
原題: The Accountant 2
2025年 アメリカ
監督: ギャビン・オコナー
出演:
ベン・アフレック:クリスチャン・ウルフ
ジョン・バーンサル:ブラクストン
シンシア・アダイ=ロビンソン:メリーベス・メディナ
J・K・シモンズ:レイモンド・キング
<映画.com>
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ベン・アフレックが主演を務め、天才的頭脳を持つ凄腕スナイパーで会計士のクリスチャン・ウルフが活躍するアクションサスペンス『ザ・コンサルタント』のシリーズ第2作。
世界中の危険人物の裏帳簿を仕切る会計士であり、命中率100%のスナイパーという顔も持つクリスチャン・ウルフ。ある時、旧知の男が殺され、その腕に「会計士を探せ」という謎めいたメッセージが残されていたことから、ウルフは事件に巻き込まれていく。事件解決のために、より極端な手段が必要だと判断したウルフは、疎遠になっていた危険な弟ブラクストンに協力を要請する。米国財務省のメリーベス・メディナ副長官と協力し、彼らは巨大な悪の陰謀を暴こうとするが、その秘密を封印するために手段を選ばない冷酷な殺し屋たちの標的となってしまう。
ベン・アフレックは前作に続き、主演と製作を兼任。盟友マット・デイモンが製作総指揮を務めた。そのほか、監督・製作総指揮のギャビン・オコナー、脚本のビル・ドゥビューク、製作のマーク・ウィリアムズら主要スタッフも前作から続投。キャストも、ウルフの弟ブラクストン役のジョン・バーンサルはじめ、シンシア・アダイ=ロビンソン、J・K・シモンズらが引き続き出演。Amazon Prime Videoで2025年6月5日から配信。
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冒頭、金融犯罪取締ネットワーク部局の元局長レイモンド・キングが酒場でアナイスという女を待っている。周囲には何者かを見張る複数の正体不明の男たちが張り込んでいる。やがて女が現れ、キングはさっそく3人の家族の写真を見せる。女は「子供は殺さない」と答えるが、キングの目的は殺害ではなくその家族の捜索。そこに張り込みしていた複数の殺し屋が襲い掛かる。逃げきれないと判断したキングは、自分の腕にメモ書きを残し、殺し屋と格闘するも最終的にコッブという男に射殺される。女は無傷のまま立ち去る。
事件現場にやってきたのは、かつてキングの部下だったメリーベス・メディナ副局長。前作に引き続きの登場である。キングの遺体を確認すると、腕に「 FIND THE ACCAUNTANT」というメッセージがある事に気づく。その会計士とはクリスチャン・ウルフだとわかるが、居所まではわからない。そこでメディナは、ハーバー神経科アカデミーに電話をかけ「キングが殺された」と伝える。受け付けた女性は意味不明だが、それを盗聴している少年少女たちがいて、それをクリスチャンに伝える。
一方、中央アメリカのコスタリカで水産加工事業を営むバークのオフィスに、バーを襲った殺し屋のコッブが訪れ「女の暗殺に失敗した」と報告する。バークは人身売買組織の元締めであり、数年前に逃げた女がどういうわけか殺し屋に生まれ変わって暗躍しているのを知り、復讐されるのを恐れてコッブに暗殺を命じたというのが事件の経緯。その頃、「連絡」を伝え聞いたクリスチャンがメディナの前に現れる。キングが集めた資料と1枚の家族の写真を見せられたクリスチャンは、その家族のことを数学的に推理する。
手始めに2人はとあるピザ工場を訪ねる。「裏」のある工場であるが、クリスチャンはたちまち帳簿の嘘を見抜き、工場長から売春組織との関係を聞き出す。メディナはFBIに協力を求めようとするが、頼りにならないと悟ったクリスチャンは疎遠になっている弟のブラクストンを呼び出す。その頃、国土安全保障省に依頼してあった家族の写真の分析結果が出る。家族はエルサルバドル出身で8年前に人身売買組織に誘拐され、写真の母親の父親から捜索願が出されるも、写真の父はすぐに殺され、捜索願を出した父親も自宅で射殺される。組織は子供を人質にして母親を娼婦として働かせていたのだった。
ハーバー神経科アカデミーのジャスティーンら少年少女たちはいずれも自閉症などの障害を持っているが、代わりに優れた能力がある。キングが殺された晩の監視カメラ映像を解析すると、たちまち現場を立ち去る女を特定し、さらに過去に複数の暗殺事件に関わっていることを突き止める。女の正体は家族ともども誘拐され、子供を人質に取られていた母親だと判明する。女は暴漢に襲われ、逃げる途中で交通事故に遭い、そのとき負った重度の脳損傷により獲得性サヴァン症候群を発症したという。
サヴァン症候群の殺し屋というと、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(My Cinema File 2508)が脳裏に浮かぶ。ここでは生まれつきのサヴァン症候群ではなく、事故などの影響による獲得性のサヴァン症候群というのが面白い。そして先天性と獲得性とを問わず、サヴァン症候群の殺し屋は尋常ではない腕を持っている。自閉症児vsサヴァン症候群という対立のなかで物語は進む。当然ながら尋常ではない者が襲い掛かる組織を向こうに回して暴れまわるのであり、その迫力がこの映画の見どころの一つと言える。
クリスチャンの弟として登場するのは、前作に引き続きジョン・バーンサル。マーベルの『パニッシャー』であるから、こちらも主演のベン・アフレックの向こうを張るアクションを見せてくれる。見方によっては実現することのないバットマン&パニッシャーとも言える。これに「普通の」金融犯罪取締ネットワーク部局のメディナが絡んでくる。獲得性サヴァン症候群の陰に隠れた悲しい経緯。組織を挙げてそれを葬り去ろうとする悪人。悲しき復讐劇は派手な銃撃戦や格闘を見せ場に進む。
続編ができるとは思わなかったので、嬉しい誤算と言えるか。観て面白いので単純に歓迎である。この先さらに続くのかはわからないが、続くのであれば観逃さないようにしたいと思わされる映画である・・・
評価:★★☆☆☆





