
2010年 日本
監督: 錦織良成
出演: 中井貴一/高島礼子/本仮屋ユイカ/三浦貴大/奈良岡朋子
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大手家電メーカーに勤める筒井肇は、昇進も決まり順風満帆なサラリーマン生活を送っていた。
そんな矢先、故郷で一人暮らす母親が倒れたとの知らせが入る。
追い打ちをかけるように、入社同期の親友が事故死したとの連絡が…。
久しぶりに帰省した故郷・島根で、仕事に追われ家族を気遣うことなく走り続けてきた日々を顧みる。
そして彼は決意する。
子供の頃夢見ていた“バタデン”の運転士になる事を。
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男も49歳となるといろいろな節目を迎える。
主人公の筒井もちょうどそんな節目を迎えている。
勤務先の大手家電メーカーは、景気の低迷もあって工場の海外移転、国内工場閉鎖という問題に直面している。
その先頭に立たされたのが筒井。
うまくいけば役員の椅子に手が届く。
妻は自立し、ハーブの店を開店させ、夫と娘との関係を保ちながら自分のやりたい事を始めている。
そんな矢先、故郷島根で一人暮らしをしている母親が倒れる。
そして同期入社の親友が事故死する・・・
家族・仕事・人生そんなトライアングルがぐるぐる回る中、筒井はとうとう故郷島根に戻り、しかも子供の頃の夢だった電車の運転手になろうと決心する。
まさにタイトル通りの男の物語である。
同じような境遇に置かれた時に、人はどうするのだろう。
そんな事を考えてみる。
筒井にとってはそれが故郷に戻り電車の運転手になる事だった。
だが、電車の運転手が主なのか、故郷に戻る事が主なのか。
確かに子供の頃からの夢だったのだろうが、では故郷のバタデンの運転手に採用されなかったら、果たして他で運転手になろうとしたのであろうか。
そこまで強い夢だったのだろうか。
それとも故郷で他の仕事を探したのだろうか・・・
たぶん、それは両者が必然の条件だったのだろう。
それは採用試験の時に見てとれる。
若者と並んで試験を受ける筒井の意欲は、はるかに若者に勝る。
記憶力も劣るだろうが、長い社会人経験で培った経験でそれをカバーする。
自分にそのような事ができるだろうかと考えてみたりする。
物語は、のどかな田舎ののどかな電車でのユーモラスな出来事などを交えながら進んでいく。
運行時間に遅れが出るのはしょっちゅう。
電車に遅れそうな人を待っていたり、転んだおばあさんを助けたり、筒井運転手はその都度怒られながらもめげることなく仕事を続ける。
ちょっとほろっとするシーンもあったりして、楽しめると同時にサラリーマンにはちょっと己を振り返らさせてくれる映画だ。
自分だったら、何をするだろう。
たまには考えてみてもいいかもしれない・・・
評価:★★★☆☆
