2017年05月25日

海街diary

海街diary.jpg

2015年 日本
監督: 是枝裕和
出演: 
綾瀬はるか:香田幸(三姉妹の長女)
長澤まさみ:香田佳乃(三姉妹の次女)
夏帆:香田千佳(三姉妹の三女)
広瀬すず:浅野すず(三姉妹の異母妹)
大竹しのぶ:佐々木都(三姉妹の母)
堤真一:椎名和也(医師、幸の恋人)
風吹ジュン:二ノ宮さち子(海猫食堂の店主)
リリー・フランキー:福田仙一(山猫亭の店主)
樹木希林:菊池史代(大船のおばちゃん)
加瀬亮:坂下美海(佳乃の上司)
鈴木亮平:井上泰之(湘南オクトパスの監督)

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ。鎌倉に暮らす3姉妹と父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。メガホンを取るのは、『そして父になる』などの是枝裕和。テレビドラマ「八重の桜」などの綾瀬はるか、『潔く柔く きよくやわく』などの長澤まさみのほか、夏帆や広瀬すずらが共演。実力派女優たちが繰り出す妙演はもちろん、舞台となる鎌倉の美しい四季の風景も見どころ。
********************************************************************************************************

 冒頭、ボーイフレンドとともに春眠をむさぼっていた香田佳乃は、姉からの電話で起こされる。急いで帰ってこいとのことで帰宅すると、父親が亡くなったとの知らせが届いたとのこと。実は香田家の父は14年前に女をつくって家を出ていた。そのあと母親も家を出て行き、残された幸、佳乃、千佳の3姉妹は祖母と暮らしていた。その祖母も亡くなり、今は3姉妹が身を寄せ合って鎌倉の古屋で暮らしているのである。

 出ていって以来、3姉妹は父親と会っていない。それでも連絡を受けて、夜勤で動けない幸は、佳乃と千佳を父の暮らしていた山形へ送る。父は家を出てから1女をもうけるも死別し、今はさらに別の女性と暮らしていたことを香田家の三姉妹は知る。葬儀に出席すべく山形を訪れた二人を駅で出迎えたのは、中学生になる腹違いの妹すずであった。翌日、葬儀に来ない予定だった幸がなぜか現れる。

 看護師をしている幸は、すずの置かれた肩身の狭い境遇とすずが父を看取った事を感じ取る。東京へ帰る直前、幸がすずに父との思い出の場所に案内して欲しいと頼むと、すずは小高い山の上に姉妹たちを案内する。そこからの眺めは、鎌倉の風景によく似ている。ホームで3姉妹を見送るすずに、幸は鎌倉で一緒に暮らさないかと持ちかける。すずは、一瞬戸惑う様子を見せたものの、「行きます」と即答する。こうして鎌倉の家にすずがやってくる・・・

 原作は大ヒット漫画なのだという。原作を読んだことはないが、冒頭からしみじみと心に響き渡る物語が展開される。姉妹はいかにもしっかりもので一家を支えてきたとの感がある長女の幸に、男と酒が生きがいの次女佳乃、そしてちょっとおっとりしている三女の千佳の組み合わせ。父と母の修羅場をはっきり覚えている幸に対し、次女はそれをぼんやりと覚えている程度。そして千佳は父をほとんど覚えていない。

 そんな記憶レベルの違いから、3姉妹の父親に対する感情にも微妙に温度差がある。特に最後を看取ったすずに対し、姉である自分はほとんど父の記憶がないと語る千佳の表情が何とも言えない。父親は優しかったという記憶があると語る千佳。優しかったけど、それで同情してしまい家族を捨ててしまったダメな人だと語る幸。こういう微妙な空気が何とも言えない。

 こうしてすずを迎えた香田家は四姉妹となる。サッカー好きで明るい性格のすずは、鎌倉の生活にもすぐに溶け込み、友人もできる。4姉妹を取り巻く人間模様。母親は北海道に住み、何かと口を出してくる叔母がいる。近所の『海猫食堂』のおかみさんさち子や、食堂の常連である仙一がいて、幸には密かに付き合っている妻帯者の小児科医椎名がいる。それぞれに付き合う男がいて、それぞれに悩みを抱えている。仕事でもいろんなことがあり、順風満帆な人生を送っている者はいない。

 そうしたドラマが展開されていくが、観ているうちに心に静かに響いてくるものがある。長女役は綾瀬はるか。いつの間にか落ち着いた役柄が板につくようになっている。そしてドラマに変化を与える四女のすずを演じるのは、まだ『ちはやふる』の強烈な記憶が新しい広瀬すず。こちらの作品の方が早く、あどけなさの雰囲気がとてもいい。

 いつの間にか心がじんわりと温かくなっている。人生いろいろ。だけど一緒にいる家族かいればそれが何より。そんな気持ちにさせられる。元となった原作も是非読んでみたいと思う。日本映画の真骨頂と言える映画である・・・


評価:★★★☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック