2018年01月26日

【ぼくは明日、昨日のきみとデートする】My Cinema File 1864

ぼくは明日、昨日のきみとデートする.jpg

2016年 日本
監督: 三木孝浩
出演: 
福士蒼汰:南山高寿
小松菜奈:福寿愛美
山田裕貴:林
清原果耶:福寿愛美(中学時代)
東出昌大:上山正一
大鷹明良:南山 たかもり
宮崎美子:南山 えいこ

<シネマトゥデイ>
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「学園とセカイと楽園(がくえん)」「君にさよならを言わない」などで知られる七月隆文の小説を基にした青春ラブロマンス。一目ぼれした女性と恋人同士になった美大生が、彼女の抱えている思いも寄らぬ秘密と向き合う姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、『ホットロード』『アオハライド』などの三木孝浩。『ストロボ・エッジ』などの福士蒼汰、『近キョリ恋愛』などの小松菜奈が、主人公のカップルを好演する。爽やかで切ない物語や、舞台となる京都の美しい風景も見もの。
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 SF・ファンタジー系の映画は、時としてあり得ない前提のドラマだったりすることがあるが、個人的にはどんなにあり得なくてもしっかり説明されていれば、その世界に入っていけるので構わないと思う。それがなされていないと、『ニューヨーク冬物語』のように、不完全燃焼に終わってしまう。その点、このファンタジードラマは、「2人の間に流れる時間の方向が逆」というあり得ない前提なのであるが、きちんと説明されているがゆえにその世界にしっかりと浸れた。これが大事だと個人的には思う。

 主人公は、美大生の南山高寿。ある日、通学電車の中で1人の女の子に一目惚れする。ナンパなんて20年の人生の中でしたこともなかった高寿だが、生じた気持ちは抑えがたく、電車を降りて追いかけると思い切って声をかける。相手の名は福寿愛美。高寿と同じ20歳であった。気持ちを打ち明ける高寿に対し、愛美は涙を流す。戸惑いながらも高寿は、何とか話をするとまた会う約束をして別れる。

 愛美は携帯を持っておらず、また会う約束をしたと言っても会う術がない。失意のまま次の日、高寿が動物園で写生をしていると、なんとそこに愛美が現れる。そして高寿の描いている絵を「張り出される絵だ」と語る。不思議に感じる高寿だが、愛美との時間は楽しく過ぎる。それから2人は付き合うことになり、毎日デートを重ねる。誰が見ても、出来過ぎる展開。しかし、折に触れ愛美はデートの中で何度も涙を流す。そして、ついに愛美は高寿に信じ難い話をする。

 その話というのは、愛美は実はこの次元の人間ではなく、彼女の世界では時間の流れが反対なのだという。5年ごとに30日間だけこの世界にくることができて、最初の出会いは、愛美が5歳の時に35歳の高寿に助けられたことだという。そして逆に35歳の時に5歳の高寿を助けるのだという。20歳の現在、ちょうどお互いに20歳であるが、愛美は(この世界では)1日ごとに過去に戻っていくのであると。

 何だか頭が混乱してくる。つまり、2人が出会った初日は高寿にとっての初日であり、愛美にとっては30日目の最終日ということになる。だから高寿が愛美を見初めて声を掛けた時、愛美にとっては20歳の高寿と会うそれが最後の日であり、だから涙ぐんでしまったのである。そして高寿にとって最後の日は、愛美にとって5年ぶりに高寿に会う再会の初日。だから感無量の高寿に対し、愛美の表情は緊張感に包まれている。あり得ない想定でも、それが前提としてきちんと説明されていれば、その世界に浸れる。

 前提条件をあれこれ細かくつつく事に意味はない。そういうものだと思って観るのが一番。そうしてその世界に浸ってみると、実に切ない物語になっている。それにしても、いろいろと考えるものだと思ってしまう。別々の時間が流れているというアイディアは、ちょっと無理があるが面白い。まさに、「昨日の君とデートする」なわけである。これが30日間という限定された期間であることもミソだろう。毎日会っても飽きない限界くらいの期間である。

 自分だったらどうするだろうといつものように考えてみる。株を買うかもしれない。最初の日に目を付けた株の株価を相手に伝え、「相手の最終日=自分の初日」に自分に伝えてもらうのである。安くなっている株があればその時買っておけば最終日には大儲けである・・・そんなくだらない想像をしてしまう自分は、ピュアな若者の純愛の世界を汚してしまう。
 そんな自分にとって、主演の福士蒼汰と小松菜奈は、若々しくて眩しくて、改めていいなぁと思ってしまった映画である・・・


評価:★★★☆☆





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2017年11月11日

【美女と野獣】

美女と野獣.jpg

原題: Beauty and the Beast
2017年 アメリカ
監督: ビル・コンドン
出演: 
エマ・ワトソン:ベル
ダン・スティーブンス:野獣
ケビン・クライン:モーリス
ルーク・エバンス:ガストン
ジョシュ・ギャッド:ル・フウ
ユアン・マクレガー:ルミエール
イアン・マッケラン:コグスワース
エマ・トンプソン:ポット夫人
ネイサン・マック:チップ
オードラ・マクドナルド:マダム・ド・ガルドローブ
ググ・バサ=ロー:プリュメット
スタンリー・トゥッチ:カデンツァ

<シネマトゥデイ>
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ディズニーが製作した大ヒットアニメ『美女と野獣』を実写化した、ファンタジーロマンス。美しい心を持った女性ベルと野獣の恋の行方を見つめる。メガホンを取るのは、『ドリームガールズ』や『トワイライト』シリーズなどのビル・コンドン。『コロニア』などのエマ・ワトソン、『クリミナル・ミッション』などのダン・スティーヴンス、『ドラキュラZERO』などのルーク・エヴァンスらが顔をそろえる。幻想的なビジュアルに期待が高まる。
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つい最近、『美女と野獣』を観たばかりで、「もうリメイク?」と訝しんだが、『美女と野獣』が、フランス・ドイツ製作であることを考えると、単に「被った」というものなのかもしれないと思う。まぁ見比べてみるのも悪くはない。

ところはフランス。傲慢な王子が魔女によって魔法をかけられ、自らは醜い野獣に姿を変えられた上に家来たちも家具等に姿を変えられる。魔女は王子に対し、「薔薇の花びらが全て落ちるまでに、愛し愛されることを学ばなければ、呪いは永遠に解けない」と告げ城を後にし、人々から王子たちの記憶を消し去ってしまう。大前提となるストーリーは同じである。醜い野獣を愛する女性などいるのかという絶望的な条件が課されているのである。

一方、城の近くにある村では、主人公の女性ベルが父モーリスと共に暮らしている。ベルは読書好きで、女が本を読むことについて偏見を持つ周囲の目を気にすることなく、本を借りては読みふける日々。そんなベルに想いを寄せるのは、戦争で手柄を立てた男ガストン。「男は筋肉」と言わんばかりのガストンは、簡単に落ちる村の女には目もくれずベルにアタックする。まぁ、エマ・ワトソンならだれでもそうするだろう。

そんなある日、父のモーリスはオルゴールを売りにパリに出かけるが、森の中で道に迷ってしまう。狼に追われ、モーリスは森の中を逃げ回り、6月にもかかわらず雪に覆われた城に辿り着く。出迎えたのは喋るティーカップ。驚き城を飛び出すが、その時薔薇に目が留まる。ベルから土産に頼まれていたことを思い出し、モーリスは一輪の薔薇を手折ったところを城の主である野獣に見つかり、捕らえられてしまう。

父の愛馬フィリップだけが戻って来たのを見たベルは、父の身を案じてフィリップに跨る。連れていかれるがまま城に辿り着いたベルは、そこで牢獄に捕らえられている父に会うが、野獣に見つかってしまう。ベルは自らが身代わりになることで父を開放してもらい、代わりに牢獄に入る。こうして野獣とベルが出会う。ストーリーはもうお馴染みである。

燭台や時計や家具、食器などに姿を変えられた家臣たちは、何とかベルと野獣をくっつけて呪いを解いてもらおうと画策する。しかし心を動かすのはやはり本人でないといけない。そんなベルの気持ちが変わるきっかけになったのが、城にある蔵書。読み切れそうもない本の山に驚喜するベル。そしてシェークスピアのセリフを理解し、さり気ないユーモアを見せる野獣の教養がベルの心に変化をもたらす。

この物語は、美しいベルが見てくれではなく中身で人を理解し愛するというところにあると思う。見てくれではなく、中身で選んでほしいと思うのは、すべての男性(女性もそうだろう)に共通した思いだろう。「見てくれ男ガストン」の存在(これが『ドラキュラZERO』イケメン、ルーク・エヴァンスだから尚更)が、それを見事に引き立たせる。そして自らを犠牲にして人のために行動するサクリファイスの精神が相俟ってこの物語がに深みをもたらし、それが多くの人に愛される所以だと思う。

同じ映画でも、ヨーロッパ版とはまったく異なる印象。それは主役がエマ・ワトソンというだけではなく、ストーリーのアレンジも含めてである。ハリウッド版の完勝と個人的には思う。エマ・ワトソンはやっぱり美人なのだが、ファンであってもなくても、心から堪能できる映画である・・・


評価:★★★☆☆





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2017年10月22日

【ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密】

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密.jpg

原題: Night at the Museum: Secret of the Tomb
2015年 アメリカ
監督: ショーン・レヴィ
出演: 
ベン・スティラー: ラリー・デリー
ロビン・ウィリアムズ: セオドア・ルーズベルト
オーウェン・ウィルソン: ジェデダイア・スミス
スティーヴ・クーガン: オクタヴィウス
ラミ・マレック: アクメンラー
アクメンラー:アッティラ・ザ・フン
ベン・キングズレー:マレンカレ
ヒュー・ジャックマン:本人

<シネマトゥデイ>
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夜になると博物館の展示物が動き出す『ナイトミュージアム』シリーズ最終章。展示物に命を吹き込むエジプト王の石板の魔力が消えかかる危機を回避すべく、アメリカ自然史博物館からロンドンの大英博物館へ乗り込んだ夜警のラリーと仲間たちが大騒動を繰り広げる。主演のベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンらおなじみの顔ぶれに加え、オスカー俳優のベン・キングズレー、テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスらが新たに登場。
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『ナイトミュージアム』『ナイトミュージアム2』と続いたシリーズの最終回。夜になったら展示物が動き出すというまるで童謡のようなストーリーが気に入っていたが、続けて観てきているので最後までというところである。

物語は1930年代エジプトに遡る。父が率いる発掘現場に同行していた少年がうっかり穴に落ちる。そこはアクメンラーとその両親の眠る王墓で、そこにあった魔法の石版もともに発見される。発掘隊が運び出そうとすると、現地民が「墓を荒らすと死が訪れる」と反対するが、運び出しは強行される。そして、アクメンラーと石版は自然史博物館へ、両親は大英博物館へ納められる。

時は現代、自然史博物館では魔法の石版の吹き込む命で展示されている面々が、訪れた人々を楽しませている。警備員のラリーは、「特殊効果担当」としてパーティーに立ち会っているが、なぜかテディを始めとする展示物たちが暴走を始めてしまう。頭を抱えるラリーにアクメンラーが魔法の石版が謎の腐食を始めていることを伝える。どうすればいいのか戸惑うラリーに、アメンクラーは石版を作った父王に聞くしかないと告げる。その父王は大英博物館に納められている。

そこでラリーは、館長を半ば脅し原因究明のためアクメンラーと石版を大英博物館へ持ち込む許可をもらう。息子のニッキーも連れてロンドンへと赴くラリー。大英博物館では警備員の目をかいくぐり、中へと入りこむ。アメンクラーの他になぜかテディ、ミニチュアコンビ、アッティラなどおなじみのメンバーに加えて新しく展示にくわえられたネアンデルタール人のラーまで搬入用の箱に忍び込んでいる始末。

こうして今回は大英博物館が舞台となる。新たに登場するのは三銃士のランスロット(ほかにも恐竜やら大蛇やらガルーダやら)。石版によって命を吹き込まれ、大英博物館では一行が父王を探す珍道中。途中トリケラトプスに襲われるが、館内を滅茶苦茶にして大丈夫なんだろうかと思わなくもない。実際に行ったことはないが、いつか行ってみたくなる。その時にはもう一度この映画を観るのもいいかもしれない。

出演者はいつものメンバーに加え、父王として登場するのはベン・キングスレーだし、ランスロットが乱入する舞台に出演しているのはヒュー・ジャックマンだし、大物俳優がチョイ役で出てくるのも遊び心を感じさせる。こういう映画はあまり深く考えずに観たいものだが、ストーリー以外のこうした遊びもまた良しである。それにしてもロビン・ウィリアムズのこれが遺作だと言うのも寂しい限りである。

ストーリーは単純すぎて、大げさなイントロからすると肩透かしなのであるが、まぁこういう映画はこれでいいのだと思う。
肩ひじ張らずに楽しみたい映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年09月30日

【あやしい彼女】

あやしい彼女(日本).jpg

2016年 日本
監督: 水田伸生
出演: 
多部未華子:大鳥節子
倍賞美津子:瀬山カツ
要潤:小林拓人
北村匠:海瀬山翼
金井克子:相原みどり
志賀廣太郎:中田次郎
小林聡美:瀬山幸恵

<シネマトゥデイ>
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2014年公開の韓国映画『怪しい彼女』を、『舞妓 Haaaan!!!』『謝罪の王様』などの水田伸生監督がリメイクしたコメディー。73歳の頑固な女性がひょんなことから20歳の姿に戻り、失われた青春を取り戻していく姿を描く。ヒロインの20歳時を『ピース オブ ケイク』などの多部未華子が、73歳時を『うなぎ』『OUT』などの倍賞美津子が演じる。多部による1960年代から1970年代のヒット曲の熱唱や倍賞の毒舌など、一人の女性を演じる二人の女優に期待が高まる。
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この映画は、韓国映画(『怪しい彼女』)のリメイク。リメイク作品はハリウッドなどではかなり見られるが、日本の映画もだんだんと海外作品のリメイクが増えていくのだろうかと思わなくもない。個人的には、どうせなら単なるコピーではなく、『許されざる者』のようにうまく日本アレンジしたものだと嬉しいと思う。

主人公は、73歳の瀬山カツ。女手一人で苦労して、一人娘の幸恵を育て上げ、今は孫の翼と3人で暮らしている。韓国版『怪しい彼女』では一人息子であったが、ここでは一人娘に代わっている。そして孫がミュージシャンを目指しているという設定は同じ。思ったことを言い、行動するセツは、娘ならず町内の人とも騒動を起こしがちであるが、唯一の理解者は戦災孤児の時から苦労をともにしてきた次朗である。これも韓国版と同じ。

ある日、カツは娘の幸恵とケンカして家を飛び出す。そしてふと目に止まったのは、ある古い写真館。店頭に飾られていたオードリー・ヘップバーンの写真に惹かれ、その不思議な写真館「オオトリ写真館」に入って、写真を撮ってもらう。写真館を出たセツが歩き始めるとひったくりにあってしまう。何とセツは、そのひったくりを追いかけ捕まえるが、気がつけば自分が大幅に若返っているのがわかり混乱する。

こうしてなんと、セツは20歳の自分に戻ってしまうが、打ち明けられる相手がいるわけでもなく、家に帰れるわけでもない。やむなく、それまでケチケチ蓄えた貯金を下ろすと身の回りのものを整える。そうして次郎の銭湯で湯船に浸かるが、そのままのぼせて倒れてしまい、ひょんなことから大鳥節子と名乗って次郎の家で居候生活を始める・・・

大まかなストーリーは韓国版と同じ。ミュージシャンを目指す孫に頼まれ、一緒にバンドに加わる。そして孫の音楽を否定すると、思いっきり昭和レトロな懐かしの歌謡曲を披露する。そしてこれがまた様になっている。特に「見上げてごらん夜の星を」はなかなかの圧巻。韓国版では味わえない昭和レトロの歌の味わいは、リメイク版ならではと言える。(もっとも音響にはちょっとモノ申したい気分であったが・・・)

奇想天外なストーリーもコメディタッチなので気軽に楽しめる。しかし、背景に描かれる人間ドラマはなかなか深い味わいがある。雑誌の編集長をやっているというセツの自慢の娘の幸恵は、おばさん扱いで閑職へと異動させられている。孫の翼は、バンドのメインボーカルが就活で抜け、人生の岐路に立っている。そして偏屈に思われていたセツも、女手一つで病弱な娘を抱え、なりふり構わぬ苦労をして生きてきたという過去がある。そうしたもろもろの思いが最後に現れ、涙腺を緩ませる・・・

韓国版は韓国版で良かったと思うが、主人公が歌う懐メロはやはり馴染んだ昭和のメドレーの方が深い味わいがある。メインとなる「見上げてごらん夜の星を」は、今聞いてもいい曲だと思う。そして主人公の息子を娘に変えたことで、子育ての苦労を同じ母の立場から見ることで、最後の母娘のしみじみとした会話につながっている。まさにリメイクならではだと思う。この映画に目を付けた人は隻眼だと言える。

オリジナルとは別に、むしろオリジナル以上にじっくりと味わえるリメイク映画である・・・


評価:★★☆☆☆




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2017年09月24日

【エスケイプ・フロム・トゥモロー】

エスケイプ・フロム・トゥモロー.jpg

原題: Escape from Tomorrow
2013年 アメリカ
監督: ランディ・ムーア
出演: 
ロイ・アブラムソン:ジム
エレナ・シューバー:エミリー
ケイトリン・ロドリゲス:サラ
ダニエル・サファディ:ソフィー
アネット・マヘンドリュ:イザベル

<シネマトゥデイ>
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世界的に著名なアメリカのテーマパーク、ディズニーランドなどの敷地で無許可で撮影を敢行したという異色作。仕事をクビになったさえない中年男が家族と一緒に訪れたテーマパークで遭遇する、現実と妄想の入り交じるシュールな体験を活写。悪夢的な内容や、夢と魔法のファンタジックワールドを、グロテスクな光景として映した世界観が衝撃的。
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休暇で家族と共にディズニーランドのホテルに宿泊している主人公のジム。朝からバルコニーで電話をしているが、それは会社からの解雇通知。日本では考えられないが、せっかくの家族との休暇がとんでもないものになってしまう。さらに息子にはいたずらで締め出されてしまう始末。解雇の話を妻に言えるタイミングではなく、ジムは思いを堪えて家族とともにディズニーランドへと向かう。

男ならジムの気持ちは痛いほど想像できる。ホテルとパークを結ぶモノレールの乗り場で、ジムは咳き込んでいる者が妙に多いことに気付く。乗り込んだモノレールの車内では、フランス人の若い二人組の女性に妙に意識を奪われる。パークの中では、記念撮影をしたり、アトラクションに乗ったりと楽しい一時を過ごす。しかし、イッツ・ア・スモールワールドでは、周りの人形や家族がグロテスクに映るという気分に襲われる。

子供達もそれぞれ好みが違い、妻と娘、ジムと息子の二組に分かれることになる。子供向けの空いているアトラクションを乗り繋いで楽しむ妻と娘。一方、ジムと息子は人気アトラクション「バズ・ライトイヤー」で長蛇の列に並ぶ。しかし、順番が来た直前、機械の故障でアトラクションに乗れなくなってしまう。

息子と共に落胆したジムだが、そこにモノレールで見た2人のフランス人女性が通り掛かる。なぜか女性を追い駆けて行くジム。息子が嫌がるのもおかまいなし。妻からの電話も無視して、彼女たちと同じアトラクションに乗り続ける。挙句に、まだ小さくて無理なスターツアーズを無理強いすると、息子は体調を崩して吐いてしまう。妻になじられたジムは、今度は娘と2人で他のアトラクションへと向かう・・・

冒頭から画面はモノクロ。それはともかくとして、これは一体なんの映画なのかと訝しみながら観ていく。それは結局、最後までわからない。イッツ・ア・スモールワールドで人形の顔がグロテスクに変化したり、息子の目が黒くなったり、フランス人女性をストーカーのごとく追い掛けたり、咳をする人たちが妙に多かったり、ジムが椅子に拘束されたりと何かを暗示するかのようなシーンが次々に出てくるのだが、それが一体なんなのかわからない。

ジムの身に最後に起こったことに何か関係があるのか。ジムの妄想だったのか現実だったのか。創り手はもう少し観る者の立場になって創ってもらいたいと思わずにはいられない。とはいえ、所詮素人にピカソの絵が理解できないのと同様、立派な芸術作品は素人には理解不能ということなのかもしれない。素直に観ると全く面白くない映画である・・・

こういう映画が理解できるといいなぁと思う反面、別に理解できなくてもいいとも思う。映画は観きれないほどたくさんあるし、素人でもわかりやすい映画だけ観て楽しめばいいとも思う。いずれにせよ、自分目線で「つまらない」と断言したい映画である・・・


評価:★☆☆☆☆






posted by HH at 00:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | ファンタジー