
原題: Heart of Stone
2023年 アメリカ
監督: トム・ハーパー
出演:
ガル・ギャドット:レイチェル・ストーン
ジェイミー・ドーナン:パーカー
ソフィー・オコネドー:ノマド
マティアス・シュバイクホファー:ハートのジャック
ポール・レディ:ベイリー
ジン・ルージ:ヤン
B・D・ウォン:クラブのK
アーリアー・バット:ケヤ・ダワン
アーチー・マデクウィ:アイヴォ
エンゾ・シレンティ:マルバニー
<映画.com>
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『ワンダーウーマン』「レッド・ノーティス」のガル・ギャドットが世界屈指の敏腕スパイを演じるアクションエンタテインメント。
高い身体能力と天才的な頭脳を持ち合わせるレイチェル・ストーンは、イギリスの諜報機関MI6と世界平和のために活動する秘密組織チャーターという2つの組織を掛け持ちする超一流のエージェント。ある時、彼女の仲間が謎の武装組織に殺されてしまう。組織の目的は、世界中のシステムを操作できる「ハート」と呼ばれるシステムを手に入れること。スマートフォンから航空機まで、あらゆる機械にアクセスできる「ハート」が悪用されれば、世界は多大な危機に陥る。レイチェルは組織の足取りを追うが、その中で予想を超える事態と黒幕の存在を知る。
レイチェルの同僚のエージェント、パーカー役で『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェレミー・ドーナン、敵組織の一員でレイチェルと「ハート」をめぐってバトルを繰り広げるケヤ役を『RRR』「ブラフマーストラ」のアーリアー・バットが演じる。監督は『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』「ワイルド・ローズ」のトム・ハーパー。Netflixで2023年8月11日から配信。
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冒頭、MI6が作戦を行う。メンバーはパーカー、ベイリー、ヤンに新人IT要員のストーン。場所はイタリア・アルプスのカジノ。兵器商人のマルバニーを拉致しようとする作戦であったが、ハッカーの妨害に遭う。作戦を強行し、パーカーはマルバニーを確保してケーブルカーに乗るが、下の駅ではマルバニーの手下が待ち受ける。IT要員のストーンは待機を命じられるが、状況から外に飛び出していく。
ストーンは、MI6の一員のはずであるが、どこか別の組織のメンバーと連絡を取り合い、パーカーのケーブルカーを追う。その様子はとてもIT要員ではなく、立派なエージェントである。通信相手の「ハートのジャック」に助けられてマルバニーの手下を始末する。パーカーは事なきを得るも、マルバニーは青酸カリで自殺してしまい、作戦は失敗に終わる。この手の映画では、冒頭のアクションの主人公の顔見せになる。
実はストーンは、国家を超越し平和を求める秘密諜報機関チャーターの一員である。チャーターはトランプのように4つの部門からなり、ストーンはそのうちの「ハート」部門に所属し、コードネームは「ハートの9」である。諜報機関にさらに秘密の諜報機関が潜入しているという構図が面白い。作戦を妨害したハッカーがインドの犯罪組織にかかわるケヤ・ダワンであると判明すると、ハート部門はダワンがリスボンにいるという情報をMI6にリークし、ストーンのチームが向かう。
しかし、現地に着いたところでチームは何者かの集団に強襲される。強敵とあってチームはピンチに陥る。ストーンはIT要員という事もあり、チームのメンバーは自らを犠牲にしてストーンを逃がそうとする。しかし、メンバーの絶体絶命の危機にストーンは自らの戦闘能力を発揮して仲間を助け、窮地を脱する。ただのIT要員のはずのストーンの突然の変貌ぶりに驚くメンバー。格闘術や運転テクニックは自分たちをも凌ぐとなれば驚くのも無理はない。当然、何者かと問われる事になる。ここに至り、やむなくストーンはチャーターの一員であることを明かす。
すると突然、チームのリーダーであったパーカーがヤンとベイリーを射殺する。驚く間もないストーンを麻痺させたうえで極小の発信機を体内に注入する。チャーターがストーンを助けてハート本部に連れ帰れば居所を含めてチャーターのセキュリティを突破して情報を得ようという作戦である。その作戦はまんまと成功し、ハート部門の指導者である「ハートのキング」と呼ばれるノマドは、仲間への愛情から危険を招いたストーンを停職とする・・・
謎の集団が狙うのは、チャーターの持つ量子コンピューター「ハート」。これによれば世界のどんなネットワークにも侵入し、自由自在に操れるというシロモノ。なんだかどこかで聞いたようなものである。これを巡ってパーカーを主とした謎の組織とストーンとの戦いが全編にわたって展開される。007シリーズをはじめとしたスパイアクションのこれもまた新しいモノだと言える。主人公が女性というのが新しいかもしれない。
ストーンを演じるのはワンダーウーマン、ガル・ギャドット。この手のスパイアクション映画は数多く創られているが、レベルの高いものはいくらあってもいいと思う。当初は敵のハッカーだったケヤ・ダワンを演じるのはインドの女優アーリアー・バット。『RRR』(My Cinema File 2722)のヒットでハリウッドの目に留まったのだろうか。いずれにせよ、美形だし今後楽しみかもしれない。今後、シリーズ化されるのかどうかわからないが、シリーズ化されるのであれば観続けたいと思わせてくれる一作である・・・
評価:★★☆☆☆

