2012年02月18日

食べて、祈って、恋をして

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原題: Eat Pray Love
2010年 アメリカ
監督: ライアン・マーフィー
出演: ジュリア・ロバーツ/ハビエル・バルデム/ジェームズ・フランコ/リチャード・ジェンキンス/ヴィオラ・デイヴィス

<STORY>********************************************************************************************************
ニューヨークで作家・ジャーナリストとして活動するエリザベス・ギルバート。
夫・スティーブンとの結婚8年目にして新居も購入し、何不自由ない生活を送っているうようだったが、どこか満たされない日々。
やがて離婚を決意して家を出た彼女は、若い俳優・デイヴィッドの家に転がり込む。
しかし、そこでもうまくいかなくなったエリザベスは、自分を解き放つため、イタリア、インド、バリをめぐる1年間の旅に出ることを決意する…。
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ジュリア・ロバーツ主演という事でちょっと期待して観る事にした映画。
しかしながら、なんだかよくわからなくなる。
どうしてなんだろうという疑問が湧いてくる。
主人公が女性という事もあるのかもしれないが、どうにも共感できない映画だったからかもしれない。

主人公は作家兼ジャーナリストのエリザベス。
ある時、バリ島で地元の占い師のおじさんから、「一度離婚し、その時財産をすべて失う。でも大丈夫、また取り戻せる」とアドバイスを受ける。
そしてその通り、何不自由ない恵まれた結婚生活に自らピリオドを打つ。
その理由がよく理解できない。
なんでそんな理由で離婚するのか・・・

そして年下の俳優デイヴィッドと暮らし始めるが、やっぱり突然イタリアへ行く決意をする。
そこでダイエットを気にせず大いに食べる。
続いて移ったインドでは瞑想。
そして最後に再び訪れたバリではちょっとナンパなおじさんと知り合う・・・

タイトルそのままに、イタリアで食べ、インドで祈り、バリで恋をする。
これがおしゃれな女の生き様とでも言うのだろうか。
女性なら何か共感を得られるのかもしれないが、どうもそのあたりは波長が合わなかった。
ジュリア・ロバーツ自身は十分魅力的だとは思うのだが、なんだかプロモーションビデオを見ているようだと言えるだろうか。

敢えて批判はしないが、よくわからない映画だったと素直に告白致したい・・・


評価:★★☆☆☆




    
   
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2012年02月12日

ALWAYS 三丁目の夕日'64

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2012年 日本
監督: 山崎貴
出演: 吉岡秀隆/堤真一/小雪/薬師丸ひろ子/堀北真希

<STORY>********************************************************************************************************
昭和39年。
三丁目の住民たちは皆、オリンピック開催を楽しみにしていた。
鈴木オートの社長、則文も大きなカラーテレビを買い、近所の人を集めて得意顔だ。
長男の一平のエレキギターには頭が痛いが、従業員の六子は仕事の腕をめきめきと上げ、一家は順風満帆に見えた。
そんな時、六子に思いを寄せる男性が現れた。
六子が火傷で治療を受けた病院の医師、菊池だ。
しかし、菊池には悪い噂があった…。
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シリーズ3作目となる本作では、舞台は前作より5年後の昭和39年となる。
新幹線が開通し、東京オリンピックが開催される。
映画の冒頭では代々木体育館や駒沢競技場などの施設の完成が告げられ、世の中にオリンピックムードが高まって行く。

三丁目に住む茶川の家にも念願のテレビが来る。
茶川家の白黒テレビをあざ笑うようにお向かいの鈴木オートにはカラーテレビが搬入される。
テレビ1台でみんなが幸せになれた時代。
しかしせっかくのカラーテレビなのに、当時は白黒放送が多くて、カラーテレビでも白黒放送だったというエピソードなんてもう知る人も少ないのだろう。
コカコーラの自動販売機が登場しているが、空き瓶(当時はまだ缶はない)を持っていかれるのが惜しくて、販売機の横でご主人が監視したりしているが、そんな小さなエピソードにも興味を惹かれる。

茶川家では、茶川が出稿する少年誌に強力なライバル作家が現れ、茶川の連載が危機にさらされている。
苦しみながら原稿を書く茶川は、そんな苦労を淳之介にはさせじと、東大合格へ向けてはっぱをかける。
そんな時、郷里から父の危篤を知らせる電報が届く。

鈴木オートで働く六子には気になる男性が現れる。
仕事でやけどをした時に治療してもらった医師菊池である。
偶然を装って朝挨拶をするだけで満足する六子に、タバコ屋のおばちゃんがおせっかいを焼き、菊池医師の評判を尋ねてくるも、以外に悪評が耳に入ってきてしまう。

実父との確執を抱えていた茶川、そして今度は自分が父として淳之介と対峙する。
晴れて夫婦となった小雪は身ごもり、駄菓子屋の店先で居酒屋を営んで生活を支える。
鈴木オートの跡取り一平は、泥臭い仕事に背を向けギターの練習に勤しむ。
それぞれのストーリーが混載され、今回も涙腺が大いに刺激される。

コメディタッチの部分も多く、涙あり笑いありのストーリー。
少々過剰演出の部分もあるが、気にせず映画の世界にのめり込めば素直に楽しめる。
一貫して流れるのは、他者への愛情。
それが所々に表れていて、その都度涙腺が緩む。
それらは現代に置き換えても通じるものもあれば、時代的な制限があったからこそというものもある。
では制限がなくなった、もっと恵まれているはずの現代ではどうなのかと、ふと考えさせられる。
人の幸せってなんだろうとあらためて脳裏を過る。

エンターテイメントとして粗探ししてもつまらない。
隅々まで昭和30年代の世界にどっぷりと浸かってみたい映画である・・・


評価:★★★★★


「ALWAYS 三丁目の夕日」
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」



   
   
posted by HH at 21:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | ドラマ

2012年02月11日

春との旅

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2010年 日本
監督: 小林政広
出演: 仲代達矢/徳永えり/大滝秀治/菅井きん/淡島千景/田中裕子/香川照之

<STORY>********************************************************************************************************
19歳の孫娘・春と、北海道の漁村・増毛で暮らす74歳の忠男。
かつて漁師だった忠男は、妻と春の母である一人娘にも先立たれ、兄弟たちとも疎遠になっていた。
しかし、春が勤めていた小学校が廃校になり、春は都会へ出たいと言う。
そこで、忠男は兄弟たちの家に居候するために、春とともに兄弟たちの家を訪ねて行くことにする。
最初に訪れた長兄・重男は、忠男の申し出を拒んだ。
実は、重男は老人ホームへの入居が決まっていた…。
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冒頭、一人の老人が家を出てくる。
追いすがる若い娘。
老人は足が悪い。
突然の旅のスタートであるが、次第に事情が掴めてくる。

老人は孫娘の春と二人暮らし。
妻と春の母親でる一人娘はすでに他界。
春は務めていた小学校が廃校で職を失う。
地元の北海道増毛では職がなく、かといって春は都会に出ようとも祖父は一人暮らしが困難。

そんな中で、うっかり春は老人に兄弟の誰かと一緒に暮らしたらどうかと言ってしまったようである。
春は言葉を撤回したが、一途な老人は兄弟のところへと向かうべく家を出る。
こうして老人と春との、兄弟を尋ねる旅が始る。

始めは旅の目的もわからない。
それが登場人物たちの会話を通して、次第に事情が浮かび上がってくる。
折り合いの悪い兄は楽隠居し、大きな家に住んで悠々自適に暮らしている。
苦手な姉は鳴子温泉で旅館の女将をしている。
最も馬のあった弟は近況不明。
もう一人の弟は仙台で不動産業を営んで羽振りがいいらしい。
それぞれ当てをつけて尋ね歩くが、それぞれに事情を抱えている。

老人は頑固だ。
そして我がままでもある。
孫娘は振り回されつつも、健気についていく。
そして兄弟たちの現状に、それぞれ現代の日本が抱える問題が透けて見えてくる。
老人介護、後継者難、不況・・・

老人役は仲代達矢。
黒沢明監督作品に、三船敏郎とともに燦然と輝く大俳優だが、ここでは頑固な偏屈老人として登場。
自らの生き方が、今の自分自身の問題に表れている老人を好演。
いや、お見事と素人目にも言いたくなる。

もう一人の主演、春の役は徳永えり。
始めは年齢がわからなかった。
というのも若いのだけど、ガニマタで歩くしちっとも女性っぽくない。
きっとまだまだ幼いのだろうと思っていたら、のちに19歳(の役)だとわかる。
演技なのか地なのか、判別不能であった。

そして登場人物もバラエティに富んでいる。
兄の大滝秀治とその妻菅井きん。
姉の淡島千景と弟の妻田中裕子。
仙台で暮らす弟柄本明とその妻美保純。
春の父香川照之とその妻戸田菜穂。
みんなそれぞれ味わい深いを見せてくれる。

ラストはハッピーエンドかどうなのか迷うところだが、映画を観てきた最後の感想としては、これで良かったのではないかと思わせられる。
映画と同時に出版された同名の本では、映画のその後も語られているという。
今度読んでみたいという気になった。
日本映画らしいと言える映画かもしれない・・・


評価:★★☆☆☆
            
         




    
   
posted by HH at 11:43 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2012年02月06日

マイ・ブラザー

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原題: Brothers
2010年 アメリカ
監督: ジム・シェリダン
出演: トビー・マグワイア/ジェイク・ギレンホール/ナタリー・ポートマン/サム・シェパード/クリフトン・コリンズ・Jr

<STORY>********************************************************************************************************
海兵隊員のサムは、よき夫でよき父。
厄介者の弟トミーが出所するのと入れ替わりに、妻のグレースと二人の娘を残し、アフガニスタンに出征する。
しばらくしてグレースのもとにサムの訃報が届く。
悲しみに沈むグレースたちを慰めたのはトミーだった。
彼は兄嫁や姪たちを支える中で次第に更生していくが、ある日、死んだはずのサムが別人のようになって生還する……
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戦争映画と言えば、バッタバッタと敵をなぎ倒すものであったのが、「ディア・ハンター」以来、その負の面を描いたものが珍しくなくなった。
ベトナムと言えば、敗戦の苦みもあってか、アメリカ映画ではそれらの代名詞のようである。
時代は流れ、今はイラクだろう。

この映画の場合はアフガニスタン。
というのも、この映画は2004年のデンマーク映画「ある愛の風景」のリメイクらしいから、時間的にもアフガニスタンなのだろう。

主人公のサムは、妻グレースにとっては良き夫であり、二人の子供たちにとっては良き父。
親子二代にわたる海兵隊員として、任務にも忠実で良き兵士である。
一方で、弟のトミーは銀行強盗で捕まり刑務所入り。
好対照な二人の兄弟である。

そしてサムにアフガニスタンに出征の命令が下る。
出所するトミーを出迎え、愛する妻と子供たちに別れを告げて、サムは出征する。
そしてやがて、サムの乗っていたヘリが撃墜され、留守宅には戦死の連絡がなされる。
悲観にくれるグレース。
優秀な兄の死に両親も悲しみ、一族の鼻つまみ者であるトミーに父は冷たくあたる。

トミーも根っからの悪人ではなく、徐々に自分の生き方を定めていく。
子供たちの良き遊び相手になり、グレースのためにキッチンの改装をし、自らの罪を改めて悔い、被害者に詫びる。
トミーを嫌っていたグレースの気持ちも次第にほぐれていく・・・

このままでいれば、グレースとトミーの関係も進展し、また別の物語が芽生えていたのかもしれない。
しかし、それでは映画が盛り上がらない。
そこに、乗っていたヘリが撃墜されたものの、実は運よく生き残り、しかし捕虜になって心に深い傷を負ったサムが帰ってくる。
別人のようになったサムは、トミーとグレースの関係を疑い、物語は核心へと向かうのである。

元ネタはデンマーク映画なのであるが、デンマークもアフガニスタンに派兵していたんだろうか、とふと思う。
この映画ではすべてアメリカに置き換えてあるが、アメリカは国益を追求してあちこちに派兵しているから、どこでも違和感はないのだろうが、元ネタのデンマーク版はどうだったのだろうか。
まあそれはそれ。

トミーとグレースの関係を疑うサムであるが、本当の理由はアフガニスタンでの出来ごとにある。
心理学者でなくても、そのあたりの心の動きはよくわかり、映画としてもそう導いている。
こうなると、俳優陣の演技力がモノを言うのかもしれない。

主演のサムは、「スパイダーマン」のトビー・マグワイア。
元々どこか「心ここにあらず」的な表情の人だから、戦地帰りで傷心の軍人という役は合っている気がする。
役作りなのだろう、痩せて頬がこけ、目だけがギョロっとしているからよけいに迫力がある。

そしてここでも美しいナタリー・ポートマンが、健気な妻を演じる。
弟のトミーには、ジェイク・ギレンホール。
この人も「ブロークバック・マウンテン」で繊細な役柄を演じたが、この映画でも、そのイメージ通りに登場する。

特に感動溢れる物語というわけではないものの、静かに訴えかけてくるものがある映画である・・・


評価:★★☆☆☆
               



     
posted by HH at 23:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2012年01月14日

ヤギと男と男と壁と

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原題: The Men Who Stare at Goats
2009年 アメリカ
監督: グラント・ヘスロヴ
出演: ジョージ・クルーニー/ユアン・マクレガー/ジェフ・ブリッジス/ケヴィン・スペイシー/スティーブン・ラング

<STORY>********************************************************************************************************
妻の浮気を知った地方紙の記者ボブは、傷心のまま戦争が始まったばかりのイラクへと旅立つ。
クウェートでリンという米国人と知り合ったボブは、以前に取材した男からリンの名を聞いていたことを思い出した。
その男は「リンは軍で有能な超能力者」だと言っていたのだ。
リンに興味を示したボブは、イラクに向かうリンに同行する。道中でリンは、冷戦中に発足した驚くべき“超能力部隊”の歴史を語り始める…。
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主演がジョージ・クルーニーとユアン・マクレガー。
さらにジェフ・ブリッジスとケヴィン・スペイシーが共演しているというと、垂涎の映画という感じがする。
タイトルを見ても食指は動かなかったが、やはりこの出演陣を見たら、そりゃあ観ないといけない、と普通は思うだろう。
それがこの映画を観た動機だ。

しかしながら、どうもイメージしたのとは異なる展開で物語は進む。
ボブは地方記者。
その平和な生活が一変したのは、最愛の妻が編集長と浮気をし、彼の下を去ってしまった事による。
傷心のまま、ボブはイラクへと向かう。

そこで出会ったのが、リンと言う名の男。
かつて取材した男から名前を聞いた事があり、驚くボブ。
実はリンは米軍の超能力部隊に在籍していた超能力者だというのである。
さて、ここから実在したという米軍の超能力部隊の歴史が語られていく。
ボブは内心胡散くささを感じながら、それでもすごすごと帰国するわけにもいかず、リンと行動を共にする。

念力を使った超能力を大真面目に披露するリンであるが、観ている我々もボブとともにその胡散くささを拭いきれない。
タイトルにあるヤギは、念力で心臓を止める実験に使われるのであるが、実在の部隊もこんなことしていたのであろうか。
大真面目にヤギに念を送る姿(The Men Who Stare at Goats)は、滑稽でなんとも言えない。

ストーリーは大した盛り上がりがあるでもなく終わる。
ジョージ・クルーニーもユアン・マクレガーもジェフ・ブリッジスもケヴィン・スペイシーも、みんな真面目に演じているのだが、どうにもこうにも眠くなる映画だった。
正直言って面白くない。
まあみんなの次回作に期待したいと思うのである・・・


評価:★☆☆☆☆

                        


    
     
posted by HH at 23:59 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ