2018年01月03日

【ザ・コンサルタント】My Cinema File 1848

ザ・コンサルタント.jpg

原題: The Accountant
2016年 アメリカ
監督: ギャビン・オコナー
出演: 
ベン・アフレック:クリスチャン・ウルフ
アナ・ケンドリック:デイナ・カミングス
J・K・シモンズ:レイモンド・キング
ジョン・バーンサル:ブラクストン
ジョン・リスゴー:ラマー・ブラックバーン
シンシア・アダイ=ロビンソン:メリーベス・メディナ
ジェフリー・タンバー:フランシス・シルバーバーグ
ジーン・スマート:リタ・ブラックバーン

<シネマトゥデイ>
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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマンを演じたベン・アフレックが、複数の顔を持つアンチヒーローを体当たりで演じるアクション。夜な夜な巨悪に鉄槌を下す片田舎の会計士が、裏社会で壮絶なバトルを繰り広げる様子を映す。『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどのアナ・ケンドリックや、『セッション』などのオスカー俳優J・K・シモンズらが共演。複雑なストーリー展開に手に汗握る。
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主人公のクリスチャン・ウルフは会計士。今日も農場主の税務相談を受け、節税策を指南して感謝されている。しかしその裏では非合法組織等の会計を手伝うという顔も持っている。非合法組織との付き合いは「紙一重」のところもあり、身を守る術は習得している。クリスチャンは、生まれた時からの自閉症で、呪文のように歌を口ごもりながら表を伏せたパズルに取り組む様子が回想シーンで描かれる。そんなクリスチャンを軍人である父親は弟とともに格闘術を教え込む。それは父親なりに息子たちの行く末を案じた末の解決策であった。

 自閉症児はコミュニケーションが苦手であったりするが、クリスチャンもまたその通り。しかし、数字に異常に強く、それが高じて会計士となり、今はシカゴ近郊で小さな自営の会計事務所を構えている。そして、節税を指南して農夫から感謝されたクリスチャンは、農夫の好意によって敷地内で射撃練習をする。その腕前は、神業レベルである。

 一方その頃、商務省局長を務めるレイ・キングは、自室にマリーベス・メディナ分析官を呼ぶ。メディナの経歴詐称を指摘し、それを見逃す代わりにある男の調査を命じる。それは裏の世界で「会計士」と呼ばれる男で、なぜか組織に消されることもなく、様々な組織の間で活動を続けている。メディナは弱みを握られていることもあり、渋々調査に入る。

 ある日、クリスチャンに仕事の依頼が入る。あるハイテク企業で不正会計の疑いがあるというもの。早速調査に赴くと、その企業の経理部デイナが、3ヶ月かけて調査した資料をわずか一晩で解明してしまう。一方、メディナは、ガンビーノ一家7人がたった1人の男に殺された事件を調査する。残された音声ファイルから、メディナはごく小さな声で子守唄のような声が一定のリズムで繰り返されていることに気が付く。専門家によると、それにはある種の精神障害か自閉症患者の特徴があることがわかる・・・。

 表向きは平凡な人物だが、裏に回ると別の凄腕の顔を持つというのは、洋の東西を問わずよくあるパターン。中村主水の仲間である。この映画の主人公も、表の顔は会計士だが、子供の頃から鍛えられた腕前を持っている。ただ変わっているのが、「自閉症」というところと、それゆえに数字に異常に強いというところ。なかなか面白い設定である。

 その主人公のクリスチャンはあくまでも「会計士」。原題はそのもの“The Accountant”。ところがなぜか邦題は「コンサルタント」。コンサルタントとアカウンタントは違うのだが、多分ゴロが悪くて変えたのだろうが、映画の内容を考えると滑稽である。演じるのはベン・アフレック。最近ではバットマンもやっているから違和感はないが、自閉症の会計士というのも面白いと思う。

 ともに訓練を受けて育った弟との意外な遭遇。そして謎に満ちた「秘書」の正体。あちこちにストーリーを盛り上げる要素が散りばめられている。それを追うレイとメディナのコンビ。これからシリーズ化するとは思えないが、シリーズ化しても面白そうな会計士である。

これからベン・アフレックはアクションスターの顔も見せて行くのか。結構サマになっているし、それならそれで期待したいと思わされる一作である・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年11月26日

【ファイナル・ガール】

ファイナル・ガール.jpg

原題: Final Girl
2014年 アメリカ・カナダ
監督: タイラー・シールズ
出演: 
アビゲイル・ブレスリン:ヴェロニカ
アレクサンダー・ルドウィグ:ジェームソン
ウェス・ベントリー:ウィリアム
フランチェスカ・フィッシャー=イーストウッド:グウェン
キャメロン・ブライト:シェーン

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冒頭、両親が死んで身寄りのなくなったと見られる幼女ヴェロニカに、ウィリアムが優しく質問をしている。両親が亡くなったことに対し、ヴェロニカは「人はいつか死ぬ」と子供らしからぬ答え。ウィリアムは、質問とテストの内容に満足すると、自分のところでを学ぶように告げ、ヴェロニカはこれに応じる。そして12年の時が経つ。

成長したヴェロニカは、ウィリアムから訓練を受けている。銃の取り扱いから森の中ではだしで放り出されるサバイバル訓練、格闘技等々。その頃、ある町で高校生4人組がウエイトレスの金髪の女子高校生グウェンに目をつける。リーダー格のジェームソンはイケメンであり、グウェンに甘い言葉を囁くと店から連れ出す。そして人気のない森に連れて行くとグウェンを逃がし、ハンティングをする。逃げきれなくなったグウェンを追い詰めると、なんと射殺してしまう。

ヴェロニカの訓練は続き、それは素手で背後から首を絞めて気絶させたり、薬物の耐性の訓練にも及ぶ。薬物の耐性テストでは、幻覚に襲われ「もっとも恐ろしい」と考える経験を味わうことになる。そんな訓練を終えたヴェロニカに、ウィリアムは実戦の指示を出す。それが陰で殺人ハンティングを繰り返す高校生グループと近づき、自ら囮となってその正体を暴いた上で対処するというもの。

グループが獲物として狙う「金髪美少女」の要件をヴェロニカは満たしており、案の定、ヴェロニカはジェームソンから声を掛けられ、金曜日の夜に出かけていく。いざハンティング開始となったが、いつもの「獲物」とは違うことに戸惑うグループ。そしてヴェロニカと高校生グループとの対決がこの映画のクライマックスとなる。
しかし、である。この映画あまりにもお粗末すぎて涙が出てくる。

まず、幼女時代から格闘訓練を積んできたヴェロニカの相手が、ただのイカレタ高校生というのもいかがなものかと言う気がする。それこそ赤子の手を捻るようなものだと思うが、ヴェロニカは苦戦する。格闘はお世辞にもかっこいいとは言えないレベル。同じように幼少期から鍛えられた『ハンナ』のハンナや『コロンビアーナ』のカトレアとはまるでレベルが違う。12年も何をトレーニングしていたのかと疑問に思わざるを得ない。

本来、か弱きはずの女性が男顔負けの格闘アクションを披露してこそこの手のアクション映画は成り立つと思うのだが、この映画の製作陣はそのあたりよくわからなかったようである。女の子になんとなくやらせてみた程度では、観る者を満足させることは到底できない。ストーリー的にも一体何をしたかったのだろうとの疑問ばかりが残る。残念ながら、お粗末なアクションもどき映画としか評価し得ない映画である・・・

評価:★☆☆☆☆




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2017年09月22日

【ブライド・ウエポン】

ブライド・ウエポン.jpg

原題: In the Blood
2014年 アメリカ
監督: ジョン・ストックウェル
出演: 
ジーナ・カラーノ:エバ
カム・ジガンデイ:デレク・グラント
イスマエル・クルーズ・コルドバ:マニー
ルイス・ガスマン:ラモン・ガルシア警部
トリート・ウィリアムズ:ロバート・グラント
アマウリー・ノラスコ:シルビオ・ルーゴ
スティーブン・ラング:ケイシー
ダニー・トレホ:ビッグ・ビス

<シネマトゥデイ>
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アメリカ女子総合格闘技界のスターで、『エージェント・マロリー』の主演を務めたジーナ・カラーノが陰謀に立ち向かうヒロインを演じるアクション。新婚旅行中に何者かに連れ去られた夫を救うべく、残された妻が犯罪組織を相手に立ち向かうさまを活写する。メガホンを取るのは、『イントゥ・ザ・ブルー』『ネイビーシールズ:チーム6』などのジョン・ストックウェル。『マチェーテ』シリーズなどのダニー・トレホほか個性豊かな俳優陣が共演。屈強な男たちに立ち向かうジーナの、スピーディーかつパワフルなアクションに目がくぎ付けになる。
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エバとデレクは恋に落ち、めでたくゴールイン。デレクは成功者の父を持ち裕福な家庭に育っていたが、エバは父の男手一つで育てられている。その父が過激な人で、娘には格闘技術を叩き込んでいるという筋書き。デレクの父は、そんなエバを快く思っていない。そうしたイントロを経て、2人はハネムーンでカリブ海のリゾート、ドミニカ共和国を訪れる。

このエバを演じるのは、『エージェント・マロリー』のジーナ・カラーノ。現地の危なげな店に踊りに行くと、『マチェーテ』のダニー・トレホに絡まれる。ところがエバはただの女ではない。たちまち周りを巻き込んでの大乱闘。飛び付き腕ひしぎなどを鮮やかに披露してくれる。まずはご挨拶といった感じの乱闘アクションである。

ここまでは、まぁ予想内の展開なのであるが、期待していたジーナ・カラーノにどうも違和感を抱く。『エージェント・マロリー』の時より明らかに太っていて、それゆえに夫に甘えてみせても可愛気がない。『エイリアン2』の海兵隊のバスクエスもそうだったが、男勝りが過ぎると男にしなだれかかっても様にならないのである。

さてそれはともかく、現地でお調子者のマニーに声をかけられた2人は、マニーの勧めるケーブルのアクティビティーに参加する。エバは怖がって辞退するが(これも肉体派のエバが怖がっても様にならない)、デレクは挑戦。ところが途中でロープが切れ、デレクは落下してしまう。エバは慌ててデレクの元に駆けつけるが、デレクは足を骨折する重傷。救急車が到着するも、なぜかエバは乗せてもらえない。やむなくバイクで追走するが、着いた病院にデレクは運び込まれていなかった・・・

勝手わからぬ外国で、重症の夫は行方不明。エバは街中の病院を探し、地元警察にも相談するが、デレクは見つからない。それどころか、地元のガルシア警部や慌てて駆けつけてきたデレクの家族からは、保険金殺人を疑われる始末。孤立無援のエバは、マニーを見つけ出すと力づくで脅し、捜索に協力させる。やがて、意外な事件の真相がわかってくる・・・

全編にわたってジーナ・カラーノが大活躍する。地元の警察すらエバの邪魔をするどころか口封じをしようとする始末。そんな相手をジーナ・カラーノがちぎっては投げで叩きのめしていく。それにしても太ってしまったジーナにはお色気を感じない。女優の格闘アクションは、ミラ・ジョヴォヴィッチやアンジョリなどが第一人者であるが、皆スマート美人である。ジーナは、格闘技術は一流なのかもしれないが、映画というビジュアルな世界で太ってしまったのは致命傷である(まぁ個人の好みの話ではあるが・・・)。

次回作までには、ぜひダイエットをお願いしたいと思わずにはいられない映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年08月13日

【ジョン・ウィック】

ジョン・ウィック.jpg

原題: John Wick
2014年 アメリカ
監督: チャド・スタエルスキ
出演: 
キアヌ・リーブス:ジョン・ウィック
ミカエル・ニクビスト:ヴィゴ・タラソフ
アルフィー・アレン:ヨセフ・タラソフ
ウィレム・デフォー:マーカス
ディーン・ウィンタース:アヴィ
エイドリアン・パリッキ:ミス・パーキンス
オメル・バルネア:グレゴリー
トビー・レナード・ムーア:ヴィクター
ダニエル・バーンハード:キリル
ジョン・レグイザモ:オーレリオ

<シネマトゥデイ>
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『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがすご腕の元ヒットマンを演じたアクション。ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元暗殺者が、壮絶な復讐に乗り出していく。メガホンを取るのは、『マトリックス』シリーズなどのスタントを務めてきたチャド・スタエルスキ。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、『ヘラクレス』などのイアン・マクシェーンら、実力派が共演する。全編を貫くダークでスタイリッシュなビジュアルに加え、カンフーと銃撃戦を融合させた迫力のアクションも必見。
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冒頭、最愛の妻の葬儀に参列する一人の男ジョン・ウィック。葬儀の後、亡き妻から贈り物として子犬が届く。趣味の自動車はほどほどにしてというメッセージとともに。ある日、ジョンは、愛車ムスタングでガソリンスタンドに寄る。そこで出会ったのはロシア系のチンピラ。1人がジョンのムスタングを売れと言うが、ジョンは軽くいなす。ところがその夜、子犬の鳴き声で目を覚ましたジョンは、何者かに襲われる。そしてムスタングを奪われ、挙句妻の形見の子犬も殺されてしまう・・・

車を奪ったのは、ロシアン・マフィアのボス、ヴィゴ・タラソフの息子・ヨセフ。ヨセフは配下の自動車工場にムスタングを持ち込むが、工場のオーナーはそれが誰の車か一目で見分けると、ボスの息子にもかかわらずヨセフを殴る。そしてそれを咎めてきたヴィゴに、オーナーはジョンのことを告げる。それを聞いたヴィゴは、息子を殴る。そして慌ててジョンに連絡して和解の道を探るも、ジョンは受け付けない。やむなく、ヴィゴは部下をジョンの家へと向かわせる・・・

ここに至り、ヴィゴがジョンの正体を息子に語って聞かせる。かつては組織に属する凄腕の殺し屋で、妻と出会い足を洗ったと。そしてその時条件として出された不可能に近い殺しをやり遂げたと。そして家に押し入ったヴィゴの部下たちは次々にジョンに射殺されていく。このアクションがまたすごい。ガンファイトと格闘技をミックスしたもので、いままでに見たことがない。あっという間に、全滅させ、「クリーニング」を呼ぶ。

ヴィゴは、懸賞金200万ドルでジョンの暗殺を殺し屋達に公示する。その中にはジョンの親友でもあるマーカスもいる。ジョンは、殺し屋御用達の「コンチネンタル・ホテル」に宿を取る。ここでの殺しはご法度というルールがある。顔なじみのジョンは、ホテルのオーナーからヨセフの居場所を聞き出すと、彼のいるナイトクラブに単身乗り込んでいく。顔なじみでジョンの腕前を知るクラブの護衛の1人は、ジョンに立ち去るように言われ、感謝して去っていく。なかなかいい雰囲気のアクションドラマである。

こうしてジョンと今や組織を挙げてこれに立ち向かうヴィゴとの対決が全編にわたって展開される。ジョンと旧知の女暗殺者ミズ・パーキンズすら敵に回る。ホテルの掟を破ってでも殺せば賞金は倍額と言われての行動。これはすんでのところでマーカスの狙撃によって救われ、逆にパーキンズを捕らえる。彼女からヴィゴの隠し資産の場所を聞き出したジョンは、そこを襲撃し、財産に火をかけて灰にする。今や壮絶な死闘になり、ストーリーから目が離せなくなる。

随所に光る格闘ガンファイト。これはなかなかクールである。キアヌ・リーヴスも『スピード』などでアクションを見せてくれていたが、これはまた一味も二味も違う。早くも続編が発表されているが、シリーズ化されるなら必見だろう。まったくの無敵というわけではなく、何度も殺されそうなピンチがあって、その都度マーカスに救われたりする。そんな危うさも魅力だろうか。

新しいヒーローの誕生にワクワクしつつ、シリーズ化に心が躍る思いがする。続編も実に楽しみな映画である・・・


評価:★★★☆☆





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2017年05月14日

エージェント・ウルトラ

エージェント・ウルトラ.jpg

原題: American Ultra
2015年 アメリカ
監督: ニマ・ヌリザデ
出演: 
ジェシー・アイゼンバーグ:マイク・ハウエル
クリステン・スチュワート:フィービー・ラーソン
トファー・グレイス:エイドリアン・イェーツ
コニー・ブリットン:ヴィクトリア・ラセター
ウォルトン・ゴギンズ:ラファ
ジョン・レグイザモ:ローズ
ビル・プルマン:クルーガー

<シネマトゥデイ>
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『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ、『トワイライト』シリーズなどのクリステン・スチュワートが共演したアクション。CIAの洗脳プログラムによって工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀と恋人に迫る危機に立ち向かう。メガホンを取るのは、『プロジェクトX』のニマ・ヌリザテ。『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『スパイダーマン3』などのトファー・グレイスらが脇を固める。ダメ青年から敏腕工作員へと瞬時に変貌する主人公の姿が痛快。
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 アメリカの片田舎でコンビニのバイトをしているマイク・ハウエルは、勤務中にレジでスーパーヒーローのサルを主人公にした自作漫画を描きながら、のらりくらりと日々を過ごしている。そんな彼が一念発起し、同棲相手のフィービーに最高のプロポーズをしようとハワイ旅行を計画する。しかし、出発直前になってパニック症候群の発作が起こり、飛行機に乗ることができなくなる。フィービーはそんな彼を責めることなく優しく見守る。

 一方、遠く離れたCIA本部では、マイクが地元を離れようとした動きを察知し、イェーツはこれを「処分」しようとする。それに対し、今や降格されたラセターが反対し、これを阻止しようとする。「あれはアメリカ政府の資産だ」として処分自由を宣言するイェーツと人道的観点から反対するラセター。権限では上のイェーツはラセターの反対を意にせず、エージェントを送り込む。

 イェーツに反感を持つラセターは密かに現地入りし、店番をするマイクに意味不明の言葉を囁く。マイクの中で何かが反応する。そして気が付くと、マイクの車に二人の男が何やら作業をしており、マイクが近付いていくとおもむろに銃を向けてマイクを撃とうとする。ここからの動きが素早い。今までのほほんと生きている若者だったマイクが、持っていたカップヌードルのお湯を相手にぶちまけると、スプーン1本で1人を刺殺し、あっという間にもう1人の銃を奪い取ってこれを射殺する。

 実はマイクは、CIAの極秘計画によって暗殺トレーニングを受けたエージェントだったという筋書き。思わず「トレッドストーン計画」かと思ってしまう。自分でもわけがわからないマイク。フィービーを呼んではオロオロするばかり。警察に連行されるも、そこにもさらにイェーツが送り込んだ殺人マシーン化したエージェントたちが襲いかかってくる。やがて、周囲一帯に感染が宣言され、マイクは感染者として手配されていることを知る・・・。

 格闘技とは無縁だった風采の上がらぬ男が、突然コンバットファイトの達人となってしまう。こういうギャップはなかなか面白い。しかし、このマイクであるが、なかなか目覚めが悪く、何度も窮地に陥る。そのたびに「偶然」の作用で救われるのであるが、それもまた良しかもしれない。銃撃アクションだけでなく、マイクは身の回りのあらゆるものを武器に替えて襲い来るエージェントを撃退する。観ていてなかなか爽快である。

 そしてもう一つの見どころは、クリステン・スチュアートだろう。この人は、エマ・ワトソンと並んで個人的に注目の若手女優さんである。この映画では、ちょっと格闘アクションを披露してくれたりして、なかなか楽しませてくれる。見ているだけで満足できるし、これからどんな映画に出るのか、実に楽しみである。

 あまり期待はしていなかったものの、ストーリーも意外に面白く、ひろいものをした気分の映画である・・・


評価:★★★☆☆





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