2011年05月04日

ウルヴァリン:X−MEN ZERO

X−MEN.jpg

原題: X-Men Origins: Wolverine
2009年 アメリカ
監督: ギャヴィン・フッド
出演: ヒュー・ジャックマン/リーヴ・シュレイバー/ダニー・ヒューストン/ウィル・アイ・アム/リン・コリンズ

<STORY>********************************************************************************************************
戦争の中で凶暴化した兄ビクター、そして非人道的な任務を行う特殊部隊チームXと袂を分けたミュータントのローガンは、カナダの山奥で女教師ケイラと共に静かに暮らしていた。
そんなある日、彼の元にチームXの中心人物ストライカーが現れる。
彼はチームXを抜け殺人鬼となったビクター打倒を手伝うようローガンに言うが、ローガンはこれを拒否。
しかしその数日後今度はビクターが現れ、ケイラを殺されてしまい……
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人類の突然変異として表れたミュータントを描いた「X−MEN・シリーズ」は全部で3部作が作られている。
そのシリーズの主要キャラクターであるローガン=ウルヴァリンの知られざる過去の物語として描かれるスピンアウト作品である。

ウルヴァリンは、ローガンという名で呼ばれているが、もともとは19世紀にカナダで生まれる。
父親を殺害された怒りで拳から彼の代名詞でもある爪が飛び出す。
そして一緒に育ったビクターと生まれ故郷を捨てる。

彼とビクターには驚異的な治癒能力があり、それは南北戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争でも如何なく発揮され、アメリカの戦争を体験していく。
やがてストライカーという男が率いるミュータント集団にスカウトされるが、そのやり方について行けず、また凶暴化したビクターとも袂を分かち、ひっそりとカナダの山奥で平凡に暮らす。
しかし、そんな平凡な生活は、やがて終わりを告げる事となる・・・

ウルヴァリンとは、クズリという小動物の事らしいが、ローガンがなぜローガンという名なのか、なぜウルヴァリンと呼ばれるのか、そして最初は骨の一部であった彼の爪が、なぜシリーズでは鋼鉄(アダマンチウムという架空の金属)なのか、そうした理由が次々に明らかにされる。
エグゼビアがなぜ指導者として子供たちを教えているのか、も明らかになる。
いわば、シリーズの前編、つまりパートゼロとでも言うべき物語が本作品である。

こうした番外編ともいうべき作品は、シリーズのファンなら垂涎のものかもしれない。
しかしながらシリーズを観た事がないと、単なるストーリーの面白さしか見所がないと言えるだろう。
まあストーリーだけでも単純に面白いと言える。

ストライカーは、ミュータントたちを実験材料として扱い、そしてそれを利用する事ばかり考えている。
全編を通して悪の親玉として描かれる。
ミュータントたちは、自分たちの“異能”ゆえに、世間から遠慮勝ちに生きている。
そんな彼らを道具としてしか扱わないストライカーに、観る者は反感を持つだろう。
しかしながら、そんな彼の姿こそが、「人間というもの」の存在をよく表しているように感じる。

ただ静かに普通に暮らす事だけが望みのミュータントたちは、それすらも叶わずにいる。
そんな彼らに少数民族の悲哀を感じると言えば大げさになるだろうか・・・
X−MENシリーズを観ていない人には、入門編としてお勧めしたい作品である。


評価:★★☆☆☆
     



     
posted by HH at 23:46 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション/シリーズ
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