2014年07月15日

魔女と呼ばれた少女

魔女と呼ばれた少女.jpg


原題: Rebelle
2012年 カナダ
監督: キム・グエン
出演: 
ラシェル・ムワンザ:コモナ
アラン・バスティアン:隊長
セルジュ・カニアンダ:マジシャン
ラルフ・プロスペール:肉屋
ミジンガ・ムウィンガ:グレート・タイガー

<映画.com>
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カナダの新鋭キム・グエン監督が、アフリカ諸国にいまだ存在する少年兵の問題を背景に、生と死、現実と幻想を交錯させて描くドラマ。
紛争の絶えないコンゴ民主共和国。
平和な村から拉致され、反政府軍の兵士として戦わされることになった少女コモナは、死んだはずの人たちに導かれるようにして、全滅必至のゲリラ戦を生き延びた。
亡霊を見ることができる力が勝利を招くと、コモナは魔女として崇められるようになるが、いずれ殺されることを悟ったコモナは、最愛の少年と逃避行に出る。
2012年・第62回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞。
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解説を読むと舞台はコンゴだと言うが、映画を観る限りではそんな事はまったくわからない。
アフリカである事だけは確かな、とある所。

主人公のコモナは水辺の村で両親と暮らしていたが、12歳のある日、突然ゲリラの襲撃に遭う。
ライフルを突きつけられ、それで両親を射殺しろと迫られる。
射殺しなければゲリラの司令官が両親を鉈で殺す事になり、そうなると両親はもっと苦しむと脅す。
何と残酷なシーンなのだろうか。

それに対し、両親は言われた通り自分達を射殺して生き延びろと娘に伝える。
芥川龍之介の『杜子春』では、両親が打たれるのを前にして、杜子春は禁を破り母親に呼び掛けた。
それで結果として仙人に殺されなくて済んだが、そんな事が脳裏をよぎる。
ここではその逆。
そしてコモナは引き金を引く。

ゲリラ達はコモナら子供たちを拉致し、兵士に仕立て上げる。
かつて、『ジョニー・マッド・ドッグ』という映画でも採り上げられていた少年兵問題である。
食糧も乏しく、何かあれば叩かれる環境下、マジシャンという名の少年がコモナに密かに食べ物を分けてくれる。

AK47を持たされるも少年兵の役回りは過酷。
待ち伏せを警戒する場面では、敢えて先頭に立たされる。
完全な捨て駒であるが、亡霊が見えたコモナは亡霊の導きに従い政府軍の攻撃を間一髪で逃れる。
以来、亡霊の力で危機を回避するコモナは、“魔女”として重宝される。

このあたりは魔女狩りのヨーロッパとアフリカの違いで面白い。
しかし、その身分もいつどうなるかわからないと経験上知っているマジシャンは、コモナを連れて逃げる。
かつて両親からプロポーズされて断り難かったら、「白い雄鶏をくれ」と言えと言われていたコモナは、マジシャンのプロポーズにそう答える。
白い雄鶏はめったにいないらしい。

しかし、断り文句と知らないマジシャンは白い雄鶏を真剣に探す。
この映画で数少ない平和でほのぼのとしたシーンである。
そして奇跡的に白い雄鶏を見つけたマジシャンはコモナを妻とし、肉屋を営む叔父を訪ねて行く。
時にコモナ13歳。

マジシャンにも両親はなく、肉屋の叔父も悲しい過去を持っている。
ようやく平和が訪れたと思いきや、ゲリラに捕まり、マジシャンは鉈で殺される。
映画自体はフィクションなのであろうが、少年兵の問題は現実の事実だし、似たような話はたぶんゴロゴロしているのだろう。
途中で助けてくれた政府軍兵士や最後のおばさんなど、やっぱり救いの手を差し伸べてくれる人はいてほっとさせられるが、日本で言えば中学生の少女の過酷な運命に考えさせられてしまう。

映画には政府軍の主張もゲリラの主張も描かれておらず、何が対立の原因なのかもわからない。
しかし、それはそのままコモナの視点でもあるのかもしれない。
我々の社会とはまったく異なる社会だが、どうしてこんな差ができるのだろうと、ふと考えてしまう。

14歳で母となったコモナ。
まだ長い人生がどうなっていくのかわらないが、こうした出来事が早く過去のものと振り返る事ができればと思ってしまう。
現実世界を知り、考えるヒントにする意味では、いい映画である・・・


評価:★★☆☆☆



   
   
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2014年07月14日

マーサ、あるいはマーシー・メイ

マーサ、あるいはマーシー・メイ.jpg

原題: Martha Marcy May Marlene
2011年 アメリカ
監督: ショーン・ダーキン
出演: 
エリザベス・オルセン:マーサ
ジョン・ホークス:パトリック
サラ・ポールソン:ルーシー
ヒュー・ダンシー:テッド
ブラディ・コーベット:ワッツ

<映画.com>
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サンダンス映画祭監督賞を筆頭に、各国の映画祭で称賛を集めたサスペンス・ドラマ。
カルト教団のコミューンから逃走を図った女性が、そこでの異様な体験を思い出すうちに妄想と現実の間をさまよっていく姿を見つめる。
主演はテレビドラマ「フルハウス」などで人気を集めた双子のアシュレイ、メアリー=ケイト・オルセン姉妹の妹であるエリザベス・オルセン。
精神的に追い詰められていく主人公を繊細かつリアルに演じ切り、本作で映画デビューしたとは思えぬほどの風格を見せつける。
メガホンを取るのは、新鋭ショーン・ダーキン。
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何とも難しい映画である。
冒頭、男女それぞれ7〜8人が集団で暮らしているところが映し出される。
男達が先に食事をし、続いて同じ場所で女達が食事をする。
そして夜はそれぞれ雑魚寝だ。
一見して何やらアブナイ集団らしいとわかる。

そんな集団を朝早く抜け出して森へ逃げて行くのが、主人公のマーサ。
頼る相手は唯一の肉親である姉のルーシー。
その姉に連絡し、迎えに来てもらうマーサ。
街の食堂で、集団の男に発見されるが、無理に連れ戻される事もなく済む。

マーサとルーシーの姉妹は、どうやらこの2年間音信不通だったようで、その為、ルーシーは自分の結婚式にマーサを呼べなかったようである。
ルーシー夫妻は、コネティカットの湖のほとりに別荘を借りて休暇を過ごしている。
ここで3人の生活が始る。

しかし、マーサはそれまでの異常な集団生活によって、世間の常識からズレてしまっている。
その最初の証が湖に裸で飛び込んで泳ぎ始めた事。
慌てて注意するルーシーに対し、「変わった水着だね」とまだ寛容さを示す義兄。

物語は、姉のところに逃げ込んだマーサの現在と、集団生活を送っていた過去とを対比させて進んでいく。
集団では、マーシー・メイと呼ばれていたマーサ。
女達は服も含めてすべて共有し、SEXもオープン。
湖に裸で飛び込んだのも、SEXをしている姉夫婦の寝室に平気で入っていってしまうのもその影響。

そんな集団生活の悪影響から逃れられないマーサと、事情を知らない姉夫婦とは関係が次第にギクシャクしていく。
そしてその集団が行っていた犯罪も明らかになっていく。
マーサが集団に電話をした事から、居場所が割れ、集団がマーサを奪い返しに来る事を連想させる。

途中まではある種のカルト集団で暮らしていた影響から逃れられないマーサのドラマかと思っていたが、後半からはサスペンスの様相を呈していく。
しかし、最後は何とも言えない理解に苦しむラスト。
その先は自由に想像してくれという形だ。

色々な映画があっていいと思うし、それに対する個人の感想もいろいろ。
個人的にはもう少しわかりやすい映画であってほしかったと思う。
目の肥えた映画通にはそれなりの見方ができて、それゆえに評価を下しているのだろうが、素人の私にはさっぱり理解できず。
個人的には、「お金を出してまで観たいとは思わない」と言いたい映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2014年07月08日

愛・アムール

愛・アムール.jpg

原題: Amour
2012年 オーストリア、フランス、ドイツ
監督: ミヒャエル・ハネケ
出演: 
ジャン=ルイ・トランティニャン:ジョルジュ
エマニュエル・リヴァ:アンヌ
イザベル・ユペール:エヴァ
アレクサンドル・タロー:アレクサンドル

<Movie Walker解説>
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『白いリボン』の名匠、ミヒャエル・ハネケ監督が、パリで暮らす老夫婦の愛を描き、第65回カンヌ国際映画祭パルムドールに続き、第85回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたヒューマン・ドラマ。
自由に動かなくなった体に苦悩する妻アンヌを演じたエマニュエル・リヴァは、史上最年長でアカデミー賞主演女優賞候補にもなった。
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フランスを舞台としたストーリーであるが、製作国にはドイツ、オーストリアが名を連ね、アカデミー賞ではオーストリア映画として外国語映画賞を受賞したという作品。

ジョルジュとアンヌは、共にかつては音楽教師をしていた夫婦。
教え子の一人がコンサートを開催するまでになり、2人で鑑賞に行く。
その翌日、アンヌに異変が起きる。
食事中に突然無反応となり、すぐに回復するが、その間の記憶はない。
そしてカップにコーヒーを注ごうとして、ドボドボとこぼしてしまう。

診断の結果、手術をするが、成功率95%という話にもかかわらず、5%の失敗に入ってしまう。
右半身が不自由となったアンヌだが、病院には戻りたくないとジョルジュに伝える。
そしてジョルジュによる介護の日々が始まる。

しかしながらこの介護は、見ていて痛々しい。
そもそもジョルジュも高齢であり、アンヌを補助する一つ一つの動作もゆっくり。
そしてアンヌも介護を望んでおらず、さりとて体は自由にならずで、その葛藤に苦しむ。
トイレに行っても自分でパンツも履けない、寝ていてもシーツに漏らしてしまうとなれば、大人の女性には辛いだろう。

コンサートを行った弟子が二人を訪ねてくる。
身体の事に話題が移ると、アンヌは話をそらしてしまう。
そうした一つ一つのシーンにアンヌの苦悩が伝わってくる。
実は映画の冒頭で、二人の物語の結末が描かれている。
従って、ストーリーはそこに至る過程を描いていく事になる。

昨今、日本でも老々介護などという言葉が使われているが、この映画はその問題を真正面から捕えたものである。
タイトルの「アムール」とは愛という意味らしい。
映画の内容を考えると、実に深いタイトルである。

いずれ我が身にも起こりうる事であり、観ながら様々な事を考えさせられた。
いかにもヨーロッパ的な映画であると感じる。
カンヌ映画祭ではパルム・ドールを受賞、オスカー獲得も頷ける。
エンターテイメントとして面白い映画というわけではないが、深〜い映画である・・・


評価:★★☆☆☆


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2014年07月04日

アルバート氏の人生

アルバート氏の人生.jpg

原題: Albert Nobbs
2011年 アイルランド
監督: ロドリゴ・ガルシア
出演: 
グレン・クローズ:アルバート・ノッブス
ミア・ワシコウスカ:ヘレン・ドーズ
アーロン・ジョンソン:ジョー・マッキンス
ジャネット・マクティア:ヒューバート・ペイジ
ブレンダン・グリーソン:ホロラン医師
ポーリン・コリンズ:ベイカー夫人
ブレンダ・フリッカー:ポリー

<Yahoo!映画解説>
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『美しい人』や『愛する人』など女性を描くのを得意とするロドリゴ・ガルシアが監督を務めた女性賛歌。
独身女性の自活の道が閉ざされていた19世紀のアイルランドを舞台に、性別を偽って生きる女性の苦難の道を描き出す。
演技派女優グレン・クローズが主演と脚本と製作を担当し、第84回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。
『ジェーン・エア』のミア・ワシコウスカらが共演を果たす。
必死に自分らしい生き方を模索する主人公の姿が共感を呼ぶ。
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舞台は19世紀のアイルランド。
主人公のアルバート・ノッブスは、あるホテルで、住み込みで働いている。
よく気が回るため、常連客からの評価も高い。
毎晩仕事が終わると、その日にもらったチップをこっそり貯めていた。

ある日、雇い主のベイカー夫人に塗装職人のペイジを部屋に泊める様、命じられる。
抵抗するアルバートの姿に、貯めたお金を見つけられるのが心配なのだろうと思って観ていると、何とアルバート氏は女だったとわかる。
女が一人で生きていくのが困難なこの時代、アルバート氏は男装して働いていたのである。

女である事をペイジに知られ、動揺するアルバート。
そしてなんとペイジも女であるとわかる。
やはり女であると働くのも難しいのだろう。
そんな男装女性同士、自然に親しくなっていく。

アルバートは、お金を貯め、密かにタバコ屋を開業させる事を夢見ている。
そして同僚のヘレンとそれを一緒にやれたらと心に思い描いている。
しかし、ヘレンはボイラー職人のジョーと恋仲になっている。
アメリカに行く事を夢見ているジョーは、ヘレンに対し、アルバートの気を惹いてアメリカ行きの資金を出させることをけしかける。
そうこうするうちに、ヘレンの妊娠が発覚する・・・

アルバートが、実は女であるとわかっていきなり驚かされる。
しかし、アルバートは男装していても、「おじいちゃん」と呼びかけたくなる外見であり、世に言う“男装の麗人”にはほど遠い。
そして女である事を悟られないため、人付き合いも避けてきたが、ペイジと知り合って少しずつ変わっていく。

舞台はアイルランドであるものの、同時代の大英帝国の風俗が背景となっていて、興味深い。
礼儀正しいアルバートは、紳士的にヘレンを誘う。
しかし、下層階級のヘレンには、アルバートの誘いがデートの誘いだとすぐにわからない。
デートを重ね、ヘレンはアルバートに「なぜ腰に手を回すこともしないのか」と問う。
それに対するアルバートの答えは、「それは結婚してから」だが、そのギャップも面白い。

紳士淑女の集まりであっても、各々は一皮めくれば欲深さが顔を出す。
特にホテルのオーナーであるベイカー夫人の言動は、最初から最後まで欲深いもの。
紳士淑女の文化は、実はこうした欲深さを隠すためのもののように思えてしまう。
考えてみれば、恵まれなかったアルバート氏の人生。
その人生を目の前に見せつけられると、哲学的な奥深さを感じてしまう。

ヘレン役のミア・ワシコウスカは、『アリス・イン・ワンダーランド』でアリスを演じた女優。
最近よく出演作品にお目にかかる。
アリスとは雰囲気は違うものの、“掃き溜めに鶴”的な美しさを感じる。
19世紀の“先進国”の生活を見ながら、人生について考えてみたくなる映画である・・・


評価:★★☆☆☆


    
   
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2014年07月02日

フライト

フライト.jpg

原題: Flight
2012年 アメリカ
監督: ロバート・ゼメキス
出演: 
デンゼル・ワシントン:ウィップ・ウィトカー
ドン・チードル:ヒュー・ラング
ケリー・ライリー:ニコール・マッゲン
ジョン・グッドマン:ハーリン・メイズ
ブルース・グリーンウッド:チャーリー・アンダーソン

<映画.com>
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「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督がデンゼル・ワシントンを主演に迎え、「キャスト・アウェイ」以来12年ぶりに手がけた実写作品。
フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、高度3万フィートから急降下を始める。
機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの人命を救い、一夜にして国民的英雄となる。
しかし、ウィトカーの血液中からアルコールが検出されたことから、ある疑惑が浮上し……。
第85回アカデミー賞で主演男優賞、脚本賞にノミネートされた。
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「デンゼル・ワシントン主演」というだけで、基本的に観る価値は十分である。
そんなデンゼル・ワシントン主演映画。

冒頭、電話で起こされるのは、パイロットのウィップ・ウィトカー。
同時にベッドから抜け出す全裸の美女は、同僚CAのトリーナ。
電話は、ウィップの前妻からで、息子の教育資金の督促である。
そんな一コマを経て、ウィップとトリーナはアトランタ行きのフライトに向かう。
部屋を出る前にコカインを吸い込むウィップ・・・

悪天候下の離陸。
マニュアル通りの副操縦士が、悪条件での不安定な操縦で動揺を隠せない中、ベテランのウィップは難なく機を安定させる。
揺れる機内でドリンクサービスが中止されるが、これがあとで問題のきっかけとなる。
安定飛行に入ると、オレンジジュースにウォッカを入れて飲み干すウィップ。
そして居眠り・・・

すると、突然の異常発生。
急激に下がる高度。
副操縦士はまったく対応できず、目覚めたウィップが沈着冷静に事態に対応する。
しかし、異常は解消せず、機は市街地に向けて降下していく。
ウィップは、そんな状況下、何と背面飛行で降下を止め、エンジンが停止したあと、郊外に不時着させる。

乗員乗客102名のうち、乗員2名、乗客4名が死亡し、ウィップも病院に担ぎ込まれる。
後日ベテランパイロット10名によるシミュレーションが行われ、10名全員が墜落という結果となり、奇跡の不時着としてウィップは一躍ヒーロー扱いされる。
しかし、意識を失っている間の血液検査で、ウィップから大量のアルコールが検出される・・・

事故が起これば航空会社はメーカーの製造責任を問い、メーカーは航空会社のメンテナンス不備かパイロットの操縦ミスを問う。
それは常であるが、車であれば一発で刑務所行きとなる数値の4倍以上のアルコールがウィップから検出されたとあって、航空機の異常が明らかな本件事故において、事態は複雑化していく。

物語は酒とコカイン漬けのウィップを描いていく。
その姿は優秀なパイロットの姿とは対極にある。
やはりドラッグ中毒のニコールと知り合い、一時の慰めを見出すも、当然長続きしない。
それは中毒に対する二人の考え方の違いにある。

ウィップには、弁護士のヒューが代理人として就くが、この弁護士がいかにもアメリカの弁護士らしい。
事実はどうかというより、とにかくいい金を払う依頼人のためになる事を徹底して実践するタイプである。

事前の予告では、デンゼル・ワシントンにはお似合いの「スリリング系」の映画かと思っていたら、実際は濃い人間ドラマであった。
その観応えは十分。
やっぱり、この人の映画にハズレはない。
実力があれば、何をしても許されるのか。
物語ではこんな問い掛けがなされる。
ヒーローかルール無視の違反者か。

映画の決論は至極まっとうであるが、10名のベテランパイロット全員が墜落した事故で、大勢の人間を救ったのだから、もう少し罪が減免されても良いのではないかと思えてしまう。
十分堪能できる映画である・・・


評価:★★★☆☆


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