2017年01月20日

ふしぎな岬の物語

ふしぎな岬の物語.jpg

2014年 日本
監督: 成島出
出演: 
吉永小百合: 柏木悦子
阿部寛: 柏木浩司
竹内結子: 竜崎みどり
笑福亭鶴瓶: タニさん
笹野高史: 竜崎徳三郎

<シネマトゥデイ>
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人気作家・森沢明夫の小説を基に、のどかな里で小さな喫茶店を営む女店主と、店に集う人々との心温まる交流を描いた人間ドラマ。日本映画界を代表する女優・吉永小百合が『八日目の蝉』などの成島出監督と共同で、映画人生で初めて企画に挑戦。主演の吉永とは初共演となる阿部寛、『おとうと』などの笑福亭鶴瓶、『ストロベリーナイト』シリーズなどの竹内結子ら実力派が脇を固める。原作のモデルとなった喫茶店が実在する千葉県明鐘岬を中心にロケを敢行した景色も魅力。
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物語の舞台は、とある岬の突端にある一軒の喫茶店“岬カフェ”。店主の柏木悦子は、夫亡き後、一人でこの店を切り盛りしている。毎朝、悦子を慕う甥の浩司とともに船で小島に行き、湧き出る岩清水を汲んでコーヒーを丁寧に入れる。優しく「おいしくなぁれ」と語りかけながら入れるコーヒーを飲みに来るのは、地元の常連客。漁師の徳さんや不動産屋のタニさんなどが、入れ代わり立ち代わりやって来る。

甥の浩司は少し発達障害がある雰囲気。思い込みが激しく、悦子を慕うあまり暴走したりする。そんなある村祭りの日、漁師の徳さんの娘・みどりが数年ぶりに帰ってくる。父親の反対する相手とともに出て行ったのだが、やはりうまくいかなくなってのバツの悪い帰郷である。傷心のみどりには、昔と変わらぬ浩司の姿が慰めになっている。そんな岬カフェと取り巻く人々の物語が語られていく。

ある時幼い娘を連れた父親が岬カフェを訪ねてくる。なぜか娘の言うまま辿り着いたと説明する父親。二人は店内の悦子の亡き夫が残した虹の絵に見とれる。そして二度目に来た時、娘が絵を移動させるように言われたと言う。よくよく聞いてみれば、そう言われた相手はどうやら悦子の亡き夫であったという。

また、ある晩、一人の泥棒が岬カフェに忍び込む。気がついた悦子が店に入って行くと、男は金を出せと脅す。しかし、どこかオドオドしている。悦子が穏やかに事情を聴くと、男は身の上を語りだす。そして悦子の用意したトーストを食べると、研ぎ師だという男は自慢の一品を置いて姿を消す・・・

主人公の悦子は、おっとりしていていつも微笑みを絶やさないタイプ。吉永小百合にはまさにぴったりである。どこまでもまっすぐな浩司を演じるのは阿部寛で、これもピタリとハマってる。男とうまくいかなくなって戻って来た娘の憂いある表情を、ただきれいなだけではない竹内結子が演じれば思わず隣に座ってビールでも飲みたくなる。鶴瓶も笹野高史もバイプレーヤーとしては味わいのある役柄で、まさに日本映画の心温まる魅力が出ている映画と言える。

そうして出来上がった映画は、ほんわかとした雰囲気の中で味わい深いものがある。こういう映画は、日本映画の得意とするところなのかもしれない。安心して観ることのできる映画である・・・

評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ
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