2008年07月31日

幸せのちから

The Pursuit of Happyness.jpg

原題: THE PURSUIT OF HAPPYNESS
2006年 アメリカ
監督: ガブリエレ・ムッチーノ
出演: ウィル・スミス/ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス/タンディ・ニュートン/ブライアン・ハウ

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81年、サンフランシスコ。
5歳の息子クリストファーを何より大切に思うクリス・ガードナーは、新型医療機器を病院に売り込む日々。
しかし大量に買い込んだ機器は滅多に売れず、家賃も払えない生活が続いていた。
そんなある日、彼は高級車から降りた男に成功の秘訣を尋ねたことをきっかけに、証券会社の養成コースに通うことを決意する。
受講者に選ばれるように、クリスは人事課長のトゥイッスルへ自己アピールするのだが…
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実在の億万長者クリス・ガードナーの半生を描いた映画である。
ホームレスから億万長者へとまさにアメリカンドリームの体現者であるわけであるが、ホームレス時代の親子のストーリーには胸が苦しくなる思いがする。

歯車が逆回転するとすべてが悪い方向へと向かう。
お金を巡っての妻との口論は絶えず、子供の保育施設の待遇はよくない、壁の落書きもスペルミスしているような環境(happinessという落書きの綴り間違え=タイトルにもなっている)税金の滞納、時間に遅れそうになって止めた車は駐車違反切符を切られる・・・
家族のためになんとかしようと奮闘するクリスであるが、もがけばもがくほどはまる蟻地獄のような状況。

そんな彼がどうして億万長者になったのか?
映画であるから実話とはいえいろいろと脚色はあるようである。
Wikipediaによれば、ストーリーではほぼ1年間のドラマとなっているが、数年分のエピソードが入っているようである。
また5歳という設定の息子はもっと小さかったようである。

それはともかく、目の前に止まったフェラーリから降りてきた男に「何の仕事をしているのか」と訊ねたエピソードは実話だそうである。
その男が株式仲買人であったため、その道に進もうと決意したクリス。
そこには金になるのであれば何でもしてやろうという決意とあせりが伺える。
まさに男はつらいのである。

株式仲買人への道を決めたのはいいが、しかしそれには無給の6ヶ月間の研修を受け、20人のライバルたちのなかからたった1人採用されないといけない。
ただでさえ収入の乏しいクリス。
駐車違反の罰金が払えないと投獄される、家賃が払えないとすぐに追い出されるアメリカ社会は実にシビアである。
日本であればそうはいかない。

ホームレスも男一人ならともかく子供連れは辛い。
辛い心境を隠し、無邪気な子供を楽しませながら駅のトイレで一緒に寝るシーンはひたすら切ない限りである。
そんなハンディを負いながらも勉強し、ライバルたちとは異なる視点で仕事に取り組む涙ぐましい努力。
映画とはいえビジネスマンには見習うべきところは多い。

映画はそんな努力が少しだけ実るところで終わる。
しかし、映画のその後彼は自分自身で証券会社を立ち上げて大成功するのであるが、机一つで創業したちっぽけな証券会社ガードナー&リッチが、大会社へと躍進する過程ももう一つのドラマになりそうである。

ちなみに先のWikipediaによるとガードナー本人はウィル・スミスはミスキャストだと思ったらしいが、娘(実は娘もいるようである)の一言で思い直したようである。
ウィル・スミス親子の競演でも話題になった映画であるが、親子の愛情の物語としてみても良し、アメリカンドリーム体現者のサクセスストーリーとしてみても良し、ビジネスパーソンにはお勧めの映画ではないだろうか。


評価:★★★☆☆
posted by HH at 21:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 実話ドラマ
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Weblog: ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋
Tracked: 2009-11-13 02:27