2017年08月13日

【ジョン・ウィック】

ジョン・ウィック.jpg

原題: John Wick
2014年 アメリカ
監督: チャド・スタエルスキ
出演: 
キアヌ・リーブス:ジョン・ウィック
ミカエル・ニクビスト:ヴィゴ・タラソフ
アルフィー・アレン:ヨセフ・タラソフ
ウィレム・デフォー:マーカス
ディーン・ウィンタース:アヴィ
エイドリアン・パリッキ:ミス・パーキンス
オメル・バルネア:グレゴリー
トビー・レナード・ムーア:ヴィクター
ダニエル・バーンハード:キリル
ジョン・レグイザモ:オーレリオ

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがすご腕の元ヒットマンを演じたアクション。ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元暗殺者が、壮絶な復讐に乗り出していく。メガホンを取るのは、『マトリックス』シリーズなどのスタントを務めてきたチャド・スタエルスキ。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、『ヘラクレス』などのイアン・マクシェーンら、実力派が共演する。全編を貫くダークでスタイリッシュなビジュアルに加え、カンフーと銃撃戦を融合させた迫力のアクションも必見。
********************************************************************************************************
冒頭、最愛の妻の葬儀に参列する一人の男ジョン・ウィック。葬儀の後、亡き妻から贈り物として子犬が届く。趣味の自動車はほどほどにしてというメッセージとともに。ある日、ジョンは、愛車ムスタングでガソリンスタンドに寄る。そこで出会ったのはロシア系のチンピラ。1人がジョンのムスタングを売れと言うが、ジョンは軽くいなす。ところがその夜、子犬の鳴き声で目を覚ましたジョンは、何者かに襲われる。そしてムスタングを奪われ、挙句妻の形見の子犬も殺されてしまう・・・

車を奪ったのは、ロシアン・マフィアのボス、ヴィゴ・タラソフの息子・ヨセフ。ヨセフは配下の自動車工場にムスタングを持ち込むが、工場のオーナーはそれが誰の車か一目で見分けると、ボスの息子にもかかわらずヨセフを殴る。そしてそれを咎めてきたヴィゴに、オーナーはジョンのことを告げる。それを聞いたヴィゴは、息子を殴る。そして慌ててジョンに連絡して和解の道を探るも、ジョンは受け付けない。やむなく、ヴィゴは部下をジョンの家へと向かわせる・・・

ここに至り、ヴィゴがジョンの正体を息子に語って聞かせる。かつては組織に属する凄腕の殺し屋で、妻と出会い足を洗ったと。そしてその時条件として出された不可能に近い殺しをやり遂げたと。そして家に押し入ったヴィゴの部下たちは次々にジョンに射殺されていく。このアクションがまたすごい。ガンファイトと格闘技をミックスしたもので、いままでに見たことがない。あっという間に、全滅させ、「クリーニング」を呼ぶ。

ヴィゴは、懸賞金200万ドルでジョンの暗殺を殺し屋達に公示する。その中にはジョンの親友でもあるマーカスもいる。ジョンは、殺し屋御用達の「コンチネンタル・ホテル」に宿を取る。ここでの殺しはご法度というルールがある。顔なじみのジョンは、ホテルのオーナーからヨセフの居場所を聞き出すと、彼のいるナイトクラブに単身乗り込んでいく。顔なじみでジョンの腕前を知るクラブの護衛の1人は、ジョンに立ち去るように言われ、感謝して去っていく。なかなかいい雰囲気のアクションドラマである。

こうしてジョンと今や組織を挙げてこれに立ち向かうヴィゴとの対決が全編にわたって展開される。ジョンと旧知の女暗殺者ミズ・パーキンズすら敵に回る。ホテルの掟を破ってでも殺せば賞金は倍額と言われての行動。これはすんでのところでマーカスの狙撃によって救われ、逆にパーキンズを捕らえる。彼女からヴィゴの隠し資産の場所を聞き出したジョンは、そこを襲撃し、財産に火をかけて灰にする。今や壮絶な死闘になり、ストーリーから目が離せなくなる。

随所に光る格闘ガンファイト。これはなかなかクールである。キアヌ・リーヴスも『スピード』などでアクションを見せてくれていたが、これはまた一味も二味も違う。早くも続編が発表されているが、シリーズ化されるなら必見だろう。まったくの無敵というわけではなく、何度も殺されそうなピンチがあって、その都度マーカスに救われたりする。そんな危うさも魅力だろうか。

新しいヒーローの誕生にワクワクしつつ、シリーズ化に心が躍る思いがする。続編も実に楽しみな映画である・・・


評価:★★★☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | アクション

2017年05月14日

エージェント・ウルトラ

エージェント・ウルトラ.jpg

原題: American Ultra
2015年 アメリカ
監督: ニマ・ヌリザデ
出演: 
ジェシー・アイゼンバーグ:マイク・ハウエル
クリステン・スチュワート:フィービー・ラーソン
トファー・グレイス:エイドリアン・イェーツ
コニー・ブリットン:ヴィクトリア・ラセター
ウォルトン・ゴギンズ:ラファ
ジョン・レグイザモ:ローズ
ビル・プルマン:クルーガー

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ、『トワイライト』シリーズなどのクリステン・スチュワートが共演したアクション。CIAの洗脳プログラムによって工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀と恋人に迫る危機に立ち向かう。メガホンを取るのは、『プロジェクトX』のニマ・ヌリザテ。『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『スパイダーマン3』などのトファー・グレイスらが脇を固める。ダメ青年から敏腕工作員へと瞬時に変貌する主人公の姿が痛快。
********************************************************************************************************

 アメリカの片田舎でコンビニのバイトをしているマイク・ハウエルは、勤務中にレジでスーパーヒーローのサルを主人公にした自作漫画を描きながら、のらりくらりと日々を過ごしている。そんな彼が一念発起し、同棲相手のフィービーに最高のプロポーズをしようとハワイ旅行を計画する。しかし、出発直前になってパニック症候群の発作が起こり、飛行機に乗ることができなくなる。フィービーはそんな彼を責めることなく優しく見守る。

 一方、遠く離れたCIA本部では、マイクが地元を離れようとした動きを察知し、イェーツはこれを「処分」しようとする。それに対し、今や降格されたラセターが反対し、これを阻止しようとする。「あれはアメリカ政府の資産だ」として処分自由を宣言するイェーツと人道的観点から反対するラセター。権限では上のイェーツはラセターの反対を意にせず、エージェントを送り込む。

 イェーツに反感を持つラセターは密かに現地入りし、店番をするマイクに意味不明の言葉を囁く。マイクの中で何かが反応する。そして気が付くと、マイクの車に二人の男が何やら作業をしており、マイクが近付いていくとおもむろに銃を向けてマイクを撃とうとする。ここからの動きが素早い。今までのほほんと生きている若者だったマイクが、持っていたカップヌードルのお湯を相手にぶちまけると、スプーン1本で1人を刺殺し、あっという間にもう1人の銃を奪い取ってこれを射殺する。

 実はマイクは、CIAの極秘計画によって暗殺トレーニングを受けたエージェントだったという筋書き。思わず「トレッドストーン計画」かと思ってしまう。自分でもわけがわからないマイク。フィービーを呼んではオロオロするばかり。警察に連行されるも、そこにもさらにイェーツが送り込んだ殺人マシーン化したエージェントたちが襲いかかってくる。やがて、周囲一帯に感染が宣言され、マイクは感染者として手配されていることを知る・・・。

 格闘技とは無縁だった風采の上がらぬ男が、突然コンバットファイトの達人となってしまう。こういうギャップはなかなか面白い。しかし、このマイクであるが、なかなか目覚めが悪く、何度も窮地に陥る。そのたびに「偶然」の作用で救われるのであるが、それもまた良しかもしれない。銃撃アクションだけでなく、マイクは身の回りのあらゆるものを武器に替えて襲い来るエージェントを撃退する。観ていてなかなか爽快である。

 そしてもう一つの見どころは、クリステン・スチュアートだろう。この人は、エマ・ワトソンと並んで個人的に注目の若手女優さんである。この映画では、ちょっと格闘アクションを披露してくれたりして、なかなか楽しませてくれる。見ているだけで満足できるし、これからどんな映画に出るのか、実に楽しみである。

 あまり期待はしていなかったものの、ストーリーも意外に面白く、ひろいものをした気分の映画である・・・


評価:★★★☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年05月07日

サバイバー

サバイバー.jpg

原題: Survivor
2015年 アメリカ・イギリス
監督: ジェームズ・マクティーグ
出演: 
ミラ・ジョヴォヴィッチ:ケイト・アボット
ピアース・ブロスナン:時計屋
ディラン・マクダーモット:サム・パーカー
アンジェラ・バセット:クレイン駐英大使
ロバート・フォスター:ビル
ジェームズ・ダーシー:アンダーソン警部
フランシス・デ・ラ・トゥーア:サリー

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
『バイオハザード』シリーズなどのミラ・ジョヴォヴィッチと『007』シリーズなどのピアース・ブロスナンが共演し放つアクション。爆破テロ犯人のぬれぎぬを着せられた外交官が、未曽有の危機からアメリカを救おうと孤軍奮闘する姿を描く。『推理作家ポー 最期の5日間』などのジェームズ・マクティーグが監督を務め、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアンジェラ・バセットらが共演。ラストまで息もつかせぬ展開に手に汗握る。
********************************************************************************************************

 9.11以降、自国への入国審査を厳しくしたアメリカ。ロンドンの米国大使館には、ビザの審査にあたりエリート外交官ケイトが派遣される。年の瀬も押し迫った12月29日、ケイトはある不審な入国者に気付く。慎重に調査しようとするケイトに対し、事務が滞ることを懸念した上司が顔をしかめる。

 仲間の誕生日祝いにレストランへ行ったケイトは、プレゼントを買いに向かいの店に行く。すると突然、レストランで爆発が起こり仲間は全員死亡する。茫然自失するケイトの前に現れた男は、ケイトを射殺しようと銃を取り出す。慌てて逃げるケイト。そして緊急行動プランに即して避難したケイトの前に現れた上司は、なんとケイトを殺害しようとする。ケイトは難を逃れるも、爆破と上司殺しの犯人として緊急手配されてしまう・・・

 『バイオハザード』シリーズですっかり「アクション女優」として定着した感のあるミラ・ジョヴォヴィッチであるが、ここでは普通の外交官として登場する。ただし有能で、事実テロリストたちが送り込もうとした研究者に不審点を見出す。これに危機感を抱いたテログループがケイトを葬るべく殺し屋を送り込むのである。

 この殺し屋は“時計屋”と呼ばれる凄腕。演じるのは、なんとピアース・ブロスナン。元007であるが、老スパイの次は殺し屋というわけである。この方は、やっぱりアクションの方がいいように思える。そんな凄腕の殺し屋に狙われる一方、爆弾テロの実行犯の濡れ衣をも着せられ、地元イギリス警察からも追われることになる。

 このスリリングな展開がこの映画の見所。窮地に陥るケイトであるが、孤立無援というわけではない。サムという上官が支援してくれる。サムは、ケイトが調査過程でイギリス当局からクレームを受けた際も、駐英大使の前でケイトを支持する。普通の上司だったら保身に走るところだが、部下をかばってリスクを取る行動はビジネスマンとしては見習いたいところである。

 何でもそうだが、周りの空気を読んでそれに合わせて仕事をするということも大事かもしれないが、自らの職務の内容に照らし合わせて「空気を読まない」ことも大事な時がある。『HERO』の久利生公平もそんな仕事をしていたが、この映画のケイトも然り。上官のサムも然り。ビジネスマンとしては自分もかくありたいと思う。

 そんなケイトの信念は、自らの身の危険を顧みずに裏で進む陰謀をキャッチし、その阻止に向けて動く。“時計屋”もそんなケイトの後を追い、新たな大規模テロの準備が着々と進む。映画としても惹きつけられる展開である。最後はメデタシメデタシなのであるが、その後、ケイトやサムはどういう評価を得られたのであろうか。ビジネスマン的にはちょっと木になるところである。

 ビジネスマンとしても、観て感じるところがある映画である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年04月11日

アウトバーン

アウトバーン.jpg

原題: Collide
2016年 イギリス・ドイツ
監督: エラン・クリーヴィー
出演: 
ニコラス・ホルト:ケイシー
フェリシティ・ジョーンズ:ジュリエット
マーワン・ケンザリ:マティアス
ベン・キングズレー:ゲラン
アンソニー・ホプキンス:ハーゲン・カール
ヨアヒム・クロール:ヴォルフガング
クレーメンス・シック:ミルコ
トーマス・バインダー:ウォルター

<映画.com>
********************************************************************************************************
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルト主演で、速度無制限の高速道路=アウトバーンを舞台に描くカーアクション作品。麻薬が積まれたトラックと、500万ユーロを載せた高級車。巧妙に仕組まれた、危険な取引に巻き込まれてしまったケイシーは、ふたつの巨悪組織から逃がれ、恋人のジュリエットを救うべく、高級車を乗り換えて制限速度のないアウトバーンを疾走する。主人公ケイシー役にホルト、恋人のジュリエット役に『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』主演のフェリシティ・ジョーンズ。アンソニー・ホプキンス、ベン・キングズレーという大御所が、それぞれ悪役として脇を固める。製作は『マトリックス』シリーズのジョエル・シルバー。
********************************************************************************************************

主人公のケイシーは、アメリカで「いろいろあって」ドイツに来ている。組織のボスであるゲランのもとで、何やら良からぬ事に手を染めている。そんなある日、ケイシーは、同じくアメリカから「勉強のために」来ているジュリエットと出会う。ケイシーは、ジュリエットのために悪事から足を洗うことにする。

一方、ゲランは麻薬王ハーゲン・カールに対し、対等のパートナーシップを申し入れるが、ゲランの品位を理由にハーゲンはこの申し出をあっさり断る。ゲランは当然内面に秘めた不満を募らせる。そのハーゲンは、大量のコカインを密輸しドイツ国内で売りさばいていた。

ジュリエットとともに幸せな日々を過ごすケイシー。地道に額に汗して働くが、ある日ジュリエットが倒れ、深刻な病状だと知る。治療には腎臓移植しかなく、それには25万ユーロの資金がいる。日々の暮らしもやっとの二人にはそんなお金を用意することができない。悩めるケイシーは、ゲランの仕事に戻ることを決意する。

ゲランは戻って来たケイシーを歓迎し、対立するハーゲンから麻薬を強奪するプランを打ち明ける。ジュリエットの手術費を稼ぎたい一心のケイシーは、仲間のマティアスとともに輸送トラックを奪う計画を立てる。そして実行に移すが、警戒厳重なハーゲンの部下にたちまち捕らえられてしまう・・・

愛する女性の為なら悪魔にも魂を売ろうとするのは、男の性なのかもしれない。アナキン・スカイウォーカーも愛するパドメのためにダークサイドへと堕ちていったが、ケイシーも足を洗ったはずの世界に舞い戻る。されど当然リスクと背中合わせであり、案の定そうそううまくはいかない。ハーゲンの警備は厳重でケイシーは捕らえられてしまう。

 何とかうまく逃げだしたものの、今度はハーゲンの魔の手はジュリエットへと向かう。気も狂わんばかりにジュリエットの元に行こうとするケイシー。高級車を盗み出し、アウトバーンを激走する。これがなかなかの迫力。邦題にしたくなる気持ちも良くわかる。つくづく地道に真面目にが一番だと感じるが、そう思って大後悔していたのはケイシー本人でろう。

 主演はニコラス・ホルト。これまで『X−MEN:アポカリプス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『X−MEN:フューチャー&バスト』『ジャックと天空の巨人』と観てきたが、いずれも雰囲気が違っていて同一人物とは思いにくい人である。これからも活躍する俳優さんなのであろう。

 それよりも脇を固めるのが、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズだったり、アンソニー・ホプキンスやベン・キングズレーといった大物なのが意外であった。この御大二人の激突は見ものである。小粒な作品かと思っていたが、意外に面白かったというのが正直なところ。観ても損はない一作である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年02月26日

スパイ・レジェンド

スパイ・レジェンド.jpg


原題: The November Man
2014年 アメリカ
監督: ロジャー・ドナルドソン
出演: 
ピアース・ブロスナン:ピーター・デヴェロー
ルーク・ブレイシー:デヴィッド・メイソン
オルガ・キュリレンコ:アリス・フルニエ
ラザル・リストフスキー:アルカディ・フェデロフ
ビル・スミトロヴィッチ:ジョン・ハンリー
イライザ・テイラー:サラ
カテリーナ・スコーソン:セリア
ウィル・パットン:ペリー・ワインスタイン
メディハ・ムスリオヴィック:ナタリア・ウラノヴァ

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
ビル・グレンジャーの小説「ノヴェンバー・マン」を実写化した、スパイサスペンス。CIAの敏腕エージェントとして活躍していた過去を持つ男が、自身が育てた現役スパイからの襲撃とその裏に隠された陰謀に挑んでいく。メガホンを取るのは、『バウンティ/愛と反乱の航海』のロジャー・ドナルドソン。主演は『007』シリーズなどのピアース・ブロスナン、『オブリビオン』などのオルガ・キュリレンコ。肉弾戦、銃撃戦、カーチェイスといったアクションに加え、年齢を感じさせないピアースの立ち振る舞いにも引き込まれる。
********************************************************************************************************

 主人公はかつてCIAのエージェントとして活躍していたピーター・デヴェロー。デヴェローはある若手にエージェントとしてのイロハを叩き込む。その若手メイソンと組んだある事件で、デヴェローたちは要人の命を守ったものの、現場の巻き添えで少年を死なせてしまう。それから5年、デヴェローはスイスで引退生活を送っている。

 そんなデヴェローの元へ、元同僚のハンリーが訪ねてくる。モスクワの女殺し屋アレクサが、CIAの諜報員仲間を次々と殺害しているという。裏にいるのは、ロシアの次期大統領候補フェデロフ。かつて行ってきた自分の行為を知る人間を消すのが目的だという。そして、今最も危険な状況にあるのは、デヴェローの恋人ナタリア。ナタリアはフェデロフの側近として潜入しており、重要人物の名前を握っているという。ハンリーは、ナタリアからの指名だとして、デヴェローに救出を依頼する。

 ナタリアはフェデロフの金庫からある人物の写真を持ち出す。しかし、すぐにバレて追われる。危機一髪のところでデヴェローが救い出すが、重要人物である女性の名前をナタリアが告白すると、ナタリアはCIAの潜入チームによって射殺されてしまう。射殺したのは、メイソン。デヴェローはその事実を知ると、静かに現場を立ち去る・・・

 デヴェローは、メイソン率いるチームに追われながらもナタリアの教えた重要人物「ミラ・フィリポワ」を探す。そしてベオグラードの難民センターに滞在していた時に、ミラを担当していた職員アリス・フルニエに行き着く。そこには殺し屋のアレクサがチャンスを伺っており、現場にはCIAチームとフェデロフを追うアメリカ人記者エドガーもアリスに会いに来ている。そしてデヴェローは間一髪でアリスを救い、逃走する・・・

 こうしてアリスを中心に、デヴェローとCIAチームとアリスの暗殺を狙うアレクサとが三つ巴となってストーリーは展開していく。見どころはと言えば、やはり「元ジェームズ・ボンド」のピアース・ブロスナンが再びスパイを演じるというところなのだろう。ただ、「元ジェームズ・ボンド」と言っても、もう15年も前の話だし、こちらの記憶も薄れてきているし、あまり意識はせずに観ていたのが正直なところ。

 それよりも、目まぐるしく展開するストーリーは先を読ませず、その点では見ごたえあるドラマであった。アクションはそれほど派手なものではないが、ピアース・ブロスナン演じる元エージェントは、冷酷な部分もあってちょっと悪役めいている。その通ったあとには誰も残らないということで、「November Man」と呼ばれている所以なのだろうが、そのあたりはもう少し背景を知りたかった気がする。

 できうることなら、ロシアの殺し屋アレクサとデヴェローの絡みがあった方が面白かったと思うが、その点は少々物足りなさが残ったが、全体としては十分楽しめたスパイ映画である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション