2025年02月01日

【あなたが寝てる間に…】My Cinema File 2964

あなたが寝てる間に….jpg

原題: While you were sleeping
1995年 アメリカ
監督: ジョン・タートルトーブ
出演: 
サンドラ・ブロック:ルーシー・モデレッツ
ビル・プルマン:ジャック・キャラハン
ピーター・ギャラガー:ピーター・キャラハン
ピーター・ボイル:オックス・キャラハン
ジャック・ウォーデン:ソウル・タトル
グリニス・ジョンズ:エルシー・キャラハン
ミコール・マーキュリオ:ミッジ・キャラハン
ジェイソン・バーナード:ジェリー・ウォレス
マイケル・リスポリ:ジョー・ジュニア
アリー・ウォーカー:アシュレー・ベーコン
モニカ・キーナ:メアリー・キャラハン
ディック・キューザック:ルービン医師

<MOVIE WALKER PRESS解説>
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大都会で暮らす孤独なシングル・ウーマンが、運命のいたずらから真実の愛を掴むまでを描いたハートフルなラヴストーリー。偶然の積み重ねによる物語の妙と、ツボを抑えた演出が醸し出す笑いと感動が心に残る。監督は「クール・ランニング」のジョン・タートルトーブ。脚本は新鋭のダニエル・G・サリヴァンとフレデリック・リボー。製作は「エンジェルス」「アイ・ラブ・トラブル」などのヒットメーカー・コンビ、ジョー・ロスとロジャー・バーンバウム。エグゼクティヴ・プロデューサーはアーサー・サルキシアンと、「コーンヘッズ」などの監督でもあるスティーヴ・バロン。撮影は「クール・ランニング」のフェドン・パパマイケル、音楽は「マスク(1994)」のランディ・エデルマンが担当。主演は『スピード』で一躍トップスターとなったサンドラ・ブロックと、「めぐり逢えたら」「キャスパー」のビル・プルマン。共演は「未来は今」のピーター・ギャラガー、「ケイティ」のピーター・ボイル、「ギルティ 罪深き罪」のジャック・ウォーデンほか。
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主人公のルーシーは、家族も恋人もいない孤独なシングルウーマン。シカゴの鉄道改札で働いている。そんなルーシーだが、毎日決まった時間に改札を通り抜けて行くハンサムなサラリーマンに淡い恋心を抱いている。声をかけられるわけでもなく、一瞬の遭遇である。クリスマス・イヴの朝、今日も見知らぬハンサムなサラリーマンがルーシーの座る改札を通り抜けていく。ところが、その彼はホームでチンピラに絡まれてしまう。そして勢いでホームから落ちて気を失う。そのまま線路に落ちて気を失った彼をルーシーは線路に飛び降り、間一髪のところで彼を救出する。

意識不明の状態に陥った彼と共にルーシーは病院へ向かう。しかし、面会出来るのは家族のみと言われてしまう。いつか結婚したいのにというルーシーの独り言を聞いていた看護婦が、ルーシーを婚約者だと勘違いしてしまう。そのお蔭で、ルーシーは彼のそばにいられる事になったが、事態を聞きつけてやってきた彼の家族にも婚約者だと間違えられてしまう。随分のんきな話だが、そこはラブコメのいいところ。病室には、彼の両親、祖母、妹、名付け親のおじまでもが集う。

孤独なルーシーは居心地の悪さを感じるも、彼の名前がピーター・キャラハンだということがわかる。その場を去ろうとしたルーシーだが、フレンドリーなピーターの家族が引き止めてルーシーをクリスマスの夕食に誘う。偽りの婚約者の立場で躊躇するルーシー。いつの間にか本当の婚約者ではないということを言い出せなくなっている。意識を失っているピーターにルーシーは、独り言で事の顛末を語る。偶然それを聞いていたおじのソウルは、逆にルーシーに本当のことを伝えてあの家族を壊さないでくれと頼まれてしまう・・・

こうしてピーターが意識を失っている間に(あなたが寝てる間に…)、ルーシーとキャラハン家の距離が急速に縮まっていく。家族の愛に溢れたキャラハン家のクリスマスにルーシーは、温かい気持ちになる。ルーシーがキャラハン家に泊った翌朝、ひっそりと帰ろうとしたルーシーは、ピーターの弟のジャックと鉢合わせてしまう。初対面の2人のこれが運命の出会い。物語はいたってシンプルなラブコメ。30年前の作品だが、サンドラ・ブロックも若さに溢れている。物語の内容とタイトルも絶妙である。

随所にツッコミどころはあるのだが、ラブコメにはそんなツッコミは無粋である。見た目に一目ぼれというのはよくあるが、イケメンに一目ぼれした孤独な女性が誤解の中で本当の愛を見つけていく物語は安心して観ていられる。駅のホームの上に改札があり、みんなコインを置いて改札を通っていく。そんな時代を感じさせる背景も新鮮であったりする。やがてピーターが意識を取り戻すが、当然ながらルーシーのことがわからない。すると医師から一時的な記憶喪失だと告げられてしまうのには笑ってしまった。医者はそんなものかもしれない。

サンドラ・ブロックのお相手のビル・プルマン。どこかで観た記憶はあるが、名前になじみがない。よくよく調べてみたら、『インデペンデンス・デイ リサージェンス』(My Cinema File 1611)の大統領だった。そんなにイケメンというほどではないと思うが、がらりと違う役柄も面白い。サンドラ・ブロックはコメディにも多数出演しているが、これがその走りの映画かもしれない。

安心して観られるラブコメ映画である・・・


評価:★★☆☆☆








posted by HH at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コメディ/ラブコメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする