2025年10月17日

【恋は雨上がりのように】My Cinema File 3076

恋は雨上がりのように.jpg
 
2018年 日本
監督: 永井聡
原作: 眉月じゅん
出演: 
小松菜奈:橘あきら
大泉洋:近藤正己
清野菜名:喜屋武はるか
磯村勇斗:加瀬亮介
葉山奨之:吉澤タカシ
松本穂香:西田ユイ
山本舞香:倉田みずき
濱田マリ:久保
戸次重幸:九条ちひろ
吉田羊:橘ともよ

<映画.com>
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冴えないファミレス店長に片思いした女子高生の恋の行方を描き、テレビアニメ化もされた眉月じゅん原作の同名コミックを、『渇き。』の小松菜奈と『アイアムアヒーロー』の大泉洋共演で実写映画化。怪我で陸上の夢を絶たれた高校2年生の橘あきらは、偶然入ったファミレスの店長・近藤正己の優しさに触れたことをきっかけに、その店でアルバイトをはじめる。45歳の近藤はあきらより28歳も年上で子持ちのバツイチだったが、あきらは密かに近藤への恋心を募らせていく。ついに思いを抑えきれなくなったあきらは告白するが、近藤は彼女の真っ直ぐな気持ちを受け止めることができず……。「帝一の國」『世界から猫が消えたなら』の永井聡が監督を務める。
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主人公は17歳の高校生橘あきら。ファミリーレストラン・ガーデンでアルバイトをしている。美人なのだが目つきが悪く、周りには冷たい印象を与えている。あきらが働いているガーデンでは、近藤正己が店長をしているが、45歳のバツイチで子持ちであり、客にペコペコと謝る姿をバイト仲間は冷ややかに見ている。しかし、あきらだけは近藤を違う視線で見ている。あきらは、高校の陸上部のホープだったが、アキレス腱を断裂し、競技生活を諦めていた。しかし、その根底には諦めきれない思いを抱えている。

そんなある日、客が携帯を忘れていく。慌てて店員が呼び止めるも、相手は自転車であり追いかけるのを諦めてしまう。しかし、そこであきらは携帯を受け取ると猛然と駆け出し、自転車の客に追いつく。どうやらアキレス腱断裂からは回復しているようであるが、いきなり走ったせいかあきらは足に激痛が走り、倒れこんでしまう。あきらを病院に運び込んだ近藤は、そこであきらの怪我を知る。後日、近藤は見舞いを兼ねてあきらを訪ねてくる。2人でファミレスに入るが、そこであきらは思い切って近藤に好きですと告白する。

近藤とあきらには28歳の年の差がある。近藤はその告白が恋愛感情だとは思わず、ありがとうと返事をする。そこで近藤は簡単な手品を披露するが、実はあきらが近藤を好きになったのもその手品が関係している。アキレス腱を断絶し、治療中の病院の帰りにたまたまガーデンに立ち寄ったあきらは、そこで近藤に親切にされ、そのさりげない優しさに癒されて以来、近藤に惹かれるようになったのである。そういうことが現実にあるのかと思うも、これはそういうドラマなのである。そういうこともおそらくあるのだろうと思いたい。

突然28歳年下の女性に告白されたらどうするだろう。良識ある大人であれば鼻の下を伸ばしてすぐに飛びつくことはしないだろう。近藤も善人であり、大人の対応に終始する。一方のあきらは、今もなお陸上部には未練があるようで、部活を見学に行き親友のはるかや後輩たちと顔を合わす。しかし、自分が断念した世界で日々成長している仲間の姿を見て、あきらは複雑な気持ちになる。そしてその思いはそのままストレートに近藤に向かう。物語は28歳差という年齢差を抱えたあきらの思いが中心になる。

実際、自分だったらどうするだろうと映画を観ながら妄想してしまう。そんな事態になったとしたら、ウキウキというより戸惑ってしまうのかもしれない。同じ28歳差でも相手の年齢の影響も大きい。30代以上であればまだしも、高校生となれば何もできないだろう。そう思うと近藤の言動はよく理解できる。それでもあきらに押されてデートの約束をしなくてはならなくなるが、そこまでだろうと思う。戸惑いと喜びとがないまぜになって、最後まで大人の態度を取る近藤。

途中、その気持ちがガーデンの同僚・加瀬にバレてしまい、内緒にしてもらう代わりにデートしなければならなくなる。仕方なくデートに行くが、あきらは普段着であり、終始不機嫌な顔。されど近藤とのデートでは綺麗に着飾り、加瀬と同じ映画を観ながら楽し気に過ごす。その乙女心がいじらしい。そして近藤はあきらに近藤が行きたいところに連れて行ってほしいとお願いされると、図書館に連れて行かれる。そこであきらは近藤が本好きで、学生の頃から小説を書いていることを知る・・・

女子高生の恋愛ドラマにはあまり反応しなくなっているが、この映画には「夢」があり観ていて心地良い。小説家と陸上競技のそれぞれの夢を諦めきれない2人が接近する。されどやはり中年男にとって女子高生は(良識ある者にとっては)ハードルが高い。一方でアキレス腱断裂という怪我は決して再起不能というわけではない。しかし、互いに接近したことにより諦めかけていたものに向かうことになる。そんな2人の姿は観ていて心地良い。

現実的にどうかというよりも、一時妄想に浸ってみることができるというのがいいだろう。まさに雨上がりのように清々しい恋愛ドラマである・・・


評価:★★☆☆☆








posted by HH at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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