
原題: Jungle Cruise
2021年 アメリカ
監督: ジャウム・コレット=セラ
出演:
ドウェイン・ジョンソン:フランク・ウルフ
エミリー・ブラント:リリー・ホートン
ジャック・ホワイトホール:マクレガー・ホートン
エドガー・ラミレス:ドン・ロペ・デ・アギーレ
ジェシー・プレモンス:ヨアヒム王子
ポール・ジアマッティ:ニーロ
ベロニカ・ファルコン:サム
ダニ・ロビラ:サンチョ
キム・グティエレス:メルヒオール
アンディ・ナイマン:コディントン
ダン・ダーカン・カーター:ゴンサロ
フィリップ・マクシミリアン:アクセル
ラフェアル・アレハンドロ:ザケウ
<映画.com>
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ディズニーランドでおなじみの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」を実写映画化したアクションアドベンチャー。アマゾンのジャングルの奥深くに「“奇跡の花”を手にした者は永遠の命を手にする」という不老不死の伝説があった。行動力と研究心を兼ね備えた植物博士のリリーは、この秘密の花を求めて危険に満ちたアマゾンへ旅立つ。リリーが旅の相棒に選んだのは、現地を知り尽くしたクルーズツアーの船長フランク。ジャングルに生息する珍しい動物やスリルあふれる先住民の村、滝の裏側など名所の数々を、時にジョークを交えながら観光客相手にガイドしているフランクだったが、彼にもまた、奇跡の花を求める、ある理由があった。「伝説に近づく者は呪われる」と言われる、アマゾン奥地の「クリスタルの涙」を目指してジャングルを進むリリーたち。そこで彼らは恐るべき真実を知り、奇跡の花をめぐる争奪戦に巻き込まれる。フランク役に『ワイルド・スピード』シリーズのドウェイン・ジョンソン、リリー役に「メリー・ポピンズ リターンズ」「イントゥ・ザ・ウッズ」のエミリー・ブラント。監督は『トレイン・ミッション』 『フライト・ゲーム』のジャウム・コレット=セラ。
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1916年のロンドン。マクレガー・ホートンは「月の花」と呼ばれるアマゾンのジャングルの奥地に咲く幻の花の探索費用を王立人類学冒険協会に求めるが、相手にしてもらえない。「月の涙」は難病を治し、呪いを解く力を持つとされているが、いかにも怪しげであり無理もない。「月の涙」の探索には、協会が所持している「聖なる矢尻」が必要であるとされる。費用の拠出が断られるであろうことを予測していたのか、マクレガーの姉リリーはなんとこれを盗み出す。
その時、一足遅く聖なる矢尻を奪われたドイツ王子・ヨアヒムは、リリーたちの後を追う。そしてアマゾンの入り口の町にやってくる。ここで観光客相手にクルーズ船の船長をしているのがフランク・ウルフ。しかし、フランクは船会社のオーナー・ニーロによって、借金のカタに船の鍵とエンジンを取り上げられてしまう。そこにやってきたのはリリーとマクレガー。フランクは、リリーとマクレガーの話を聞くと、自ら案内を申し出る。そして船の鍵とエンジンを取り戻すと船を発進させる。
ディズニーランドのアトラクションである『ジャングル・クルーズ』を元ネタに映画化した作品。その名の通り、ジャングルをクルーズするが、映画にするにはそれなりに味付けが必要。そこでジャングルの奥地にある秘宝を探索するというストーリー仕立てにし、それを悪役が邪魔立てするというよくありがちな展開。『インディ・ジョーンズ』も『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』(My Cinema File 410)も皆同じパターンである。
襲いくるヨアヒムとその手下たちからは巧みに船を操って逃げる。しかし、ヨアヒムはなんと潜水艦でこれを追跡する。時代的には第一次世界大戦中であり、ここでもやっぱりドイツは悪役である。さらにヨアヒムと部下たちはとある洞窟に辿り着く。そこにはその昔呪いをかけられたアギーレと、その仲間たちが石化している。川から離れると石化してしまうという呪いをかけられていたためで、ヨアヒムは川の水をかけてアギーレたちを復活させ、味方に引き入れる。
そんなエピソードを散りばめてクルーズは進む。リリーは「月の涙」で多くの人を救いたいという思いを抱いている。途中、プカ・ミチュナ族に襲われ、フランクたちは村へ連れていかれる。実はプカ・ミチュ族はフランクとは昵懇であり、フランクがプカ・ミチュナ族を通じて「聖なる矢尻」を手に入れようとしていることがわかってしまう。リリーは激怒するが、そこへ村をアギーレたちが襲撃してくる。混乱の最中、フランクはアギーレの剣で刺され、川へと転落してしまう・・・
『ジャングル・クルーズ』というお題目が先にあり、それをなんとかストーリー仕立てにして物語化したと言える映画。主演はドウェイン・ジョンソンにエミリー・ブラント。ドウェイン・ジョンソンは元プロレスラーらしく主としてアクション系だが、この手の冒険もの(『ウィッチマウンテン/地図から消された山』(My Cinema File 694) 、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(My Cinema File 2067) )にもお馴染みとなってきている感がある。エミリー・ブラントは様々な役柄を演じているが、個人的には『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(My Cinema File 1385)や『ボーダーライン』(My Cinema File 1957)などのアクション系が好きである。そんな両者の共演が心地よい。
最後は当然、メデタシメデタシということになる。ディズニー映画らしい「ジャングル・クルーズ」を楽しめる一作である・・・
評価:★★☆☆☆