2007年12月16日

ブロークン・トレイル遥かなる旅路

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原題: Broken Trail
2006年 アメリカ
出演: ロバート・デュバル/トーマス・ヘイデン・チャーチ/グレタ・スカッキ

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1898年、アメリカ西部。ベテラン・カウボーイのプリント(ロバート・デュヴァル)は、彼の甥トム(トーマス・ヘイデン・チャーチ)と牧場の独立資金を得るべく、500頭もの馬を売る旅に出る。
オレゴン州からワイオイミング州という長い道中で、娼婦として売られた中国人の娘5人を連れた男と遭遇。
そして一緒に旅をしたいと提案してきたその男に、睡眠薬を飲まされて馬と金を奪われる。
だが、すぐさま見つけ出した男を絞殺して馬と金を奪回、捕らわれの身の娘も救出する。
そして、言葉も通じない異郷の地に戸惑う彼女たちと、共に旅をすることに・・・
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本作品はテレビ映画である。
第59回エミー賞受賞作品らしい。

もともとウエスタンは好きなのでさっそく見てみた。
ロバート・デュバルと言えば「ゴッドファーザー」ではコルレオーネファミリーの渋い役をこなしていたのが印象的だ。

本作品では年老いたカウボーイ。
体力では劣るものの、知識と経験から若い甥をリードする伯父さんだ。
雇われカウボーイで燻る甥の尻を叩き、老骨に鞭打って一山目指す。

心優しき二人が500頭の馬を運ぶ道中が物語だ。
道中、娼館に売られて行く中国人娘5人を拾うことになる。
荒くれ西部に放り出すのは狼の群れの中に羊を置き去りにするようなものと一緒に連れて行く。
インディアンや娼館からの追っ手やらの中で500頭の馬を無事に届けなければならない。

雄大な西部を多数の馬を追うシーンは見ごたえがある。
お約束のガンファイトもありエミー賞も頷ける。
また当時のカウボーイの生活振りが伺えて別の意味で興味深い無作品だ。

最後のテロップで登場人物のその後が出てきた。
という事は実話なのだろうか?
そう考えるとなかなか重みのあるロードムービーである。


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 23:07 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年11月25日

ALWAYS 続・三丁目の夕日

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2007年 日本
出演: 吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/もたいまさこ/三浦友和/薬師丸ひろ子

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昭和34年春。
東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。
事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。
しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。
一方、一度淳之介を諦めた川渕だが、再び茶川の所にやってくるようになっていた。
淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…
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遅ればせながらこの夏に見た「ALWAYS三丁目の夕日」に大感動してしまったため、続編は見逃すまいと見てきました。

前作から続く昭和34年の東京。
前作そのままの登場人物が嬉しい。

原作から取り寄せた珠玉のエピソードが一つ一つ登場人物に散りばめられている。
それゆえにこの映画は一人一人の登場人物みんながそれぞれ主役という感じがする。
それぞれの人にそれぞれの人生が当然のようにあるのだ。

心に残るエピソードに共通するのは「誰かのために何かをする」というもの。
茶川さんと淳之介だったり、一平と美加だったり、茶川さんを応援するご近所さんだったり・・・

それだけではない。
まだ戦争の影があちこちに残る時代。
戦争によって人生が変わってしまった人々のエピソードも味わい深い。
鈴木オートのご主人と奥さんのそれぞれだったり、タクマ先生しかり・・・

それらのエピソードは映画で語られるものばかりが心に残るわけではなく、見るものに想像させてしまう部分も大いにある。
きっとこうだったんだろうなと想像してしまうのである。
そんなうかがい知れるものも含めてのエピソードの数々は涙腺のゆるい人には要注意だ。

また昭和34年という時代の映像もまた主役と言えるだろう。
完成したばかりの東京タワー、3丁目の町並み、首都高が通る前の日本橋、新幹線ができる前の東京−神戸間を結んでいた特急こだま・・・
映像技術の進歩は本当に素晴らしいと思う。

良い映画を見たあとは人生得したなといつも思うが、これもその1本である。

評価:★★★★☆




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posted by HH at 18:30 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(3) | ドラマ

2007年11月24日

博士の愛した数式

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2005年 日本
出演: 寺尾聰/深津絵里/齋藤隆成/吉岡秀隆/浅丘ルリ子

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数学教師のルート先生は、新しく受け持ったクラスで、自分の名前の由来を語り始める。
それは幼い頃、彼が大好きな博士が名づけてくれた仇名だった。
シングルマザーだったルートの母は、事故の後遺症で記憶障害を負った数学博士の家で、家政婦として働き始めた。
ある日、彼女に10歳の息子がいることを知った博士は、家へ連れてくるように告げる。
その日から、博士と母、ルートの3人の和やかな日々が始まるのだが…
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事故の影響で記憶が80分しか持たない数学者と家政婦として世話をするシングルマザーの母とその子。
3人の交流を描いた心温まる映画である。

物語は家政婦の子供が数学の教師となり、教壇でなぜ自分が数学に興味を持ち、数学の教師となったかを自己紹介を兼ねて始めるところからスタートする。

ここには映画のストーリーのイントロダクションとしての意味合いと同時に数学という学問そのものに対するイントロダクションという意味があると思う。
実際、ストーリーが展開する中で出てくる数学はすべて簡単に理解できるが奥深いものである。

素数、完全数、友愛数等々の話は聞いていて大変興味深い。
「数学」と聞くと途端に拒絶反応を起こす人でも抵抗なく聞ける話しである。
1年間の授業の最初に、この映画のイントロのようにこんな数学の話を聞けたなら、数学への興味もみんな持つのではないだろうか。

誕生日、野球選手の背番号、靴のサイズ、電話番号等々と我々の周りに溢れている数字。
そんな数字から様々な数式を解説する教授。
そういえば「ダ・ヴィンチ・コード」にもフィボナッチ数列の話が出てきた。
興味を持って接してみると面白いと思う。

映画を見ながら数学の勉強も出来る。
そんなメリットも楽しめる映画である。


評価:★★★☆☆

posted by HH at 12:37 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年10月28日

LOFTロフト

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2005年 日本
出演: 中谷美紀/豊川悦司/西島秀俊/安達祐実

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芥川賞作家、春名礼子は、スランプから脱却するために、純文学から大衆小説へと路線を変えようとしていた。
しかし筆はなかなか進まず、そのせいか体調も悪くなってきた。
そこで、編集担当者の木島の紹介で、高円寺のマンションから森の中にある古い一軒家に移り住み、執筆に専念することにした。
家の前には、人気のない不気味な建物があった。
ある夜、礼子は、その建物に一人の男が出入りしているのを見る。
それ以来、礼子はその建物に惹かれるようになる・・・
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これは何とも言いにくい映画だ。
何とも言いにくいとはどういう事なのか、それすら説明しにくい。

これはホラーなのだろうか?
サスペンスなのだろうか?
それとも恋愛映画なのだろうか?
そのどれでもあり、どれでもない・・・

結局中途半端であるというのが私の結論。
きっともっと崇高な意図に基づいていて、「素人にはわからない」のかもしれないが、私の信念として、「素人にわからない映画は駄作」という思いがある。
「これは芸術なんだ」と言うなら「勝手にどうぞ」である。

そういう考えからこの映画の感想は「わけがわからない」だ。
ミイラが出てきたからそこから何かストーリーが生まれるのかと思ったらそうではなかった。
死んだ女性が画面の端にさり気なく立っていてどきりとし、一瞬驚きぞっとさせてくれたからそこからホラー展開するのかと思いきやそうはならない・・・
トヨエツと中谷美紀が徐々に接近していき、恋愛へと結びつくのかと思うも、それにしてはストーリーが他のことに向きすぎている・・・

結局、いろいろ求めすぎて目標を見失ったとしか思えない。
こういう映画の良さがわかる「芸術鑑賞家」にいつかなれる日が来るのだろうか・・・

評価:★☆☆☆☆
posted by HH at 09:42 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年10月21日

涙そうそう

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2006年 日本
出演: 妻夫木聡/長澤まさみ/麻生久美子

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沖縄県那覇市で自分の店を持つことを夢見て、市内の市場や居酒屋で必死に働く新垣洋太郎(妻夫木聡)。
ある日、高校に合格した洋太郎の妹・新垣カオル(長澤まさみ)が離島から那覇にやってきた。
2人は幼い頃、母親を病気で亡くし、親戚のもとで育ったのだった・・・
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大ヒットした唄のタイトルがついた映画。
なんとなく「お涙頂戴系」だというのはわかっていたが、こういう映画は難しい。
なぜなら安易な悲劇であれば、逆に興ざめしてしまうからだ。

お互いに血の繋がっていない兄妹。
妹の高校受験を機に那覇で一緒に暮らし始める。
兄は高校を中退し、将来自分で店を出すために寸暇を惜しんで働いている。
妹はきっちりと大学に進ませようとしている。
妹もそんな兄の愛情を感じ、兄を助けようと受験前の大事な夏に密かにアルバイトをし始める・・・

経済的に苦しい中で、お互いに相手のことを思いやる・・・
オー・ヘンリーの小説「賢者の贈り物」を思い出させる。
それでなかなかいい感じにストーリーは進んでいく。

ただ、最後の結末がいただけない。
安易な「悲劇系お涙頂戴」に走ってしまったのだ。

これだけいろいろなストーリーが溢れる現代。
こんな安易な結末だと映画全体の印象が悪くなる。
個人的にはとても残念に思う。

韓国映画的「悲劇系お涙頂戴」でもいい方、妻夫木君が好きな人には良いかもしれない・・・


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 10:12 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ