2007年04月22日

埋もれ木

umoregi.jpg

2005年 日本
監督: 小栗康平
出演: 
夏蓮:まち
松川リン:時絵
榎木麻衣:高子
浅野忠信:三ちゃん
岸部一徳:丸さん
坂本スミ子:とみえ婆さん

<シネマトゥデイ>
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第58回のカンヌ国際映画祭の監督週間でも上映された小栗康平監督の9年ぶりの新作。主演は全国7,000人の中からオーディションで選ばれた14歳の夏蓮。共演は浅野忠信、坂田明、岸部一徳などの多彩な面々が顔をそろえている。夢と現実とが少しずつ重なりあい、独特ファンタジーワールドが展開する。
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山に近い小さな町で暮らす高校生・まちの最近のお気に入りの遊びは、友だちとリレー形式で物語をつくること。空想に満ちた物語の世界では、らくだが町の人気者になったりする。
ボーイフレンドの知行とデートをしたり、母とレストランで食事をしたり、子どもたちを探しに夜の山に入ったり、小さな出来事を積み重ねながら、それでも夏の日々は穏やかに過ぎて行く。ところが、大雨が降った後、町のゲートボール場の崖が崩れ、地中から“埋もれ木”と呼ばれる樹木が姿を現す。

ファンタジーという触れ込みであったが、そう言われればそうかもしれないという程度か。
人によって見た映画の評価はそれぞれであろう。
この映画が良いと言う人もいるだろう。
でも眠かった・・・
ただ、淡々と物語が展開して行く。
静かに、子守唄のように・・・
ただ、淡々と・・・

静かに心穏やかになる映画をお望みの方にはお薦めでしょう。
この手のある意味「独善的」な映画に感じるのは、拒絶感。
こういう映画を創るのが「名匠」ならば、もう名匠の作品は観たくないと思わされる一作である・・・


評価:☆☆☆☆☆





posted by HH at 22:26 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年04月20日

ブラッド・ダイアモンド

blooddiamond.jpg

原題: Blood Diamond
2006年 アメリカ
監督: エドワード・ズウィック
出演: 
レオナルド・ディカプリオ: ダニー・アーチャー
ジャイモン・フンスー: ソロモン・バンディー
ジェニファー・コネリー: マディー・ボウエン
カギソ・クイパーズ: ディア・バンディー
アーノルド・ヴォスルー: コッツィー大佐

<映画.com>
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内戦下のアフリカで発見された巨大なピンク・ダイヤモンドを巡って繰り広げられる争いをサスペンスフルに描く社会派ドラマ。それぞれ異なる目的のためにダイヤの行方を追う3人の男女の運命が交錯する。冷酷なダイヤ密売人にレオナルド・ディカプリオ、ダイヤ採掘場での労働を強いられた漁師にジャイモン・フンスー、真実を求める女性ジャーナリストにジェニファー・コネリーが扮する。監督は『ラストサムライ』のエドワード・ズウィック。
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 アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。

本作品は100カラットのピンクダイヤを探すアクションストーリーであり「紛争ダイヤモンド」という問題のPRでもある。

冒頭で反政府組織が平和な村を襲う。
突然の殺戮。
選挙で投票させないために腕を切り落とし、働ける男はダイヤの採掘所へ連行し、少年はさらって兵士に仕立て上げる・・・
あまりにも残酷だ。

平和に暮らしていたソロモンはあっという間に家族離散に追い込まれる。
目的は武器を買うのダイヤの採掘。
「需要があるから供給が求められる」という事実は考えさせられる。
そういう紛争ダイヤをテーマとして密輸業者ディカプリオがピンクダイヤを追い求める。

ディカプリオといえばいまだに『タイタニック』のアイドルイメージがあるが、なかなかどうして骨太の拝金主義の男を演じている。『ディパーテッド』といいもはやアイドルイメージは感じられない。
ジェニファー・コネリーが理想に燃えるジャーナリストとして出てくる。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の美少女ももはや立派な女優。
ガッツのあるジャーナリストでいい感じ。

大きなテーマを孕んだ映画であるが、見応え十分の143分である。
個人的には『ディパーテッド』よりこっちの方がオスカーには相応しいと思う。


評価:★★★★☆





posted by HH at 00:39 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年04月07日

イン・ハー・シューズ

inhershoes.jpg

原題: In Her Shoes
2005年 アメリカ
監督: カーティス・ハンソン
出演: 
キャメロン・ディアス:マギー・フェラー
トニ・コレット:ローズ・フェラー
シャーリー・マクレーン:エラ・ハーシュ
マーク・フォイアスタイン:サイモン・スタイン
ブルック・スミス:エイミー
アンソン・マウント:トッド

<映画.com>
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キャメロン・ディアス演じるモテモテだけど無職のマギーは、優秀な弁護士だけど恋はうまくいかない姉ローズと大喧嘩して家を追い出され、祖母と共に暮らしながら本当の自分に気づく。姉ローズ役は「アバウト・ア・ボーイ」のトニ・コレット。祖母役は「愛と追憶の日々」の大ベテラン女優シャーリー・マクレーン。エミネム主演「8 Mile」「L.A.コンフィデンシャル」の監督カーティス・ハンソンが同名ベストセラー小説を映画化。
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弁護士のローズは、義理の母親に家を追い出された妹、マギーを仕方なく自宅に居候させるが、当のマギーは、仕事も決まらず勝手し放題。挙げ句、ローズの恋人とベッドインした所を目撃され、家を追い出されてしまう。行き場を失ったマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母エマを頼りに、フロリダへ向かう。
孫娘の突然の訪問に喜ぶのもつかの間、マギーの奔放さに辟易したエマは、彼女を老人たちの施設で働かせることに。そこでマギーは、新たな自分を発見していく・・・。

しっかり者の姉といいかげんな妹二人のドラマである。
姉はきれいに着飾りフェロモンをプンプン発する、いわゆる「女」を演じられず、仕事にそのエネルギーを向ける。
妹は「女」の魅力をフル活用して男たちを手玉にとる。
そんな相反する二人がぶつかりあう。

だが、根底には互いに自分にはないものを相手の中に見て反発しあっているのだ。そんな葛藤が見て取れる。
いい加減だった妹が老人たちとのコミュニケーションを通して、自分に必要なものに気付いていく・・・
妹の奔放さも「読書障害」というコンプレックスが原因。
それを次第に克服していくにつれて人との関係も変わっていく。

タイトルは、「彼女の立場に立って」という意味だそうであるが、それを知っているとよりタイトルを深く味わえる。
二人の姉妹とそれを取り巻く人々の交流が静かに物語られてちょっと心に残る映画である。


評価:★★★☆☆



posted by HH at 23:33 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年04月06日

淫欲

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原題: Trois 3: The Escort
2004年 アメリカ
監督: シルバン・ホワイト
出演: 
ブライアン・ホワイト: トレント
リーガン・ゴメス=プレストン: レーナ
イザイア・ワシントン: ベニー

<allcinema解説>
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 ブッキングしたミュージシャンがライブ会場に現れず、イベントを大失敗させてしまった駆け出しのプロモーター、トレント。莫大な借金を背負い途方に暮れるトレントに、クラブを経営する美女キリアが接近する。トレントの魅力に目をつけたキリアは多額の報酬と引き替えに、クラブに出入りする女性の夜の相手をトレントにさせていく。堕ちていく自分に苦しみながら、愛欲と金に溺れていくトレントだったが、そんな彼の周辺で殺人事件が起きてしまう…。欲望渦巻く都会の夜を背景に、黒人青年の運命を描くエロティック・サスペンス。日本では未公開の“TROIS”シリーズ第3弾。
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地方検事の父を持つ青年トレントは、親にだまって大学を辞め、夢であった音楽プロモーターへの道を歩み出す。だが初仕事でアーティストのブッキングに失敗、彼はギャングの投資家ベニーに多額の借金を作ってしまった。ありったけの金を渡して1週間の猶予をもらったものの、満額返済できなければ今度こそ命はない。
トレントは偶然から知り合ったクラブオーナーの美女、キリアのもとを訪ねる。
彼女は実は、金持ち相手にセクシーな男女を仲介する売春の元締めという裏の顔を持っていた。
売れっ子となったトレントは順調に金を稼いでゆくが、その矢先ベニーが何者かに殺されるという事件が起こる…。

ギャングに借金という絶体絶命に陥った主人公の前に現れた美女。
実は売春クラブの元締め。
借金を肩代わりしてもらい、その代わりクラブで働き始める。

ちょっとだけエロチックなシーンが出てくる。
それでこのタイトルなのだろうか・・・
内容とは何の関係もない・・・

最初は元締めに可愛がられていたものの、やがて別に惚れた女が出てきて蜜月関係に終わりを告げる。
ハッピーエンドと思ったら、新たな元締めの出現・・・
というお話。

映画としては見るべきものはなし。
タイトルに惹かれて(?)期待して見た方にもストーリーに興味を持った方(私は後者です!)にも期待はずれの一作。


評価:☆☆☆☆☆




posted by HH at 16:11 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ

2007年03月11日

春の雪

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2005年 日本
監督: 行定勲
原作: 三島由紀夫
出演: 
妻夫木聡: 松枝 清顕
竹内結子: 綾倉 聡子
高岡蒼佑: 本多 繁邦
及川光博: 洞院宮治典王殿下
榎木孝明: 松枝 侯爵
真野響子:松枝 侯爵夫人
石丸謙二郎:綾倉 伯爵

<シネマトゥデイ>
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『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が、妻夫木聡と竹内結子主演で描く大正時代を舞台にした切ないラブストーリー。三島由紀夫の“豊饒の海”シリーズの第1作「春の雪」を映画化した作品。共演に『パッチギ!』で注目を浴びた高岡蒼佑。本作でもその素朴なキャラクターを生かした演技を見せる。撮影監督に『花様年華』『夏至』のリー・ピンビンを迎え、日本の貴族の華やかな生活を見ごとな映像美で映し出している。
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大正時代。
侯爵家子息松枝清顕と伯爵家令嬢綾倉聡子は幼馴染。
聡子は清顕に好意を寄せるが清顕はにべもない。
しかし、清顕の真意を見抜いていた友人本田の機転から、ある雪の朝二人は気持ちを確かめ合う。

それとは別に並行してすすむ聡子の縁談。
ついに宮家との話がまとまる。
宮家との縁談、それが絶対を意味する時代。

清顕のすげない態度に絶望した聡子は縁談を承諾する。
自身の気持ちに気付いた清顕は聡子との禁断の関係に入っていく。
やがて両家を揺るがす事件となる。
事件の解決策として聡子は一つの道を選ぶ・・・

原作は三島由紀夫。
「豊穣の海」と題する四部作の本作品は第一作となる。
本来は輪廻転生をテーマとする壮大な話のスタートとなる作品で、後の作品へとつながる事象がいろいろとある。
だが、本作品は一作限りの恋愛映画となってしまっている。
これは単なる恋愛小説ではないのに、である。

そのためかせっかくのシリーズ(三島由紀夫の最高傑作だと思う)の良さが出ていない。
清顕がつける夢日記もシリーズでは重要な意味を持つのに、この映画では何の意味があるのやら見た人にはわからない。
単なる恋愛映画として見たらどうであろうか?
今の自由恋愛の世の中は幸せだなと思わせる効果はあるだろう。

でも竹内結子のファンとしては、それだけで★一つプラスだろう。


評価:★★★☆☆





posted by HH at 11:21 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ