2009年01月13日

愛と死をみつめて

愛と死をみつめて.jpg

1964年 日本
監督: 齋藤武市
出演: 浜田光夫/吉永小百合/笠智衆/原恵子/内藤武敏

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高野誠が小島道子に会ったのは、誠が浪人中、阪大病院に入院したときであった。
知的な美しい瞳と、清純な顔は、その日から誠の心の中に好感をもってむかえられた。
一見健康そうにみえた道子は、誠が東京の大学に入って二年目に再会したときも、病院生活を送っていた。
二人の文通は続けられた。
入院生活を続ける道子の不安は、誠の手紙によって力づけられていた・・・
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吉永小百合と浜田光夫の黄金コンビで贈る純愛実話ドラマを温故知新シリーズとして観た。
当時は原作もベストセラーになり、映画化され一大ブームとなったようである。
「世界の中心で愛をさけぶ」や「いま、会いに行きます」の先駆けとなった純愛ドラマと位置づけるものもある。

1964年といえば新幹線が開通し、東京オリンピックが開かれた年。
そんな上り坂にある社会で21歳という若さで不幸にも世を去ったヒロインの悲話が受けたようである。

偶然同じ病院の入院患者として知り合った誠と道子は互いに18歳のタイガースファンという事で意気投合し「お付き合い」が始まる。
当時の「お付き合い」といってもやがて誠が退院して東京へ行ってしまう事から、東京大阪間での文通だ。
文通という響きも心地良い。
今で言うとメル友なのだろうが、もはや死語となりゆくのではないかと思わせられる。

こういう映画は今は失われてしまった当時の様子の記録映画としての意味合いも持つ。
そうした様子もストーリーとは別に興味深い。
いつもそうした部分に注目しているが、今回もいくつかあった。
病室に見舞いにやって来た誠がベッドサイドでタバコを取り出す。
驚いてみていると主治医までもベッドサイドに来てプカプカやりながら患者と話す。
喫煙者にはパラダイスだろう。
電話は呼び出し式。
入院患者はみな浴衣姿だ。
大阪の千日前通りや道頓堀のネオンなどは今とほとんど変わりないように見えた。

今では老人役の俳優とししか認知していない笠智衆や宇野重吉はさすがにまだ中年だ。
ミヤコ蝶々なんかも出演している。
そんな発見を楽しめるのもよい。
手を握り合うだけの清い交際の時代の純愛物語も逆に新鮮な一作である。


評価:★☆☆☆☆
posted by Master Hiro at 09:16 | 東京 晴れ | Comment(0) | TrackBack(0) | (あ)行の映画
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