2015年01月11日

四十九日のレシピ

四十九日のレシピ.jpg

2013年 日本
監督: タナダユキ
出演: 
永作博美:高岩百合子
石橋蓮司:熱田良平
岡田将生:ハル
二階堂ふみ:イモ
原田泰造:高岩浩之
淡路恵子:珠子

<Yahoo!映画解説>
********************************************************************************************************
NHKドラマとしても放映された伊吹有喜原作の小説を、『ふがいない僕は空を見た』などのタナダユキ監督が映画化した感動作。
母が亡くなりそれぞれに傷を負いながらも、四十九日までの日々を過ごす間に再生への道を歩み始める家族の姿を描き出す。
主人公に、『八日目の蝉』で高い評価を得た永作博美。
その父親を石橋蓮司が演じ、二階堂ふみや岡田将生ら若手俳優も共演を果たす。
新旧の演技派俳優が豪華共演を果たした繊細な人間ドラマが心に響く。
********************************************************************************************************

タイトルからして、何となくコメディタッチのほんわかドラマをイメージしていたら、なんとしっかりと心に響く人間ドラマであった。
NHKドラマとしても放映されたらしいが、普段あまりテレビを見ない身としては、知る由もなく、それだけに知らずに損しなくて良かったと思える。

ドラマは突然、夫と別れて欲しいと見知らぬ女からの電話を受ける場面から始まる。
電話を受けたのは、主人公の百合子。
夫の母親の面倒を見つつ、なかなか子宝に恵まれないことを悩んでいる。
そんなところに「子供ができたから別れてくれ」と女から電話がかかってくれば、普通はキレてしまうだろう。
寝たきりの義母を置いて、百合子は実家に帰る。

実家では父親が一人暮らし。
百合子の実母は百合子が幼い頃に亡くなっており、そのあと父は乙美と再婚していたが、百合子は乙美になかなか懐かなかった様子。
そしてその乙美も亡くなり、父は無気力状態であった。

そんなところに、イモトと名乗る若い女性が乗り込んでくる。
実は乙美は生前、若い女性の更生を助けており、自分の死後四十九日の法要で宴会をやるようにとイモトに託していたのである。
マイペースで動くイモト。
そこに傷心の百合子が帰ってくる。

普通に考えると、ぐちゃぐちゃになりそうな雲行きである。
しかしそこからそれぞれの登場人物の再生の物語が始まる。
ドラマは平行して、父と乙美が知り合う頃が平行して描かれる。
娘を連れて乙美と動物園に行く父。
しかし、「新しいお母さん」を紹介された百合子は、反抗的な態度を取る。
よくありがちなパターンだ。

もはやこの世にいない乙美が中心となって、登場人物たちを引きつけ、「四十九日の大宴会」に向けて物語は進んでいく。
夫の浮気、その浮気相手にはお腹の子と別に小さな子供がいる。
イモトも恵まれない家庭環境からSEX依存症に陥った過去があり、イモトが手伝いに連れてきた日系ブラジル人のハルも日本では苦労した様子。
そんな問題が描かれながら、再生に向けて動いていくありさまは、心に染み入るものがある。

主人公を演じる永作博美は、『八日目の蝉』でも男によって不幸になる女を演じていたが、2作続くとそんなイメージがピッタリしてくる気がする。
ここでも何も言わずとも表情から主人公の気持ちが伝わってきて、感情移入してしまったが、これからも出演作品は観てみたいと思わせられる女優さんである。

アクション系は弱いが、こうした人間ドラマにおいては、日本映画は強いと感じる。
そういう意味で、日本映画らしい味わい深い一作である。


評価:★★★☆☆



    
posted by HH at 11:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック