2017年07月29日

キングコング:髑髏島の巨神

キングコング:髑髏島の巨神.jpg

原題: Kong: Skull Island
2017年 アメリカ
監督: ジョーダン・ボート=ロバーツ
出演: 
トム・ヒドルストン:ジェームズ・コンラッド
ブリー・ラーソン:メイソン・ウィーバー
サミュエル・L・ジャクソン:プレストン・パッカード
ジョン・グッドマン:ビル・ランダ
ジン・ティエン:サン
ジョン・C・ライリー:ハンク・マーロウ
トビー・ケベル:ジャック・チャップマン
ジョン・オーティス:ビクター・ニーブス

<シネマトゥデイ>
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キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作。島に潜入した調査隊が正体不明の巨大生物と遭遇し、壮絶な死闘を繰り広げる。監督は、主にテレビシリーズに携ってきたジョーダン・ヴォート=ロバーツ。調査遠征隊のリーダーを『マイティ・ソー』シリーズなどのトム・ヒドルストンが演じるほか、『ルーム』などのブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソンらが共演。巨大な体でリアルな造形のキングコングの迫力に圧倒される。
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「キングコング」と言えば、個人的にはジェシカ・ラングが主演した「1976年版」が印象深い。そしてそれ以前に創られた「1933年版」をリメイクした『2005年版』だろうか。いずれも人間が未開の地「スカル・アイランド」で発見したコングをニューヨークに連れてくるというストーリーだったが、この映画はそうした一連のシリーズとはまったく別物のストーリー。どういう位置付けなのか、興味深いところである。

物語は1944年に始まる。時に太平洋戦争の最中の南太平洋戦域。空戦で日米双方の戦闘機がとある島に墜落する。それぞれ降下したアメリカ兵マーロウと日本兵は、共に殺し合いとなるが、そこに巨大な猿が現れ、2人は殺し合いを忘れて呆気にとられる・・・コングの姿をずっと隠していた過去のシリーズに比べ、この映画は冒頭からいきなりコングが登場する。

そして時は流れ、ベトナム戦争が終ろうとしている1973年。特務研究機関モナークの一員であるランダは、ランドサットが発見した未知の島・髑髏島(スカル・アイランド)への調査の承認を得る。ランダはさらに護衛の部隊を派遣するように要請し、ベトナムから帰還予定だったパッカード大佐の部隊が同行することになる。また、元英軍特殊空挺部隊隊員のコンラッドを島の案内役として雇い入れる。ランダたちの行動を知った戦場カメラマンのウィーバーも調査隊に加わり、一行は髑髏島に向けて出発する。

髑髏島の周囲は暴風雨に覆われて船での接近は不可能という設定。それが衛星によって発見されたという状況。過去のシリーズとは一線を画すかの如きこの映画だが、舞台を現代にできないのは、地球上にはもはや未開の地はないという現実なのだろう。それでも目指す髑髏島は暴風雨で外界とは遮断されており、一行はベトナム戦争の象徴でもあるヘリコプター部隊で島へと向かう。

さっそく調査隊は、地質調査のための爆弾を投下していくが、そこに現れたコングは、次々とヘリを叩き落とす。「1976年版」では武装ヘリの前に倒されたコングだが、この映画ではヘリの攻撃に傷つきながらも、あっという間にヘリ部隊を全滅させる。この映画のコングは、なかなかの攻撃力である。

帰る手段を失ったコンラッドたちは、あらかじめ予定されていた3日後の迎えに向けて、島の中を合流地点に向かう。次々に現れる巨大生物。やがて一行は、島に住む未開の島民とそこで生き残っていたマーロウと出会う。そしてマーロウのおかげで島の様子がわかって来る。なんとコングは島の守護神であり、凶悪な生物スカル・クローラーを退治してくれる存在なのだと知る。一方ヘリ部隊を全滅させられ、部下を殺されたパッカードは、コングへの復讐の念に燃える・・・

人間だから、それぞれ立場や考え方が異なるのは仕方ない。探検に訪れた島で、いきなりコングに襲われた調査チーム。やがてコングが島の守護神であり、さらに島にはもっと凶悪な生物がいるとわかると、コングの立場は正義の味方へと変わる。しかし、最初の襲撃を根に持つ軍人たちにその考えはない。島からの脱出とコングとの対立と襲い来る巨大生物と、いろいろなものが混ざった物語。コングへの共感という点では同じだが、どうしても今までのキング・コング映画とは異なる。

「1976年版」も『2005年版』も、傲慢な人間の姿を描き、それを戒める部分があった。この映画もそれは同じ。しかし、人間社会に連れてこられたコングから感じさせられたものがこの映画にはない。島に残ったコングという点で、この映画は過去の映画とは異なる。鑑賞後の感じもそれが大きく影響する。この映画は単なる冒険モノの1つという感じである。

キング・コングの映画は単なるパニック映画ではなかったはずだが、この映画では単なるパニック映画と化している。
自分の中では、過去のシリーズとは一線を画したいと思う映画である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | パニック
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