2007年06月30日

美しき運命の傷跡

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原題)L'ENFER(地獄)
2005年フランス/イタリア/ベルギー/日本
主)エマニュエル・ベアール/カラン・ヴィアール

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三人姉妹の長女のソフィは夫の浮気に悩んでいた。
別れを告げたソフィに、家へ戻ってきた夫は「子どもに会わせろ」とドアを叩く。
その光景は22年前に父親が出所してきた夜を思い出させた。
次女のセリーヌは体の不自由な母親の世話をしている。
セリーヌは、教師だった父が全裸の男子生徒と一緒にいる姿を母と共に目撃した。
その後、母に告発され、刑務所送りになったのだ。
一方、三女のアンヌは、大学教授と不倫関係にあった・・・
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原題は「地獄」。
なんというタイトルだろうと思ったらクシシュトフ・キェシロフスキという人の「天国」「地獄」「煉獄」という3部作の1作品らしい。

冒頭に鳥の巣のシーンが出てくる。
他の鳥の巣に卵を産み自分の子供を他の鳥に育てさせる行為がある。
カッコウの例を聞いたことがあるが、そのカッコウなのだろうか。

もともとの卵よりも早く孵化し、あげくにはもともとの卵を巣から落としてしまうのだ。
ところが自分が巣から落ちてしまう。
それを偶然にも通りかかった男に拾われ、巣に戻してもらう。
【偶然】【運命】という言葉がテーマとしてでてくるこの映画の象徴的なシーンだろう。

さて、ある3姉妹がそれぞれ問題を抱えながら暮らしている。
何が「地獄」なのか、それが3姉妹の苦悩を通して描かれる。

途中で出てくるギリシャ悲劇の「王女メディア」の話も象徴的だ。
自分を捨てた夫を憎み、苦しめるために夫の愛する子供(自分の子供だ)を殺してしまう女の話である。

3姉妹の苦悩の出発点にある事件がある。
【偶然】なのか【運命】なのか。

ストーリーとしては重厚だ。
原作は読んでいないが、映画化したくなるのも分かるような気がする。
だが、映画としてはどうだろうか。
ちょっと疑問に思わざるをえない・・・


評価:★☆☆☆☆

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2007年06月23日

小説家をみつけたら

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主)ショーン・コネリー/ロブ・ブラウン

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主人公はNYで暮らす16歳の少年。
仲間とバスケに興じる毎日。
そんな日々でも暇を見ては小説を読み文章を綴る。
ある時、偶然出会った偏屈な老人は40年前、ピューリッツアー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の大作家。
そして老人と少年の交流が始まる・・・
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かつてはジェームズ・ボンドとして活躍したショーン・コネリー。
今ではすっかりお爺さん。
ここでも心を閉ざした偏屈な爺さんとして登場。

様々な小説を読み漁り諳んじてしまう少年。
だが残念ながら英語ゆえに聞いてもよくわからない。

老人と少年のやりとりが興味深い。
一つ一つの教えによって少年が成長していく。
大きな盛り上がりはないが、老人もまた少年との交流で心を開いていく様が心温まる。
ほっとしたい気分のときにはいいかもしれない。

最後にチョイ役でマット・ディモンが登場する。
友情出演ってやつだろうか。
ちょっとおもしろい。


評価:★★☆☆☆
posted by HH at 11:10 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年06月19日

かもめ食堂

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主)小林聡美/片桐はいり

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フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。
主は日本人女性のサチエさん。
メインメニューはおにぎり。
でもお客さんはなかなかやってきません。
サチエさんは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。
ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミがやってきました。
日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。
続きが気になって仕方ないサチエさんは、カフェで見かけた日本人女性に声をかけるのでした・・・
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フィンランドにある1軒の食堂を舞台にしたドラマ。
事情を抱えた日本人、現地人がそれぞれ交流する。
大きな事件があるわけでもないが、静かで暖かな映画である。

フィンランドといっても街中。
ほとんどが食堂内であり、時折出てくるマーケットや港の風景が外国であることを思わせる程度。

一応日本食の店なのだが、喫茶店のようでもあり、シナモンロールを作って出してしまったりする。
だが、メインメニューは「おにぎり」。
おにぎり好きとしてはそれだけでも堪らない。

最初は誰もお客さんがこなかった店が、次第に席が埋まっていく。
徐々に町の一部になっていくのだ。

お店の3人はその後どうなったのだろう。
おにぎりを食べがてら様子を見に行きたくなった。


評価:★★☆☆☆


posted by HH at 07:10 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年06月18日

エクスタシー

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主)ジェシカ・ビール/クリス・エヴァンス

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愛と憎しみが交錯する男女の姿をハードに表現したエロティックドラマ。過激なSEXで激しく愛し合いながらも激しく傷つけ合う男と女。愛する人への依存は、いつしかドラッグへの依存へと移り変わっていき…
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原題は「LONDON」。
主人公のちょっと変わった名前である。
それがなんで邦題の「エクスタシー」なのであろうか?

ついつい期待してしまったが、タイトル通りの期待に応えてくれるところはちょっとだけ。
タイトルにあらぬ期待を寄せて誤解した観客を呼び込もうと考えた配給会社の苦肉の知恵なのであろうか。

私のように週末の深夜に映画を見る人にとっては気をつけた方がいい。
ついついうとうとしてしまう。

もっとも眠れない人にはいいかもしれない。
いつの間にか寝ているかもしれない。

「良いところを一つ」と言われたら・・・
93分という短さだろう。



評価:☆☆☆☆☆
posted by HH at 10:39 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | ドラマ

2007年06月11日

ギミー・ヘブン

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主)江口洋介/宮崎あおい

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ヤクザの下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営する新介は、特殊な感覚“共感覚”の持ち主で、決して誰にも理解されないゆえの孤独を抱えながら日常を送っていた。
一方、両親を早くに亡くした少女・麻里もまた共感覚を持つために誰とも分かり合えないという孤独に苦しんでいた。
そんな2人がある日、運命的に出会う…。
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共感覚がテーマになっている。
共感覚とは同じものを見ていても普通の人とは違う見え方をしてしまう能力らしい。
言葉や音に色が見えたりするものらしい。

ある殺人事件が発生する。
登場した刑事はいきなり共感覚と事件を結びつける。
一方主人公新介も唐突に事件に巻き込まれる。

「なぜ?」と思う間もなく物語は進んでいく。
まるで「そういうものなのだ」といわんばかり。

事件の全体像も最後に刑事がすべて語ってくれる。
こちらで理解する必要はないようだ。

「共感覚って面白いな」って思った人が、「そうだ!これをテーマに映画を作ろう!」と一方的に作って終わったような作品。
ちょっと共感は沸かなかった・・・




評価:★☆☆☆☆
posted by HH at 23:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ