2017年07月24日

ロスト・エモーション

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原題: Equals
2015年 アメリカ
監督: ドレイク・ドレマス
出演: 
ニコラス・ホルト:サイラス
クリステン・スチュワート:ニア
ガイ・ピアース:ジョナス
ジャッキー・ウィーヴァー:ベス
オーロラ・ペリノー:アイリス

<映画.com>
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リドリー・スコット製作総指揮の下、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルトと『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートが共演したSFサスペンス。世界戦争によって地上の99.6%が破壊された近未来。滅亡の危機に瀕した人類は、遺伝子操作を施した感情のない人間の共同体「イコールズ」をつくった。そこで暮らす人々は保健安全局の監視下に置かれ、愛情や欲望といった感情が生まれると、「発症」したとして隔離施設へ送られ、安楽死させられる運命にあった。そんな環境下で、感情を「発症」してしまったサイラスとニアは、外の世界への脱出を決意する。日本でもロケを敢行し、世界的建築家・安藤忠雄の建築物で近未来都市の世界観をリアルに再現した。監督は「今日、キミに会えたら」のドレイク・ドレマス。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。
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「リドリー・スコット製作総指揮」のSF映画となると、何はともあれ観てみたいと思う所である。そんなこの映画は、世界大戦によって地上のほとんどが破壊しつくされた世界が舞台。生き残った人類は、共同体を作って生活している。そして人類が絶滅近く追い込まれた諸悪の根源は感情にあるとして、人類は感情を封じて暮らしている。そう言えば、『リベリオン』でも人類は感情を封じて暮らしていたが、これがやっぱり争いの元なのだろうか。

さて、そうして感情を封じて暮らしている人類であるが、時折感情が生じてしまう。これを「発症」として、レベル管理し(今で言えば「認知度3」みたいなものだ)、発症した場合は適宜投薬治療を受けることになる。しかし、レベル4以上の「重症」となると、施設へと送られ、何とその先に待っているのは「安楽死」という状況なのである。

主人公のサイラスは、他の人々と同様、無表情で日々の暮らしを送っている。毎日同じように起きて出勤し、波乱のない仕事を淡々とこなし、そして家に帰ると一人食事をして寝る。誠に寂しい生活ぶりであるが、そもそも「寂しい」という感情がないのだろうからそんなことも感じないのであろう。

そんなサイラスは、ある時同僚のニアという女性の存在に気付く。そして気が付くとニアを目で追っている。我々にしてみれば、目の前にクリステン・スチュアートがいればそれは目が釘付けになろうというものだが、感情のない人々にしてみれば異常行動なのだろう。そしてある日、ビルから人が飛び降りる。感情のない人々は淡々と眺めているが、ニアは明らかに動揺した様子であり、それにサイラスは気が付く。

そうしてついにサイラスは自らの感情の芽生えに気付き、診察の結果「レベル1」と診断される。まだ初期症状である。「空気感染はしないがマグカップは他の者とは異なる専用のものを使用する」など、同僚と話し合って決める様子が滑稽である。その昔は呪術など怪しげな治療が行われていたが、それを笑えない社会である。そしてサイラスの「症状」はいよいよ重症となっていく・・・

物語は、近未来のSF映画の形を取った恋愛映画という見方もできる。恋愛といっても、感情が芽生えたばかりのサイラスとニアのそれは、現代の高校生レベルと言えなくもないものである。それでもこの世界では重大事。禁を犯し感情に従って行動するサイラス。そのようにして物語は静かに展開していく・・・

主演はニコラス・ホルトとクリステン・スチュアートとあって、これはそれだけでも観る価値はあると思うが、やはりストーリー的に難がある。SFというには、ちょっと物足りないし、ハラハラドキドキするわけでもない。『リベリオン』が体制に反して戦うのに対し、この映画はもっと消極的な手段を選ぶ。平和的と言えば平和的。その分、映画としては魅力が下がっている。

静かな分、可も不可もないという感想の映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | SF/近未来ドラマ
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