2017年07月09日

アル・パチーノ ブロークン 過去に囚われた男

アル・パチーノ ブロークン 過去に囚われた男.jpg

原題: Manglehorn
2014年 アメリカ
監督: デビッド・ゴードン・グリーン
出演: 
アル・パチーノ:マングルホーン
ホリー・ハンター:ドーン
ハーモニー・コリン:マングルホーンの息子
クリス・メッシーナ

<映画.com>
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過去の愛に囚われた孤独な男が新たな一歩を踏み出すべく奮闘する姿を、名優アル・パチーノ主演で描いたヒューマンドラマ。鍵修理屋を営みながら愛猫と暮らす老人マングルホーン。息子家族と疎遠になり孤独な毎日を送る彼は、毎週訪れる銀行の女性受付係ドーンと交わす他愛のない会話を大切にしていた。ある日、マングルホーンが通うカフェにドーンが現われる。これをきっかけにドーンとの距離を縮めていくマングルホーンだったが、心の奥底ではかつて愛した女性クララへの未練をいまも引きずっていた。ドーン役に「ピアノ・レッスン」のオスカー女優ホリー・ハンター。「セルフィッシュ・サマー」「スモーキング・ハイ」のデビッド・ゴードン・グリーン監督がメガホンをとった。
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主人公の老人マングルホーンは、小さな街で鍵修理屋を営んでいる。小さな店を1人で切り盛りしながら、時折鍵の開錠の出張作業をこなしている。1人暮らしで、家族と言えば成功しているビジネスマンの息子であるが、2人の関係はあまりいいとは言えない。とは言え、孫娘は目に入れても痛くない様子で、時間を作っては一緒に過ごしている。

孤独な独り暮らしを支えるのは愛猫のファニー。そして毎週通う銀行では、窓口の女性ドーンとの会話が楽しみ。夜になると、かつて愛した女性クララに対し出すことのない手紙を書く日々を送っている。そんなある日、マングルホーンがいつも通っているカフェに行くと、そこへ突如ドーンが姿を現す。実は密かにマングルホーンに好意を持ったドーンが、意を決して会いに来たのである。

これをきっかけに、マングルホーンとドーンはともに一時を過ごすようになる。ドーンの家に招待されて訪問し、かねてから話題に出ていた愛犬も紹介される。ドーンがマングルホーンに好意を抱いていることは間違いなく、2人の関係は深まっていくかに思える。しかし、あるデートの時、マングルホーンは過去に愛した女性クララへの絶えない思い語りだし、それを聞いていたドーンはショックで席を立ってしまう・・・

映画を観終わってみると、何とも言いようがないものがこみ上げてくる。まずドラマ自体が面白くない。淡々と進み、終わる内容は盛り上がりに欠ける。主人公のマングルホーンがなぜ今もクララを忘れられないのかよくわからないし、気持ちはわからなくもないがイマイチ共感しにくい。息子とのギクシャクした関係や、その後息子が頼って来た際の対応など、どうにもこうにも解釈が難しい。

さらには理解不能な邦題。「アル・パチーノ」と入れたのは、これで客を引こうとしたのだろう(事実私もそれで迷わず観たし、それがこの映画の唯一の見どころである)が、「ブロークン」って何だ(まぁわからなくもないが、下手な英語だろう)という感じだし、「過去に囚われた」と言っても忘れられない女がいるというだけのこと。原題だけでは確かにおかしいが、それでもこの邦題はないよなと思う。

静かな展開のドラマは、静かに終わる。もう一度観たいというシロモノではなく、大好きな俳優アル・パチーノ主演でもそれは変わらない。やがて観たことすら忘れてしまうタイプの映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ