2016年12月26日

ギリシャに消えた嘘

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原題: The Two Faces of January
2014年 アメリカ・イギリス・フランス
監督: ホセイン・アミニ
出演: 
ヴィゴ・モーテンセン:チェスター・マクファーランド
キルスティン・ダンスト:コレット・マクファーランド
オスカー・アイザック:ライダル
イジット・オツセナー:ヤーヒャ
デイジー・ビーヴァン:ローレン

<シネマトゥデイ>
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パトリシア・ハイスミスの小説「殺意の迷宮」を基にしたサスペンス。1960年代のアテネを舞台に、詐欺を働いて逃れる詐欺師とその妻に出会った青年を待ち受ける運命を見つめる。監督は『ドライヴ』
『47RONIN』などの脚本を手掛けてきたホセイン・アミニ。『イースタン・プロミス』などのヴィゴ・モーテンセン、『メランコリア』などのキルステン・ダンスト、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などのオスカー・アイザックと、実力派が集結。
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物語の舞台は1962年のギリシャ。チェスター・マクファーランドとその妻コレットは旅行でアテナイのアクロポリスを訪れる。そこで2人はツアーガイドのライダルと出会う。ライダルはアメリカ人で、父と不仲になったことからギリシャにやってきて暮らしていた。しかし、経済的には恵まれず、観光客から僅かなお金を掠め取っていた。

ライダルと知り合ったマクファーランド夫妻は、ライダルをディナーに招待する。ライダルは密かにコレットに惹かれていく。チェスターは一見金持ちであるが、その実は投資詐欺を行っていて、ギリシャには騙し取った金を持っての逃避行であった。そんなチェスターを私立探偵がホテルの部屋まで追いかけてくる。探偵と揉み合ったチェスターは、探偵を殺してしまう。チェスターが、探偵の遺体を移動させようとしているところへ、忘れ物を届けにきたライダルと鉢合わせする。

ライダルをうまく丸め込んだチェスターは、ライダルにパスポート偽造ができる友人を紹介してもらう。偽造パスポートができるまでの数日間、3人は人目につかないハニアに行くことにする。しかし、3人はハニアに向かうバスの車中で、殺された私立探偵の事件で夫妻の写真が新聞に出ていることを知る。逃亡のプレッシャーに耐えきれなくなったコレットは、あるバス停でバスから逃げるようにして降りてしまう。一緒に降りたチェスターとライダルは、コレットとともにクノッソスの遺跡群に辿り着く・・・

投資詐欺でギリシャに逃げてきたチェスター。そして、やむなく同行しているコレット。そのコレットに一目で惹かれ、夫妻に関わりを持つことになるライダル。この3人の逃亡物語。コレットが美しくなかったら(個人的にはあんまりそう思えないのだが・・・)、ライダルも夫妻とは関わり合いを持たなかっただろう。少なくとも、偽造パスポートの手配をして終わっていたはずである。そこがやっぱり男というものだろう。

チェスターは、男の直感でライダルのコレットに対する興味を見抜いており、本来なら排除するところである。しかし、言葉が通じない国で、しかもパスポートを失ってしまった中で、警察にも頼れない中、出国するにはライダルに力を借りないといけない。そのジレンマの心理が画面を通じてよく出ている。そんな気を知ってかしらずか、コレットはライダルに積極的に接触していく。そんなコレットの態度をチェスターは快く思わない。

チェスターとライダルの男としての心境はよくわかり、細い塀の上を歩いているがごときである。理性的には近寄らないに越したことはないが、近寄らずにはいられない。そんな危うさがドラマの彩りとなっている。そしてラストの展開は、うまくまとまった感じ。やはり最後はそうなるのだろうと思える結末。なかなか堪能させてくれた映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2016年10月26日

僕だけがいない街

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2016年 日本
監督: 平川雄一朗
出演: 
藤原竜也: 藤沼悟
有村架純: 片桐愛梨
石田ゆり子: 藤沼佐知子
中川翼: 藤沼悟(少年期)
鈴木梨央: 雛月加代
杉本哲太: 澤田真
及川光博: 八代学

<シネマトゥデイ>
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三部けいによるミステリー漫画を、『ツナグ』などの平川雄一朗監督が映画化。自分の意志に関係なく時間が巻き戻る現象により18年前に戻った主人公が、記憶を封印していた過去の未解決事件と向き合い、時空移動を繰り返しながら事件の解明に挑む。主演は『カイジ』シリーズなどの藤原竜也、彼が心を開くきっかけを作るヒロインに『映画 ビリギャル』などの有村架純。そのほか及川光博、石田ゆり子らがキャスト陣に名を連ねている。
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藤沼悟は売れない漫画家。今はピザ店でアルバイトをして生計を立てている。彼には、何か悪い出来事が起こると時空移動し、原因が取り除かれるまでその時間が繰り返される『リバイバル』が起こるという能力がある。ある日、ピザの配達途中、トラックが暴走して小学生がはねられるシーンが起こる。彼は、小学生を避難させると、トラックの暴走を止めようとするが、逆に別の車にはねられてしまう。

彼が入院したため、母親がアパートにやってくる。そして母親と一緒に外を歩いていると、また時空移動が起こるが、今度は原因がわからない。だが、その夜、彼が帰宅すると母親が何者かに刺されて死んでいるのを発見する。しかも、殺人の疑いが自分に及び、警官に追われている途中、藤沼はまだ小学生だった18 年前の自分に戻っている。それを当時発生した児童連続誘拐事件と関係があると考えた藤沼は、事件の発生を防ぐべく、犠牲者の雛月加代に接近する・・・

なんだか似たようなことは誰でも考えるものだと思う。主人公が体験する「リバイバル」とは、要は過去へのタイムスリップに他ならない。ちょうど映画『アバウト・タイム』と同じである。ここでは主人公は母が殺されるのを防ぐため、過去の自分自身に戻り(といっても時間は自分で指定できないようである)、誘拐事件の発生を防ごうとする。

誘拐されて殺害されたのは、同級生の雛月加代。クラスでも影が薄く、しょっちゅう遅刻してきている。たぶん、当時は気にもかけなかったであろうが、過去に戻った藤沼は改めて雛月加代を観察する。すると体にあざがあることに気が付く。つまり親に虐待されていたわけで、それが雛月加代が影が薄かった理由であったのである。意識は大人であっても、藤沼の体は小学生であり、母に協力を仰ぎながら事件の発生を防ぐ努力をする。

下手に働きかけるとタイムパラドックスが起こる。ただそのあたりはうまくぼかしている。あまり重箱の隅はつつかないのが正解であろう。母親を殺した犯人は誰なのか(観ているうちにだいたいわかってしまうのであるが・・・)、なぞ解きを楽しみながらストーリーを追うことになる。そうしてたどり着いた結末は、ちょっと想定していなかったので、正直虚を突かれたところがあった。

先日の『orange-オレンジ』もそうであったが、タイムトラベルものはいろいろ自由がきき、それでいてストーリーも面白く作れると思う。個人的にも「あの日に戻りたい」なんて日は幾日もあり、そんな願望実現を夢想させるところもある。似たような想定が増えたとしても、まぁ面白ければそれでいいと思う。原作は漫画だというし、興味がないこともないが、映画を楽しんでそれで良しとしたいところである・・・


評価:★★☆☆☆




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2016年10月11日

ザ・バッグマン 闇を運ぶ男

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原題: The Bag Man
2013年 アメリカ
監督: デヴィッド・グロヴィック
出演: 
ジョン・キューザック:ジャック/殺し屋
レベッカ・ダ・コスタ:レブカ/娼婦。
ロバート・デ・ニーロ:ドラグナ/ジャックの雇い主。
クリスピン・グローヴァー:ネッド/モーテルの管理人。
ドミニク・パーセル:ラーソン

<シネマトゥデイ>
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『2012』などの演技派ジョン・キューザックと、名優ロバート・デ・ニーロが手を組んだアクションスリラー。中身を知らされぬまま謎のカバンを運ぶことになった主人公が遭遇する予測不能の展開を描写する。『THE LOOP ザ・ループ 〜永遠の夏休み〜』などのレベッカ・ダ・コスタがヒロインを好演。敵味方判別不能のまま衝撃のラストまで突き進む内容に衝撃を受ける。
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殺し屋のジャックは、ボスのドラグナからある鞄を運び届けるよう命じられる。ただし、中身は決して見てはならないと厳命される。次のシーンでは、ジャックは何やら襲撃者に襲われた様子で、左手に銃創を負いながら、殺した相手を車のトランクに押し込み、指定されたモーテルに向かう。癖のある管理人に金を掴ませ、何とか指示された13号室にチェックインする。

外出して部屋に戻ると、浴室に娼婦風の女がうずくまっている。レブカと名乗るその女は、同じモーテルに泊まっている2人組から逃げてきたという。懇願に負けてジャックはやむなく匿うが、カバンを狙ってか女を狙ってか、ジャックの前に次々と追手が現れる。追い詰められつつ、ドラグナに裏切られる可能性もあり、観る者も思わず手に汗を握ることになる・・・

「見るな」と言われれば、見たくなるのが人間の本性というもの。浦島太郎しかり、鶴の恩返ししかり、である。見るなと言われた鞄は、鍵も何もなく開けて見ようと思えば簡単に見ることができる。黙っていれば、見てもわからない。しかしながら、ジャックは真面目なことに中身を見ずにひたすらドラグナを待つ。実は、ドラグナにしてみれば、監視していなくとも中をみたかどうかわかる仕掛けを用意している・・・

自分だったらどうするだろうと、こういう映画を観る時はいつも思う。相手の指定してきたモーテルで、何が入っているかもわからない鞄を守っているのは、いかにも危険な匂い丸出しである。自分だったらそもそもこんな依頼を引き受けないだろう。だが、そんなことを言っていたら映画は成り立たない。せめて違う部屋で待つかと思うも、管理人がグルだったら意味はない。あれこれ考えるも、やっぱり「君子危うきに近寄らず」である。

鞄の中身といい、ストーリーといい、よく考えられているなと思わせられる映画。ロバート・デ・ニーロとジョン・キューザックという大物二人以外にメジャーな役者は出演しておらず、ともすればB級映画になりそうなところ、土俵際で残ったのはストーリーの影響も大きいであろう。最後まで、いい意味でストーリーにくぎ付けにされてしまった。カバンの中身も意外であったし・・・

大作ばかりが映画ではない。大物二人がじっくり見せてくれるこういう映画もいいなと思わせられる作品である・・・


評価:★★☆☆☆




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2016年09月18日

ザ・ゲスト

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原題: The Guest
2014年 アメリカ
監督: アダム・ウィンガード
出演: 
ダン・スティーヴンス:デヴィッド
マイカ・モンロー:アナ・ピーターソン
ブレンダン・マイヤー:ルーク・ピーターソン
シーラ・ケリー:ローラ・ピーターソン
リーランド・オーサー:スペンサー・ピーターソン
ランス・レディック:カーヴァー少佐
タバサ・ショーン:クリステン

<シネマトゥデイ>
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『サプライズ』や『V/H/S』シリーズなどのアダム・ウィンガードが放つサスペンスミステリー。戦地で命を落とした息子の戦友を名乗る男の訪問を受けた家族が、思いも寄らぬ正体と抱えていた彼の秘密を知っていくさまを追い掛ける。テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスが、快活ながらも不気味なものを内に秘めたミステリアスな男を演じる。謎が謎を呼ぶストーリーに加えて、主人公と特殊部隊が繰り広げる壮絶なガンファイトにも目を奪われる。
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 長男ケイレブをイラク戦争で失ったピーターソン一家の元に、ある日突然、デヴィッドと名乗る青年が訪ねてくる。デヴィッドは、ケイレブと同じ部隊に所属しており、ケイレブが遺した言葉を伝えるためにやって来たという。礼儀正しく人柄の良さそうなデヴィッドを気に入ったピーターソン一家は、彼をしばらく家に滞在させることにする。

 ケイレブに家族のことを頼まれたというデヴィッドは、さりげなくそれを実行していく。次男のルークは、高校でいじめられており、それに気づいたデヴィッドは高校へと向かう。密かに不良グループの後をつけ、グループがいつも入り浸るバーに入ると、デヴィッドは彼らを挑発した挙句、全員を叩きのめす。

 さらに、デヴィッドは長女のアナの誘いでパーティーに出かける。そこで、アナの友人のクリステンを元恋人からデヴィッド救い、その場で知り合ったクレイグに銃の手配を頼む。このあたりから危険な雰囲気が漂い、そしてそれを裏付けるがごとく銃を手にしたデヴィッドは、金を払うことなくクレイグとその知人を射殺する。

 それにしてもこのシーンで思考が脇道にそれる。そもそも違法に銃を買おうという初対面の男に、銃を売る男は、銃を渡し銃弾も渡す。自分だったら「万が一」の危険性を考え、銃弾は渡さない。軽率というか思慮が足りないというか、結果としてクレイグとその男はただ殺されて終わりである。もっとも、そんな思慮の男だから違法に銃を売るしかないのかもしれないとも言える。

 やがて、デヴィッドの電話を盗み聞きしてしまったアナは、デヴィッドの素姓に疑問を持つ。軍へ問い合わせると、1週間前にデヴィッド死んだと聞かされる。問い合わせを受けた基地では、その情報に騒然となり、カーヴアー少佐が傭兵を緊急招聘しピーターソン家に向かう。その頃、職場から帰宅した父親のスペンサーは、同僚の不審死によって自分が昇進することになった、と家族に告げる・・・

 初めは好印象だったデヴィッドだが、やがてその恐ろしい正体がわかってくる。こう言うパターンのストーリーは過去に似たようなものがあって、それは例えば家族に害をなすようなものだったと思うが(『エスター』がそうであった)、本作ではちょっと異なる。デヴィッドは、初めは自分の言葉通り「家族を守ろう」とする(その方法はまともではないのであるが・・・)。それが最後はそうではなくなる。

デヴィッドがなぜ軍に追われるのか。その理由は、『ボーン・アイデンティティー』と似ている。違うのは、ジェイソン・ボーンは一応「正義」と言えるところだろうか。果たしてこの映画は、サスペンスなのかアクションなのか迷うところがなきにしもあらず、であるが、そこは手軽に楽しめるのでどちらでも良いだろう。それにしても、デヴィッドの表面上の好青年ぶりとのギャップが何とも言えない。

 深く追求すれば、キリがない。この映画はこれはこれで、手軽に楽しめる映画と理解したいところである・・・


評価:★★☆☆☆




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2016年01月04日

第三の男

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原題: The Third Man
1949年 イギリス
監督: キャロル・リード
出演: 
ジョゼフ・コットン: ホリー・マーチンス
アリダ・ヴァリ: アンナ・シュミット
オーソン・ウェルズ: ハリー・ライム
トレヴァー・ハワード: キャロウェイ少佐
バーナード・リー: ペイン軍曹
パウル・ヘルビガー: 門衛

<Movie Walker解説>
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「ホフマン物語」のアレクサンダー・コルダと、「白昼の決闘」のデイヴィッド・O・セルズニックが協同で提供する一九四九年作品で、カンヌ国際映画祭グラン・プリを受賞した。戦後イギリス文壇で代表的な位置に立つカソリック作家グラハム・グリーンが映画のために原作を書卸し、自ら脚色、これを「邪魔者は殺せ」のキャロル・リードが監督、同時に製作も担当している。撮影は「邪魔者は殺せ」のロバート・クラスカー、装置は「バグダッドの盗賊(1940)」のヴィンセント・コルダ他の担当である。なお音楽はこの映画のためにウィーンのジッタア演奏家アントン・カラスが作曲、自ら演奏したものが唯一の伴奏となっている。主演は「旅愁」のジョゼフ・コットン、「白銀の嶺」のヴァリ、「黒ばら」のオーソン・ウェルズ、「黄金の龍」のトレヴァー・ハワードで、以下「会議は踊る」のパウル・ヘルビガー、バーナード・リー、エルンスト・ドイッチ、エリッヒ・ポントらが助演する。
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古い映画も積極的に観ていこうと思っているが、今回はこれも名画に数えられる作品。
何とイギリス映画であった。
タイトルだけは知っていたものの、内容については全くの未知。
有名なだけにあって、ちょっと期待して観たのである。

舞台は、終戦間もないウィーン。
戦勝4カ国による分割統治下にあり、そこへ主人公のホリー・マーチンスがやってくる。
友人のハリー・ライムから仕事の依頼を受けたものであり、仕事を欲していたホリーは喜び勇んでやってきたのである。
ところが、到着早々聞かされたのはハリーが交通事故で死んだということ。
ハリーの葬儀に参列したが、ホリーは途方にくれる。

そんなホリーに話しかけてきたのはイギリス軍のキャロウェイ少佐。
少佐は、ハリーが極悪人だと告げるが、信じられないホリーは独自に事故について聞き込みをする。
その結果、門衛に事故当時、現場に正体のわからない“第三の男”がいたことを知る。
さらにハリーの恋人であった女優のアンナと出会い、共にこの“第三の男”を探すことにする。

こうしてタイトルの意味が明らかになり、ホリーとアンナと二人だけの捜索が始まる。
しかし、重要な目撃証言を持っていた門衛は、何者かに殺害される。
そしてアンナは偽造パスポートで入国しているのがばれてしまい、ソ連のMPに連行される。
さらには、信用していたハリーの悪事も判明する・・・

この映画は、カンヌ映画祭でグランプリを取り、その後長く名作と評価されているが、正直言って観た感想としては、その理由はよく分からない。
映画通ならその理由を語ってくれるのかもしれないが、単純に観たまま判断を旨とする私としては、どこが面白いのだろうかという感じである。

ストーリーとしては、謎解きの要素もありサスペンス映画となっているが、背景に流れる軽快な音楽はとても内容に似つかわしくなく、コメディか何かであるかのようである。
当時のそれが流行なのかスタイルなのか、この似つかわしくない音楽が、これでもかというくらいに流れ続ける。
おかげで耳にこびりついてしまったが、もっと重厚感溢れる音楽にしたら、もっと映画の雰囲気も変わるだろうと思う。

ハリー役で登場するのは、オーソン・ウェルズ。
昔、英語の教材でお世話になったが、この映画では口ひげもなく、重厚な語り口も影を潜めている。
言われなければ当然わからない。
それ以外は、もう今では知らない俳優さんたちである。

印象的だったのは、最初と最後の葬儀のシーンだろうか。
同じような葬儀なのだが、参列者の心中は別。
それはまた観る者もそうなのであるが、なかなか味のあるシーンであった。
それと対照的だったのは、唯一知っていた観覧車のシーン。
これはどうして有名なのか、よくわからなかった。

古い映画は、有名なほど期待も大きくなってしまう。
それが今回は少し強かったかもしれない。
時代の変化という影響もあるかもしれない。
これに懲りず、また別の映画にもチャレンジしてみたいと思うところである・・・

評価:★★☆☆☆





posted by HH at 19:56 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | サスペンス