはレーシングチームのオーナーであるガリーガに仕掛けを依頼される。相手チームに潜入すべく、一芝居打とうとした矢先、ガリーガの恋人としてジェスが現れる・・・

プロの犯罪者を主人公にした映画というのは、スマートさを売りにしたものが多いように思う。この映画もしかり。ニッキーは詐欺師でもあり、一方、スリの腕前もすごい。「秘訣は視点(FOCUS)をずらすこと」とジェスに指導するが、それがそのままタイトルになっている。

事実、ちょっと注意をずらされた人たちが、次々と身に付けた貴重品を奪われていく。実に鮮やかなのであるが、「取られた人はどんな気分だろうか」などという邪念がいつの間にやら湧いてくる。それゆえに素直に主人公に共感できなかったのだが、それは自分が善人だからだろうかなどと思ってみたりする。聞けばニッキーは、祖父の代からの詐欺師一族。そんな一族の話もしっかり最後のエンディングに生かされていて、スマートといえばスマートな犯罪映画であると言える。

何せ、主人公は詐欺師であり、その言動がどこからどこまでが真実であり偽りなのかわからない。観ているこちらも騙されないように注視しなければ、などと思いながら観ていたせいか、結構緊張させられたかもしれない。今ニッキーが語っていることは実は詐欺なのか、いや、そう見せかけた真実か、はたまたそう見せかけた嘘なのか。気を抜けないところは、なかなか楽しい映画である。

主演は、コメディタッチなテイストがそこかしこににじみ出ている感があるウィル・スミス。マシンガントークとまでは言わないが、スマートな語り口調が詐欺師的であるとも言える。大型作品ではないが、こうした息抜き的な作品もまた良いのかもしれない。スポットで楽しめる映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 20:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 犯罪ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月13日

【レベル15】My Cinema File 1510

レベル15.jpg

原題: He Who Dares
2014年 イギリス
監督: ポール・タンター
出演: 
トム・ベネディクト・ナイ : クリストファー・ロウ
サイモン・フィリップス : ホルト
クリスティーナ・ベラビア : アリス
ユアン・ロス : カーペンター刑事
ベン・ロイド=ホームズ : スティーブ
ロレイン・スタンリー : マリア

<映画.com>
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イギリスの特殊部隊SASが無差別テロリストを相手に、ビルの地下で繰り広げる戦闘をスリリングに描くバトルアクション。ロンドンのクラブで首相の娘を含む多数の人質を取り、地下を占拠したテロリストを相手に、11名のSAS隊員が数々のトラップをかわし、戦闘を展開しながら人質救出に挑む。メガホンを取るのは、『ギャングスター』シリーズなどのポール・タンター。閉じられた空間で見せる、息詰まるアクションに圧倒される。
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クリスマスイブ。
ロンドンのクラブに突如謎の集団が突入する。
護衛官を次々と射殺し、目当ての首相の娘アリスを拉致する。
一行は、次々と障害となる者たちを射殺しながら、とあるビルの地下駐車場を占拠する。
最深部の地下15階にアリスと共に籠城した集団に対し、警察は周囲を閉鎖して対峙する。

タイトルの「レベル15」とは、テロ集団が占拠した地下15階の駐車場から来ている。
クリスマスイブを恋人たちと共に楽しんでいたクリスは、緊急招集で呼び出される。
現場に到着したクリス率いるSASのメンバー11名は、テロ集団によって地下駐車場が閉ざされる寸前に中に侵入することに成功する。

そしてここからSASとテロ集団との死闘が始まるわけであるが、なんとも展開が大雑把。
テロ集団の残虐性のみ印象付けられるのであるが、15階というからには、それなりに山あり谷ありを期待したいところであるが、観ている印象としては5階分くらいの感覚で、どうもそのあたりの「深み」が感じられない。SAS隊員たちのコンバットアクションは一部見応えがあるが、テロ集団によって仕掛けられた「トラップ」は、どうもパンチ力に欠ける。

テロ集団も大掛かりな割には、背景の深みがなく、強烈なインパクトも途中でしおれてしまう。最後はハッピーエンドであるが、大勢の仲間を失ったはずのクリスは、恋人と二人で「ミッション達成」の満足感に包まれる。B級アクション映画として捉えれば、そこそこの作品。暇つぶしには十分である。

そういう「レベル」の映画だと認識していれば、問題のない映画である・・・


評価:★★☆☆☆










posted by HH at 16:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする