2016年10月31日

杉原千畝 スギハラチウネ

杉原千畝 スギハラチウネ.jpg

2015年 日本
監督: チェリン・グラック
出演: 
唐沢寿明:杉原千畝
小雪:杉原幸子
ボリス・スジック:ペシュ
アグニシュカ・グロコウスカ:イリーナ
ミハウ・ジュラフスキ:ニシェリ
ツェザリ・ウカシェヴィチ:グッジェ
二階堂智:根井三郎
濱田岳:大迫辰雄

<シネマトゥデイ>
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第2次世界大戦中、リトアニア領事代理として日本政府に背く形で多くのユダヤ難民にビザを発給し彼らの命を救った杉原千畝の波乱に満ちた半生を映画化。世界情勢が混乱を極める中、諜報外交官として日本にさまざまな情報を送ってきた杉原を唐沢寿明が演じ、彼を支える妻に小雪がふんするほか、日本、ポーランドの実力派俳優が集結。『サイドウェイズ』などのチェリン・グラック監督がメガホンを取り、国際色豊かなスタッフ、キャストをまとめ上げた。
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杉原千畝の半生を描いた映画。命のビザのことは有名だし、映画化にあたっては、やはり観ておかないといけないと思い鑑賞に至る。昭和30年(1955年)、日本の外務省を一人のユダヤ人が訪れる。自分の命を救ってくれた「センポ・スギハラ」という外交官との面会を求めるが、応対した職員から「センポ・スギハラという外交官は存在しない」と返答されてしまう。

実は、杉原千畝は命のビザの発行にあたり、本省の指示に従わなかったかどで戦後は不遇を託っている。その事実を現すエピソードであるが、観ているだけではわからない。「命のビザを発行した」事実とともに、「それを外務省は問題視した」という事実も大事なファクターだと思うのだが、映画ではそれがわかりやすくきちんと描かれていないのは残念だと思う。

そして時を遡り、昭和9年(1934年)。満洲国外交部の一員として働く杉原千畝は、白系ロシア人のイリーナとマラットと共に、ソ連との北満鉄道譲渡交渉を有利に進めるための、諜報活動を行っていた。杉原はソ連軍が新型列車を盗み出そうとした証拠を掴むが、手を組んでいた関東軍の南川欽吾の暴走によって、マラットとソ連兵が殺害されてしまう。このあたりはスパイ映画もどきで、命のビザのイメージとは大きく異なる。

満洲国を私物化する関東軍に嫌気が差した杉原は、満洲国外交部に辞表を提出し、日本に帰国する。もともとロシア語を学び、ソ連行きを熱望していたが、北満鉄道の一件を理由に、ソ連当局から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」を発動され、入国を拒否されてしまう。落胆した杉原は、友人の菊池静男とヤケ酒を飲み菊池の家に泊まるが、そこで菊池の妹・幸子と出会い、恋に落ちる。

昭和14年(1939年)、杉原は新設されたリトアニア・カウナス領事館への赴任が決定し、ソ連の動きを探るように命じられる。杉原がカウナスに赴任した直後、ソ連はナチス・ドイツと独ソ不可侵条約と締結し、ドイツはポーランド侵攻を開始する。杉原は、接触してきたポーランド人スパイのペシュと手を組み、諜報活動を開始する。やがてソ連はリトアニアを併合し、日本領事館に対し閉鎖を求めてくる。時を同じくして、日本領事館の周りには、ビザを求めてユダヤ人たちが集まってくる・・・

当初、諜報を主眼とした外交官だった杉原千畝氏。映画もスパイ映画もどきのスタートとなる。それが、やがてナチスドイツによるユダヤ人排斥が激しくなってくると、ビザ発行という流れになっていく。確かに、目の前に大勢の人間が救いを求めてくれば、何とかしたいというのが普通の人の人情というもの。杉原氏もはじめは本省にビザ発給の承認を求めている。これが承認されれば、評価されるべきは日本国であったのだろう。ところが、許可はされなかった。

杉原氏の評価されるべきところは、にも拘らず知恵を絞ってビザを発給したことである。さらには、それが原因で戦後不遇を託つことになる。しかも冒頭の外務省の対応のごとく、冷たい対応をされ、正式に復権したのは2000年になってからという。そのあたりまでどうせならきちんと描いてほしかったと思うところである。いくら人道的に正しいからといって、組織に反してまでできるだろうかと考えると、やはりその行為は賞賛されてしかるべきところである。

なお、映画ではビザの発給を受けたユダヤ人たちが、ウラジオストクに到着している場面も描かれている。そこでも官僚主義的な対応をせず、ユダヤ人たちを日本へと送り出している人(根井総領事)がいて、そこもきちんと描かれている。それがなければ命のビザの物語も成り立たなかったかもしれない。そういう部分も広く理解が深まるようになっている。映画としても面白いが、それ以前に、同じ日本人として観ておきたい映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2016年10月30日

コードネーム U.N.C.L.E.

コードネーム U.N.C.L.E..jpg

原題: The Man from U.N.C.L.E.
2015年 アメリカ
監督: ガイ・リッチー
出演: 
ヘンリー・カヴィル:ナポレオン・ソロ
アーミー・ハマー:イリヤ・クリヤキン
アリシア・ヴィキャンデル:ギャビー(ガブリエラ)・テラー
エリザベス・デビッキ:ヴィクトリア・ヴィンチグエラ
ジャレッド・ハリス:サンダース
ヒュー・グラント:アレキサンダー・ウェーバリー

<シネマトゥデイ>
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1960年代の人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、『スナッチ』などのガイ・リッチー監督が新たな視点で映画化。東西冷戦下、CIAとKGBのエージェントが協力し合い世界規模のテロ事件を阻止すべく奮闘する。プレーボーイのソロと堅物クリヤキンという水と油のスパイコンビを、『マン・オブ・スティール』などのヘンリー・カヴィルと、『ローン・レンジャー』などのアーミー・ハマーが熱演。そのほか『アンナ・カレーニナ』などのアリシア・ヴィキャンデル、ヒュー・グラントらが脇を固める。
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タイトルからして、何らかのアクション映画だろうとは思っていたが、主人公の名前がナポレオン・ソロと聞いて何だか懐かしくなる。その昔、名前は聞いたことがあるからであるが、とはいえナポレオン・ソロがどんな人物なのか知っていたわけではない。何となく名前だけ知っていただけである。もっとも、そもそものテレビシリーズの放映が1964〜1968年となればそれも無理はない。幼児であった自分が観るにはちょっと大人すぎた番組だからである。

物語は、冷戦下のベルリンでスタートする。CIAのスパイであるソロは、厳戒下の東ベルリンで一人の女性整備士ギャビーに接触する。ギャビーの父であるドイツ人科学者が、原爆の開発に関わっているとの情報で、ギャビーを西側に連れ出しに来たのである。そして二人の前に立ちはだかるのが、KGBの腕利きスパイ、イリヤ。逃げるソロとギャビーを追うイリヤ。この前半のシーンは掴みとしては文句ない。

イリヤを振り切って無事西ベルリンに逃れたソロとギャビー。今度はテロリストの原爆開発を防ぐため、CIAとKGBが手を組むことになる。そしてソロのパートナーとして現れたのは、なんとイリヤ。不本意ながらもミッションとなればやむなく、ソロはイリヤとギャビーとともに手がかりを求めてイタリアへと渡る。

コンビを組んだソロとイリヤであるが、タイプはまるで異なる。もともと盗人であったソロは、当局に逮捕されたものの、その能力を見込まれてエージェントになったという経歴の持ち主。スマートでプレイボーイというところは、ジェームズ・ボンドのCIA版と言える。一方のイリヤは、KGBに史上最年少で入ったという超エリート。ちょっと短気であるが、真面目で任務一筋という感じ。そんな二人の名コンビは、観ていて心地良い。

演じる俳優陣も豪華版。ソロを演じるのは、『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カヴィル。これでもかというほどの2枚目である。そしてイリヤを演じるのは、『ローン・レンジャー』のアーミー・ハマー。そして、ギャビーを演じるのは、先日観たばかりの『ジェイソン・ボーン』で野心的なCIA分析官を演じていたアリシア・ヴィキャンデル。これからを代表するような(と勝手に思っている)3人の共演で、ある意味「金字塔」的な映画なのかもしれない(と勝手に思う)。

ストーリーは、さすがに冷戦下ともあって、衛星とリンクした最新の追跡装置どころか携帯電話すらない時代ゆえ、テクノロジーに頼らない活劇となっている。それもまたいいかもしれない。これだけスカッとして面白いと、ついつい「続編」を期待したくなってしまうが、どうなのだろう。仲間でありながら、CIAとKGBという相対立する組織に所属する二人。その二人の緊張感あるコンビをまだまだ観てみたいと素直に思う。次を期待したい映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2016年10月29日

百瀬、こっちを向いて。

百瀬、こっちを向いて.jpg

2014年 日本
監督: 耶雲哉治
出演: 
早見あかり: 百瀬陽
竹内太郎: 相原ノボル(高校生)
向井理: 相原ノボル
工藤阿須加: 宮崎瞬
石橋杏奈: 神林徹子(高校生)
中村優子:神林徹子

<シネマトゥデイ>
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作家の乙一が、中田永一という別名義で執筆したベストセラー小説を原作とした青春ロマンス。ひょんなことから、期間限定でカップルを装うことになった高校生の男女が次第に惹かれ合っていく姿を見つめる。人気アイドルグループ、ももいろクローバーのメンバーだった早見あかりが初主演を務め、テレビドラマ「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」の竹内太郎が共演。思春期の真っただ中にいる者の心情をリアルかつ郷愁的に切り取ったタッチに加え、トレードマークの長い黒髪をバッサリと切った早見の姿にも注目。
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 最近、高校生が主人公となっている青春モノになんとなく惹かれるところがある。先日観た『orange-オレンジ』もまさにその一環であるが、今回はこの映画が目についた。

相原ノボルは小説家としてデビューする。それを祝し母校で講演会に呼ばれる。卒業以来はじめて故郷に帰ってきたノボルは、そこで高校時代美人でみんなの憧れだった神林徹子に会う。今は一児の母である徹子と喫茶店で話をするノボル。想いは高校時代に馳せる・・・

クラスでも目立たなかったノボルだが、ある時幼馴染の先輩宮崎に呼び出される。宮崎はイケメンで女子生徒の憧れの的。その宮崎には一人の女子生徒が伴う。その女子生徒百瀬と宮崎は付き合いがあるが、一方で宮崎は徹子とも交際を始めており、百瀬との仲が噂になっては具合が悪い。そこでカモフラージュのため、百瀬と付き合っているフリをしてくれというのが宮崎の頼み。

なんと虫のいい話であるが、ノボルは断ることができず、そのまま百瀬と付き合うフリを始める。それまで女の子と付き合ったことなどなかったノボルは、積極的にフリをする百瀬の行動にたじろぐばかり。そしてノボルと百瀬は、宮崎と徹子とダブルデートすることになる・・・

社会人になってから昔を振り返ってみると、赤面することがしばしばある。ノボルはどうなのだろうかと思う。高校生のノボルは、どちらかといえば「オタク系」で、女の子とは無縁の生活。それが百瀬の登場で一新する。積極的な百瀬は校内でも構わず手を繋いでくる。「フリ」だからなのだろうが、自分の経験からしても、校内で女の子と手を繋ぐのはかなり勇気がいる。そんなことを思いながら、ストーリーを追う。

百瀬は宮崎に憧れている。だから宮崎のためと信じてノボルと付き合うフリをしているのだが、その宮崎は徹子と校内では「公認の仲」。二人を目で追う百瀬の表情がなんとも言えない。そしてその横顔を見つめるノボルの心情も然り。いつのまにか感情移入している。やがて想いを抑えきれなくなったノボルは、多分何もなければ絶対しなかったような積極的な行動に出る。その不器用さがいい。

タイトルの意味は、最後に明らかになる。そしてダブルデートの時の秘められた思い出の意味を確認する。徹子とお茶を飲み終えたノボルは、帰っていく徹子を見送る。そのあとどうなったのか、映画では描かれていない。その続きは、そして高校時代のノボルと百瀬がその後どうなったのか、知りたくなる。
 
映画は映画で良かったが、原作本も読んでみたくなった。なんとも言えない味わいの映画である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 20:23 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 青春ドラマ!

2016年10月28日

オープン・グレイブ

オープン・グレイブ-感染-.jpg

原題: Open Grave
2013年 アメリカ
監督: ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
出演: 
シャールト・コプリー:ジョン/ジョナ
トーマス・クレッチマン:ルーカス
ジョシー・ホー:ブラウン・アイズ
ジョセフ・モーガン:ネイサン
エリン・リチャーズ:シャロン
マックス・ロッツリー:マイケル

<シネマトゥデイ>
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『エリジウム』などの個性派俳優シャールト・コプリーと、『アポロ18』などの異才ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ監督が手を組んだ異色パニックスリラー。ウイルス感染者たちに囲まれた森の中の一軒家に取り残された記憶喪失の男女6人が、死にものぐるいで現状を把握しようと奮闘する姿を描き出す。物語の鍵を握る女性を、『コンテイジョン』などのジョシー・ホーが好演。それぞれの登場人物たちの記憶の断片からよみがえる衝撃の真実に絶句する。
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冒頭、主人公のジョンが目を覚ます。体のきしみをこらえ、目を覚ますとあたり一面の死体。しかも自分がいるところは穴の底。さらに、なぜそんな状況にいるのか記憶もない。ジョンの戸惑いはそのまま観る者の戸惑いでもある。一種のシチュエーションスリラーとでもいうのだろうか、『メイズ・ランナー』などこの手の展開の映画は、最近よく観る気がする。

そして現れた謎の女性。ロープを投げ入れてもらい、ひとまず穴から脱出する。そしてたどり着いた家にいたのは男女5人のメンバー。ところが全員、記憶がない。そこにあった写真等から、ジョンを除いて知り合いだった様子だが、なぜか銃も豊富に置いてある。そしてその状況を打破すべく、周囲の森の中に散策に行く。ところがそこにも木に縛り付けられた死体を発見する。

こうした「訳のわからない」展開は、少々イラつかされるところがあるが、このような複雑な状況にどう説明をつけるのかという興味も湧いてくる。女性メンバーのうち一人はどうやら中国人で、言葉が通じない。ネイサンは多国語を操る。建物の地下には人体実験らしきものの形跡と、それを裏付けるかのようなビデオの映像。森の中には異常行動を取る人々が点在する。

こうした状況下で、自分ならどう行動するのかと考えてみるのも面白い。仲間たちも疑心暗鬼で、みんな記憶がないだけに、ひょっとしたら味方ではないかもしれない。とにかく動き回って手掛かりを探すか、待って状況が変わるのを待つか。あれこれと想像しながら観るのも面白いものである。

果たして、すべての謎が最後に解けるのだが、なるほどよく考えたストーリーだと思える。ただ、面白かったかどうかと問われると、「そこそこ」となるだろう。出演者もほとんど無名だし、これといって観るべきところは見当たらない。まぁ、一度観て楽しむ映画という位置づけの映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 22:59 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | スリラー

2016年10月26日

僕だけがいない街

僕だけがいない街.jpg

2016年 日本
監督: 平川雄一朗
出演: 
藤原竜也: 藤沼悟
有村架純: 片桐愛梨
石田ゆり子: 藤沼佐知子
中川翼: 藤沼悟(少年期)
鈴木梨央: 雛月加代
杉本哲太: 澤田真
及川光博: 八代学

<シネマトゥデイ>
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三部けいによるミステリー漫画を、『ツナグ』などの平川雄一朗監督が映画化。自分の意志に関係なく時間が巻き戻る現象により18年前に戻った主人公が、記憶を封印していた過去の未解決事件と向き合い、時空移動を繰り返しながら事件の解明に挑む。主演は『カイジ』シリーズなどの藤原竜也、彼が心を開くきっかけを作るヒロインに『映画 ビリギャル』などの有村架純。そのほか及川光博、石田ゆり子らがキャスト陣に名を連ねている。
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藤沼悟は売れない漫画家。今はピザ店でアルバイトをして生計を立てている。彼には、何か悪い出来事が起こると時空移動し、原因が取り除かれるまでその時間が繰り返される『リバイバル』が起こるという能力がある。ある日、ピザの配達途中、トラックが暴走して小学生がはねられるシーンが起こる。彼は、小学生を避難させると、トラックの暴走を止めようとするが、逆に別の車にはねられてしまう。

彼が入院したため、母親がアパートにやってくる。そして母親と一緒に外を歩いていると、また時空移動が起こるが、今度は原因がわからない。だが、その夜、彼が帰宅すると母親が何者かに刺されて死んでいるのを発見する。しかも、殺人の疑いが自分に及び、警官に追われている途中、藤沼はまだ小学生だった18 年前の自分に戻っている。それを当時発生した児童連続誘拐事件と関係があると考えた藤沼は、事件の発生を防ぐべく、犠牲者の雛月加代に接近する・・・

なんだか似たようなことは誰でも考えるものだと思う。主人公が体験する「リバイバル」とは、要は過去へのタイムスリップに他ならない。ちょうど映画『アバウト・タイム』と同じである。ここでは主人公は母が殺されるのを防ぐため、過去の自分自身に戻り(といっても時間は自分で指定できないようである)、誘拐事件の発生を防ごうとする。

誘拐されて殺害されたのは、同級生の雛月加代。クラスでも影が薄く、しょっちゅう遅刻してきている。たぶん、当時は気にもかけなかったであろうが、過去に戻った藤沼は改めて雛月加代を観察する。すると体にあざがあることに気が付く。つまり親に虐待されていたわけで、それが雛月加代が影が薄かった理由であったのである。意識は大人であっても、藤沼の体は小学生であり、母に協力を仰ぎながら事件の発生を防ぐ努力をする。

下手に働きかけるとタイムパラドックスが起こる。ただそのあたりはうまくぼかしている。あまり重箱の隅はつつかないのが正解であろう。母親を殺した犯人は誰なのか(観ているうちにだいたいわかってしまうのであるが・・・)、なぞ解きを楽しみながらストーリーを追うことになる。そうしてたどり着いた結末は、ちょっと想定していなかったので、正直虚を突かれたところがあった。

先日の『orange-オレンジ』もそうであったが、タイムトラベルものはいろいろ自由がきき、それでいてストーリーも面白く作れると思う。個人的にも「あの日に戻りたい」なんて日は幾日もあり、そんな願望実現を夢想させるところもある。似たような想定が増えたとしても、まぁ面白ければそれでいいと思う。原作は漫画だというし、興味がないこともないが、映画を楽しんでそれで良しとしたいところである・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 23:11 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス