2015年08月08日

【チョコレートドーナツ】My Cinema File 1435

チョコレートドーナツ.jpg

原題: Any Day Now
2012年 アメリカ
監督: トラヴィス・ファイン
出演: 
アラン・カミング:ルディ・ドナテロ
ギャレット・ディラハント:ポール・フラガー
アイザック・レイヴァ:マルコ・ディレオン
フランシス・フィッシャー:マイヤーソン判事
グレッグ・ヘンリー:ランバート
クリス・マルケイ:州検察官ウィルソン
ドン・フランクリン:ロニー・ワシントン−黒人の弁護士。
ジェイミー・アン・オールマン:マリアンナ・ディレオン−マルコの母。

<Movie Walker解説>
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1970年代の実話を基に、育児放棄されたダウン症の少年を育てたゲイのカップルの姿を描くヒューマンドラマ。
出演は、ドラマ『グッドワイフ』のアラン・カミング、『ノーカントリー』のギャレット・ディラハント。
監督は、本作が日本公開初作品となるトラヴィス・ファイン。
第11回トライベッカ映画祭観客賞他受賞多数。
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とあるゲイバーを訪れた検事のポール。
ダンサーとして口パクで踊っていたルディと知り合うと、そのまま車の中で人目をはばかるご関係。
そこへやってきた警官が、二人を見て露骨に顔をしかめると銃さえ突き付ける始末。
このシーンで、これは現代の物語ではないなと感じる。
あとで解説を見ると1970年代とある。
この時代背景もドラマの重要な一因である。

ルディのアパートは、いかにも貧困アパートという感じ。
隣人の母親は周囲の迷惑を顧みない大音響で音楽を聴き、障害児の子供の面倒をろくに見ない。
その母親はドラッグで逮捕され、その子供マルコは施設へと連れて行かれる。
ルディはポールと会った帰り、施設から逃げ出したマルコが町を彷徨っているのを見かける。
そしてそのまま引き取ることにする。

親権のないルディは、マルコが施設に連れ戻されるのを懸念し、ポールとともに母親の不在中の親権を得るべく奔走する。
やがて晴れてマルコの親権を獲得するとともに、ポールと3人で生活することになる。
しかし、やがてポールとルディの関係が周囲に露見。
ポールは職を失い、マルコの親権も取り消されてしまう。
ポールとルディは、ともに親権を取り戻すべく、再び法定闘争へと向かう・・・

昨今、アメリカではLGBTの婚姻が認められるなど、同性愛に対する態度は寛容になってきている。
この物語も、現代であればドラマになどならなかったであろう。
そういう意味では、「歴史ドラマ」とでも言えるかもしれない。

ルディを演じたアラン・カミングという役者さんは、あまり馴染みがないが、凄い演技力だと思っていたら、自身バイセクシャルらしい。
そしてマルコ役のアイザック・レイヴァも、表情といい後ろ姿といい、実にダウン症の少年ぽく見せてくれていた。
(たぶん自身がマルコと同じダウン症だったりするのではないかと思う)

普通のカップルだったら、たぶん何の問題もなく親権が認められていたであろう。
されどゲイのカップルということで、世間の嫌悪感を背景にそれを阻む。
法律自体の問題ではなく、それを運用する側の問題である。
誰に迷惑をかけるわけでもない。
障害を持った子供を育てるのに、施設よりも愛情を持って面倒を見てくれる人間のそばの方がいいに決まっているが、「ゲイ」という事実でそれを否定する。

ラストはちょっと切ない結末である。
それにしても、アメリカの社会はダイナミックだと思う。
このような時代から、わずか30〜40年で同性愛が公認されるわけである。
ノーマルな立場としては同性愛など理解できないが、まぁ人に迷惑をかけるわけでもないし、人の趣向をとやかく言うつもりもないが、この映画のような事態が今後起こらないというだけでも否定すべきものではないと思う。

是非観ておきたい映画である・・・


評価:★★★☆☆






posted by HH at 13:09 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2015年08月01日

【LIFE!】My Cinema File 1433

LIFE!.jpg

原題: The Secret Life of Walter Mitty
2013年 アメリカ
監督: ベン・スティラー
出演: 
ベン・スティラー:ウォルター・ミティ
クリステン・ウィグ:シェリル・メルホフ
ショーン・ペン:ショーン・オコンネル
アダム・スコット:テッド・ヘンドリックス
シャーリー・マクレーン:エドナ・ミティ

<Yahoo!映画解説>
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凡庸で空想癖のある主人公が未知なる土地への旅を経て変化していくさまを、ベン・スティラー監督・主演で描くヒューマンドラマ。
夢を諦め、写真雑誌の写真管理部で働く地味な中年男性が、ひょんなことからニューヨークをたち世界中を巡る旅を繰り広げる様子をファンタジックに映し出す。
物語の鍵を握るカメラマン役で『ミルク』などのショーン・ペン、主人公の母親役で『愛と追憶の日々』などのシャーリー・マクレーンが共演。
壮大なビジュアルや、主人公のたどる奇跡のような旅と人生に目頭が熱くなる。
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毎日真面目に会社に通い、仕事をし、そして帰宅する。
多くのサラリーマンがそんな日常を送っている。
だが、心の中で冒険をしたり、ドラマチックな恋に落ちたりということを夢想したりしているかもしれない。
そんなあり得そうな普通のサラリーマンである主人公のウォルター・ミティ。
今日も心を寄せる同僚の女性シェリルに、SNSサイトで「ウィンク」を送るかどうか迷うシーンから映画は始まる。
(どうやらカップルを見つけるためのサイトで、フェイスブックの「いいね!」のようなものらしい)

そんなウォルターが出社すると、勤める「LIFE」社は買収されたあと。
ウォルターは膨大な写真のネガを管理する部門に勤務しているが、新しいボス、テッドからは既に首を言い渡される雰囲気。
LIFE誌は廃刊が決まり、最終号の表紙を飾るのは、冒険家でもある写真家ショーンから届いた「最高傑作」と本人が言う作品。

ところが、肝心のネガ25番だけが見当たらない。
事実を確認しようと、写真部のシェリルと話をし、シェリルの後押しもあって、ウォルターはショーンを探しにグリーンランドへ行く決意をする。
こうして、平凡な毎日を送っていたウォルターが、意中の女性と会話することができるようになり、そして思いもかけない” 冒険”(毎日の日常とは違う行動)に出ることになる・・・

ウォルターは、空想癖があって、よくスーパーマン的な行動をとる自分の姿を空想している。
その間、ぼうっとしているわけであり、周りからもよくからかわれている。
そんなウォルターの姿は、どこにでもいる男の姿。
そんな平凡な男が、グリーンランドに写真家ショーンを訪ねていく。
それ自体、覚悟さえすれば難しいことではない。

そしてグリーンランドでは、酔ったパイロットのヘリに乗るかどうか迷う。
普通は乗らないが、意を決したウォルターは飛び乗る。
ウォルターの”冒険”は、難しいものではない。
誰でもできることばかり。
まぁ子供の頃から得意だったスケボーの腕は、ちょっと普通の人には真似できないかもしれない。

そういう一つ一つは平凡な”冒険”が、ウォルターの心と生活を変えていく。
背景に、「世界を見よう、危険でも立ち向かおう、それが人生の目的」というLIFEのスローガンが心地よく流れる。
観ているうちに、こちらも日常生活から一歩踏み出したくなるような映画である。

主演のベン・ステイラーは、『ナイト・ミュージアム』のイメージがあって、コメディ系との印象が強い。
ここでもその印象は維持されているが、徐々に目覚めていくところはかえって適役との印象を受けた。
この作品では何と監督もこなしている。

観終わって以外にも心にヒットした映画であった。
主人公のその後の人生を想像してみると心が豊かになる。
サラリーマンにはお勧めの映画である・・・


評価:★★★☆☆






posted by HH at 11:53 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2015年05月16日

【晴天の霹靂】My Cinema File 1412

晴天の霹靂.jpg

2014年 日本
監督: 劇団ひとり
原作: 劇団ひとり
出演: 
大泉洋:轟晴夫
柴咲コウ:花村悦子
劇団ひとり:轟正太郎
笹野高史:医師
風間杜夫:雷門ホール支配人

<Yahoo!映画解説>
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作家や俳優としても活躍する人気お笑い芸人の劇団ひとりが書き下ろした小説を、自らメガホンを取って実写化したヒューマンドラマ。
40年前にタイムスリップした売れないマジシャンが、同じマジシャンであった若き日の父とコンビを組み、自身の出生をはじめとする家族の秘密を知る。
『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋が不思議な体験をする主人公を快演し、その両親にふんする劇団ひとり、『GO』などの柴咲コウが物語を盛り上げる。
涙と笑いに満ちた物語に加え、4か月の練習を経て臨んだ大泉洋のマジックシーンにも目を見張る。
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劇団ひとりといえば、今でも「お笑いタレント」というイメージを持っているが、『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』『イキガミ』『八日目の蝉』『麒麟の翼』などの映画に、「普通に」出演しているのを観ているため、最近は「お笑いタレント」というイメージも薄れつつある。
そんな劇団ひとりが、原作を書き、監督までしたというのが、この映画。
お笑いの芸も並みではなかったが、こうなるとものすごく才能のある人なんだと思えてならない。

主人公は大泉洋の演じる売れないマジシャン轟晴夫。
大泉洋といえば、どうしても「ちょっと情けない男」という役柄が多いが、ここでもその通りである。
マジックバーで働いているが、うだつが上がらず、先に売れてしまった後輩からもバカにされる有り様。
「子供の頃は誰でも自分がエースかキングだと思っているが、やがてそうではないと気がついていく」とトランプの手品をしながらの冒頭の独白が切ない。

今日も薄給ゆえにスーパーで売れ残りのパンを買って食べていると、警察から電話がかかってくる。
高校を卒業してから会っていない父親が死んだとの警察からの電話であった。
幼い頃、母親は家を出てしまい、晴夫は父正太郎が男手一つで育てられていた。
父のテントに残されていた父と赤ん坊だった自分の写真を見ていると、突然雷に打たれ、気がつくと晴夫は昭和48年の世界にタイムスリップしていた・・・

晴天の霹靂とは、「晴れた日に突然雷が鳴るがごとく、予想もしなかったこと」とされるが、まさにそんなタイムスリップである。
そして昭和48年の世界で、晴夫は父正太郎と母悦子と出会う。
過去に戻って自分の両親と会うというストーリーは、『地下鉄(メトロ)に乗って』『異人たちとの夏』なども同様であるが、やっぱりこのパターンはどれもウケがいいと思う。

そこで、若い頃の父親とぶつかり合い、そして若い頃の母親にちょっと惹かれ、自分の出生の秘密を知る。
コメディタッチではあるものの、ちょっとハートウォーミングなストーリー。
人には誰でも他人にはわからない面がある。
人生の意味を見失っていた晴夫が、その後どんな人生を送るのか。
映画では描かれなかったその先をちょっと想像してみたい映画である・・・


評価:★★★☆☆


   
 
posted by HH at 14:34 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2015年05月06日

【波止場】My Cinema File 1409

波止場.jpg

原題: On the Waterfront
1954年 アメリカ
監督: エリア・カザン
出演: 
マーロン・ブランド:テリー
エヴァ・マリー・セイント:イディ
カール・マルデン:バリー神父
ロッド・スタイガー:チャーリー
リー・J・コッブ:ジョニー

<映画.com>
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「アフリカの女王」のサム・スピーゲルが1954年に製作したホライズン・プロ作品。
悪徳ボスに支配された紐育の波止場の実態を描くマルコーム・ジョンスンの探訪記事『波止場の犯罪』(サン紙連載)を小説家のバッド・シュールバーグが脚色し、「綱渡りの男」のエリア・カザンが監督した。
撮影はフランス出身のボリス・カウフマン、音楽はレオナード・バーンスティンの担当。主演は「乱暴者」のマーロン・ブランドで、新人エヴァ・マリー・セイント、舞台俳優リー・J・コッブ「征服への道」、カール・マルデン「語らざる男」、ロッド・スタイガーらが共演する。
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折をみて過去の映画も観るようにしているが、本作品はアカデミー8部門受賞の名作。
主演はマーロン・ブランド。
マーロン・ブランドと言えば、何と言っても『ゴッド・ファーザー』のドン・コルレオーネのイメージが強烈に残っている。
「おじいさん」のイメージが強いが、そもそも『ゴッド・ファーザー』では老けた役作りをしているだけで、実年齢は当時48歳。
この映画では30歳である。

舞台は港町。
冒頭、マーロン・ブランド扮するテリーが、頼まれて友人のジョイを屋上に呼び出す。
ところがそこでジョイは何者かに突き落とされて殺される。
ジョイは、波止場の労働者組合を牛耳るボスのジョニーに犯罪調査委員会で不利な証言をしようとしていたのである。
自分が殺しの片棒を担いでしまったことにショックを受けるテリー。

波止場では、船から荷降ろしをする労働者が必要。
労働者側は組合を結成して、荷主との関係を有利にしている。
組合員からの会費と、荷主からの報酬と組合員への支払いへの差額をせしめ、組合委員長のジョニーを始めとする幹部陣は、甘い汁を吸っている。
そんな幹部陣へ反抗する仲間も出てくるが、ジョイのように殺されてしまっている。

テリーは元ボクサー。
兄のチャーリーが、ジョニーの配下の幹部でもあり、ジョニーからは目をかけられている。
しかし、友人のジョイ殺しの片棒を担がされたことを契機に、そしてジョイの妹イディに惹かれていったことから、次第にジョニーへの反発を強めていく。
そしてジョニー一派に対しては、バリー神父も反旗を翻していく・・・

アメリカでは、労働組合が強いのは有名である。
この映画では、港湾労働者の組合が登場する。
これも時代を感じさせられる。
組合も本来は労働者を守るためのものであるが、何事も人間の欲望が本来の姿をゆがめていく。
労働者を搾取から守るための組合が、幹部の悪行により新たな搾取の温床になってしまっている。

そんな組合幹部に、テリーは歯向かっていく。
初めは甘い汁を吸わせてもらい、それに満足していたが、彼の中の何かが次第に声を上げていく。
悪に対する怒りと、それに立ち向かうテリーに対する支持の気持ちが素直に湧き起こってくる。
いつの間にか、ストーリーに引き込まれていたのは、さすがアカデミー作品賞なのかもしれない。

モノクロ画面に、港湾労働という背景に古さは感じさせるものの、中に流れる熱い感情に古さはまったく感じない。
名作という評価に相応しい映画である・・・


評価:★★★☆☆

   



posted by HH at 14:11 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2015年03月28日

【ある愛へと続く旅】My Cinema File 1393

ある愛へと続く旅.jpg

原題: Twice Born/Venuto al mondo
2012年 イタリア・スペイン
監督: セルジオ・カステリット
出演: 
ペネロペ・クルス:ジェンマ - イタリア人女性。
エミール・ハーシュ:ディエゴ - アメリカ人写真家。ジェンマの夫。
アドナン・ハスコヴィッチ: ゴイコ - サラエヴォ在住のジェンマらの旧友。
サーデット・アクソイ:アスカ - ミュージシャンを目指している女性。イスラム教徒。
ピエトロ・カステリット:ピエトロ - ディエゴとジェンマの1人息子。16歳。
ジェーン・バーキン:精神分析医
セルジオ・カステリット:ジュリアーノ - ジェンマの現在の夫。軍人。

<Yahoo!映画解説>
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『赤いアモーレ』原作のマルガレート・マッツァンティーニの小説が基になったドラマ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で夫を亡くしたローマ在住の女性が、同国への再訪を機に彼から向けられていた大きな愛を改めてかみ締める姿を見つめる。
主役となる夫婦に、ペネロペ・クルスとのエミール・ハーシュ。
監督を務めるのは、原作者の夫でもある『赤いアモーレ』のセルジオ・カステリット。
壮大かつ感動的な物語に加え、ヒロインの女子大生時代から中年期までを見事に体現したペネロペの熱演も見ものだ。
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主人公のイタリア女性ジェンマを演じるのは、ペネロペ・クルス。
スペイン語訛の英語を話す美形女優。
それが冒頭で登場するが、随分老けたなとの思いを抱く。
最近知っている俳優の“老け”が目立つだけに、「この人もか」と思うも、すぐに回想シーンとなり、学生時代の主人公であるペネロペ・クルスは記憶にある通りの姿。
ここで、老け役なのだとわかるが、見事なものである。

旧友のゴイコから突然かかってきた電話に戸惑うジェンマ。
訳あり気であり、夫もその“事情”に通じている様子。
そしてジェンマは息子と二人でボスニアへと向かう。
かつて若かりし頃(こごて登場するペネロペ・クルスはいつもの美しい容姿である)、ボスニアを訪れたジェンマ。
そこで陽気なカメラマンのディエゴと出会う。

ディエゴに半ば強引に口説かれ、惹かれるようになる。
その後一度別の男と結婚するも破談となり、ディエゴと再会したあと、二人は結婚する。
幸せな日々を迎えるも、子宝には恵まれない。
そんな中で、サラエボで火の手が上がる。
カメラマンとしての本能でサラエボに向かうディエゴとそれを追うジェンマ。

同地で二人は子どもを得るために代理母を頼む事にする。
相手はムスリムのアスカという女性。
しかし、ディエゴはアスカを愛するようになる。
あれだけ熱心にジェンマを口説いたのにと呆れてしまう。
やがて戦火が激しくなる中、アスカは男の子を出産し、ジェンマは混乱の中帰国することになる。
しかし、ディエゴはパスポートを所持しておらず、一緒に帰国できなくなってしまう・・・

何とか帰国したジェンマは、一人の軍人と出会う。
冒頭に出てきた現在のジェンマの夫だとわかる。
息子との関係もわかってくる。
そしてゴイコがジェンマを招いた本当の理由が明らかになる。

「民族浄化」という言葉が、いまだ記憶に残っているボスニア紛争。
この映画との繋がりが最後にわかる。
そして裏切りに見えたディエゴの行動の理由も。
これはなかなか深い物語。
原作はベストセラーになったそうであるが、その理由も頷けるというもの。

そんな深いストーリーと、ペネロペ・クルスの熱演が光るだろう。
陽気なラテン美女というどちらかと言えばビジュアル系の女優さんだと思っていたが、この映画での役柄はそれ以上と言える。
これからは“シリアス系”にも出演してもらいたいと思ってしまう。
観応えある一作である。

評価:★★★☆☆



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posted by HH at 14:49 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ