
原題: Zack Snyder's Justice League
2021年 アメリカ
監督: ザック・スナイダー
出演:
ベン・アフレック:ブルース・ウェイン/バットマン
ヘンリー・カヴィル:カル=エル/クラーク・ケント/スーパーマン
ガル・ガドット:ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン
ジェイソン・モモア:アーサー・カリー/アクアマン
エズラ・ミラー:バリー・アレン/フラッシュ
レイ・フィッシャー:ビクター・ストーン/サイボーグ
エイミー・アダムス:ロイス・レイン
ジェレミー・アイアンズ:アルフレッド・ペニーワース
ダイアン・レイン:マーサ・ケント
コニー・ニールセン:ヒッポリタ女王
リサ・ローベン・コングスリ:メナリッペ
ウィレム・デフォー:ヌイディス・バルコ
J・K・シモンズ:ジェームズ・ゴードン
キアラン・ハインズ:ステッペンウルフの声
ジェシー・アイゼンバーグ:レックス・ルーサーJr.
アンバー・ハード:メラ
ジョー・モートン:サイラス・ストーン
ジャレッド・レト:ジョーカー
<映画.com>********************************************************************************************************
バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンなど、DCコミックのスーパーヒーローが集結したアクション大作
『ジャスティス・リーグ』。2017年に公開された同作の製作を途中で降板したザック・スナイダー監督が、当初思い描いていた構想を実現させるため、追加撮影も行って完成させた新バージョン。2017年に公開された劇場公開版には使われなかった大量の蔵出し映像や新規撮影の映像も加え、再編集を施し、約4時間にわたる大ボリュームで描かれる。スーパーマンの犠牲を無駄にしてはいけないと考えたブルース・ウェインはダイアナ・プリンスと組み、迫りくる脅威から世界を守るため超人たちのチームを作ることを決意。一筋縄ではいかない個性的なヒーローたちは、それぞれに過去を抱えながらも、チームとしてひとつにまとまっていくが……。2017年公開版には出番のなかったジャレッド・レト演じるジョーカーや、同じく初登場となる悪役マーシャン・マンハンターなど、新たなキャラクターも多数参戦。アクアマン、フラッシュ、サイボーグらヒーローたちのサイドストーリーも多く盛り込まれる。
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物語は前作にあたる
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(My Cinema File 1621)でのスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンと怪物“ドゥームズデイ”との死闘シーンの振り返りから始まる。ドゥームズデイを倒すも、スーパーマンも命を落とす。その最後の叫び声が地球規模で広がり、海底王国アトランティス、アマゾン族の秘境セミッシラ、「S.T.A.R.ラボ」の3ヶ所に眠る、3個の“マザーボックス”を起動させてしまう。
その頃、ブルース・ウェインは極寒の寂れた港町を訪れ、アクアマンと接触する。そしてやがて訪れる危機に、スーパーマンの死を伝えて仲間になるよう要請する。しかし、アクアマンはこれを拒否する。クラーク・ケントの母マーサは、借金から家と農場を手放す。ロイス・レインは、クラークを失った哀しみから立ち直れず、仕事にも復帰できずにいる。
一方、とある銀行に武装強盗が押入る。そしてその銀行に社会科見学に来ていた小学生らを人質に取って立て籠もる。そこに現れたのがワンダーウーマン。実は強盗団の実態がテロリスト集団であり、目的は金ではなくこの街を壊滅させることにあると聞き出し、瞬く間にテロリストたちを叩きのめして街の危機を救う。しかしその頃、セミッシラではヒッポリタ女王が数千年の時を超えて目覚めたマザーボックスに対して警戒を強化する。
すると、マザーボックスに反応し、上空からステッペンウルフが配下の魔物パラデーモンたちを引き連れて飛来してくる。アマゾン族の戦士たちはこれに応戦するが、ステッペンウルフは無敵の強さをほこり、アマゾン族戦士の奮闘虚しく、マザーボックスを奪われてしまう。ヒッポリタ女王は、ワンダーウーマンに危機を知らせるべく、警告の火の矢を人間界に向けて放つ。
ゴッサムに戻ったブルース・ウェインとアルフレッドは、メタヒューマンを探す。そして見つけたのが、超高速で動く能力を持つフラッシュことバリー・アレン。その頃、クリプトン星の宇宙船などの地球外生命体のテクノロジーを研究しているS.T.A.R.ラボがパラデーモンに襲撃され、研究者や職員たち8名が連れ去られる。科学者のサイラス・ストーンは、マザーボックスを息子のサイボーグことビクター・ストーンに預けている。
地球上にあるマザーボックスは全部で3個。かつてステッペンウルフの主君である闇の支配者ダークサイドが、地球を侵略しに現れた時、人類とアトランティス軍、アマゾン族は、ゼウスとその息子アレス、グリーンランタンと協力し合い、これを撃退させている。マザーボックスは三位一体となって初めて真の力を発揮することから、3個のマザーボックスは人類、アトランティス、アマゾン族によって3ヶ所に封印され、厳重に管理されてきたが、アマゾン族についでアトランティスも保管していたマザーボックスを奪われてしまう。
地球に保管されている3つのマザーボックスを巡り、ステッペンウルフと人間・アマゾン・アトランティス連合が争うというストーリー。人間はブルース・ウェインが中心となって仲間を集める。DC版スーパーヒーロー大集合であるジャスティス・リーグであるが、それぞれのヒーローにそれぞれのドラマがあり、この「ザック・スナイダー版」はそれを丁寧に描いていくから、とにかく長い物語になっている。前後編で4時間はなかなか見応えがある。
地球側の切り札であるのはスーパーマン。はっきり言って、ステッペンウルフにかろうじて対応できそうなのは、ワンダーウーマンとアクアマンくらい。何せバットマンに至っては、中身は人間である。そのあたりがちょっと苦しい。頼みのスーパーマンを復活させる方法として、マザーボックスを起動させることに至るが、それはマザーボックスのありかをステッペンウルフに知らせてしまう諸刃の剣。そしてリスクを負って復活させたスーパーマンは記憶を失っており、なんとジャスティス・リーグの面々と対峙するという最悪の展開となる。
そして長い物語は、クライマックスへ向かう。スーパーマンの記憶を取り戻させたのは、他にはいないだろうという人物。ステッペンウルフとの戦いもスーパーマン頼みではなく、バットマンもワンダーウーマンもアクアマンもサイボーグもそしてフラッシュもそれぞれの能力をフル活用してステッペンウルフに対抗していく。スーパーマンだけでは地球側は敗北していたであろう。
よくわからなかったのが、途中で登場する謎のスーパーヒーローマーシャン・マンハンター。どうやら敵ではないのだが、なぜ頻繁に登場したのかはわからない。そしてエピローグではブルース・ウェインは夢を見る。それはパラデーモンに侵略され、荒廃した世界。そこでジョーカーとバットマンが謎かけのような会話をする。レックス・ルーサーJr.は脱獄し、バットマンに恨みを持つ傭兵デスストロークことスレイド・ウィルソンと手を組む。まだまだ続編があるということなのだろうが、よくわからない。
スケールが限りなく拡大していくのは、
『アベンジャーズ』シリーズと同じだが、こちらはまだまだ続きそうである。どうなっていくのか。興味を持って観ていきたいと思うシリーズである・・・
評価:★★★☆☆
posted by HH at 00:00| 東京 ☔|
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