2013年10月16日

ラム・ダイアリー

ラム・ダイアリー.jpg

原題: The Rum Diary
2011年 アメリカ
監督: ブルース・ロビンソン
出演: 
ジョニー・デップ:ポール・ケンプ
マイケル・リスポリ:ボブ・サーラ
アーロン・エッカート:サンダーソン
アンバー・ハード:シュノー
リチャード・ジェンキンス:ロッターマン

<映画.com>
********************************************************************************************************
ジャーナリズム界の異端児と称された故ハンター・S・トンプソンの小説を基に、親友ジョニー・デップが製作、主演、企画をこなして映画化した伝記ドラマ。
ニューヨークでの生活に疲れ、プエルトリコにやって来たジャーナリストが送る破天荒な日々を描く。
監督・脚本は、『ウイズネイルと僕』のブルース・ロビンソン。
ジョニーの恋の相手役を注目の新進女優アンバー・ハードが演じるほか、『サンキュー・スモーキング』のアーロン・エッカート、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンスが脇を固める。
********************************************************************************************************

1960年、南米プエルトリコのサンファンに、ジャーナリストのポール・ケンプが降りたつところから物語は始まる。
ニューヨークの喧騒に疲れ果てたケンプは、編集長ロッターマンが運営する地元新聞「サンファン・スター」紙に記事を書くために、プエルトリコへとやってきたのである。
ラム酒を浴びるように飲むという島の生活。
映画のタイトルも、そのまま「ラム日記」。

さっそくカメラマンのサーラと親しくなり、ラムや闘鶏などの島の生活にすぐに馴染んでいく。
そんなある日、アメリカ人企業家のひとりであるサンダーソンと出会う。
その傍らに寄り添う婚約者のシュノー。
彼女の類まれなる美しさに、ケンプはいつのまにか夢中になっていく。

サンダーソンらが準備するリゾート計画。
自由奔放なシュノー。
ラムを飲んで飲み過ぎて、ハチャメチャな事をやったり、危険な目に遭ったりとケンプの生活も賑やか。
“ジャーナリズム界の異端児”と言われるところも、無理からぬところがある。

そんなケンプを演じるのは、ジョニー・デップ。
“ちょっと普通でない”人を演じさせると、天性的なものを感じさせるところがある。
そんなキャラクターは、「演じる」というより、彼そのもののように思えてならない。
ただ、この映画では、サーラなど彼の友人たちも似たようなハチャメチャぶりを発揮している。
類は友を呼ぶと言ったところかもしれないが、まさに自然な役柄だったのかもしれない。

地元の人たちと険悪なムードになる場面もしばしば。
シュノーも何かの事件に巻き込まれるのでは、と思えるシーンもあったりしたが、もう少し何があったかわかりやすくしてくれると良かったと思えるところがあった。
地味にアーロン・エッカートも良かったと思う映画である・・・


評価:★★☆☆☆


    


   
posted by HH at 22:26 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ジョニー・デップ

2012年06月02日

ダーク・シャドウ

ダークシャドウ.jpg


原題: Dark Shadows
2012年 アメリカ
監督: ティム・バートン
出演: ジョニー・デップ(Barnabas Collins)
エヴァ・グリーン(Angelique Bouchard)
ミシェル・ファイファー(Elizabeth Collins Stoddard)
ヘレナ・ボナム=カーター(Dr. Julia Hoffman)
ジョニー・リー・ミラー(Roger Collins Stoddard)
クロエ・グレース・モレッツ(Carolyn Collins Stoddard)

<STORY>********************************************************************************************************
18世紀半ば、コリンズ家が築いた港町 “コリンズポート”で、「家族こそが財産」という父の教えを胸に若き当主となったバーナバス。
が、名うてのプレイボーイでもあった彼は使用人のアンジェリークにも手を出し、残酷な運命を招く事になる。
彼女の正体は嫉妬深い魔女だったのだ。
呪われたバーナバスはヴァンパイアにされて生き埋めに…。
200年後の1972年、蘇ったバーナバスは見る影もなく没落した一族の再興に乗り出す。
********************************************************************************************************

ジョニー・デップの出演作品を観るケースもかなり増えてきた。
その中でもティム・バートン監督とのコンビも多い。
そしてティム・バートン監督と組むと、その映画は独特の雰囲気を醸し出す。
「シザー・ハンズ」、「スリーピー・ホロウ」、「チャーリーとチョコレート工場」「ティム・バートンのコープス・ブライド」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」「アリス・イン・ワンダーランド」
いずれも不思議な世界・雰囲気の物語である。
そこにこの映画も加わる。

18世紀。
イギリスから移民してきたコリンズ家。
港町を築き、繁栄をおさめる。
しかし若き当主バーナバス・コリンズが使用人のアンジェリークに手を出した事から運命は狂う。

このアンジエリークは実は魔女。
バーナバスは自分を愛してくれないと知るとバーナバスの両親を殺し、バーナバスの愛する女性ジョゼットを自殺に追い込み、そしてバーナバス自身にも呪いをかけて吸血鬼にしてしまう。
バーナバスは村人に捕えられ、棺桶に閉じ込められたまま地中に埋められてしまう。

200年の時が過ぎ、偶然掘り起こされたバーナバス・コリンズ。
没落したコリンズ家は、当主エリザベスが弟、娘、甥らとともに暮らしている。
その暮らしを目の当たりにしたバーナバスは、お家復興に乗り出す。
コリンズ家が築いた街コリンズポートを牛耳っていたのは、あのアンジェリークであった。

登場人物たちはみな悲しみを抱えている。
バーナバス・コリンズは愛するジョゼットを目の前で失い、吸血鬼として生きる運命に晒されている。
エリザベスも娘のキャロリンも甥のデヴィッドも家庭教師のヴィクトリアも、そして魔女のアンジェリークでさえも。
ところどころでコメディー・タッチの展開を含むものの、その悲しみがベースにあるから物語も締まる感じがする。

主演のジョニー・デップはメイクによって別人のよう。
言われなければ本人とわからない。
魔女のアンジェリークを演じるのはエヴァ・グリーン。
魔女ながらとても美人。
そしてティム・バートンとジョニー・デップとのコンビにもう一人欠かせないのが、ヘレナ・ボナム・カーター。
この人もしっかり出ている。

ジョニー・デップの映画は外れが少ないが、ティム・バートンとのコンビも見逃せないものがある。
これはそんな感を一層強めた映画である。


評価:★★★☆☆
     


posted by HH at 11:26 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | ジョニー・デップ

2011年06月25日

パブリック・エネミーズ

パブリックエネミーズ.jpg

原題: Public Enemies
2009年 アメリカ
監督: マイケル・マン
出演: ジョニー・デップ/クリスチャン・ベール/ジェームズ・ルッソ/デイヴィッド・ウェンハム/クリスチャン・ストルティ/ジェイソン・クラーク/マリオン・コティヤール

<STORY>********************************************************************************************************
大不況時代の1933年、銀行強盗のデリンジャーは、不況にあえぐ庶民たちのヒーロー的な存在だった。
ある日、シカゴのバーで、デリンジャーは一人の美しい女性に目をとめる。
その女性ビリーをデリンジャーは食事に誘い、銀行強盗であることを打ち明ける。
その頃、FBIは敏腕捜査官パーヴィスをシカゴに送り込み、デリンジャーを「パブリックエネミー(社会の敵)」として逮捕をもくろむ。
愛し合うデリンジャーとビリーだったが、ビリーの目の前でデリンジャーは逮捕。
しかし彼は脱獄し、再び犯罪を繰り返す・・・
********************************************************************************************************

1930年代のアメリカに実在したギャング、ジョン・デリンジャーを描いた一作。
主演はジョニー・デップ。
そして彼を追うFBI捜査官パーヴィスを演じるのがクリスチャン・ベール。
最近ちょっと注目している俳優さんであるが、この二人の共演ということだけでも十分に観る価値はある。

1929年に始った大恐慌。
4年後も混乱は続いており、社会のはみ出し者たちが「手っ取り早く」金を手にしようとしたのも無理はないのかもしれない。
マシンガンを手に店内に侵入。
片っ端から現金を袋に詰めて逃走、という実にシンプルなスタイルでジョン・デリンジャーは銀行を襲う。

刑務所からは仲間を脱獄させ、自らもまた捕まっても脱獄する。
現代よりも警備の緩い時代。
モノを言うのは鉛玉という感じだ。
指名手配されてはいるものの、大胆な手口と弱者からは奪わないというスタンスで、デリンジャーはいつしか庶民の人気を得ていく。

大胆に街中を闊歩するデリンジャーは、一人の女性ビリーに出会う。
ビリーを強引に口説き落としたデリンジャーは、彼女との生活を夢見てさらに大金を手にして、海外へと逃亡するプランを立てる。
一方FBI長官のフーヴァーは威信をかけてデリンジャー逮捕に向け、パーヴィスを捜査責任者に任命する。
部下を失い、惜しいところでデリンジャーを取逃がしたりを繰り返しながらも、次第にパーヴィスはデリンジャーを追いつめていく。

変幻自在のジョニー・デップだが、ここではデリンジャーをクールに大真面目に演じている。
絶頂期から次第に追い詰められていく絶望的雰囲気まで、特に表情でその心情を語ってくれている。
実話のもつ迫力も加わり、観ておきたい作品だと言える・・・


評価:★★★☆☆
    


posted by HH at 23:11 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ジョニー・デップ

2011年06月03日

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉.jpg

原題: Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides
2011年 アメリカ
監督: ロブ・マーシャル
出演: ジョニー・デップ/ペネロペ・クルス/ジェフリー・ラッシュ/イアン・マクシェーン/ケヴィン・マクナリー

<STORY>********************************************************************************************************
古い仲間のギブスを絞首台から救うべく、ロンドンに足を踏み入れたジャック・スパロウ。
そこでは、「ジャックが“生命の泉”を目指すため乗組員を集めている」という噂が流れていた。
偽のジャックを求めて行った先には、かつて彼が愛した女海賊アンジェリカがいた。
彼女に捕えられたジャックは、驚くべき告白を聞く。
アンジェリカの父は残忍で知られる海賊・黒ひげで、その父に下された予言を覆すために“泉”に行く必要があるというのだ。
一方、泉を目指して進むジャックたちを追う船があった。
そこにはジャックの宿敵バルボッサの姿があった。
********************************************************************************************************

3部作が終了し、打ち止めかと思っていたパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ。
新たなシリーズとして復活したのは嬉しい誤算と言うべきだろう。
ディスニー映画のシンボル、映画のはじまりを告げるシンデレラ城のてっぺんに翻る海賊旗が洒落た演出だ。
今回から、前シリーズに登場していたウィル・ターナーもエリザベス・スワンも出てこない。
代わりにアンジェリカという女海賊が登場する。

実はこのシリーズ、何となく面白いのに歯がゆさを感じていた。
それは主人公であるはずのジャック・スパロウ船長が、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの活躍に脇に追いやられてしまっていたからだ。
全シリーズの主人公はまぎれもなくこの3人で、つまり主人公の活躍が3等分されていたのだ。
それが今回から晴れて一人になる。
そこが新しい魅力だろう。

事実、久しぶりにお目にかかったジャック・スパロウ船長は、冒頭から活躍する。
古い仲間のギブスを絞首刑の裁判から救い出し、英国王の前でも悪びれず、コミカルな動きで兵隊たちの前から逃げる。
英国兵たちを翻弄してみせるところはなかなかのもの。
そして、ジャック・スパロウの名前を騙って、船員集めをしていたニセモノとも剣戟を披露する。
これまでのシリーズとは一味違うところを見せてくれる。

今回は邦題にもある通り、寿命が長くなるという「生命の泉」を求めての船旅。
帆を張った帆船に乗り込み、海賊黒ひげ・英国王の下で働く公賊バルボッサ、そしてスペイン勢が目的地を目指す。
そして繰り広げられる冒険。

注目のアンジェリカを演じるのは美形女優のペネロペ・クルス。
独特のスペイン語訛りの英語を駆使し、ジャック・スパロウと渡り合う。
何だかルパン3世と不二子ちゃんを連想してしまう。
この二人の掛け合いも面白い。

例の如く、不思議な世界も存分に味わえ、ハンス・ジマーのテーマ曲にも乗せられ、中世の海賊たちの世界を堪能できる。
このシリーズは安心して観られるシリーズだ。
例によってエンドクレジットが出ても席を立たない方が良い。
最後にまた次回につながるシーンが登場する。
次回もまた楽しめるという事だ・・・


評価:★★★☆☆

パイレーツ・オブ・カリビアン
「呪われた海賊たち」

「デッドマンズ・チェスト」

「ワールドエンド」






     
posted by HH at 23:31 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(3) | ジョニー・デップ

2011年04月09日

ツーリスト

ツーリスト.jpg

原題: THE TOURIST
2010年 アメリカ・フランス
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演: アンジェリーナ・ジョリー/ジョニー・デップ/ポール・ベタニー/ティモシー・ダルトン/ルーファス・シーウェル

<STORY>********************************************************************************************************
逃亡中の国際指名手配犯、アレキサンダー・ピアースの恋人、エリーズのもとに手紙が届く。
「8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を捜せ」。
指定されたヴェネチア行きの便に乗ったエリーズは、ある男に声をかける。
その彼はアメリカ人ツーリストのフランク・トゥーペロ。
戸惑うフランクをよそに、エリーズはヴェネチアの高級ホテルに誘う。
そんな二人の様子は、スコートランド・ヤードの刑事に見張られていた…
********************************************************************************************************

アンジョリとジョニー・デップのコンビという事で期待して観た映画。

冒頭、フル装備のバンの中で最新機器に囲まれた中で、一人の女を監視する男たち。
女が外出すると何人もの男たちが動き出す。
いつものカフェでくつろぐ女に手紙が届けられる。
手紙には「8時22分発の列車に乗り、俺の体型に似た男を捜せ」とあり、尾行をまいた女は列車の中で一人の男に声をかける。

女の名はエリーズ。
警察が指名手配するアレキサンダー・ピアースの恋人であり、エリーズはピアースに会いにヴェネチアまで来たというわけである。
そしてピアーズを追うスコットランドヤードと犯罪組織のボス。
厳しい監視下でエリーズはピアースからの指示を待つ。

何も知らないフランクは、エリーズに誘われるままヴェネチアの高級ホテルのスイートルームに一緒に入る。
何て幸運なのだろう。
ちなみにこのシーンを観ながら自分だったらどうするだろうと考える。
私であれば「君子危うきに近寄らず」で、ついて行かないだろう。

列車に乗っていたら突然美女が話しかけてきて、誘われるままについて行ったら高級ホテルのスイートルームだった、なんて事は絶対にあり得ない。
うまい話には絶対に何か裏があるはずであり、しかもうまければうまいほどその裏の対価は大きいと考えるべきなのだ。
そこは自惚れず、冷静に判断して「またね」と言って見栄でもカッコつけて立ち去るだろう。
そんな事考えもしないフランクは、しっかりとその対価を払う事になる・・・

謎の男ピアースと彼を追う二つの組織。
そしてアンジョリ演じる女の正体については、次第に明らかになっていく。
巻き添えになるフランク。
そして最後の意外な結末。

もはやアクション女優として不動の地位を確保したアンジョリであるが、ここでは派手なアクションは封印。
カモフラージュだったフランクの意外な行動に戸惑いつつも、しっかりと持ち味は発揮。
真っ赤なルージュをひいた厚い唇が存在感を示す。

ジョニー・デップは、列車で突然エリーズに話しかけられる素朴な数学教師フランク。
お得意の何となくとぼけた雰囲気が、田舎者の教師らしい。
なんだかふっくらとした体型は、役作りのためなのかただの不摂生なのか・・・
スコットランドヤードの男はポール・ベタニー。
指摘されて気がついたが、「ダヴィンチ・コード」の狂信的な殺人鬼である。
「ビューティフル・マインド」も記憶に残っている。
ポール・ベタニーの上司は007のティモシー・ダルトン。
すっかり白髪のおじさんだが、ニヒルな顔はそのままだ。

ジェットコースターのように一気に乗って楽しめるストーリー。
観終わって、「そうだったのか」と思わず唸る。
じんわりと余韻に浸るというよりも、スカッとするという形容が正しいかもしれない。
期待には十分応えてくれた映画である・・・

評価:★★★☆☆



     
posted by HH at 23:59 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | ジョニー・デップ