2017年04月02日

サスペクト 哀しき容疑者

サスペクト 哀しき容疑者.jpg

原題: 용의자
2013年 韓国
監督: ウォン・シニョン
出演: 
コン・ユ:チ・ドンチョル
パク・ヒスン:ミン・セフン大佐
チョ・ソンハ:キム・ソッコ室長
ユ・ダイン:チェ・ギョンヒ記者
キム・ソンギュン:リ・グァンジョ
チョ・ジェユン:チョ大尉
ソン・ジェホ:パク・コノ会長
パク・チイル:ソン・サングン専務
キム・ウィソン:シン次長
ナム・ボラ:ドンチョルの妻

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
リベンジを誓った追跡者にして、殺人容疑の掛かった逃亡者である北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員を、『トガニ 幼き瞳の告発』などのコン・ユが演じるアクション。妻子を殺した犯人を捜すために脱北した主人公が殺人事件を目にしたことで、憎き敵を追跡しつつも、自らも容疑者として追跡されるさまをスリリングに描く。メガホンを取るのは、『セブンデイズ』などのウォン・シニョン。『依頼人』などのパク・ヒスン、『哀しき獣』などのチョ・ソンハなどが共演。肉弾戦やカーチェイスなど壮絶なアクションはもちろん、登場人物たちの思惑が絡み合うドラマも見応えがある。
********************************************************************************************************

韓国映画は、「南北分断」という悲劇が映画の世界では功を奏していると言えるだろう。映画の題材としては、他にないものを提供してくれるからである。この映画もそんな南北モノである。主人公のチ・ドンチョルは脱北者。北支援組織のユン会長の支援申出に頑なに首を振り、運転代行をしながら貧しい暮らしを送っている。しかし、部屋には壁一面の地図。実はドンチョルは、妻子を殺した犯人を追っているのである。

そんなある日、ユン会長宅を訪れたドンチョルは、異変を感じてユン会長の部屋へと向かう。するとそこに何者かがいて、まさにユン会長を殺害しようとしているところであった。犯人ともみあいになったドンチョルは、鮮やかにこれを倒す。実はドンチョルは元北工作員。しかし、そんな彼を駆け付けた偽警官が襲う。死の間際の会長にメガネを託されたドンチョルは、その場を逃げおおせるも会長殺害の容疑をかけられてしまう。

一方、ユン会長を殺害したのはなんと国家保安部。指揮を執るのはソッコ室長。思いがけない難敵の登場にソッコ室長は、特殊部隊教官のミン大佐にドンチョル逮捕を命じる。ミン大佐は、かつてドンチョル一人に率いる部隊を翻弄され、教官に左遷されるという過去があり、自らの因縁の相手でもあるドンチョル逮捕に執念を燃やす。

こうして国家から追われるドンチョルであるが、追われながらも妻子を殺した男を追い、追いつ追われつの展開が全編にわたって展開される。そしてこれが実に迫力がある。ドンチョルはただの工作員ではなく、地獄のような訓練を生き抜いた腕利き。しかし、組織に捨てられ、拷問の挙句、絞首刑になるところを何と首一本で耐え、後ろ手に縛られたまま肩の関節を外してロープを掴んで逃れるという離れ業をやってのける。

ソッコ室長は、実は裏で武器の密売を仕切っており、保安部とは別に北進会という元工作員脱北者で組織する暗殺組織を動かしている。それをドンチョル退治に仕向けるのであるが、工作員同士の息詰まる死闘が展開される。ドンチョルも警官隊は手玉に取るが、さすがにプロ相手では苦戦を強いられる。

次から次へと襲い来る北進会とのバトルアクションに加え、迫力あるカーチェイスが展開される。観ていて飽きるどころか息をするのも忘れそうである。ミン大佐もソッコ室長とは確執があり、言いなりにはならない。腹心の部下がこれを支え、ストーリーはいろいろな角度から複雑に絡み合う。

映画としては、実に完成度が高い。これだから嫌いな韓国でも映画だけは認めざるを得ない。ちょっと前の映画であるが、今日まで気付かずにきたのに反省させられる。アクションといい、ストーリーといい、文句なく面白い映画である・・・


評価:★★★☆☆






posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国映画
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448756542
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック