2018年01月04日

【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】My Cinema File 1849

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ.jpg

原題: Captain America: Civil War
2016年 アメリカ
監督: アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
出演: 
クリス・エバンス:キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
ロバート・ダウニー・Jr.:アイアンマン/トニー・スターク
スカーレット・ヨハンソン:ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ
セバスチャン・スタン:ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ
アンソニー・マッキー:ファルコン/サム・ウィルソン
ドン・チードル:ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ
ジェレミー・レナー:ホークアイ/クリント・バートン
チャドウィック・ボーズマン:ブラックパンサー/ティ・チャラ
ポール・ベタニー:ヴィジョン
エリザベス・オルセン:スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ
ポール・ラッド:アントマン/スコット・ラング
エミリー・バンキャンプ:エージェント13/シャロン・カーター
トム・ホランド:スパイダーマン/ピーター・パーカー
フランク・グリロ:クロスボーンズ/ブラック・ラムロウ
ウィリアム・ハート:ロス長官
ダニエル・ブリュール:ヘルムート・ジモ大佐
マーティン・フリーマン:ロス副司令官
ジョン・カニ:ティ・チャカ
ジョン・スラッテリー:ハワード・スターク
ホープ・デイビス:マリア・スターク
マリサ・トメイ:メイ・パーカー

<シネマトゥデイ>
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マーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』のシリーズ第3弾。アベンジャーズのメンバー同士でもあるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を、あるテロ事件と絡めて活写していく。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に引き続き、監督はアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ。キャストにはロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンら、一連のシリーズでおなじみの面々が結集する。ハイパワーを繰り出して激突する2大ヒーローの姿に圧倒される。
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 マーベルのこのシリーズは、一連のヒーローのシリーズがそれぞれ関連しながら絡み合っているところが面白い。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のソコヴィアでのウルトロンとの戦いから約1年後、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)率いるアベンジャーズはナイジェリアの都市ラゴスに出撃する。しかし、戦いの過程で一般市民に犠牲者が出てしまう。アベンジャーズの活躍ぶりからすると、それもやむを得まいと思うも、世間的にはそうは言っていられない。トニー・スタークも、ソコヴィアで犠牲となった青年の母親から叱責される。

 そうした世論の流れから、アベンジャーズを国際連合の管理下に置くことを規定する「ソコヴィア協定」が提唱され、世界各国の支持を得る。米国務長官サディアス・ロスはアベンジャーズのメンバーに協定への署名を求め、トニーは真っ先にこれに賛同する。しかし、メンバーの思惑はそれぞれであり、ジェームズ・ローズ、ヴィジョン、ナターシャ等署名賛同派と、スティーブら拒否派とに分かれてしまう。この分裂が、今回のストーリーの中心となる。

 オーストリアのウィーンにてソコヴィア協定の署名式が執り行われることになり、ナターシャが出席する。そこで爆破テロが発生し、演説中だったワカンダ国王のティ・チャカが死亡する。監視カメラの映像から、バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)が犯人として国際指名手配を受け、ワカンダの王子ティ・チャラはバッキーへの復讐を誓う。スティーブとサムは単独でブカレストに潜伏中のバッキーに接触するが、間もなくして隠れ家が警察特殊部隊に急襲される。スティーブ、サム、バッキーは特殊部隊を退け隠れ家を脱出するが、ティ・チャラ(ブラックパンサー)がスーツを着て現れ戦闘になる。そこにローズ(ウォーマシン)が飛来し、バッキーを含む4人を逮捕する。

 スーパーヒーローを国連監視下に置くという発想は、考えてみれば頷けるものがある。何せ国家の力を凌駕するほどの能力である。そのソコヴィア協定に対する賛成派と反対派の主張はどちらももっともな気がするところが面白い。各ヒーローが次々と登場し、ここではピーター・パーカー(スパイダーマン)が新たに登場する。『スパイダーマン:ホームカミング』でピーターが自慢していた「キャプテン・アメリカから盾を奪った」シーンも描かれる。

 賛成派と反対派の対立は、直接対決に至る。何せスーパーヒーロー同士の激突は迫力がある。当然、ダメージも大きい。ウォーマシンやアイアンマンも手ひどいダメージを受けることになる。一方でバッキーを洗脳した悪玉ジモは、バッキー以外にもいるウィンター・ソルジャーを冷凍保存から蘇生させようとする。ここに至って3巴というより、賛成派と反対派の迫力ある激突の方に主眼が置かれる。ある意味下手な悪役よりも難敵である。

 分裂したアベンジャーズの激突。こうなると個人的に「誰が一番強いのか」と考えてみるが、それはたぶん政策的に結論付けられる問いではないだろう。キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ウォーマシン、ナターシャ、ヴィジョン、ブラックパンサー、スパイダーマン、(ここでは出てこなかったが)ハルクにソー・・・バトルロイヤルを想像してみると面白いものがある。この続きは、『スパイダーマン:ホームカミング』になるわけであるが、ストーリーを覚えておきながらフォローしていくのもなかなか大変である。

それでもやっぱり漏れなく観続けたいと思わされるシリーズである・・・


評価:★★★☆☆





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2017年12月29日

【キャットウーマン】My Cinema File 1845

キャットウーマン.jpg

原題: Catwoman
2004年 アメリカ
監督: ピトフ
出演: 
ハル・ベリー:ペイシェンス・フィリップス
ベンジャミン・ブラット:トム・ローン
シャロン・ストーン:ローレル
ランベール・ウィルソン:ジョージ・ヘデア
フランセス・コンロイ:オフィーリア・パワーズ

<シネマトゥデイ>
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人気アメコミシリーズ「バットマン」にたびたび登場する“キャットウーマン”を主人公に、オスカー女優ハル・ベリーが多くのスタントに挑んだアンチ・ヒーロー・アクション。『ヴィドック』のダークで美しい映像が目を引くピトフが監督を務め、ベンジャミン・ブラットやシャロン・ストーン、ランバート・ウィルソンらが出演。女性の持つ2面性を見事に演じ分けたハル・ベリー演じるペイシェンスとキャットウーマンのファッションに注目。
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キャットウーマンの存在を知ったのが、『ダークナイト・ライジング』であった。演じていたのがアン・ハサウェイだったのが原因だが、その魅力的な姿に興味を持って映画も観てみようと思った次第。しかし、2004年に創られたこの映画は、ちょっとイメージが違うものであった。

主人公は、広告デザイナーのペイシェンス・フィリップス。ただでさえ冴えない女性なのに、仕えているのは高慢な社長ジョージ・ヘデアであり、冒頭からその仕事をなじられている。そしてその手直しを期限を切られて命じられる。社長とイメージモデルを兼務する社長夫人ローレルの仲は芳しくない。社長は若いモデルの起用に踏み切り、今日も2人でどこかへと出かけていく。

ペイシェンスが務める巨大化粧品会社ヘデア社では、新発売の若返りクリーム「ビューリン」の売り出し準備に余念がない。ペイシェンスは何とか命じられた広告デザインを仕上げ、それを届けに工場にまで足を運ぶ。だが彼女がそこで目にしたのは、「ビューリン」がもたらす恐ろしい副作用と、それを知りつつ発売を強行しようとしているヘデア社の陰謀。会社の人間に見つかったペイシェンスは、追われるうちに廃水と共に海に流され、命を落としてしまう。

彼女の死体に何処からともなく集まってきたのは、ネコたち。その中の1匹はペイシェンスにしばしばまとわりついていたネコ。そのネコが、ペイシェンスに息を吹き込むとペイシェンスは翌日自分の部屋で目覚める。そして自分の体に不思議な能力が備わっていることに気づく・・・

こうしてネコの力を身につけた超人的な能力を持つキャットウーマンが誕生するのであるが、どうも何となくイメージと違う。それはアン・ハサウェイとハル・ベリーの違いではなく、もっと根本的なもの。後で『ダークナイト・ライジング』のページを見てみたらそもそも名前も違う。『ダークナイト・ライジング』に登場したキャットウーマンの正体は、セリーナ・カイルであったが、ここではペイシェンス・フィリップスとなっている。その理由はわからない。

『ダークナイト・ライジング』では、怪盗として登場してきたが、ここではトム・ローン刑事と恋仲になり、ヘデア社とローレル夫人の陰謀に対峙していく正義の味方。そレはそれで悪くはないのだが、気になるところである。もっともこの映画はこの映画で楽しめるものである。ネコのように変幻自在に動くキャットウーマン。ペイシェンスは逮捕されるが、手錠をサラリと外し、鉄格子の間をしなやかにすり抜ける。「柔能く剛を制す」タイプのヒーローと言える。

悪いとは思わないが、どうしても最初のイメージとの違いは気になるところ。できることなら「アン・ハサウェイ版」を観てみたいが、今はまだ実現していない。関係者には是非とも検討していただきたいと願いたくなるヒーローである・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年12月16日

【ワンダーウーマン】My Cinema File 1836

ワンダーウーマン.jpg

原題: Wonder Woman
2017年 アメリカ
監督: パティ・ジェンキンス
出演: 
ガル・ギャドット:ダイアナ/ワンダーウーマン
クリス・パイン:スティーブ・トレバー
ロビン・ライト:アンティオペ
ダニー・ヒューストン:ルーデンドルフ
デビッド・シューリス:パトリック卿
コニー・ニールセン:ヒッポリタ
エレナ・アナヤ:マル博士
ユエン・ブレムナー:チャーリー

<シネマトゥデイ>
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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。イスラエルでの兵役経験もあるガルの本格的なアクションに期待。
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スーパーヒーローの物語は数多あるが、女性が主人公となるとスーパーガールかワンダーウーマンが思い浮かぶ。これはそんな女性のスーパーヒーローの物語。主人公のダイアナは、女性だけのアマゾン族の王女。生まれ育った島は神々の力で外界と分け隔てられている。幼い頃から戦士になることを夢見ていたが、母親である女王はその身を案じ、戦い方を学ぶことを禁止している。しかし、ダイアナの強い思いは抑えがたく、また女王の妹で史上最強の将軍と呼ばれたアンティオペの説得もあり、ダイアナは過酷な修行を繰り返し、アンティオペに勝るとも劣らない強さを身につけ成長する。

そんなある日、「外の世界」から空軍機が舞い込み墜落事故を起こす。操縦していたのはイギリス軍人のスティーブ・トレバー。さらにそれを追ってドイツ軍が島に侵入してくる。時に第一次世界大戦が行われており、ドイツ軍の近代兵器を前にアマゾン族の戦士たちにも多数の犠牲が出る。スティーブから「外の世界」の戦争について聞き出したダイアナは、背後に軍神アレスの影を確信し、トレバーとともに「外の世界」へ旅立ちアレスの野望を打ち砕いて戦争の早期終結を図るべくロンドンへ向かう。

こうして「外の世界」にやってきたダイアナであるが、その頃ドイツ軍ではルーデンドルフの命を受けたドクター・ポイズンが最新鋭の毒ガス兵器の開発を進めている。両軍に講和の動きが出始めるが、新兵器による勝利を信じるルーデンドルフはこれを良しとせず、戦争継続を目論む。人間社会にやってきたダイアナは、スティーブの援助を受けつつ、戦争終結に向けて動き出す・・・

スーパーヒーローのスーパーパワーの源はそれぞれであるが、ワンダーウーマンのそれは神々の血を引いているというもの。そして対立する悪の親玉は軍神アレスである。女だけの世界で育ったダイアナが、人間社会にやってくるが、そのギャップが微笑ましい。第一次世界大戦当時はまだ「男尊女卑」の世界。戦争を巡る会議にダイアナが入っていくと、男だけの会議が止まってしまう。服も動き回るには不便なシロモノ。今とは違う世相が面白い。

ワンダーウーマンの活躍はこの時代だと楽勝ムードである。弾を跳ね返し、鮮やかに男どもを倒していく。ラストでは時代は現代となり、姿かたちの変わらぬダイアナがブルース・ウェインから「当時」の写真を送られてくるエピソードが出てくる。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でも共闘したし、今後マーベルに対抗してDCコミック軍団が活躍する布石なのかもしれない。

本来か弱い女性が、男勝りのアクションを見せるというのが女性ヒーローもののいい点であるが、スーパーヒーローとなるとその活躍は人間離れしているがゆえに逆に面白みがなくなるという難点がある。「人間」のアクションであれば、現実的であるがゆえの迫力を感じられるが、CGを利用したそれは現実味と言う意味では「女性が敵をなぎ倒す」という迫力が得られない。

ただ、それを気にしなければ、スーパーヒーローモノは何も考えずとも安心して楽しめるという利点がある。これからシリーズ化になるのかもしれないが、今後の活躍を期待したいと思わされる一作である・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年12月08日

【スパイダーマン:ホームカミング】My Cinema File 1832

スパイダーマン-ホームカミング.jpg

原題: Spider-Man: Homecomin
2017年 アメリカ
監督: ジョン・ワッツ
出演: 
トム・ホランド:ピーター・パーカー/スパイダーマン
マイケル・キートン:エイドリアン・トゥームス/バルチャー
ジョン・ファブロー:ハッピー・ホーガン
マリサ・トメイ:メイおばさん
ロバート・ダウニー・Jr.:トニー・スターク/アイアンマン
ローラ・ハリアー:リズ
ジェイコブ・バタロン:ネッド
グウィネス・パルトロウ:ペッパー・ポッツ
クリス・エバンス:キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
ジェニファー・コネリー:カレン(声)
ゼンデイヤ:ミシェル

<映画.com>
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サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』(2002〜07)、マーク・ウェブ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』 (12〜14)に続き、3度目の映画化となる新たな「スパイダーマン」。主人公スパイダーマン=ピーター・パーカー役には、「インポッシブル」のトム・ホランドを抜てきし、『アベンジャーズ』シリーズをはじめとした、同じマーベルコミック原作の作品同士で世界観を共有している「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参戦。16年に製作・公開された『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』で初登場を果たした後のスパイダーマンの戦いを描く。ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。悪役のバルチャーを演じるのは、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートン。監督は、ミュージックビデオ出身で『クラウン』「COP CAR コップ・カー」で注目された新鋭ジョン・ワッツ。
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マーベルコミックのヒーロー「スパイダーマン」の映画化であるが、近年連発している感がある。トビー・マグワイア主演の三部作が終わったと思ったら、アンドリュー・ガーフィールド主演のシリーズが始まり、事情はわからないが二部で終わり、そして今回の新シリーズ。まぁそのあたりの裏事情なんてどうでもいいことであるし、要は面白ければいいのではないかと、個人としては思う。

どうやらアベンジャーズの戦いの後のようで、ニューヨークの街は瓦礫が溢れている。その撤去作業を請け負っていたエイドリアン・トゥームスは、突如やって来た政府関係者により作業停止を命じられ、仕事を奪われてしまう。トゥームスは咄嗟に地球外物質であるチタウリの残骸を不正に持ち出す。そしてそれを再利用してハイテク兵器を作り、密売することを始める。そして8年が経過する。

一方、高校生のピーター・パーカーは、トニー・スタークに見出される。ピーターはトニーに新たに開発されたスパイダーマンのスーツを貰い、アベンジャーズ入りを確信して有頂天になる。そしてスパイダーマンとして、街の小さな犯罪を阻止したりして「出動」の時を待つ。しかし、アベンジャーズとしての活躍を夢見る日々に反し、トニー・スタークとの連絡役を務めるハッピーからの連絡はいつまで待っても来ない。そんなある日、街で見たことのないようなハイテク兵器を使うATM強盗団に遭遇する。

母親の目を盗んだ夜の外出から自室にそっと忍び込んだピーターは、そこに親友のネッドがいたことからスパイダーマンとしての正体がバレてしまう。現役の高校生であるピーターは、同じ高校に通うリズに密かに思いを寄せていて、ある晩ネッドとともにリズのパーティーに参加する。そこでスパイダーマンを登場させ、ピーターと友人であることを示して気を引こうという計画であった。しかし、屋根の上で待機中に不自然な発光を目にしたスパイダーマンは現場に直行する。そこではトゥームスの一味によるハイテク兵器の密売が行われていた・・・

これまでのシリーズと違い、どうやら今回のシリーズは徹底的にアベンジャーズを意識したものらしい。トニー・スタークが頻繁に登場するし、進化した遠隔操作のアイアンマンも登場する。トニーはあくまでもピーターを高校生として扱い、アベンジャーズに迎え入れるつもりはない。そんなトニーに対し、ピーターは何とかスパイダーマンとして認められようとし、兵器密売を続けるトゥームスを阻止しようとする。それがこの映画のメインストーリー。

スパイダーマンもトニー・スタークと組むと劇的に進化する。AIを搭載されたスーツは、スパイダーマンの能力を大きく引き伸ばす。このあたりは「アベンジャーズ入り」の成果だろう。と言ってもこの映画ではスパイダーマンの活躍がメインで、キャプテン・アメリカも高校生向けのビデオ教材で登場するだけだし、アイアンマンも一緒に戦うわけではない。いわば今後のアベンジャーズの一員としての活躍への布石的な位置付なのであろう。それはそれで文句はない。

スパイダーマンらしい活躍もあって、ストーリーも楽しめる。トニー・スタークらのアベンジャーズとの絡みもまた面白そうである。単に別シリーズを立ち上げたというだけでなく、アベンジャーズと絡めたところが今後期待できそうなところ。そういう意味で、新たなシリーズ化を歓迎したいと思わされる一作である・・・


評価:★★☆☆☆






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2017年09月16日

【LOGAN ローガン】

LOGAN ローガン.jpg

原題: Logan
2017年 アメリカ
監督: ジェームズ・マンゴールド
出演: 
ヒュー・ジャックマン:ローガン/ウルヴァリン
パトリック・スチュワート:チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX
ボイド・ホルブルック:ドナルド・ピアース
スティーブン・マーチャント:キャリバン
ダフネ・キーン:ローラ
リチャード・E・グラント:ドクター・ライス
エリック・ラ・サール:ウィル・マンソン
エリゼ・ニール:キャスリン・マンソン
エリザベス・ロドリゲス:ガブリエラ
クインシー・フォース:ネイト・マンソン

<シネマトゥデイ>
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『X-MEN』シリーズのウルヴァリンが、傷つきながらもミュータント存亡の危機を救おうと突き進む姿を描くアクション大作。超金属の爪と超人的な治癒能力を持つ不老不死のヒーロー、ウルヴァリンが老いて傷跡残る体で、ミュータントの未来の鍵を握る少女を守るべく戦う姿を活写する。主演をシリーズ同様ヒュー・ジャックマンが務め、監督を『ウルヴァリン:SAMURAI』などのジェームズ・マンゴールドが担当。能力を失ったウルヴァリンの衝撃の姿と壮絶なバトルに注目。
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『X-MEN』シリーズのスピンオフとして、『ウルヴァリン:X−MEN ZERO』『ウルヴァリン:SAMURAI』に続く第3弾。19世紀にカナダで生まれたローガン(ウルヴァリン)であるが、時代を経て時に2029年となっている。そんな彼の現在の仕事はリムジンの運転手。

冒頭、車内で仮眠をしているローガンは、物音で目が覚める。それは車の部品を盗もうとしていた男たちの立てていた物音。ローガンはやめるように言うものの、数を頼みに動じない車両強盗。いきなりローガンを銃撃する。これに対しローガンは、鉄の爪であっという間に3人を殺害する。ところが、不死身のはずのローガンの様子がおかしい。負傷した傷は昔のようには治らず、咳も酷い。

そんなローガンが暮らしているのは、メキシコ国境近くの廃工場。そこではなんと年老いたプロフェッサーXことチャールズの介護をミュータント仲間のキャリバンと共にしている。チャールズもいまや認知症を患い、薬の投与が不可欠な状態となっている。そしていったん発作が起きると、その能力が暴走し周囲にいる人間を麻痺させてしまう事態になってしまう。ローガンも目を離せないわけである。

ある日、ローガンは見知らぬ女性から助けを求められるが、ローガンはこれを無視する。そしてその後、ピアースという男がローガンを訪ねてくると、その女性を見つけたら連絡するようにと告げていく。何やらきな臭い臭いが漂う。その女性は諦めず、今度は迎車の依頼を装ってローガンを呼び出すと、ローラという名の少女を連れていて、カナダ国境まで送るように依頼する。5万ドルの報酬を提示され、チャールズの薬代もあって、ローガンはこれを引き受ける・・・

時にミュータントの数が減少している世界。もうミュータントの子供が生まれなくなって久しい。そんな時、ローガンの前に連れてこられた少女ローラは、手から鉄の爪を出し、そしてどうやらトカゲのしっぽ並みの自然治癒能力をも有している。実に興味深い展開である。そしてこれまで無敵を誇っていたローガンが、体に打たれたアダマンチウムの副作用で弱々しくなっている。それでも正体不明の敵は遠慮なく襲ってくる。

年老いて見る影もないチャールズ。かつての力が衰えてしまったローガン。物語には終焉の雰囲気も漂う。そしてローガンと同じ能力を持つ少女ローラ。おそらくそれまでまともな教育を受けたことのないローラは、人を殺すことに微塵の躊躇も見せないが、ホテルで観ていた名作西部劇『シェーン』で何かを学んでいく。シェーンは、母子を守るために敵を倒したが、だからといって正当化される殺人はないと語る。

これまで常に相手を倒してきていたローガンだが、これでスピンオフ三部作も終焉ということなのだろう。そしてチャールズやそのほかのメンバーも2029年の世界から退場していくとなれば、時間軸的にはこのシリーズも終わりなのかもしれない。ちょっと寂しい終わり方なのであるが、このシリーズはやっぱり面白い。スピンオフはともかく、本体の方は存続してほしいと思うところである。

スピンオフの最終作として、満足したい一作である・・・


評価:★★☆☆☆




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