2017年04月11日

アウトバーン

アウトバーン.jpg

原題: Collide
2016年 イギリス・ドイツ
監督: エラン・クリーヴィー
出演: 
ニコラス・ホルト:ケイシー
フェリシティ・ジョーンズ:ジュリエット
マーワン・ケンザリ:マティアス
ベン・キングズレー:ゲラン
アンソニー・ホプキンス:ハーゲン・カール
ヨアヒム・クロール:ヴォルフガング
クレーメンス・シック:ミルコ
トーマス・バインダー:ウォルター

<映画.com>
********************************************************************************************************
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルト主演で、速度無制限の高速道路=アウトバーンを舞台に描くカーアクション作品。麻薬が積まれたトラックと、500万ユーロを載せた高級車。巧妙に仕組まれた、危険な取引に巻き込まれてしまったケイシーは、ふたつの巨悪組織から逃がれ、恋人のジュリエットを救うべく、高級車を乗り換えて制限速度のないアウトバーンを疾走する。主人公ケイシー役にホルト、恋人のジュリエット役に『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』主演のフェリシティ・ジョーンズ。アンソニー・ホプキンス、ベン・キングズレーという大御所が、それぞれ悪役として脇を固める。製作は『マトリックス』シリーズのジョエル・シルバー。
********************************************************************************************************

主人公のケイシーは、アメリカで「いろいろあって」ドイツに来ている。組織のボスであるゲランのもとで、何やら良からぬ事に手を染めている。そんなある日、ケイシーは、同じくアメリカから「勉強のために」来ているジュリエットと出会う。ケイシーは、ジュリエットのために悪事から足を洗うことにする。

一方、ゲランは麻薬王ハーゲン・カールに対し、対等のパートナーシップを申し入れるが、ゲランの品位を理由にハーゲンはこの申し出をあっさり断る。ゲランは当然内面に秘めた不満を募らせる。そのハーゲンは、大量のコカインを密輸しドイツ国内で売りさばいていた。

ジュリエットとともに幸せな日々を過ごすケイシー。地道に額に汗して働くが、ある日ジュリエットが倒れ、深刻な病状だと知る。治療には腎臓移植しかなく、それには25万ユーロの資金がいる。日々の暮らしもやっとの二人にはそんなお金を用意することができない。悩めるケイシーは、ゲランの仕事に戻ることを決意する。

ゲランは戻って来たケイシーを歓迎し、対立するハーゲンから麻薬を強奪するプランを打ち明ける。ジュリエットの手術費を稼ぎたい一心のケイシーは、仲間のマティアスとともに輸送トラックを奪う計画を立てる。そして実行に移すが、警戒厳重なハーゲンの部下にたちまち捕らえられてしまう・・・

愛する女性の為なら悪魔にも魂を売ろうとするのは、男の性なのかもしれない。アナキン・スカイウォーカーも愛するパドメのためにダークサイドへと堕ちていったが、ケイシーも足を洗ったはずの世界に舞い戻る。されど当然リスクと背中合わせであり、案の定そうそううまくはいかない。ハーゲンの警備は厳重でケイシーは捕らえられてしまう。

 何とかうまく逃げだしたものの、今度はハーゲンの魔の手はジュリエットへと向かう。気も狂わんばかりにジュリエットの元に行こうとするケイシー。高級車を盗み出し、アウトバーンを激走する。これがなかなかの迫力。邦題にしたくなる気持ちも良くわかる。つくづく地道に真面目にが一番だと感じるが、そう思って大後悔していたのはケイシー本人でろう。

 主演はニコラス・ホルト。これまで『X−MEN:アポカリプス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『X−MEN:フューチャー&バスト』『ジャックと天空の巨人』と観てきたが、いずれも雰囲気が違っていて同一人物とは思いにくい人である。これからも活躍する俳優さんなのであろう。

 それよりも脇を固めるのが、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズだったり、アンソニー・ホプキンスやベン・キングズレーといった大物なのが意外であった。この御大二人の激突は見ものである。小粒な作品かと思っていたが、意外に面白かったというのが正直なところ。観ても損はない一作である・・・


評価:★★☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年02月26日

スパイ・レジェンド

スパイ・レジェンド.jpg


原題: The November Man
2014年 アメリカ
監督: ロジャー・ドナルドソン
出演: 
ピアース・ブロスナン:ピーター・デヴェロー
ルーク・ブレイシー:デヴィッド・メイソン
オルガ・キュリレンコ:アリス・フルニエ
ラザル・リストフスキー:アルカディ・フェデロフ
ビル・スミトロヴィッチ:ジョン・ハンリー
イライザ・テイラー:サラ
カテリーナ・スコーソン:セリア
ウィル・パットン:ペリー・ワインスタイン
メディハ・ムスリオヴィック:ナタリア・ウラノヴァ

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
ビル・グレンジャーの小説「ノヴェンバー・マン」を実写化した、スパイサスペンス。CIAの敏腕エージェントとして活躍していた過去を持つ男が、自身が育てた現役スパイからの襲撃とその裏に隠された陰謀に挑んでいく。メガホンを取るのは、『バウンティ/愛と反乱の航海』のロジャー・ドナルドソン。主演は『007』シリーズなどのピアース・ブロスナン、『オブリビオン』などのオルガ・キュリレンコ。肉弾戦、銃撃戦、カーチェイスといったアクションに加え、年齢を感じさせないピアースの立ち振る舞いにも引き込まれる。
********************************************************************************************************

 主人公はかつてCIAのエージェントとして活躍していたピーター・デヴェロー。デヴェローはある若手にエージェントとしてのイロハを叩き込む。その若手メイソンと組んだある事件で、デヴェローたちは要人の命を守ったものの、現場の巻き添えで少年を死なせてしまう。それから5年、デヴェローはスイスで引退生活を送っている。

 そんなデヴェローの元へ、元同僚のハンリーが訪ねてくる。モスクワの女殺し屋アレクサが、CIAの諜報員仲間を次々と殺害しているという。裏にいるのは、ロシアの次期大統領候補フェデロフ。かつて行ってきた自分の行為を知る人間を消すのが目的だという。そして、今最も危険な状況にあるのは、デヴェローの恋人ナタリア。ナタリアはフェデロフの側近として潜入しており、重要人物の名前を握っているという。ハンリーは、ナタリアからの指名だとして、デヴェローに救出を依頼する。

 ナタリアはフェデロフの金庫からある人物の写真を持ち出す。しかし、すぐにバレて追われる。危機一髪のところでデヴェローが救い出すが、重要人物である女性の名前をナタリアが告白すると、ナタリアはCIAの潜入チームによって射殺されてしまう。射殺したのは、メイソン。デヴェローはその事実を知ると、静かに現場を立ち去る・・・

 デヴェローは、メイソン率いるチームに追われながらもナタリアの教えた重要人物「ミラ・フィリポワ」を探す。そしてベオグラードの難民センターに滞在していた時に、ミラを担当していた職員アリス・フルニエに行き着く。そこには殺し屋のアレクサがチャンスを伺っており、現場にはCIAチームとフェデロフを追うアメリカ人記者エドガーもアリスに会いに来ている。そしてデヴェローは間一髪でアリスを救い、逃走する・・・

 こうしてアリスを中心に、デヴェローとCIAチームとアリスの暗殺を狙うアレクサとが三つ巴となってストーリーは展開していく。見どころはと言えば、やはり「元ジェームズ・ボンド」のピアース・ブロスナンが再びスパイを演じるというところなのだろう。ただ、「元ジェームズ・ボンド」と言っても、もう15年も前の話だし、こちらの記憶も薄れてきているし、あまり意識はせずに観ていたのが正直なところ。

 それよりも、目まぐるしく展開するストーリーは先を読ませず、その点では見ごたえあるドラマであった。アクションはそれほど派手なものではないが、ピアース・ブロスナン演じる元エージェントは、冷酷な部分もあってちょっと悪役めいている。その通ったあとには誰も残らないということで、「November Man」と呼ばれている所以なのだろうが、そのあたりはもう少し背景を知りたかった気がする。

 できうることなら、ロシアの殺し屋アレクサとデヴェローの絡みがあった方が面白かったと思うが、その点は少々物足りなさが残ったが、全体としては十分楽しめたスパイ映画である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年02月05日

コードネーム:プリンス

コードネーム-プリンス.jpg

原題: The Prince
2014年 アメリカ
監督: ブライアン・A・ミラー
出演: 
ジェイソン・パトリック:ポール
ジェシカ・ロウンズ:アンジェラ
ブルース・ウィリス:オマー
RAIN (ピ):マーク
ジョン・キューザック:サム
ジーア・マンテーニャ:ベス
50セント:ファーマシー
ドン・ハーヴェイ:ライリー

<映画.com>
********************************************************************************************************
ブルース・ウィリス、ジョン・キューザック、Rain(ピ)ら豪華スター共演によるクライムアクション。かつて裏社会で殺し屋として暗躍したポールは、犯罪組織のボス、オマールの暗殺にしたことをきっかけに足を洗い、現在は自動車整備工場を営みながら平穏な毎日を送っていた。そんなある日、ポールの娘が突然、行方不明になってしまう。ポールは愛する娘を探し出すべく、かつての仲間たちと共に裏社会を奔走する。主人公の殺し屋ポールを「スピード2」のジェイソン・パトリックが、ポールに恨みを抱くオマールをウィリスが演じた。監督は「ライジング・サン 裏切りの代償」のブライアン・A・ミラー。2015年1〜2月にヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。
********************************************************************************************************

 主人公のポールは、ミシシッピ州ポントトックの田舎で自動車整備工場を営んでいる。一人娘のベスは、ニューオーリンズで暮らし大学へ通っている。そんなベスはポールにとっての生きがいである様子。ところがある日、大学から授業料未納の通知が届く。不審に思ったポールはすぐベスに電話するも、ベスの携帯に出たのは見知らぬ男。連絡がとれず、心配したポールは自らベスの元へ訪ねて行く。

 ところがベスは不在。部屋にあった写真からベスの友人と睨んだアンジェラを探すポール。はじめこそ非協力的だったが、やがてアンジェラはポールに協力するようになる。その結果、ベスは薬物に手を出していて、エディという男からそれを買っていたとわかる。そしてエディを探すポール。危なそうな男たちが行く手を阻むものの、ポールは難なくこれを叩きのめす。実はポールはその昔、裏稼業で殺し屋をやっていた過去を持っている。そのコードネームは、「プリンス」。

 ポールが引退したきっかけは、裏社会で一大勢力を誇る組織のボスであるオマー・カイザーを狙った暗殺で、誤ってオマーの妻と幼い娘を爆殺してしまったこと。妻子を殺されたオマーは怒り狂い、20年を経た現在もその恨みは消えていない。裏社会のルートからプリンスが街に戻ったと知ったオマーは、部下のマークにポールを捕らえるよう命じる・・・

 こうして、愛する娘を探しながら、対立する組織のボスとの対決に向けて物語は動いて行く。単純といえば単純なストーリー。主演のジェイソン・パトリックは、何となく見覚えがあると思っていたが、『告発のとき』『私の中のあなた』などに出演していたようである。ほとんど印象はない。そんな無名に近い男が主演となると、それを覆すような見せ場があれば(例えば『ダイ・ハード』の時のブルース・ウィリスのように)別であるが、そうでないとちょっと映画全体のパンチ力も劣ることになる。この映画はそんな典型。

 主演はともかく、共演はなぜか豪華。敵対する組織のボスは、ブルース・ウィリスだし、主人公を手助けする昔の仲間はジョン・キューザックだし。ジョン・キューザックと交代したら映画も締まったのではないかと思ってしまう。たった一人で敵地に乗り込み、敵をバッタバッタと撃ち殺し、最後は宿命の相手との対決を制し囚われていた娘を救い出す。見事なまでのありがちなストーリーで、アクションもそれほど見せ場なく終わる。悪くはないが、よくもないというのが正直な感想である。

豪華共演陣の割には、ほどほどの映画となっており、ちょっと残念な一作である・・・ 


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年01月29日

メカニック:ワールドミッション

メカニック ワールドミッション.jpg

原題: Mechanic: Resurrection
2016年 アメリカ
監督: デニス・ガンゼル
出演: 
ジェイソン・ステイサム:アーサー・ビショップ
ジェシカ・アルバ:ジーナ
トミー・リー・ジョーンズ:マックス・アダムス
ミシェール・ヨー:メイ
サム・ヘイゼルダイン:クレイン
ジョン・セナティエンポ:ジェレミー

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
ジェイソン・ステイサムがすご腕の暗殺者ビショップを演じたアクション『メカニック』の続編。殺しの世界から去った彼が、兄弟子によって武器商人暗殺計画へと引きずり込まれる。メガホンを取るのは、『THE WAVE ウェイヴ』などのデニス・ガンゼル。『シン・シティ』シリーズなどのジェシカ・アルバ、『告発のとき』などのトミー・リー・ジョーンズ、『グリーン・デスティニー』などのミシェル・ヨーらが共演する。銃撃戦や肉弾戦に加え、ブラジル、タイ、ブルガリアなど世界を股にかけた物語に注目。
********************************************************************************************************

主人公のビショップは、リオデジャネイロでひっそりと暮らしている。そこに現れたのは見知らぬ女。女はさる人物の代理であり、ビショップに対し身元をバラされたくなければある3人のターゲット達を殺すよう伝える。ビショップは女の顔を携帯で撮ると、周りにいた取り巻き達を次々となぎ倒してその場を逃がれる。このあたりは「つかみ」として上々である。

そしてビショップは、女の写真を照合しその正体と雇い主がかつての友人クレインだと知る。さらにずらりと保管していた偽造パスポートから一つを選び出すと、リオを離れアジアらしきリゾート地でホテルを営む友人のメイを尋ねて身を隠す。一応、続編とはなっているものの、前作とあまり関連はなさそうな展開。まったく関係ないと言ってもなんら問題はない。特にジェイソン・ステイサムの場合、どの作品も同じように見える(それでも面白いからいいのであるが)ので尚更である。

そんなある晩、ボートで旅行中のカップルが喧嘩しているのをメイが聞きつける。DVだと判断したメイは、ビショップに助けに行くように促す。ボートに着いたビショップだが、興奮状態の男が銃を向け、ビショップが反撃したところ男は頭を打ち死んでしまう。助けた女ジーナだが、携帯にビショップの写真があったことから、これを問い詰める。するとジーナは、カンボジアで助けている貧しい子供達を盾にクレインから脅迫されている事を打ち明ける。

こうしてビショップとクレインの対立が鮮明になっていくが、ジーナを人質にとられたビショップは、クレインの指示による暗殺を引き受ける。全て事故に見せかけての暗殺で、一人目のターゲットであるクリルはマレーシアの海に浮かぶ刑務所、二人目のターゲットであるエイドリアンは、シドニーの警戒厳重なタワーマンション、最後のターゲットであるマックスは、ブルガリアの侵入不可能な要塞にそれぞれ住んでいる。これらを一つ一つ片付けていく・・・

はっきり言って、続編である必要があるのか疑問に思う内容。主人公の名前以外前作との共通点はない。まぁだからと言って面白くないというわけではないのでいいのであるが、「まぁなんだかなぁ」と思わずにはいられない。今回は暗殺シーンが一つの見どころだったと思う。サメがウジャウジャいる海に囲まれた絶海の刑務所。警戒厳重なタワーマンション。潜入して、事故死に見せかけて暗殺する。狙いは面白いと思う。

しかしながら、短い映画の時間の中で3人の暗殺はちょっと無理があったかもしれない。それぞれなんとなく「やっつけ仕事」的で、もうちょっと丁寧にやった方が良かったと思うのである。2人目の高層タワーマンションで、ガラス張りの壁面をよじ登る様は前作でも見られたが、今回もなかなかの様子。ゴツゴツしたアクションだけではなく、確かにこの映画ならではの見どころだと言えるだろう。

トミー・リー・ジョーンズがチョイ役で、しかもチョビ髭をはやした何とも言えない風体で登場するのはご愛敬か。ジェイソン・ステイサムのアクションは健在で、裏切られることはない。「続編」としては疑問に思うものの、単体と考えれば不満もない。十分堪能できる一作である・・・


評価:★★☆☆☆





posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション

2017年01月22日

ザ・リディーマー

ザ・リディーマー.jpg


原題: Redeemer
2014年 チリ・アメリカ
監督: エルネスト・ディアス=エスピノーサ
出演: 
マルコ・サロール: パルド
ノア・セガン: ブラドック
ホセ・ルイス・モスカ: アラクラン
ロレト・アヴェナ

<シネマトゥデイ>
********************************************************************************************************
ロバート・ロドリゲス監督に見いだされ『マチェーテ・キルズ』に出演したチリのアクションスター、マルコ・サロール主演のバイオレンスアクション。ある出来事が発端で裏社会から消え、旅を続ける伝説の殺し屋が、一人の男を助けたことで再び暴力の世界へと巻き込まれる姿を描く。『ABC・オブ・デス』などのエルネスト・ディアス=エスピノーサがメガホンを取り、『LOOPER/ルーパー』などのノア・セガンが共演。マルコが見せつける身体能力は見どころ。
********************************************************************************************************

主人公は、かつて“救世主(リディーマー)”と呼ばれた殺し屋パルド。ある事情により引退し、どうやら各地を放浪している様子。そんな彼は、教会である男の恨みを聞く。息子を理不尽に殺され、しかも殺した男たちは無罪放免されたと嘆く。そんな恨みを聞いたパルドは、部屋で密かに「儀式」を行う。なんと神に祈りを捧げた後、ロシアンルーレットをする。『ディア・ハンター』ですっかり有名になったアレである。そしてそれを無事終えたパルドは、悪人の元へと出掛けていく。

でっぷりと太った女をレイプしようとしていた男たちをパルドは鮮やかな格闘アクションでなぎ倒す。しかしその後、教会で恨みを語っていた男は、謎の男スコーピオンに殺される。しかも焼き殺されるか銃での自殺かを選ばされると言う残酷さ。そしてパルドは、また一人の男と出会う。その男は偶然見つけた麻薬組織の金を横領しようとしていた。知人の女性の息子が移植手術のため大金を必要としていたのである。

金を追う組織はアメリカ人の男が率いる。そしてパルドとスコーピオンが絡む。これで役者が出揃う。パルドは過去に妻をスコーピオンに殺され、スコーピオンはパルドに息子を殺されていると言う因縁がある。パルドは目の前で身重の妻を拷問され、苦しんで死ぬのを見ているか自ら殺すかを選択させられるという手口。パルドの「儀式」はそんな過去が影響しているようである。

そういう登場人物たちがラストで激突する。見所はといえば、パルドの格闘アクションである。これはなかなかのもの。ガチガチの殺し合いで腕ひしぎ逆十字なんてしている場合かというツッコミはさておき、特に蹴り技系が得意なようである。しかし、それ以外は見られたものではない。ストーリーはツッコミを入れなくていいところを探すのが難しいくらい。チリではこれでも十分なのだろうか。日本でも50年くらい前はこういうアクションドラマがあったと思うが、まともには観られない。

クライマックスでは、宿敵パルドとスコーピオンが激突するが、結末は何ともはやというもの。まぁアクションだけの映画と無理やり思い込まないと耐えられない。今後、主演のマルコ・サロールの映画を観る機会はあるだろうか。あるとしたら、もう少しまともなストーリーのものにしてもらいたいと思わざるを得ない映画である・・・

評価:★☆☆☆☆




posted by HH at 00:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アクション