2008年01月08日

【トゥー・フォー・ザ・マネー】My Cinema File 158

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原題: Two For The Money
2005年 アメリカ
出演: アル・パチーノ/マシュー・マコノヒー/レネ・ルッソ

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幼い頃からスポーツに親しんできたブランドン・ラング(マシュー・マコノヒー)。
大学のフットボールでスター選手となり、プロも注目する最終戦の大舞台で致命的な怪我をしてしまう。
6年が経ち、電話の受付をしながらプロへの道を探るラング。
ふとした事から得意とするスポーツの勝敗予測をするようになるが、その的中率が業界で力を振るうウォルター・エイブラムス(アル・パチーノ)の目に留まったのだった・・・
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スポーツの勝敗予想などという職業は日本にはないが、ブックメーカーなどという名で盛んなところも海外にはあると聞く。
アル・パチーノが圧倒的な存在感で登場する。

個人的に「ゴッド・ファーザー」「ゴッド・ファーザーPARTU」以来のファンであるので、やっぱり彼の名を見つけると見てしまう。
最近は単独で主演というよりも若手と組んだり、「オーシャンズ13」のように敵役・悪役に回ったりする事も多い。
だが、どういう形であれその存在感は揺るぎがたい。
本作の破滅嗜好的な社長も迫力満点である。

「リクルート」もそうであったが、才能を見出し手塩にかけて育てた若者がやがて自分を凌ぐ実力を発揮し始めた時の葛藤というものがよく出ている。
役柄が年を重ねたアル・パチーノ自身によくマッチしているように思えるのだ。

若手のマシュー・マコノヒーも若者が内面の充実なくして突然金と力を持つとどうなるかという例をこれでもかと見せてくれる。
天国と地獄の両方を味わう姿に、やっぱり地道に力をつけないといかんよなと自戒の念を持つ。

最後はちょっとしたハッピーエンド。
本来の姿に戻ったマコノヒーに後味の良い映画だ。


評価:★★★☆☆
posted by HH at 22:54 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | ドラマ

2008年01月05日

【ジャケット】My Cinema File 156

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原題: The Jacket
2005年 アメリカ=ドイツ
出演: エイドリアン・ブロティ/キーラ・ナイトレイ/ジェニファー・ジェイソン・リー

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1992年。
湾岸戦争での頭部の負傷が原因で記憶障害になったジャックは、ある殺人事件に巻き込まれ精神病院に送られてしまう。
拘束衣(ジャケット)を着せられ、死体安置用の引き出しの中に閉じ込められるという実験的療法を受けた彼は、気がつくと15年先の2007年へとタイムスリップしていた。
そこで出会ったジャッキーというウェイトレスから、自分が4日後に死ぬことを告げられたジャックは、自分の死の真相を探ろうとするが…
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湾岸戦争で頭部に負傷を負ったジャック。
ある事件を機に精神病院に入れられてしまう。
そして「治療」と称して「拘束衣=Jaket」を着せられる。
そのまま死体安置用の引き出しの中に入れられるが、気がつくと15年後の2007年の世界にいる。
1992年と2007年の世界を往復しながらの謎解きが始まる。
タイトルのジャケット=拘束衣がこのタイムスリップのキーとなる。

ちょっと変わった内容の映画であるが、気がつくとすっかり引きずり込まれていた。
1992年にふと知り合った少女が2007年には大人の女性になっている。
これがキーラ・ナイトレイ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」でお馴染みであるが、ここでも印象的な瞳は変わらず。
不思議な物語を受け入れ、主人公ジャックに協力して謎解きに付き合う。

怪しげな医師は久しぶりにお目にかかったクリス・クリストファーソン。
大分雰囲気が変わっていた。
新ジェームス・ボンドのダニエル・クレイグも入院患者として登場。
とてもボンドのイメージに結びつかない。
役者って面白いものである。

ジャックのエイドリアン・ブロディは、「戦場のピアニスト」のピアニストそのままの気の弱いひょろっとした男として出てくる。
不思議な経験をする男にぴったりとくる。

なんとなくよく知っている俳優がたくさん出てくる。
ストーリーも面白いし、エンディングも予想をちょっと裏切られて楽しめた。
2008年のスタートとしては満足のいく映画である。


評価:★★★☆☆
posted by HH at 22:48 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年12月31日

【ローズ・イン・タイドランド】My Cinema File 155

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原題: Tideland
2005年 イギリス=カナダ
出演: ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー

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世話の焼けるママが突然死んで、逃げるように元ロックスターのパパと街を出てテキサスにあるお祖母ちゃんの家にやってきた10歳のジェライザ=ローズ。
お祖母ちゃん亡き後ほったらかしだったボロ家に辿り着く早々、パパはクスリで“バケーション”に出てしまい、仕方なく親友のバービー人形の頭を連れて探検を開始する。
意味不明な言葉を発するリスを追って秘密の屋根裏部屋を見つけ、家の周りに広がる金色の草原では幽霊女に出くわして…
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ロックをやる父親と怠惰な母親。
家の中はゴミだらけ。
おまけに父親が打つクスリの準備をさせられる・・・
そういう環境下で育ったローズ。
もの凄い環境下なのだが、生まれた時から当たり前になってしまっていると本人にとっては違和感はないものなのかもしれない。

母親が発作で死んでしまい逃げるようにして父親と父親の実家に転がり込む。
だけどそこは廃墟。
さっそくクスリを打つ父親だが、椅子に腰掛けたまま死んでしまう・・・
ローズはそれに気付かず一人遊びを続ける。
空想の世界で友達と遊ぶのが楽しみなのだ。

なんとも不思議な感じの映画だ。
不思議な国のアリスになった気分のローズの空想と近所に住むちょっと変わった親子との交流で映画が進む。
当初は何かファンタジー系の映画かと思っていたが、まったく違っていた。

エンディングの列車事故が何を意味するのかよくわからなかった。
主演の少女ローズは独壇場に近いが大したものだと関心する。
人によっては評価は分かれるのかもしれない映画だが、ローズの評価は高いのではないだろうか。
これが2007年最後の映画でした。


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 16:30 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | ドラマ

2007年12月22日

【麦の穂をゆらす風】My Cinema File 150

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原題: The Wind That Shakes the Barley
2006年 イギリス=アイルランド=フランス
出演: キリアン・マーフィ/ポーリック・デラニー/リーアム・カニンガム/
    オーラ・フィッツジェラルド

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1920年のアイルランド南部の町・コーク。医者を志す青年デミアンはロンドンでの勤務がきまり、アイルランドを離れようとしていた。
そんな時、仲間がイギリスから送り込まれていた武装警察ブラック・アンド・タンズの暴行を受け、命を落としてしまう。
事件をきっかけに医師になる志を捨てたデミアンは、やがてアイルランド独立を目指す戦いに、仲間とともに身を投じていく。
そんな彼らのゲリラ戦に苦しめられたイギリスは停戦を申し入れ、戦いは終結するのだが、両国間に結ばれた講和条約の内容の是非をめぐって、アイルランドは内戦に突入してゆくのだった・・・
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日本人にとってはあまり馴染みのないアイルランド史。
世界史の教科書にも載っていなかった。
だが、こうして映画化されると皆の知るところとなる。
映画の良いところだろう。
第59回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞作品である。

冒頭、平和なアイルランドの田舎で独自のスポーツに興じる若者達の前に突然現れる英国の武装警察。
スポーツでも「集会」とみなされ、集会禁止の規定に違反したという理由で理不尽な扱いを受ける。
そして反抗した17歳の若者が殺されてしまう。
こうした英国の統治がアイルランド人の怒りを買い、やがてIRAとして反英闘争へと繋がる。

この映画では英国は完全に悪役だ。
7つの海を支配した大英帝国の支配者としての驕りが描かれている。
まさに「立場が変われば見方も変わる」である。

映画はある兄弟の反英闘争を中心に進む。
危険を犯し、拷問に耐え、英国兵を殺す。
殺された英国兵の立場からすれば、「憎きIRAテロリスト」となるのだろうなと感じる。

そしてようやく勝ち取った不完全な勝利。
その「不完全」さゆえにアイルランドは賛否を巡って分裂し内戦状態となる。
ともに戦ってきた兄弟も袂を分かち、やがて悲劇的な対立となる。

背景となるアイルランドの田園風景も印象的。
何も語らずとも何かを語りかけてくる。
小説では伝わらない。
「見せる」映画ならではだ。
そんな風景を眺めつつ、アイルランドの歴史を学ぶのも良いかも知れない・・・


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 11:37 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年12月16日

【ブロークン・トレイル遥かなる旅路】My Cinema File 148

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原題: Broken Trail
2006年 アメリカ
出演: ロバート・デュバル/トーマス・ヘイデン・チャーチ/グレタ・スカッキ

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1898年、アメリカ西部。ベテラン・カウボーイのプリント(ロバート・デュヴァル)は、彼の甥トム(トーマス・ヘイデン・チャーチ)と牧場の独立資金を得るべく、500頭もの馬を売る旅に出る。
オレゴン州からワイオイミング州という長い道中で、娼婦として売られた中国人の娘5人を連れた男と遭遇。
そして一緒に旅をしたいと提案してきたその男に、睡眠薬を飲まされて馬と金を奪われる。
だが、すぐさま見つけ出した男を絞殺して馬と金を奪回、捕らわれの身の娘も救出する。
そして、言葉も通じない異郷の地に戸惑う彼女たちと、共に旅をすることに・・・
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本作品はテレビ映画である。
第59回エミー賞受賞作品らしい。

もともとウエスタンは好きなのでさっそく見てみた。
ロバート・デュバルと言えば「ゴッドファーザー」ではコルレオーネファミリーの渋い役をこなしていたのが印象的だ。

本作品では年老いたカウボーイ。
体力では劣るものの、知識と経験から若い甥をリードする伯父さんだ。
雇われカウボーイで燻る甥の尻を叩き、老骨に鞭打って一山目指す。

心優しき二人が500頭の馬を運ぶ道中が物語だ。
道中、娼館に売られて行く中国人娘5人を拾うことになる。
荒くれ西部に放り出すのは狼の群れの中に羊を置き去りにするようなものと一緒に連れて行く。
インディアンや娼館からの追っ手やらの中で500頭の馬を無事に届けなければならない。

雄大な西部を多数の馬を追うシーンは見ごたえがある。
お約束のガンファイトもありエミー賞も頷ける。
また当時のカウボーイの生活振りが伺えて別の意味で興味深い無作品だ。

最後のテロップで登場人物のその後が出てきた。
という事は実話なのだろうか?
そう考えるとなかなか重みのあるロードムービーである。


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 23:07 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ