2017年11月24日

【ザ・マミー 呪われた砂漠の王女】

ザ・マミー 呪われた砂漠の王女.jpg

原題: The Mummy
2017年 アメリカ
監督: アレックス・カーツマン
出演: 
トム・クルーズ:ニック・モートン
ソフィア・ブテラ:アマネット
アナベル・ウォーリス:ジェニー・ハルジー
ジェイク・ジョンソン:クリス・ヴェイル
コートニー・B・バンス:グリーンウェイ大佐
マーワン・ケンザリ:マリク
ラッセル・クロウ:ヘンリー・ジキル

<シネマトゥデイ>
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1932年製作の『ミイラ再生』を新たによみがえらせたアクションアドベンチャー。エジプトの地下深くに埋められていた王女の覚醒と、それを機に始まる恐怖を活写する。監督は『トランスフォーマー』シリーズの脚本や『グランド・イリュージョン』シリーズの製作などを務めたアレックス・カーツマン。トム・クルーズやラッセル・クロウら、ハリウッドスターが出演している。
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古代エジプト。王位継承順位第1位にあったアマネット王女だが、父親であるメネフトラ王に男児が生まれたため、自らの王位継承が泡と帰してしまう。王の座を諦めきれないアマネットは邪神セトに魂を売って邪悪な力を手にし、王と生まれたばかりの王子を殺害する。さらに邪神セトを男の体に宿そうとしたが、神官たちに阻止され挙句に棺に閉じ込められるとそのまま地の底に埋葬される・・・

そして時は現代。イラクで宝を確保しようとしていたニック・モートンとクリス・ヴェイルは、ゲリラとの交戦に際し要請した空爆で偶然地下の王墓を発見する。考古学者のジェニー・ハルジーが調査したそこは、まさにアマネットが埋められた場所。そうとは知らないジェニーは何者かわからぬ棺をイギリスへ持ち帰ることにする。しかし、空輸の途中、王墓の中でクモにかまれたヴェイルの様子がおかしくなり、突如同席していた兵士を刺し殺してしまう。

さらに機は突然のカラスの大群によるバードストライクで推力を失い、墜落していく。ニックは、咄嗟の判断でジェニーにパラシュートを装着すると脱出させるが、キリモミ状態となった機体の中でどうすることもできず、地面に激突する。その前からニックはアマネットの幻影を見ており、ニックは霊安室の死体袋の中で突如目覚める。そしてやはり死んだはずのクリスが、ニックがアマネットに「選ばれた事」を告げる。

古代エジプトの呪いの類のストーリーは数限りなく創られている感がある。トム・クルーズの新作がまさかこれになるとは思いもよらなかったが、もしも「トム・クルーズ主演」でなかったら間違っても観ていなかったであろう。さらには大物ラッセル・クロウも出演しているとあって、俄然興味を惹かれた映画と言える。やっぱり出演者は重要である。そのラッセル・クロウの役どころは、「ジキルとハイド」というのも面白い。

2000年以上にも及ぶ封印から解放されたアマネットは、墜落現場にやって来た救急隊員を襲って生気を吸い取り、徐々に自らの肉体を復活させていく。生気を吸い取られてミイラ化した人間は、アマネットに操られてニックとジェニーに襲い掛かる。鍵を握るのは、かつてアマネットが邪神セトを復活させようとした時に使用した短剣。ジキル(ハイド)博士とアマネットとの間で翻弄されるニック。このあたりはトム・クルーズだから面白いという気もする。

トム・クルーズもここではイーサン・ハントやジャック・リーチャーのような無敵の存在ではない。しかし、それでいて、墜落する輸送機内でのアクションなどきっちり魅せるところは見せてくれる。そのあたりはトム・クルーズなのである。それにしても、最後は何か「To be continued」的な雰囲気があった。それならそれでも面白いかもしれない。

ミイラの呪い的な映画もこうすれば面白くなるという見本のような映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年06月25日

セキュリティコール

セキュリティコール.jpg

原題: Home Invasion
2016年 アメリカ
監督: デビッド・テナント
出演: 
ナターシャ・ヘンストリッジ:クロエ
ジェイソン・パトリック:マイク
リアム・ディキンソン:ジェイコブ
スコット・アドキンス:ヘフリン
キーラ・ザゴースキー:ノックス
マイケル・ロジャース:アスター

<TSUTAYA解説>
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自宅で謎の武装強盗に襲われる恐怖を描いた密室サスペンススリラー。義理の息子と共に行方不明の夫の帰りを待つペイジ。ある嵐の夜、ふたりが住む郊外の家に武装した3人の男たちが不法侵入。ペイジたちはその追跡を何とか回避していくが…。
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 原題は「自宅侵入」。そのものずばりであるが、主人公クロエ・ペイジが息子と暮らす豪邸にある嵐の夜、突然3人の強盗が侵入してくる。夫は普段から不在がちで、この夜もどこかに行っている。クロエ曰く、「上海あたり」。携帯もつながらずメールにも返事がない。遊びに来ていた友人は呆れる有様。そんなところに突然の強盗。クロエに代わり応対に出た友人は、有無を言わさず射殺されてしまう・・・

 クロエは大富豪の夫と結婚したが、夫との仲は良くないようで、思春期にある義理の息子ジェイコブと暮らしているものの、ジェイコブは反抗的で手を焼いている。こんな関係が説明された後、問題の夜となるわけであるが、大富豪の家だけに豪邸には最新のホームセキュリティが導入されている。強盗の侵入と同時に、セキュリティ会社のマイクが状況を掌握し緊急対応に入る。このマイクは勤務超過の様子で、クロエからの電話中にも気分がすぐれない様子を見せるが、結局それは大したことなく、最後までサポートする。クロエとジェイコブの関係とか、マイクの様子とか、何か伏線として後につながるのかと思いきや、何もない伏線がこの映画には目につく。

 強盗団は実に準備周到で手際が良い。途中の回転橋を故障させて、警察が駆け付けられないようにする。嵐でヘリも飛ばない。非常通報も手元で受けて警察のふりをし、クロエを安心させる。母子を孤立させておいて、玄関のドアを高性能爆薬(と思われる)で爆破して堂々と侵入する。監視カメラを潰して、隠れる母子を探すと同時に、何やら家探しを始める。

 マイクが強盗団も気付かなかった隠しカメラの映像を元に、クロエに指示を出す。会ったこともない相手と電話で連絡を取り合う様子は、『ダイハード』『サブウェイ123』を彷彿とさせる。強盗団の目的も不明で、いったいどういうことになるのか、果たして強盗団の目的は何かとか、予想外にストーリーに引き込まれていく。

 ただツッコミどころは結構あって、大豪邸に相手は3人だし、外は暗いし嵐だしでいくらでも逃げる方法はありそうなものだとか、犯人の一味が警官隊を阻止しろと言われていきなり銃撃戦をやってあっさり射殺されたりとかあるのだが、まぁそこを気にしていたら面白くも何ともなくなってしまう。それに結局、犯人の目的は何だったかわからないままだったし、まぁ短い映画だからもう少し長くしてサービスしてくれても良かった気もする。

 それにしても自宅内の監視カメラだが、こうした緊急時には役立つが、そうでなければプライバシーも何もあったものではない。セキュリティ会社では他人の家の中の様子が見れてしまうわけで、これはこれでどうなんだろうと思う。まぁ、大富豪はプライバシーよりセキュリティなのかもしれないし、それは庶民の穿った見方なのかもしれないと思う。個人的には、豪邸には住んでみたいがセキュリティはほどほどが良いように思う。

 あまり期待はしていなかったが、予想外に結構楽しめた映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年04月27日

トランス・シューター 早撃ちデス・ゲーム

トランス・シューター 早撃ちデス・ゲーム.jpg

原題: Blunt Force Trauma
2015年 コロンビア
監督: ケン・サンゼル
出演: 
ライアン・クワンテン: ジョン
フリーダ・ピント: コルト
ミッキー・ローク: ゾリンジャー

<映画.com>
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命がけの早撃ちゲームに挑む人々の戦いを、「レスラー」のミッキー・ローク、「ハイネケン誘拐の代償」のライアン・クワンテン、『猿の惑星:創世記』のフリーダ・ピントらの共演で描いたガンアクション。南米コロンビアのボゴタでは、防弾チョッキを着た2人のガンファイターが実弾を用いて至近距離で撃ち合う危険なゲームが行なわれていた。凄腕ガンファイターのジョンは、ゲームの創始者である伝説の男ゾリンジャーを倒して世界一のガンファイターになるべく戦いを続けていた。そんなある日、ジョンは兄の仇を討つためガンファイトの世界に身を投じた女性コルトと出会う。意気投合したジョンとコルトは、それぞれの目的を果たすべく旅を続けるが……。「リプレイスメント・キラー」の脚本家ケン・サンゼルが長編初監督をつとめた。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。
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 「トランスシューター」とは、なんだかわかったようなわからないようなタイトルである。「早撃ちデスゲーム」というサブタイトルも、間違ってはいないがおどろおどろしくて、この映画の「B級感」を盛り上げる役にしか立っていない。そんな映画をなぜ観ようかと思ったかと言えば、「予告が面白そうだった」からである。実弾を西部劇よろしく撃ち合う様は十分興味をそそられたのである。

 主人公はジョン。冒頭でこのゲームの様子が描かれる。闘鶏場の様なところで、描いた円内に男2人が向き合う。そして防弾チョッキを身につけたまま銃を撃ち合う。撃たれた方は、防弾チョッキをつけているとはいえその衝撃は大きい。思わず円から離れるとカウントが始まる。ボクシングでいうダウンに相当する。カウント内に円内に戻れば試合再開、戻れなければ負け。

 そうすると思わず考えるわけである。「防弾チョッキ以外のところを撃ったら?」と。実際、ゲームで男が足を撃たれてしまう。その瞬間、撃った方は「反則負け」となる。「足ならいいが、頭なら・・・」と思わず考えてしまうが、そういうシーンはない。会場によってゲームのシチュエーションは様々な様である。

 そういうゲームに、ジョンは長けていて、負けなしで来ている。そして伝説の男ゾリンジャーと勝負したいと思っている。そこに現れたのは、女ながらにゲームに参加するコルト。このゲームにふさわしい、銃みたいな名前の女である。コルトはゲームで兄を殺した男を探している。そしてジョンに興味を抱き、一緒に互いの相手を探す旅に出る。

 ジョンもコルトも早撃ち。このゲームは早撃ちが有利なのは、やはり衝撃対抗力。撃たれればその衝撃は大きく、早く撃った方が有利。しかし、中には頑丈なのがいて、撃っても頑張って立っていて倒れないというのもいる。ジョンもこういう男と勝負して危ないところまで追い込まれる。

 紆余曲折を経て、ジョンはゾリンジャーとの勝負の場に立つ。その勝負は実にシリアスなもの。ラストの勝負とエンディングは、B級映画ながら唸らされるものがあった。ゾリンジャー役として登場するのがミッキー・ローク。ハッキリ言ってこんな無名映画に出る様になったのかと思わされるが、ラスト10分くらいの出演ながらこれが秀逸。その存在感はさすがである。

 ストーリー的には、正直言ってイマイチである。しかしながら、この早撃ちゲームという存在が面白さを維持した感がある。合法的にできるものではなく、もしも間違えて(あるいはわざと)頭など撃たれたらという可能性もあるわけで、ロシアンルーレットに匹敵するくらいのインパクトはあると思う。個人的には『ディア・ハンター』で初めてロシアン・ルーレットの存在を知った時に似たインパクトであった。

 そういう意味で、ひと違う級映画なのである・・・



評価:★★☆☆☆





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2017年03月20日

ミュージアム

ミュージアム.jpg


2016年 日本
監督: 大友啓史
出演: 
小栗旬:沢村久志
尾野真千子:沢村遥
野村周平:西野純一
丸山智己:菅原剛
大森南朋:沢村久志の父
伊武雅刀:岡部利夫
松重豊:関端浩三
妻夫木聡:カエル男(霧島早苗)

<シネマトゥデイ>
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「ヤングマガジン」連載の巴亮介のサイコスリラー漫画を実写映画化。現場に謎めいたメモを残し雨の日にだけ残忍な猟奇殺人を繰り返すカエル男と、妻子をカエル男に狙われた刑事の攻防をスリリングに描き出す。原作の持つ迫りくるような恐怖と絶望感を表現するのは、『ハゲタカ』や『るろうに剣心』シリーズなどの大友啓史。犯人を追ううちに極限状態に追い込まれていく主人公を、『信長協奏曲』シリーズなどの小栗旬が熱演する。
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主人公は刑事の沢村。仕事熱心で優秀なのだろうが、その反面、家庭を顧みずに仕事に没頭するあまり妻遥は息子将太を連れて家を出てしまっている。ある雨の日、事件が発生する。それは無残にも生きながら空腹の犬に喰い殺された女性の事件。後に犬が吐き出したメモに「ドッグフードの刑」と書かれている。さらにある引きこもりの若者が、部屋に侵入してきた男に拉致され、体の一部を切り取られて殺害される。切り取られたのは生まれた時の体重相当分。現場には「母の痛みを知りましょうの刑」と書かれたメモが残されている。

犯人は、カエルのマスクを被りレインコートを着て雨の日に殺人を行うことがわかる。捜査の結果、被害者がいずれも「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判員制度による裁判員だったという共通点が浮かび上がる。息子を連れて家を出た沢村の妻もその1人であったことから、沢村は慌てて妻に連絡を取ろうとするが、携帯は繋がらない。警察は、「幼女樹脂詰め殺人事件」の犯人として死刑判決を受けたあと自殺した大橋茂の親族による復讐との線で捜査を進める。

しかし、カエルのマスクを被った「カエル男」による犯行は続き、「均等の愛の刑」、「ずっと美しくの刑」、「針千本飲ますの刑」と名付けられたメモとともに次々と関係者が殺されていく。そしてとうとう沢村の妻遥と息子将太も誘拐され、部屋には「お仕事見学の刑」と書かれたメモが残される。沢村は必至に二人の行方を探すが、ギリギリのところで2人を連れ去るカエル男を取り逃がしてしまう。

 当初は観る予定がなかったのだが、何となく観てしまったら意外にも面白かった映画である。雨合羽を着て、カエルの仮面を被った犯人が次々に殺人を犯していき、それを追う刑事の家族も犯人に連れ去られてしまう。いろいろと突っ込みどころはあるのだが、まぁそれにはこだわらないとして、犯人像を一緒に推理させてくれるところが、なかなか面白い。

主人公の刑事沢村も、終始カエル男に翻弄される。うまく推理を働かせて正体を暴くのだが、一人乗り込んでいって逆に監禁されてしまう。カエル男もただ殺しを楽しむだけではなく、その過程を楽しむ。監禁されてからの展開も、なかなかうならせてくれる。このカエル男、なんと演じるのは妻夫木聡。言われてみなければわからなかったが、なかなかの迫力。沢村が翻弄されたのも無理はない。

そして一件落着かと思われたラストシーンは、個人的になかなか重さを感じさせてくれるものであった。それはカエル男の復活を暗示しているかの如くである。原作は漫画だというが、原作と映画とどう違うのだろうと、その違いが気になるところである。最後まで画面に惹きつけられ、印象的なラストと相まってなかなかの映画であった。
 こういう意外性もあるから、事前のイメージで好き嫌いしてはいけないと思わされる映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年03月17日

ピエロがお前を嘲笑う

ピエロがお前を嘲笑う.jpg

原題: Who Am I - Kein System ist sicher
2014年 ドイツ
監督: バラン・ボー・オダー
出演: 
トム・シリング:ベンヤミン
エリアス・ムバレク:マックス
ヴォータン・ヴィルケ・メーリング:シュテファン
アントニオ・モノー・Jr:パウル
ハンナー・ヘルツシュプルンク:マリ
シュテファン・カンプヴィルト:マルティン・ボーマー
トリーヌ・ディルホム:ハンネ・リンドベルク

<シネマトゥデイ>
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過激なハッカー集団に加担した天才ハッカーが、いつしか危険な世界へとはまり込んでいくドイツ製サイバースリラー。全編に仕掛けられたトリックが話題を呼び、ドイツ・アカデミー賞6部門にノミネートされたほか世界各地の映画祭でも支持された。メガホンを取るのは、『23年の沈黙』などのバラン・ボー・オダー。主演は『コーヒーをめぐる冒険』などのトム・シリング、共演には『4分間のピアニスト』などのハンナー・ヘルツシュプルンクらが名を連ねる。
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 物語は、主人公のベンジャミンが警察に出頭して取調室でハンネ捜査官から取り調べを受けるところから始まる。回顧シーンではホテルの部屋で無残にも射殺された男たちが横たわる。ベンジャミンはハッカー集団“CLAY”のメンバーで、ハッキング事件を次々と起こしてドイツ中で話題となっていたハッカー。彼のハッキングによって殺人事件まで起こっており、身の危険を感じた彼自身が出頭してきたようである。彼の自白によって物語が始まる。

 ベンジャミンは子供のころからヒーローに憧れるが、それに反して現実には目立たない「透明人間」。修学旅行で置いていかれるほどである。しかし、14歳のときにパソコンを手にしたことで目覚めていく。パソコンの世界では自分もヒーローになれると気づき、そして“MRX”という伝説のハッカーに憧れる。それから数年後、ピザ屋でバイト先するベンジャミンはかつて好意を寄せていた女性マリーと偶然再会する(当然マリーは気がつかない)。

 マリーがその時ふと漏らした言葉から、ベンジャミンは試験問題を盗み出そうとするが警備員にバレてあえなく捕まってしまう。そして実刑免除の代わりに命じられた50日間の社会奉仕活動の最中、マックスという男と運命的に知り合う。マックスもやはりハッキングをしており、シュテファン、パウルを紹介されハッカー集団“CLAY(クレイ)”を結成する。

  “CLAY”はドイツ国内で様々にハッキングを仕掛けて、またたく間に世間の注目を集めることになる。しかし、ベンジャミンの憧れでもある大物“MRX”からは相手にされない。そこで“CLAY”は、ドイツ国内で最も高度なセキュリティを誇るドイツ連邦情報局のハッキングに手を出す・・・

 やがてこれが大きな事件へと繋がっていく。ハッカーの映画は色々とあるが、ほんの遊び心からやがてパンドラの扉を開けてしまうというのもよくあるパターンかもしれない。プログラミングなど素人の自分からしてみると、ハッキングなど遠い世界。そんなに簡単にできるものなのかといつも不思議に思う。だけど映画のようにできたのなら、それはそれは楽しいものなのかもしれない。

 そして人が隠しているものを暴くというのは、人間の密かに持っている欲望。他人のプライバシーは蜜の味。そういうのも背景にあるのかもしれない。それは遊びのうちはいいものの、殺人事件にまで発展するとやばいことになる。ベンジャミンもとうとうそういう領域に踏み込んでしまい、自らの身も危険に晒される。そしてそれを逃れるために警察に駆け込んだというわけである・・・

 最後に見せるどんでん返し。なかなかヒネリが効いている。おどおどしていたベンジャミンが、最後は自信を漲らせる。どんな展開になるのかと思っていたら、なかなかの着地。見応え十分であった。
ジェットコースターに乗ってスカッとしたような映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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