2017年05月14日

エージェント・ウルトラ

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原題: American Ultra
2015年 アメリカ
監督: ニマ・ヌリザデ
出演: 
ジェシー・アイゼンバーグ:マイク・ハウエル
クリステン・スチュワート:フィービー・ラーソン
トファー・グレイス:エイドリアン・イェーツ
コニー・ブリットン:ヴィクトリア・ラセター
ウォルトン・ゴギンズ:ラファ
ジョン・レグイザモ:ローズ
ビル・プルマン:クルーガー

<シネマトゥデイ>
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『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ、『トワイライト』シリーズなどのクリステン・スチュワートが共演したアクション。CIAの洗脳プログラムによって工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀と恋人に迫る危機に立ち向かう。メガホンを取るのは、『プロジェクトX』のニマ・ヌリザテ。『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『スパイダーマン3』などのトファー・グレイスらが脇を固める。ダメ青年から敏腕工作員へと瞬時に変貌する主人公の姿が痛快。
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 アメリカの片田舎でコンビニのバイトをしているマイク・ハウエルは、勤務中にレジでスーパーヒーローのサルを主人公にした自作漫画を描きながら、のらりくらりと日々を過ごしている。そんな彼が一念発起し、同棲相手のフィービーに最高のプロポーズをしようとハワイ旅行を計画する。しかし、出発直前になってパニック症候群の発作が起こり、飛行機に乗ることができなくなる。フィービーはそんな彼を責めることなく優しく見守る。

 一方、遠く離れたCIA本部では、マイクが地元を離れようとした動きを察知し、イェーツはこれを「処分」しようとする。それに対し、今や降格されたラセターが反対し、これを阻止しようとする。「あれはアメリカ政府の資産だ」として処分自由を宣言するイェーツと人道的観点から反対するラセター。権限では上のイェーツはラセターの反対を意にせず、エージェントを送り込む。

 イェーツに反感を持つラセターは密かに現地入りし、店番をするマイクに意味不明の言葉を囁く。マイクの中で何かが反応する。そして気が付くと、マイクの車に二人の男が何やら作業をしており、マイクが近付いていくとおもむろに銃を向けてマイクを撃とうとする。ここからの動きが素早い。今までのほほんと生きている若者だったマイクが、持っていたカップヌードルのお湯を相手にぶちまけると、スプーン1本で1人を刺殺し、あっという間にもう1人の銃を奪い取ってこれを射殺する。

 実はマイクは、CIAの極秘計画によって暗殺トレーニングを受けたエージェントだったという筋書き。思わず「トレッドストーン計画」かと思ってしまう。自分でもわけがわからないマイク。フィービーを呼んではオロオロするばかり。警察に連行されるも、そこにもさらにイェーツが送り込んだ殺人マシーン化したエージェントたちが襲いかかってくる。やがて、周囲一帯に感染が宣言され、マイクは感染者として手配されていることを知る・・・。

 格闘技とは無縁だった風采の上がらぬ男が、突然コンバットファイトの達人となってしまう。こういうギャップはなかなか面白い。しかし、このマイクであるが、なかなか目覚めが悪く、何度も窮地に陥る。そのたびに「偶然」の作用で救われるのであるが、それもまた良しかもしれない。銃撃アクションだけでなく、マイクは身の回りのあらゆるものを武器に替えて襲い来るエージェントを撃退する。観ていてなかなか爽快である。

 そしてもう一つの見どころは、クリステン・スチュアートだろう。この人は、エマ・ワトソンと並んで個人的に注目の若手女優さんである。この映画では、ちょっと格闘アクションを披露してくれたりして、なかなか楽しませてくれる。見ているだけで満足できるし、これからどんな映画に出るのか、実に楽しみである。

 あまり期待はしていなかったものの、ストーリーも意外に面白く、ひろいものをした気分の映画である・・・


評価:★★★☆☆





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2017年05月07日

サバイバー

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原題: Survivor
2015年 アメリカ・イギリス
監督: ジェームズ・マクティーグ
出演: 
ミラ・ジョヴォヴィッチ:ケイト・アボット
ピアース・ブロスナン:時計屋
ディラン・マクダーモット:サム・パーカー
アンジェラ・バセット:クレイン駐英大使
ロバート・フォスター:ビル
ジェームズ・ダーシー:アンダーソン警部
フランシス・デ・ラ・トゥーア:サリー

<シネマトゥデイ>
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『バイオハザード』シリーズなどのミラ・ジョヴォヴィッチと『007』シリーズなどのピアース・ブロスナンが共演し放つアクション。爆破テロ犯人のぬれぎぬを着せられた外交官が、未曽有の危機からアメリカを救おうと孤軍奮闘する姿を描く。『推理作家ポー 最期の5日間』などのジェームズ・マクティーグが監督を務め、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアンジェラ・バセットらが共演。ラストまで息もつかせぬ展開に手に汗握る。
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 9.11以降、自国への入国審査を厳しくしたアメリカ。ロンドンの米国大使館には、ビザの審査にあたりエリート外交官ケイトが派遣される。年の瀬も押し迫った12月29日、ケイトはある不審な入国者に気付く。慎重に調査しようとするケイトに対し、事務が滞ることを懸念した上司が顔をしかめる。

 仲間の誕生日祝いにレストランへ行ったケイトは、プレゼントを買いに向かいの店に行く。すると突然、レストランで爆発が起こり仲間は全員死亡する。茫然自失するケイトの前に現れた男は、ケイトを射殺しようと銃を取り出す。慌てて逃げるケイト。そして緊急行動プランに即して避難したケイトの前に現れた上司は、なんとケイトを殺害しようとする。ケイトは難を逃れるも、爆破と上司殺しの犯人として緊急手配されてしまう・・・

 『バイオハザード』シリーズですっかり「アクション女優」として定着した感のあるミラ・ジョヴォヴィッチであるが、ここでは普通の外交官として登場する。ただし有能で、事実テロリストたちが送り込もうとした研究者に不審点を見出す。これに危機感を抱いたテログループがケイトを葬るべく殺し屋を送り込むのである。

 この殺し屋は“時計屋”と呼ばれる凄腕。演じるのは、なんとピアース・ブロスナン。元007であるが、老スパイの次は殺し屋というわけである。この方は、やっぱりアクションの方がいいように思える。そんな凄腕の殺し屋に狙われる一方、爆弾テロの実行犯の濡れ衣をも着せられ、地元イギリス警察からも追われることになる。

 このスリリングな展開がこの映画の見所。窮地に陥るケイトであるが、孤立無援というわけではない。サムという上官が支援してくれる。サムは、ケイトが調査過程でイギリス当局からクレームを受けた際も、駐英大使の前でケイトを支持する。普通の上司だったら保身に走るところだが、部下をかばってリスクを取る行動はビジネスマンとしては見習いたいところである。

 何でもそうだが、周りの空気を読んでそれに合わせて仕事をするということも大事かもしれないが、自らの職務の内容に照らし合わせて「空気を読まない」ことも大事な時がある。『HERO』の久利生公平もそんな仕事をしていたが、この映画のケイトも然り。上官のサムも然り。ビジネスマンとしては自分もかくありたいと思う。

 そんなケイトの信念は、自らの身の危険を顧みずに裏で進む陰謀をキャッチし、その阻止に向けて動く。“時計屋”もそんなケイトの後を追い、新たな大規模テロの準備が着々と進む。映画としても惹きつけられる展開である。最後はメデタシメデタシなのであるが、その後、ケイトやサムはどういう評価を得られたのであろうか。ビジネスマン的にはちょっと木になるところである。

 ビジネスマンとしても、観て感じるところがある映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年04月11日

アウトバーン

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原題: Collide
2016年 イギリス・ドイツ
監督: エラン・クリーヴィー
出演: 
ニコラス・ホルト:ケイシー
フェリシティ・ジョーンズ:ジュリエット
マーワン・ケンザリ:マティアス
ベン・キングズレー:ゲラン
アンソニー・ホプキンス:ハーゲン・カール
ヨアヒム・クロール:ヴォルフガング
クレーメンス・シック:ミルコ
トーマス・バインダー:ウォルター

<映画.com>
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルト主演で、速度無制限の高速道路=アウトバーンを舞台に描くカーアクション作品。麻薬が積まれたトラックと、500万ユーロを載せた高級車。巧妙に仕組まれた、危険な取引に巻き込まれてしまったケイシーは、ふたつの巨悪組織から逃がれ、恋人のジュリエットを救うべく、高級車を乗り換えて制限速度のないアウトバーンを疾走する。主人公ケイシー役にホルト、恋人のジュリエット役に『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』主演のフェリシティ・ジョーンズ。アンソニー・ホプキンス、ベン・キングズレーという大御所が、それぞれ悪役として脇を固める。製作は『マトリックス』シリーズのジョエル・シルバー。
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主人公のケイシーは、アメリカで「いろいろあって」ドイツに来ている。組織のボスであるゲランのもとで、何やら良からぬ事に手を染めている。そんなある日、ケイシーは、同じくアメリカから「勉強のために」来ているジュリエットと出会う。ケイシーは、ジュリエットのために悪事から足を洗うことにする。

一方、ゲランは麻薬王ハーゲン・カールに対し、対等のパートナーシップを申し入れるが、ゲランの品位を理由にハーゲンはこの申し出をあっさり断る。ゲランは当然内面に秘めた不満を募らせる。そのハーゲンは、大量のコカインを密輸しドイツ国内で売りさばいていた。

ジュリエットとともに幸せな日々を過ごすケイシー。地道に額に汗して働くが、ある日ジュリエットが倒れ、深刻な病状だと知る。治療には腎臓移植しかなく、それには25万ユーロの資金がいる。日々の暮らしもやっとの二人にはそんなお金を用意することができない。悩めるケイシーは、ゲランの仕事に戻ることを決意する。

ゲランは戻って来たケイシーを歓迎し、対立するハーゲンから麻薬を強奪するプランを打ち明ける。ジュリエットの手術費を稼ぎたい一心のケイシーは、仲間のマティアスとともに輸送トラックを奪う計画を立てる。そして実行に移すが、警戒厳重なハーゲンの部下にたちまち捕らえられてしまう・・・

愛する女性の為なら悪魔にも魂を売ろうとするのは、男の性なのかもしれない。アナキン・スカイウォーカーも愛するパドメのためにダークサイドへと堕ちていったが、ケイシーも足を洗ったはずの世界に舞い戻る。されど当然リスクと背中合わせであり、案の定そうそううまくはいかない。ハーゲンの警備は厳重でケイシーは捕らえられてしまう。

 何とかうまく逃げだしたものの、今度はハーゲンの魔の手はジュリエットへと向かう。気も狂わんばかりにジュリエットの元に行こうとするケイシー。高級車を盗み出し、アウトバーンを激走する。これがなかなかの迫力。邦題にしたくなる気持ちも良くわかる。つくづく地道に真面目にが一番だと感じるが、そう思って大後悔していたのはケイシー本人でろう。

 主演はニコラス・ホルト。これまで『X−MEN:アポカリプス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『X−MEN:フューチャー&バスト』『ジャックと天空の巨人』と観てきたが、いずれも雰囲気が違っていて同一人物とは思いにくい人である。これからも活躍する俳優さんなのであろう。

 それよりも脇を固めるのが、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズだったり、アンソニー・ホプキンスやベン・キングズレーといった大物なのが意外であった。この御大二人の激突は見ものである。小粒な作品かと思っていたが、意外に面白かったというのが正直なところ。観ても損はない一作である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年02月26日

スパイ・レジェンド

スパイ・レジェンド.jpg


原題: The November Man
2014年 アメリカ
監督: ロジャー・ドナルドソン
出演: 
ピアース・ブロスナン:ピーター・デヴェロー
ルーク・ブレイシー:デヴィッド・メイソン
オルガ・キュリレンコ:アリス・フルニエ
ラザル・リストフスキー:アルカディ・フェデロフ
ビル・スミトロヴィッチ:ジョン・ハンリー
イライザ・テイラー:サラ
カテリーナ・スコーソン:セリア
ウィル・パットン:ペリー・ワインスタイン
メディハ・ムスリオヴィック:ナタリア・ウラノヴァ

<シネマトゥデイ>
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ビル・グレンジャーの小説「ノヴェンバー・マン」を実写化した、スパイサスペンス。CIAの敏腕エージェントとして活躍していた過去を持つ男が、自身が育てた現役スパイからの襲撃とその裏に隠された陰謀に挑んでいく。メガホンを取るのは、『バウンティ/愛と反乱の航海』のロジャー・ドナルドソン。主演は『007』シリーズなどのピアース・ブロスナン、『オブリビオン』などのオルガ・キュリレンコ。肉弾戦、銃撃戦、カーチェイスといったアクションに加え、年齢を感じさせないピアースの立ち振る舞いにも引き込まれる。
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 主人公はかつてCIAのエージェントとして活躍していたピーター・デヴェロー。デヴェローはある若手にエージェントとしてのイロハを叩き込む。その若手メイソンと組んだある事件で、デヴェローたちは要人の命を守ったものの、現場の巻き添えで少年を死なせてしまう。それから5年、デヴェローはスイスで引退生活を送っている。

 そんなデヴェローの元へ、元同僚のハンリーが訪ねてくる。モスクワの女殺し屋アレクサが、CIAの諜報員仲間を次々と殺害しているという。裏にいるのは、ロシアの次期大統領候補フェデロフ。かつて行ってきた自分の行為を知る人間を消すのが目的だという。そして、今最も危険な状況にあるのは、デヴェローの恋人ナタリア。ナタリアはフェデロフの側近として潜入しており、重要人物の名前を握っているという。ハンリーは、ナタリアからの指名だとして、デヴェローに救出を依頼する。

 ナタリアはフェデロフの金庫からある人物の写真を持ち出す。しかし、すぐにバレて追われる。危機一髪のところでデヴェローが救い出すが、重要人物である女性の名前をナタリアが告白すると、ナタリアはCIAの潜入チームによって射殺されてしまう。射殺したのは、メイソン。デヴェローはその事実を知ると、静かに現場を立ち去る・・・

 デヴェローは、メイソン率いるチームに追われながらもナタリアの教えた重要人物「ミラ・フィリポワ」を探す。そしてベオグラードの難民センターに滞在していた時に、ミラを担当していた職員アリス・フルニエに行き着く。そこには殺し屋のアレクサがチャンスを伺っており、現場にはCIAチームとフェデロフを追うアメリカ人記者エドガーもアリスに会いに来ている。そしてデヴェローは間一髪でアリスを救い、逃走する・・・

 こうしてアリスを中心に、デヴェローとCIAチームとアリスの暗殺を狙うアレクサとが三つ巴となってストーリーは展開していく。見どころはと言えば、やはり「元ジェームズ・ボンド」のピアース・ブロスナンが再びスパイを演じるというところなのだろう。ただ、「元ジェームズ・ボンド」と言っても、もう15年も前の話だし、こちらの記憶も薄れてきているし、あまり意識はせずに観ていたのが正直なところ。

 それよりも、目まぐるしく展開するストーリーは先を読ませず、その点では見ごたえあるドラマであった。アクションはそれほど派手なものではないが、ピアース・ブロスナン演じる元エージェントは、冷酷な部分もあってちょっと悪役めいている。その通ったあとには誰も残らないということで、「November Man」と呼ばれている所以なのだろうが、そのあたりはもう少し背景を知りたかった気がする。

 できうることなら、ロシアの殺し屋アレクサとデヴェローの絡みがあった方が面白かったと思うが、その点は少々物足りなさが残ったが、全体としては十分楽しめたスパイ映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年02月05日

コードネーム:プリンス

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原題: The Prince
2014年 アメリカ
監督: ブライアン・A・ミラー
出演: 
ジェイソン・パトリック:ポール
ジェシカ・ロウンズ:アンジェラ
ブルース・ウィリス:オマー
RAIN (ピ):マーク
ジョン・キューザック:サム
ジーア・マンテーニャ:ベス
50セント:ファーマシー
ドン・ハーヴェイ:ライリー

<映画.com>
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ブルース・ウィリス、ジョン・キューザック、Rain(ピ)ら豪華スター共演によるクライムアクション。かつて裏社会で殺し屋として暗躍したポールは、犯罪組織のボス、オマールの暗殺にしたことをきっかけに足を洗い、現在は自動車整備工場を営みながら平穏な毎日を送っていた。そんなある日、ポールの娘が突然、行方不明になってしまう。ポールは愛する娘を探し出すべく、かつての仲間たちと共に裏社会を奔走する。主人公の殺し屋ポールを「スピード2」のジェイソン・パトリックが、ポールに恨みを抱くオマールをウィリスが演じた。監督は「ライジング・サン 裏切りの代償」のブライアン・A・ミラー。2015年1〜2月にヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。
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 主人公のポールは、ミシシッピ州ポントトックの田舎で自動車整備工場を営んでいる。一人娘のベスは、ニューオーリンズで暮らし大学へ通っている。そんなベスはポールにとっての生きがいである様子。ところがある日、大学から授業料未納の通知が届く。不審に思ったポールはすぐベスに電話するも、ベスの携帯に出たのは見知らぬ男。連絡がとれず、心配したポールは自らベスの元へ訪ねて行く。

 ところがベスは不在。部屋にあった写真からベスの友人と睨んだアンジェラを探すポール。はじめこそ非協力的だったが、やがてアンジェラはポールに協力するようになる。その結果、ベスは薬物に手を出していて、エディという男からそれを買っていたとわかる。そしてエディを探すポール。危なそうな男たちが行く手を阻むものの、ポールは難なくこれを叩きのめす。実はポールはその昔、裏稼業で殺し屋をやっていた過去を持っている。そのコードネームは、「プリンス」。

 ポールが引退したきっかけは、裏社会で一大勢力を誇る組織のボスであるオマー・カイザーを狙った暗殺で、誤ってオマーの妻と幼い娘を爆殺してしまったこと。妻子を殺されたオマーは怒り狂い、20年を経た現在もその恨みは消えていない。裏社会のルートからプリンスが街に戻ったと知ったオマーは、部下のマークにポールを捕らえるよう命じる・・・

 こうして、愛する娘を探しながら、対立する組織のボスとの対決に向けて物語は動いて行く。単純といえば単純なストーリー。主演のジェイソン・パトリックは、何となく見覚えがあると思っていたが、『告発のとき』『私の中のあなた』などに出演していたようである。ほとんど印象はない。そんな無名に近い男が主演となると、それを覆すような見せ場があれば(例えば『ダイ・ハード』の時のブルース・ウィリスのように)別であるが、そうでないとちょっと映画全体のパンチ力も劣ることになる。この映画はそんな典型。

 主演はともかく、共演はなぜか豪華。敵対する組織のボスは、ブルース・ウィリスだし、主人公を手助けする昔の仲間はジョン・キューザックだし。ジョン・キューザックと交代したら映画も締まったのではないかと思ってしまう。たった一人で敵地に乗り込み、敵をバッタバッタと撃ち殺し、最後は宿命の相手との対決を制し囚われていた娘を救い出す。見事なまでのありがちなストーリーで、アクションもそれほど見せ場なく終わる。悪くはないが、よくもないというのが正直な感想である。

豪華共演陣の割には、ほどほどの映画となっており、ちょっと残念な一作である・・・ 


評価:★★☆☆☆





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