2018年02月17日

【フィフティ・シェイズ・ダーカー】My Cinema File 1876

フィフティ・シェイズ・ダーカー.jpg

原題: Fifty Shades Darker
2017年 アメリカ
監督: ジェームズ・フォーリー
出演: 
ダコタ・ジョンソン:アナスタシア・スティール
ジェイミー・ドーナン:クリスチャン・グレイ
エリック・ジョンソン:ジャック・ハイド
リタ・オラ:ミア・グレイ
ルーク・グライムス:エリオット・グレイ
ビクター・ラサック:ホセ
エロイーズ・マムフォード:ケイト・キャヴァナー
ベラ・ヒースコート:レイラ・ウィリアムズ
マックス・マーティーニ:ジェイソン・テイラー
キム・ベイシンガー:エレナ・リンカーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン:Dr.グレース・トレヴェリアン・グレイ

<シネマトゥデイ>
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若いCEOと女子大生の特殊な恋愛を大胆に描いた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編。前作に引き続きダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナンが出演し、再会した二人を新たに待ち受ける数々の衝撃の出来事を映す。『L.A.コンフィデンシャル』などのキム・ベイシンガーが主人公をSMの世界にいざなう女性を熱演。テイラー・スウィフトらの音楽に乗せて、官能と驚がくのストーリーが展開する。
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 大金持ちのCEOと新卒女性のSM契約をテーマにして、ちょっと衝撃的だった『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編ということで、迷うことなく観ることにした作品。物語は、当然前作の続きから始まる。

 クリスチャンと別れたアナは、出版社に就職する。そんなアナにクリスチャンから花束が届く。アナは一瞬捨てようとして思いとどまる。ある夜、友人のホセ・ロドリゲスが主催したアート・ギャラリーに参加したアナは、そこに自分の写真が何枚も飾られているのを見て驚く。そしてすぐにすべて売れたと知らされる。買ったのはクリスチャン。その場に現れたクリスチャンは、アナを食事に誘う。

 アナもどこかにクリスチャンに対する未練があり、その申し出を受ける。優雅なディナーの席で、クリスチャンはアナに復縁を持ちかける。自らの性癖を封印し、SMプレイはしないと説くクリスチャンに、アナは復縁に同意する。一方、職場ではアナは上司のジャック・ハイドに好意を寄せられる。バーでジャックと鉢合わせしたクリスチャンは、アナを半ば強引にその場から連れ出す・・・

 こうしてクリスチャンと復縁したアナだが、その行動は極めて慎重。仕事をきちんと続けるのは、クリスチャンと別れることになった場合のことも考えているのだろう。アナに仕事のことを根ほり穴掘り訪ねるクリスチャンに、(自分の会社を)「買収するつもりじゃないでしょうね」と冗談ぽく問うアナだが、まんざら冗談でもないクリスチャン。相変わらずのスケールである。「私の上司になるつもり?」と問うアナに、「上司の上司の上司だ」という答えがしゃれている。

 そうこうするうちに、アナにつきまとう女が現れる。その正体は、かつてクリスチャンと「契約」していたというレイラ。どうやら「クセになって」しまったのかもしれない。そんなことはおかまいなしに、クリスチャンはアナとの関係を詰めていく。養父母の家で開かれる仮面舞踏会にアナを連れて行こうと誘う。アナが、「髪もできていないし、服もないし」と躊躇すると、共同経営のサロンに連れて行き(共同経営者が曰く付きだったが・・・)、高価な服を選り取り見取りで選ばせる。こんな芸当をしてみたいと思わざるを得ない。

 いろいろと横槍は入るものの、クリスチャンとアナは元の深い関係へと戻り、濃厚なベッドシーンが展開される。アナも「赤い部屋」へ行きたがり、結局、それは甘美な囁きなのかとも思わされる。仕事においてもアナはセクハラ上司に代わって昇格し、クリスチャンとの関係も深まっていく。メデタシメデタシなのかと思ったら、どうやら物語には更なる続編があるらしい。

 ストーリーもしっかりしていて、ダコタ・ジョンソンもセクシーこの上なく、前作に引き続き堪能できる一作。ハッピーエンドと思いきや、続編もあるということで、まだまだ楽しませてくれるという。子供にはちょっと刺激の強い、甘美な大人の映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2018年01月22日

【ニューヨーク冬物語】My Cinema File 1862

ニューヨーク冬物語.jpg

原題: Winter's Tale
2014年 アメリカ
監督: アキヴァ・ゴールズマン
出演: 
コリン・ファレル:ピーター・レイク
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ:ベバリー・ペン
ラッセル・クロウ:パーリー・ソームズ
ジェニファー・コネリー:バージニア・ゲームリー
ウィリアム・ハート:アイザック・ペン
リプリー・ソボ:アビー
マッケイラ・トウィッグス:ウィラ
ウィル・スミス:ルシファー

<映画.com>
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アカデミー脚色賞を受賞した「ビューティフル・マインド」ほか、『ダ・ヴィンチ・コード』『シンデレラマン』などロン・ハワード作品の脚本家としても知られるアキバ・ゴールズマンが初監督を務め、マーク・ヘルプリンの全米ベストセラー小説を映画化したファンタジードラマ。2014年、冬のニューヨーク。約100年にわたり若き日の姿のまま生かされた男ピーターは、すべての記憶を失くし、生きる価値さえ見出せないでいた。そんな中、余命わずかの美しい令嬢ベバリーとの運命的な恋と、はかなく散った命についての記憶がよみがえる。コリン・ファレルが主演し、ヒロイン役を新星ジェシカ・ブラウン・フィンドレイが務めた。そのほかの共演にジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート、ラッセル・クロウら。
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 1916年のニューヨーク。主人公のピーターは、ギャングのボス、パーリーとその配下の男たちに追われている。追い詰められて危ういところで、なぜかそこに居合わせた白馬のおかげでその場から逃げのびる。そして危険な街を出ることにし、逃走資金を手に入れようとさる豪邸に忍び込む。屋敷に一人留守居をしていたのは、当家の令嬢で不治の病を患うベバリー。赤毛で美しいベバリーに惹かれたピーターは、何も盗まずにベバリーとしばし話をして屋敷を後にする。

 ピーターを追うパーリーは、実は悪魔ルシファーの配下にある男。その力で、赤毛の女性がピーターと関係することを知り、部下に探させたベバリーの下に現れる。ピーターは間一髪のところで白馬に乗ってベバリーを救い、彼女の家族のいる別荘へと向かう。ピーターはそこでベバリーの家族らに受け入れられ、しばしそこに滞在する。ピーターを追うバーリーだが、彼には守らなければならないテリトリーがあり、2人のいる屋敷はその外。手が出せないパーリーは、地上に降りた元天使を遣ってベバリーに毒を盛らせ彼女を殺害する。

 絶望したピーターは、ベバリーの葬儀のあとニューヨークに戻り、パーリーと対峙するも橋から落とされてしまう。ピーターは一命を取りとめたものの記憶をなくし、その後ニューヨークを彷徨い、変わらぬ姿のまま時は2014年のニューヨークへと流れていく。記憶が失われたままのピーターは、ある日公園で少女アビーとその母バージニアに出会う。バージニアの協力を得て図書館で資料を調べ、ピーターはようやくベバリーのことを思い出す・・・

 何とも言えない不思議な物語。荒唐無稽なストーリーを否定はしないが、やっぱりある程度の説明はしてほしいと思う。パーリーは悪魔の手先であるから不死だとしても、ピーターは何者なのだろう。冒頭で移民の夫婦が登場し、夫は結核が発見されて入国を拒否される。再び船に乗せられた夫婦はせめて子供だけでもと思ったのか、赤ん坊のピーターを模型の船に乗せて海へと流す。そして拾われたピーターが成長して物語に登場するのだが、なぜ100年も変わらぬ姿でいられるのか、映画だけではわからない。

 そしてなぜ悪魔の手先パーリーがピーターを執拗に追うのだろうか。面白いのはパーリーも悪の序列に属していて、テリトリーも決められている。このルールを何とかしたい場合に上司(?)のルシファーに相談する。このルシファーを演じるのがウィル・スミス。この映画、実はストーリーはあまり面白くないのだが、出演陣はなぜか超豪華。それがこの映画のストーリーとともに不思議なところである。

 結局、この映画は「?」マークが飛び交ったまま進み、そして終わったためストレスが残る映画であった。途中で出てくる白馬の正体は何なのかもわからなかったし、赤毛の女性の意味も分からなかった。合理性などなくてもいいから、それらしい説明をしてくれればその世界に入っていけるものをと残念に思う。原作は全米べストセラーだというから、たぶん原作はしっかり説明されていて、映画化にあたり脚本でヘマしてしまったのかもしれない。

 いずれにしても、出演陣が豪華すぎただけに実に残念な映画である・・・
 

評価:★★☆☆☆





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2018年01月12日

【君の膵臓をたべたい】My Cinema File 1856

君の膵臓をたべたい.jpg

2017年 日本
監督: 月川翔
原作: 住野よる『君の膵臓をたべたい』
出演: 
浜辺美波:山内桜良
北村匠海:「僕」(学生時代)
大友花恋:恭子(学生時代)
矢本悠馬:ガム君
桜田通:委員長
森下大地:栗山
上地雄輔:宮田一晴
北川景子:恭子(現在)
小栗旬:「僕」(現在)

<シネマトゥデイ>
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住野よるの小説を映画化。膵臓の病を患う高校生と同級生の"僕"の交流を、現在と過去の時間軸を交差させて描く。『エイプリルフールズ』などの浜辺美波と『あやしい彼女』などの北村匠海が主演を務め、現在の僕を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。監督は『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔、脚本は『アオハライド』などの吉田智子が担当。
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 小説の映画化作品は珍しいことではない。むしろ、映画業界もテレビ業界も鵜の目鷹の目で原作を漁っているところがあり、ベストセラーにでもなれば当然映画化という話になるだろう。この映画の原作もそうで、原作を読んでいい感想を持っていたからこそ、映画も観てみたいと思った次第である。

 物語の舞台はある共学の高校。主人公はそこで国語教師をしている「僕」。そんな「僕」は、教職に生きがいを見いだせないのか、机の引き出しに密かに「辞職届」を忍ばせている。そんな悶々とした日々を過ごしていたある日、老朽化の為に取り壊される事になった図書館の本の整理を頼まれる。実はかつて「僕」はその高校の生徒であり、本の整理をやった実績があったのである。「僕」は断り切れず、生徒の栗山と共にこれをやることになる。

 図書館に入った「僕」に高校時代の記憶が蘇ってくる。盲腸で病院に来ていた「僕」は、待合室で一冊のノートを拾う。それはクラスメイトの山内桜良の「共病文庫」とタイトルをつけられた日記。明るく天真爛漫の桜良はクラスの人気者だったが、しかし彼女は膵臓の病気を抱え余命宣告をされている身であった。それを期に、桜良は「僕」に死ぬまでにやりたいことをやることに付き合わすことにする。

 桜良は「僕」と同じ図書委員に立候補し、2人で図書委員の仕事をする。友達のいない「僕」に唯一声を掛けてくれるのが、いつもガムを持っているガム君・宮田一晴。そして桜良には親友の恭子がいる。しかし恭子は桜良が「僕」と親しくするのを快く思わない。そんなことにお構いなしの桜良は、ホルモンやラーメンを食べ、スイーツパラダイスなどに「僕」を連れまわし、挙句に2人だけの旅行に連れ出す・・・

 映画を観ながら本で読んだストーリーが蘇る。所々原作と違うところがあったのかもしれないが、読んでから程よく時間が経っているのであまり違いはわからない。それにしても桜良を演じる浜辺美波は、よく雰囲気が出ていると思える。こんな女の子に振り回されるのであれば、振り回されたい気がする。惜しいのは「僕」の態度。典型的な草食系男子の「僕」は、据え膳を眺めているだけ。まぁ擦れた大人の感想である。

 昔から美人薄命と言われているが、この手の「病気の女の子」の話にはどうも拒絶感が、先行する。それでもなんとか受け入れられたのは、原作が良かったからであるが、映画は「お涙頂戴」を狙ったのか、原作よりもちょっと態とらしさが匂い立つ感が強い。映画化にあたり欲が出たのかもしれない。あるいはそれこそ自分が擦れた大人である所以なのかもしれない。若い人はどんな感想を持つのだろうかと、ちょっと思ってみる。

 映画と原作とどっちがいいだろうかと考えてみる。映画の方は、北川景子が出演しているという強力な魅力があるが、それを除けば原作の方に軍配を上げたいと思う。それはともかく、高校生の2人の姿が眩しい映画である・・・


評価:★★★☆☆





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2017年12月21日

【昼顔】My Cinema File 1839

昼顔.jpg

2017年 日本
監督: 西谷弘
出演: 
上戸彩:木下紗和
斎藤工:北野裕一郎
伊藤歩:北野乃里子
平山浩行:杉崎尚人
黒沢あすか
萩原みのり
志賀廣太郎

<映画.com>
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上戸彩と斎藤工が禁断の恋人を演じ、斎藤がブレイクするきっかけともなったテレビドラマ「昼顔 平日午後3時の恋人たち」の劇場版。不倫関係に陥った主婦の木下紗和と高校教師の北野裕一郎は、北野の妻・乃里子によって引き離され、紗和と北野は別れを決断した。あれから3年。夫と離婚した紗和は、海辺の町でひとり静かに暮らしていた。大学の非常勤講師となっていた北野は、講演のため、ある街を訪れた。講演中、客席の中に紗和の姿を見つけた北野は言葉を失ってしまう。再びめぐり会ってしった2人は、どちらからともなく逢瀬を重ねていく。紗和役の上戸、北野役の斎藤、乃里子役の伊藤歩らドラマ版からのキャストのほか、紗和が勤めるレストランのオーナー杉崎役に平山浩行。監督は『真夏の方程式』『容疑者Xの献身』で知られ、ドラマ版の演出も手がけた西谷弘。
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平日の昼間働いているサラリーマンの身としてはまったく知る由もなかったが、どうやら「昼メロ」ドラマでヒットした『昼顔』の劇場版ということらしい。ドラマでは互いに配偶者のある身でありながら不倫関係となった北野裕一郎と木下紗和の(たぶん)和解成立から物語は始まる。

裕一郎は奥様とよりを戻し、紗和は離婚して1人知り合いのいない海辺の街にやってきてレストランでアルバイトの職を得る。アパートを借りた一人暮らし。見るからに傷心を癒しているという感じがする。そんなある日、偶然目にした夏休みのイベントの案内。それは子供向けのホタルの生態に関する講演であったが、講師として名前が記載されていたのは、あろうことか北野裕一郎。紗和は迷うものの、結局会場へと向かう。初めはおしゃれをしようとしたものの、結局普段着にしたところにその心境がよく表れている。

名乗り出るつもりはなかったものの、質問タイムで演壇の裕一郎と目があってしまう。動揺する裕一郎。そして、しどろもどろになりながら、「講演の後、ホタルを見つけるため三浜自然の森へ行こうと思います。」と言い残して講演は終了する。その言葉が耳に残った紗和は、わずかな期待を胸に「三浜自然の森」へ向かう。結局、裕一郎と会うことはなかったが、帰りのバスで、偶然裕一郎を見つける。

それまでは、「会いたいけど会うわけにはいかない」「けれどせめて一目だけでも姿を見たい」そんな思いがにじむ行動をとっていた紗和だが、その瞬間、思わずバスの窓から身を乗り出して祐一郎の名を叫んでいる。こうして2人は再び出会ってしまう。そうなると思いを抑えるのも難しく、どちらからともなく、いつしか「三浜自然の森」のホタルのいる小川で、週に一度だけ逢うようになる。

逢うといっても、それは小川でホタルの採取を行う裕一郎に対し、それを遠巻きに紗和が手伝うといった形。2人は互いに言葉を交さず、手を触れあうこともない。それでも週に一度だけのささやかなひと時を2人は楽しむ。しかし、そんな夫の行動にどこか違和感があったのだろう。裕一郎の妻・乃里子がそれを察知し、ついに2人がバスから降りてきた現場を捕まえる。

不倫というと、甘美な香りが漂う感じがする。不倫に限らず、禁断の木の実はえも言われぬ香りで人を惑わす。ドラマでは「不倫をする」方の立場の視点から描かれることが多いが、「される」視点からだと違う風景があるのに気付く。別れたはずの2人がまた一緒にいるのを見て、祐一郎の妻乃里子はヒステリックに反応する。しかし、乃里子は乃里子で子供が欲しいと望んでおり、その先の幸せも描いている。そんな乃里子を責めるのは酷である。ドラマでは2人の愛の障害として描かれているが、そうした視点は考えてみれば理不尽である。

一方、紗和の働くレストランのオーナー杉崎は、事あるごとに紗和に気があるそぶりを見せる。オーナーとして悠々自適で遊び人風情のある杉崎であるが、実は元エリート社員であった時に妻が部下と不倫して離婚した過去を持っている。失ったのは妻だけでなく、会社の中での将来も然り。杉崎は紗和に「裏切られた側の苦しみ」を説く。裕一郎と紗和の間は、疑心暗鬼も生まれたりし、物語はなかなかハッピーエンドへは向かわない。そしてとうとう事件が起こる。

当事者の2人から見れば、不倫とは言え「愛は愛」。そこには行く末を阻むものは「障害物」として描かれる。しかし、その障害物にも血が通っていたりする。このドラマを2人の愛の物語として素直に見るのは難しい。背後に軽快なテンポで流れるのは、かつてヒットした金井克子の『他人の関係』。この選曲も味があると思わされる。

ドラマを観ながら同時にいろいろと考えさせられる。ラストはちょっと衝撃的だった。観終わって見れば、そもそも2人の出会いはどんなだったのか。ヒットしたTVドラマを観てみたくなった一作である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年08月14日

【あと1センチの恋】

あと1センチの恋.jpg

原題: Love, Rosie
2014年 イギリス・ドイツ
監督: クリスチャン・ディッター
出演: 
リリー・コリンズ:ロージー
サム・クラフリン:アレックス
ジェイミー・ウィンストン:ルビー
クリスチャン・クック:グレッグ
タムシン・エガートン:サリー
スキ・ウォーターハウス:ベサニー

<シネマトゥデイ>
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『P.S.アイラヴユー』の原作者としても知られるセシリア・アハーンの「愛は虹の向こうに」を基に、友達以上恋人未満の男女の擦れ違いを描くラブストーリー。6歳のころから全てを共有してきた男女が思いを伝えられず、それぞれの人生を歩むことになりながらも、思いも寄らぬ運命へと導かれていくプロセスを映す。主演は、『白雪姫と鏡の女王』などのリリー・コリンズと『スノーホワイト』などのサム・クラフリン。運命のいたずらに翻弄され、12年間も擦れ違い続けた二人のもどかしく切ない関係に胸が詰まる。
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ロージーとアレックスは、6歳からの幼なじみ。ずっと一緒に過ごしてきたため、高校生となってもその関係は「友達以上恋人未満」とも言うべき関係。互いに触れてはならない部分を避けるかのように過ごしているが、年頃になりアレックスに気がある女の子も出てくる。その一人ベサニーに興味を持つアレックス。ロージーは心にもなく、「誘え」と言ってしまう。そしてその通りにしたアレックスはベサニーと付き合うようになる。

ロージーもアレックスも密かに相手を想っているが、こうなると自分からは言い出せない。ロージーはグレッグに誘われ、そのまま付き合い初体験を迎える。2人は、共にイギリスの田舎町を離れ、アメリカのボストンにある大学へ一緒に進学しようと語り合う。しかし、何とロージーは妊娠が発覚してしまう。一度は生まれた子供を里子に出し、ボストンへ行こうと計画するロージーだが、いざ生まれた子を抱くと手放せなくなる。こうしてロージーは地元に残り、アレックスとは別々の道を歩むことになる。

以来、アレックスはボストンで着々と夢へと進み、ロージーは生まれた娘の子育てで忙しい日々を過ごす。互いに寄せる想いは封印したまま。以後2人のすれ違いは続いていく。ロージーがフリーの時はアレックスに恋人がいて、アレックスが破局した時にはロージーはグレッグとよりを戻していて、まさに思いはすれどもすれ違い。そんなドラマがつついていく。

そう言えば、アン・ハサウェイの『ワン・デイ23年のラブストーリー』も互いに思いながら結ばれない2人を描いていたが、この手の話はたくさんあるのかもしれない。かく言う自分も、これほどドラマチックではないが、苦い「すれ違い」を経験しているので、よけいこの2人に共感してしまう。人生にはどうしようもない事ってあるのである。

幼馴染であるがゆえに、あまりにも近すぎて今さら恋愛感情を告白できないというのもよく理解できる。そういう意味では、共感しやすいストーリーである。主演のリリー・コリンズも愛らしくて、男としては尚更共感度大である。『白雪姫と鏡の女王』ではそれほど気付かなかったが、かなりかわいい女優さんである。

『ワン・デイ23年のラブストーリー』もこの映画も、個人的には似たような経験をしているということもあってかなり心に響くものがあった。観終わって溜息が出たのは言うまでもない。そんな自分のほろ苦い思い出を刺激してくれた映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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